2014年2月8日更新(2014年2月16日ページ移動。2017年3月13日写真削除)
■2月8日(土) 学会初の試みは大盛況。ただし問題は、明日、戻れるかどうか...
盛り上がった懇親会後の更新なので手短に。お伝えしているように今日は、センセイらが事務局を務める学会の研究会が岩手大学で開かれました。
会は午後からなので、ゆっくりと起床しホテルを出ると。路面は凍結したまま。昨晩から今日にかけての当地の最低気温は-10.5℃。最高気温は-2.1℃。
つまり真冬日。センセイがふだん行動している場所とは、冷え方がまったく違います。でも風がないので体感気温はそれほどでもありません。
駅前の観光案内所で、会場である岩手大学までのバス情報を教えてもらい、所定時刻の30分前に到着。学会事務局として参加しているので、全体の進行から開催に要した費用の支払いまで、大きな仕事や細かい調整までをこなします。
現場ではいろいろあったのですが、会場校である岩手大学関係者のご努力もあって、研究会は無事に終了。写真は会の半ばで撮影したもの。(参加者の了承済)
熱い全体討議を終えようとした時、岩手大学の学生さん(3年生)が質問を求めて挙手しました。
ご自身の経験を踏まえながら、高校教育と大学教育の連携を強化すべき点について、実に理路整然と意見を述べます。経験不足に由来するやや拙い表現は残っていますが、ほぼ完璧な指摘。後姿の彼女はこの盛岡の地でゆっくりと、しかししっかりと成長しているんでしょうね。
それはそれとして、ご存知のように太平洋側は大雪。センセイは新幹線を乗り継いで帰る予定なのですが、果たしてどうなることやら。
■2月7日(金) 平地は無雪でも、上越国境は深い雪の中 ──センセイは盛岡に出張中!! ──
金沢工大では明日の土曜日に月曜日の授業を実施します。曜日による授業回数の差異を調整するための措置です。しかいたまたま、今学期のセンセイは月曜に講義がありません。
この機会を利用して、センセイらが事務局を勤める学会が明日岩手大学で開催する研究会に参加することにしました。事務局として働くのです。午後の講義を終えると急いで北陸鉄道の駅まで歩き、新西金沢駅へ。少し歩いてJR西金沢駅から金沢行の各駅停車に乗車します。少し待っていると、越後湯沢行の特急「はくたか」が入線してきました。
やれやれ。この季節、北陸本線や信越線、上越線は雪や強風でダイヤが乱れます。今年は特に、強風で運休が相次いでいます。
「はくたか」が遅延すると、その先の上越新幹線だけでなく、東北新幹線にも乗れなくなるのです。日本海側の平野部は冷え込んではいるものの、穏やかな天気。石川県、富山県の道路にはほとんど雪がありません。
ところが新潟県に入ると積雪がドカンと増えました。それでも今年はまだ雪が少ない方。写真は豪雪地で知られる十日町市。北越急行の高架上から撮影しました。
屋根の上の雪は50cmくらいだと思います。例年なら人の背の高さくらいあるのです。というわけで油断していたら、長いトンネルを抜けた六日町、塩沢、そして越後湯沢と積雪がどんどん高くなります。
越後湯沢駅付近は150cmの積雪。これでもいつもより少ないのですが。新幹線に乗り換えて三国峠を越えると、もちろん雪はありません。大宮で東北新幹線に乗り換え、予定通りに盛岡到着。乗車時間は約6時間。
盛岡は無雪ですが、金沢や新潟の冷え方とは全然違います。夜遅くということもあるのでしょうか。長野に似て、寒いんだけど、どこか乾燥している感じ。
明日は研究会の様子をお知らせできると思います。
■2月6日(木) 「あ、オレも去年この写真撮った。つららがやべー」
今日は見たままのお話。
夜は雪が降ったものの、今日の日中は比較的落ち着いた天気。傘なしでも大丈夫そうだったので、お昼はほっかほっか亭のお弁当にすることにしました。ずいぶん久しぶりです。
雪が降るとキャンパスの外に出にくくなるのです。校舎を出ると、やはり寒い。帰ってから調べたら、金沢はお昼頃だけ0℃前後で、朝晩は相変わらず氷点下。帰宅時には車外気温計が-2℃を示しました。
正門を出ると、太陽の光を浴びてキラキラ光るものに気づきました。反対車線の氷です。
ご覧のようにガードレールから氷柱(つらら)が下がっています。この場所は他よりもちょっと低く、水はけが悪くなっています。道路は融雪のため、夜間を中心に専用の設備で散水しています。
行き場をなくして溜まった水を車がはね、ガードレールに付着した水がこの寒さで凍結したのです。寒い地域なら割と目にするのかもしれません。でも金沢や新潟などあまり冷え込まない地域では珍しい光景。
カメラを構えます。ちょうどその時、道路の反対側を最後の授業を終えて成績を確かめ、くつろいだ感じの学生集団が通りました。
その中の一人が、「あ、オレも去年この写真撮った。つららがやべー」。きっとセンセイが背中を丸めてかがみ込んでいたので、奇妙に感じたのでしょうね。
■2月5日(水) 見えるものの背後で進行していること ──「らーめん世界」高尾台店が閉店していました──
今朝は6時過ぎにアパートを出ました。夜の間に雪が降り──どうりで、静かだった──車の上に15cmほど積もっています。日本海側のいつもの雪とは違って、粒が小さく冷たい雪。
道路が凍結しても、雪がある程度その上に積もると、ツルッと滑る感じはなくなります。もっとも、スリップしやすいことに違いはないので、安全運転を心がけて無事に大学到着。
講義と気を使う会議を終えて校舎の外へ出ると、男子学生数人が雪合戦をしています。いつもは困った/困っている学生の相手をしているので、彼らの姿がとても新鮮......デジカメを持ってこなかった。
後で考えたら、胸ポケットにはiPhone 5が入っていたのですけどね。というわけで、今回の雪が降る数日前の話題。大きな道路の歩道を歩いていたら、あ"......。
ラーメン屋さんが閉店しています。大学のそばにはラーメン屋さんが数店あります。割と有名なお店の一つが、この「らーめん世界」(高尾台店)。
10年くらい前からあったと思います。手前の鉄柱の低い位置には、従業員が並んでお辞儀している看板が掲げられていました。絵そのものは現在もホームページで確認できます。
このお店、当時はものすごい人気だったのです。実際「新しい」と感じさせられる味でした。ふだんの行動範囲の外にあるので、通ったというほどではありません。それでも2ヶ月に1回くらいは利用したのではないかと思います。
しかし、いつの間にか足が遠のいてしまいました。そしてそれはどうやら、センセイだけじゃなかったらしい。大学の反対側にももう1店「らーめん世界」があって、仕事で金沢駅へ行く時などにその前を通るのです。
そのお店も、この高尾台店によく似て、お客が激減しています。昨年11月か12月に、何年ぶりかで高尾台店に入りました。お客はごく僅かだったのですが、それを措くとしてもぼんやりとした味。何をアピールしたいのか、わからない。
組織の末期でよく見かける、共通の光景です。アパートに戻ってから調べると、閉店は「地主さんとの契約期間が満了」したためとのこと。もちろんその通りなのでしょう。
でもその背後で、もっと本質的な問題が進行しているんじゃないかと思えるのです。「らーめん世界」だけではなく。
■2月4日(火) 立春だというのに... ──今日の金沢は、キンキンに冷え込んでいます──
今日は予定を変更して、今日の金沢の様子を手短に。金沢にしてはとても珍しく、冷え込んでいるのです。
今朝も未明に出勤したのですが、アパートの外へ出ると雪がボサボサ降り始めました。気温が高い時の湿った雪。激しくはないのですが、ずっと降り続いています。
昨日一昨日は気温が上昇したので、道路に降った雪は消えてしまいます。でも駐車中の自動車はすぐに真っ白。お昼過ぎ、講義があるので傘を持って建物の外へ出たのですが、意外にも雪は止んでいます。その代わり、と言うわけではないのですが、とにかく寒い。
間違いなく、朝よりも冷えています。学生の面接と偉い人との打合せを終え、今日の採点完了を断念して帰宅の準備。スーパーから食材がなくなる時刻なのです。ところが一歩外へ出ると状況が一変しました。
路面が完全に凍結しています。地面で融けた雪が、寒さで再凍結したのです。空を見上げると、澄み渡った高い空。寒いわけだ。
318iの助手席側にまわり、除雪器具を取り出すためにドアを開けようとすると、「バキッ!!」
何かが割れるような凄い音。運転席側も凍結していて、1回では開かなかったほど。暖機運転をして雪と氷を取り除き出発したのですが、その先も大変。いつもの道路ですが、場所によってはツルツルになっています。
北陸地方は雪には慣れていますが、寒さと氷にはそれほど強くないのです。スーパーに到着すると、ヒールのある靴を履いた女性が、すり足で進んでいました。「歩いて」ではありません。
幹線道路は散水しているので凍っていません。でもそこから外れると、黒い鏡のような路面。もちろん安全運転を心がけます。
途中、車外気温計は-3℃を示していました。明日は1限から講義。だから今日と同じ時刻に出勤します。う〜ん、どうなっているんだろう。
■2月3日(月) ゆうちょ銀行からのご指導を受けて、預金通帳を整理したのはいいんだけれど...
師走が近づいた頃、金沢のアパートにゆうちょ銀行から「親展」扱いの葉書が届きました。折り畳んで圧着してあるものです。不思議なことに同じ内容のものが複数。驚いたことに、新潟の自宅へ戻ると、こちらにも。
内容を一言で表せば、「預金通帳を整理してください」。一つの理由は、普通預金口座を複数持っているためのようです。マネーロンダリング──知らない人は調べてね──を防止するため、現在は原則として1人1口座に限定されています。
でも白状すると西村センセイ、まさに届いた葉書の数だけの通帳を持っています。誤解しないでいただきたいのですが、これは決してセンセイが何か悪事に加担しているなどというものではありません。
まず小学生の頃に親がセンセイの名義で通帳を作り、大学生になる時に自分で、そして引っ越した後にその所在がわからなくなったので......といった具合。
最初の預金通帳から50年近いセンセイの歴史そのものです。でも好ましいことではないので、この機会に銀行のものを含めて預金通帳を整理しようと思ったのです。両親に似て、センセイは整理が下手。
お金や記録に関係するものはすべてこの場所に収めています。「突っ込んでいる」というのがその実態。通帳から始まってパスポート数通、最初の勤務先の身分証明書、外国の硬貨。
そして数枚の未使用テレカ。まぁ、わかる。でも、何種類かのお年玉袋や宅急便の伝票、貰うなどしてアルバムに収まらなかった写真とそれを入れる沢山のビニール袋。
果てはVHSテープやMD──たぶん死語──に貼るラベルの類まで。センセイにしては珍しく、かなり「断捨離」しました。
写真はその後に撮影したもの。でも、いつものセンセイとは違う行動をしていると、気がつくポイントも違う。忙しくて、これまでよく見ていなかった預金通帳が、妙に輝いています。
ク、クリックしてしまいそう。
■2月2日(日) フォッサマグナの地は、東西文化が混在する場所 ──糸魚川荒波あんこう祭りへ寄ってみました──
西村センセイ、いつもは日曜日の午後に金沢へ移動します。でも学期末なのに採点が間に合っていません。来週には受講生にひとまずの成績を伝える必要があるのです。
そこで朝ご飯済ませると移動の準備を始めました。荷物の関係で今日は車を利用します。8時半過ぎに自宅を出発。経費節約のために富山市付近を除き、一般道を使います。318iの場合、こっちの方が楽しいし。
2時間で天下の険、親不知に到着。さて、どうしようか。いつもはもうちょっと先で休憩するのですが、今日は「道の駅 親不知ピアパーク」で「糸魚川荒波あんこう祭り」が開かれているのです。
予報ほど天気は悪くないし。このお祭りは「糸魚川荒波あんこう」キャンペーンの一環。あんこうはこの時期が旬らしく、1月18日から2月いっぱいまでの間「糸魚川荒波あんこうフェア」が開催されています。
先週末から会場を変えながら、日曜日にお祭りが開かれています。いつもは誰もいない寂しい場所なので「どうかな」と思って右折すると、おぉ、今まで見たことのない数の車。
会場には沢山の人が集まっています。実はこの場所は高速道路の高架下。上のコンクリート構造物は、海に突き出た北陸自動車道の橋なのです。
その軒下(?)を使って、1杯500円のあんこう汁を販売しています。もちろん挑戦するつもりだったのですが根性のない西村センセイ、あんこう汁を待つ人の列の長さに、諦めてしまいました。
写真のやや左側、白い腹を見せてぶら下げられているのがあんこう。午前と午後に、「つるし切り」の実演が行われることになっているからなのですが、やはり珍しいようで、多くの方が写真撮影。
センセイも近づいてみます。ちゃんと見るのは初めて。イメージしていたものよりずいぶん大きく、正直なところかなりグロテスク。要するにあまり慣れていません。新潟県内でも、もう少し東側に行くと、あんこうを食べるという習慣はないと思います。
でもどうやら、この地域の人にとっては「糸魚川のあんこう鍋を食べずに冬は越せない!」ほどの存在らしい。フォッサマグナは北米プレートとユーラシアプレートがぶつかる場所。日本を地質学的に大きく分けています。山々のあまりの険しさに、この地を境に、東西で文化が大きく異なります。
食文化もその一つ。センセイがあんこう汁を安直に諦めたのには、そんな理由があったのかもしれません。