2012年3月31日更新(2012年4月8日ページ移動。2015年9月17日一部写真削除)
■3月31日(土) 「終着駅 トワイライトエクスプレスの恋」では、車両1両分のセットが製作されています
「終着駅 トワイライトエクスプレスの恋」も最終回。いつまでもやっているわけにはいきませんので。
この番組が放送されたのは今月20日、春分の日です。この日のセンセイは週末からの東京出張を終え、新潟の自宅を経由して金沢へ戻るところでした。
金沢到着は夜の8時頃になるので、念のため、自宅のブルーレイレコーダーでタイマー録画しておきました。結果的にはこの録画で全編──と言っても、後述するように全てを確かめているわけではない──を見ることになりました。
金沢のアパートへ到着後はバタバタしていたので、気がつくともう、番組が始まってから時間が経っていました。慌ててシステムのスイッチを入れます。
本編からCMに変わるところで映し出されたのが右の写真。((c)TBS. 明度調整)一部変形島式2面4線の比較的大きな深夜の駅を、トワイライトエクスプレス用の電気機関車(左側の黄色と緑のものが)が走り抜けようとしています。
一番奥(0番線:越後線専用)とその手前(1番線)には、通称「新潟色」(「上沼垂色」)の115系直流電車が留置されています。西村センセイ、びっくりしてしまいました。ここはまさに、信越本線の柏崎駅(JR東日本)。一目でわかりました。
その証拠(?)に、一昨日、金沢へ移動する際に撮影したのが次の写真。留置されている電車の編成(車両数)が違いますが、同じ場所だということは容易にわかります。
番組が、CMから本編に戻るところでは、列車を別な角度から撮影した映像が使用されており、こちらには駅前のホテル3棟もしっかり映っていました。大阪発札幌行きの下りのトワイライトエクスプレスは、柏崎駅を、つまりセンセイの自宅脇を18:30に通過します。
外を見なくても、重い電気機関車と荷物電源車の揺れで、定時に通過しているかどうかがわかります。このシーンが他と一緒の2月中旬に撮影されたのだとすると、本当はもうちょっと明るいはず。
深夜、臨時に運行した列車を撮影したのかと考えたのですが、コマ送りで確かめると一般のお客さんが普通に乗車しています。
画面を相当暗く撮影ないしは加工したのではないかと思われます。あるいは1月など、もっと昼間が短い時期に撮影されたものかもしれません。なおこの時間帯だと本来、帰宅途中の高校生などがパラパラいるのですが、協力を仰いで映らないようにしているようです。ただし番組最後のクレジットで、JR東日本が協力したとは書かれていません。
どうやらJR東日本はビジネスと割り切って、撮影用の駅舎使用料を徴収し、TBS側は撮影協力の記載をしなかった模様です。実はもう一駅、対面式2面2線のホームの小さな駅をトワイライトエクスプレスが通過していきます。印象的なシーンです。ただしそのシーンは相当な高所からの撮影。
クレーンを使えば可能かもしれませんが、危険な夜の撮影なのでそれは考えにくい。
トンネルに接した駅を、上の道路から撮影していると思うのですが、センセイが知る限り関西から新潟までの間で該当する駅は1駅だけ。でもあのアングルで撮影できるかなぁ......。
後で確かめてみようと思います。さて物語の後半、無人の駅(撮影は泊駅)で再会した佐藤さんと中山さんは、タクシーでホテルへたどり着きます。
日本海に面し、周囲にはほとんど何もないホテルです。一晩を過ごした二人は、晴天の日本海を観ながら、ホテルのロビーでこれからについて話し合います。
結論は、中山さんが先に特急(実在しない)で自宅のある大阪へ戻り、続いて佐藤さんが急行(こちらも実在しない)でひとまず青森(新青森)へ出て、東北新幹線で帰京することに。中山さんのためのタクシーが到着するまで、二人(写真中央奥のやや右)が海岸を散策するシーンが右の写真。((c)TBS. 色調調整)
西村センセイ、このシーンで再びびっくり。このホテル、自宅のある柏崎市の西隣、旧柿崎町(現在は上越市柿崎区上下浜)の「マリンホテル ハマナス」──ホテルの名称は、この海岸に自生するハマナスに由来すると思われます──なのです。
右上の写真の中央奥、散策する二人の左隣に島、あるいは半島のようなものが見えますが、その向こうには柏崎市の市街地が広がっているのです。鄙びた東北地方の日本海側のホテルという設定のはずなので、ちょうど良かったんだと思います。
ちなみに、JR信越本線潟町−上下浜を走行する電車から、北西方向にこのホテルの上部を見ることができます。この場所のすぐ西隣の旧大潟町(現在は上越市大潟区)には、石油試掘の際に温泉が湧出した鵜の浜温泉街があるのですが、そちらには建物がたくさんあるので、設定から外れてしまうんですね。
なお、中山さんを迎えに来たのは当然、富山県朝日町の黒東タクシー。ナンバープレートはやはり、雪を模した何かでカモフラージュされていました。
さてこのドラマ、JR西日本の協力による車中とこれまでご紹介した場所でのロケだけでなく、スタジオに1両分の車両セット(こちらに写真)を製作して撮影されています。
たとえば番組の冒頭近く、京都駅から夫婦が乗車してきますが、彼らが廊下から入室するのは、実は1人用の「ロイヤル」のセット。正確に言うとロイヤルは2人で使用できるダブルベッドで、設備も2人用になっていますから、よく知っている人なら問題ないのですが、初めてと思われる夫婦が部屋番号も確かめず(!!)、逡巡(しゅんじゅん)せずに入るような構造にはなっていません。
実際に乗車してみるとわかりますが、実際の居室はスイート、ロイヤルともにかなり手狭です。車両の大きさが決まっているので、仕方ないのです。
もちろん世の中の常識からしたらとても贅沢な空間なのですが。そこでドラマでは、シャワー兼トイレ──設備は実車で撮影している──側と、南側の部分が取り外しできるようなセットにして引いた構図を実現し、主人公二人の会話を撮影しています。
プロデューサーは「・・・どこからが実際の車内で撮ったもので、どこからがセットで撮ったものか・・・私でさえ判別がつかないぐらい・・・」と解説していますが、実際にはすぐにわかります。
実際の車両はかなりくたびれているのに、ベッドやカーテンのあたりがピカピカ。しかも全然揺れていませんから。なお照明器具は確実に、そして恐らくソファーは実車のものをそのまま借用していると思われます。プロデューサーの解説にもありますが、古いものなので代用が難しいのですね。
......というわけで、4日間に及んだ「終着駅 トワイライトエクスプレスの恋」の旅も、そろそろ終着駅に近づいたようです。このドラマ、数百万円(?)と推測される臨時列車の運行を含めて、とにかくお金がかかっています。で、センセイが全編を通して観たかというと......残念ながら、ちょっと無理。
佐藤さんや中山さんのファンなら別なのかもしれませんが、佐藤さんはセンセイより年下──威張っているわけではない──だし、中山さんに親しみを覚えるのは、センセイの10歳くらい下の世代。俳優さんに思い入れがなくてもストーリーに引き込まれるということもあるのでしょう。でも正直なところ、脚本が上手くないので、俳優さんたちの演技もうまく繋がらない......。
伝え聞くところによると、視聴率も期待されたほどではなかったようです。でも、まぁここは、自分にご縁のある場所や物事を再確認できただけでも、良しとしましょう。
■3月30日(金) やはり看板に「富山名産 ますの寿し」と書かれていてはうまくないようで...
夜行寝台特急から無理矢理下車した二人。
後から下車した中山さんは佐藤さんの姿を見失ってしまい、佐藤さんに連絡を取ろうと駅近くのコンビニへ。中山さんは携帯電話を、わざと自宅に残してきたため、持っていないのです。
雪が舞う中、ようやくたどり着いた幹線国道沿いのコンビニ(写真。中央に中山さん)は夜8時で閉店しています。((c)TBS.明度補正)なお、雪の積もり具合に関しては、多少演出しているかもしれません。でも撮影日は実際、こんな感じでした。
コンビニの照明は落とされ、緑色の公衆電話2台は店内に仕舞われています。中山さんは電話をかけることができません。
途方に暮れた中山さん、缶コーヒーを1本買い、駅へ戻るのですが......。お伝えしたように駅の撮影は泊駅で行われていますが、コンビニ関係はその二つ北隣の、市振(いちぶり)駅付近で収録されています。
正確に言うと、国道8号線で富山県から新潟県に入ったばかりのところある道の駅「越後 市振の関」をお借りしています。
センセイが去年、大雨で足止めを喰らった場所です。この建物、全体としてはヤマザキのお店なのですが、左半分(自動販売機の奥)は食堂になっていて、長距離トラックの運転手さんで混んでいます。
センセイは利用したことはありませんが。中山さんは翌朝もこの場所を訪れるのですが、いずれの時もお店、特に店の前は撮影のために大幅に配置換えされています。
そもそも電話機は存在しないし、中山さんがコーヒーを買い求める自動販売機も仮設。
本当はガシャポンがある場所です。なお、お店の営業時間とその表示はドラマ通りでした。番組内でそのまま使用されています。
ドラマの中では「かに直売所」という看板が大きな役目を果たすのですが、撮影に使われた看板が実在します。
ただし、本物にはご覧のように「富山名産 ますの寿し」と書かれているため、美術スタッフが別なものを張り替えています。さて最終日、中山さんはホテルから一人、タクシーに乗って駅(撮影は泊駅)へ向かいます。
その途中、この蟹の看板に気がついてコンビニに立ち寄ります。店舗外の電話を使って佐藤さんに連絡を取るためなのですが、その直線のシーンが右の写真。((c)TBS. 色調補正)
ここは国道8号線、新潟県から富山県に戻ったところにある「越中宮崎」駅付近。左手の標識には「境関所跡」と書かれています。
左側に日本海が広がるのですが、北国街道は本来、タクシーの後ろあたりから左へ曲がり、海岸線に沿って走っていました。
現在はご覧のように、集落の後ろの山が切り開かれ、国道8号線として使用されています。登場するタクシーは、朝日町に本社を置く「(有)黒東タクシー」──すごいURLだ──のもの。
ただしここは富山県内で「富山」ナンバーになってしまうので、ナンバープレートの上部を着雪したように見せかけて隠しています。道路交通法上、マズいと思うのですが、最後にCGのクレジットが入るので、CGで処理しているのかもしれません。いずれにせよ、昨日の「駅」と同様、コンビに関係の撮影はすべて、富山−新潟県境で行われているんですね。
さて、制作側がどこまで認識しているのかはわかりませんが、見逃せないポイントが一つ。雪の性質です。
撮影は何日にも渡るので、雪の質が変化してしまうのは避けられない──連続しているはずの場面でも雪の質が異なることがある──のですが、どのシーンでも、出てくるのは北陸地方独特の、湿った、重い雪。
東北、北海道や長野県の乾いたサラサラ雪ではありません。音響効果で寒い感じを強調しているところ見ると、やはりある程度は気づいているんだろうなぁーと思います。
ま、いいんですけど。
■3月29日(木) 二人の「終着駅」を見守るのは、北アルプスの山々でした
昨日の続き。
乗り遅れそうになった中山さんは、京都駅で追いついて何とかトワイライトエクスプレス乗車することができました。周囲はすでにすっかり暗くなっています。
ひとまず日本海から離れる(確か)午後6時30分──まさにトワイライトエクスプレスがセンセイの自宅脇を通過する時刻──に、二人は着替えて予約していたディナーへ。
乗り合わせているのは、会話を交わさずケータイばかりいじくる若いカップルだとか、突然立って怒り出す老人、あるいは他人の詮索ばかりする中年女性のグループなど。
要するに変な客ばかり。しかも前二者は、その後の展開とは無関係。ちょっと苦しい設定かも。
食事を終えた二人はスイートルームに戻ろうとするのですが、何と、ここで知り合いに出くわしてしまいます。
二人は人目を忍ぶ関係。折しも列車は、機関車を付け替え、乗務員が交替するため東北地方のある駅に停車(「運転停車」)します。
午後10時過ぎという設定ですから、ディナーの時刻と齟齬(そご)があります。このような場合、乗客用のドアは開かず一般人の乗り降りできないのですが、荷物をまとめた主人公二人は無理やり下車してしまいます。
最初の写真はまず佐藤さん(中央奥)が下車したところ。((c)TBS.明度調整)後を追うように中山さんも下車。ただし駅舎内の照明も落とされてしまい、佐藤さんを見失ってしまいます。
さて撮影に使用されたこの駅、実は、東北地方(=JR東日本管内)の駅ではありません。JR西日本北陸本線の泊(とまり)駅(富山県下新川郡朝日町)です。
乗り換えなどの関係でセンセイは泊駅をよく利用しているので、一目でわかりました。結論から申しますとこのドラマは、エンディング──跨線橋から撮影──を含めて、駅に直接関係して、しかも演技の入るシーンはすべて泊駅およびその駅前で撮影しています。
写真のシーンは2番線で撮影したもの。駅舎は右側に、またトワイライトエクスプレスの右奥には地元資本のショッピングセンターがあります。撮影された時──たぶん2月18日──はまだ営業しているはず。
左側には日東紡の工場があり、シーンによっては工場名の一部を読むことができます。泊駅の2番線は、列車の折り返しおよび待避用に設けられています。
北陸本線は特急や各駅停車など旅客用の列車だけでなく貨物列車も多数走っている──区間によっては特急より多い──など、運転本数が多いため、撮影には本線(1・3番線)ではなく、2番線を臨時に使用しているようです。
右のシーンはラスト近く、中山さん(写真右側)が家族の待つ自宅へ戻るために大阪行きの特急(架空)の到着を待つところ。((c)TBS.色調調整)
入線してきたのは、683系特急電車。JR東海との共同運行を意味する黄色の帯が入っていますから北陸と名古屋・米原を結ぶ特急「しらさぎ」用ですね。
3両ですから付属編成。たぶん泊駅発金沢行の「おはようエクスプレス」などに用いられているものでしょう。こちらも主人公二人が線路(1・2番線)を挟んで対面する必要があるため、2番ホームで撮影されています。
「おはようエクスプレス」の実車発着を見たことはありませんが、他の折り返し列車や駅の構造を考えると、富山方面(写真手前)からの電車はそのまま2番線に入り、進行方向を変えて折り返すはず。
しかし今回は北──たぶん青森──からの特急という設定なので、ひとまず北隣駅の越中宮崎駅の方まで列車を送り、そこから折り返してきたようです。主人公のお一人、佐藤さんはというと、ここから青森駅まで行って新幹線で東京へ戻るとのこと。でも新幹線に乗るのなら新青森駅だと思うのですが......。
ま、いっかぁ。でその佐藤さん。写真の電車とほぼ同時に到着した「青森行急行」(こちらも架空)に乗車するという設定です。しかし物語の展開と、実際の車両運用は別。
まず間違いなく、富山駅から乗客役のエキストラを乗せて臨時列車を発車させ、泊駅1番線で佐藤さんが乗り込むシーンを撮影し、ひとまず糸魚川駅まで運行。
座席の向き等を変えた同じ列車を使って、2枚目の写真の中山さんのシーンを撮影しているものと推測されます。「おはようエクスプレス」は土曜と日曜は運行を休むので、もしかするとその「スジ」──運行ダイヤグラムのこと──を一部使用しているのかもしれません。
ちなみにドラマ中、照明が落とされた駅舎内および近辺を中山さんが彷徨うシーンがあります。泊駅および駅前付近で撮影されていますが、画面に入る「朝日町商工会」の案内図は、「朝日町」の部分のみ、綿(?)で見えないようにされています。
駅舎内には、美術スタッフが制作した「蔵王」とか「樹氷」など東北をイメージさせながらもあまり具体的ではないポスターや紙による掲示と、JR西日本が実際に使用しているポスターが混在しています。
後者とエキストラの動きは、かなり浮いています。まぁ、いいいんですけど。なお物語の最終日、泊駅の改札口にはJR東日本の制服を着用した俳優さんが立っているのですが、田舎の駅はどこもそうであるように、今は目にしなくなっています。
結局、主人公のお二人は、札幌までたどり着くことはできませんでした。「終着駅」というのはお互いがお互いの終着駅だったという意味などだと思われますが、その証人(?)となるのは、カメラがパンアップした先。
そこにあるのは富山湾に沈む新潟−富山県境の北アルプス。それはそれで「絵」になります。撮影用トワイライトエクスプレスはというと、結局、大阪−糸魚川間の運行に留まっています。つまりJR東日本や北海道には立ち入っていません。
おそらく線路、施設使用料やそのための調整を回避するためと思われます。では、二人がトワイライトエクスプレスを下車した先、たどり着いた「北の国」での撮影がどこで行われていたかというと......続きは、明晩。
■3月28日(水) 臨時列車運行+北陸ロケ敢行!! 中山美穂さん、佐藤浩市さん主演のドラマが放送されました
事の起こりは2月16日。
何度も記したようにこの冬は大雪に振り回されましたが、電車で自宅へ戻ったこの日は、雪害がまるでなかったかのように、雲青空が頭上に広がっていました。
特急電車が糸魚川駅に接近し、「あの日は大変だったなぁー」と思い出していると、あれっ!?待避用の2番線に、深緑色の列車が静かに停車しています。
大阪と札幌を結ぶ寝台特急「トワイライトエクスプレス」(写真は2月24日、金沢駅にて撮影)です。
ナシテ?!一瞬間を置いてから、TBSが中山美穂さん、佐藤浩市さん主演のテレビドラマ「終着駅 トワイライトエクスプレスの恋」の制作発表をしていたことを思い出しました。
トワイライトエクスプレスを舞台とした純愛物語だそうです。後でわかったのですが、JR西日本はドラマ制作のために、16日〜17日にかけと、18日〜19日に、大阪ー糸魚川間で臨時の「トワイライトエクスプレス」を、少し時間をずらして運行しました。
その初回の運行だったんですね。ドラマのストーリーを詳細にお知らせするようなことはしたくないのですが、要するに、ワケありの主役二人が「トワイライトエクスプレス」に1部屋しかない展望「スイート」(SA2)に乗車し、大阪から札幌を目指すというもの。
鉄道ファンとしては、そして「ロイヤル」(SA1)に何度か乗ったセンセイ(+娘)としては、これは絶対見逃せない!!
出来上がった「終着駅 トワイライトエクスプレスの恋」は3月20日に放送。センセイは新潟の自宅から金沢へ電車で移動していたので、録画して観ました。
さて2枚目の写真は、サロンカーの乗客──もちろん全員、プロの俳優さん──が日本海に沈む夕日の美しさに歓声を上げているところ。((c)TBS. 画面サイズのみ縮小)
右の写真は、金沢へ移動中の3月16日、センセイが撮影したもの。
日付が約1ヶ月ほど違い、また時間差も30分ほどあります。またセンセイは上り列車から撮影しているのですが、要するに同じ場所。
ここは富山県と新潟県の県境に近い、富山県下新川郡朝日町元屋敷地区。大阪方面からだと、北陸本線が初めて、日本海に出くわす場所です。
結果的にはこのドラマ、このようにセンセイがよく知っている場所で撮影されたことが判明しました。
正直、びっくり仰天、という感じ。というわけで、ちょっと撮影現場(のその後)をご紹介しようと思っています。果たして二人は純愛を貫き、2月のまだ寒い札幌にたどり着けたのか?!
続きは、明晩。
P.S. 2枚目の写真のように、放送された番組ではフィルター──たぶんデジタル処理──をかなり強力に使用しています。実際の夕焼けでもこれほど画面全体がオレンジ色になることはありません。そのため、今後ご紹介するキャプチャー画面では、断りを入れた上で画質を補正していることがあります。
■3月27日(火) 朝獲れホタルイカのお刺身を頂きました ──センセイが新潟と富山で見たもの──
といっても正確に言うと今日は、「見た」ものではなく「食べた」ものなのですが。
ちょっと運ぶものができたので、今回は車で金沢へ来ています。
高速道路はあまり好きではないし、経費節減の意味もあって自宅から金沢までの240kmを全て一般道で走りました。所要時間は5時間ちょっと、燃費は18.0km/L。
やっぱり318i、一般道をきちんと走らせていると、「走る、曲がる、止まる」の基本動作がとても楽しい。それはともかく、せっかく富山県内を走行するので、途中のスーパーで、晩のおかずに富山の美味しいものを購入することにしました。目に止まったのは写真のホタルイカのお刺身。
生地(いくじ)漁港(黒部市)でその日の朝に獲れたものです。価格は398円。金沢のアパート到着まで3時間ほどあったので、保冷用の氷を分けてもらって運びました。
ホタルイカを頂くのは今シーズン初めて。金沢のスーパーにも兵庫県産は並んでいるのですが、富山のものにはまだお目にかかっていません。
合掌してから頂いたのですが、やはり美味しい。スルメイカなどの大ざっぱな味とは違って、淡泊ながら粒の揃った充実した味わいがあります。
しかもコリコリした歯ごたえがあります。富山の人は倖せだなぁー。それはともかく今回は事情があって、途中何カ所かに立ち寄って「現場」を確認しました。
何の現場なのかは明日以降、順次ご紹介するつもりです。ご期待ください。
■3月26日(月) 季節外れの雪に、鶯も戸惑っているかのようです
今日は予定を変更して、今朝の金沢の様子を。
当地は昨日の夕方から不安定な天気になって、日が暮れてからは雷も鳴り始めました。夜も時々うるさくなったり、落雷で窓の外が瞬間的に明るくなったりしたのですが、明け方になるとそれも落ち着きました。
起床してまず外の様子を確かめると何と一面、真っ白。数cmもの雪が積もっています。もう数日で4月になるというのに!!
今回は車で金沢へ来ているので、直接、通勤への影響はないのですが、車に乗り込もうとするとまず車体に降り積もった雪を取り除く必要があります。
でもこんなに降るとは思っていなかったので、除雪用の器具を自宅に置いてきてしまいました。手で取り除きます。写真は大学到着後、研究室の窓から撮影したものですが、撮影時もかなり雪が降っています。
建物の向こうにある山々も、雪でまったく見えなくなっています。大雪に一番戸惑っていたのはたぶん、鶯(うぐいす)。実は昨日からこの場所でずっと鳴き声が聞こえているのです。
都会の方はご存じないかもしれませんが、鶯は、春になったからといってすぐに上手く鳴くことができるわけではありません。
練習して徐々に上手になっていくのです。でもこの冬の金沢は少雪。
日本海側はあちこちで大雪になったのですが、金沢市近辺だけはたいした降雪にはならなかったのです。
というわけで金沢の鶯はあまり雪を見ずに春(?)を迎えました。この雪に、さぞやびっくりしたはずの鶯。
でも実は、昨日、今日としっかり鳴き続けていたのです。たいしたものだ。
■3月25日(日) 骨なしカレイ唐揚げ(!!)を食べてみました
一昨日は電車で自宅へ戻ったのですが、その日は夕方まで会議。バスと電車の時刻が迫っていたので、最後の最後を勘弁してもらい、大学始発のバスに乗って金沢駅へ移動しました。
金沢駅2階のスーパーで晩ご飯とビールを買って車内で夕食を済ませる予定。手頃なお弁当がなかったので「それならお寿司でも」と思って鮮魚コーナーへ向かうと、寿司よりも惣菜に目が行ってしまいました。
美味しそうなカレイの唐揚げがあったので「じゃぁビールのつまみに」と思ったら......あれ?!
「骨がありません」。車中で開いてみると、確かにその通り。もちろん生のカレイから骨を1本1本抜くなんてできません。
必ず背骨が残ってしまいます。いろいろ考えたのですが、ひとまず1尾を開いて、骨の部分だけ薄く抜いて肉の部分を再び張り合わせている──あんこのないどらやきのような感じ──んじゃないでしょうか。
人の手が入っているためか、美味しいことは美味しいものの、新鮮な魚をそのまま唐揚げに......というわけではありませんでした。
チャンスがあったらまた挑戦してみようと思っています。