2017年12月16日更新(2017年12月24日ページ移動。2019年11月3日写真削除)
■12月16日(土) いつかお世話になるかも...と思っていた時計修理専門店が、エステサロンになっていた
今日は見たままのお話を手短に。
先日、珍しく昼間にアパート近くを歩いていたら、写真のエステサロンの存在に気づきました。
ここはふだん通らない場所なので、いつから営業を始めたのかわかりません。センセイにとっての関心事はこのエステサロンではなく、ここに存在した時計修理専門店。
写真右端の看板は、時計そのものだったのです。ある日たまたまこの場所を通って時計店に気づいたのですが、店内で若い男性が腕時計の修理に取り組んでいらっしゃいました。
後で調べてみると、金沢ではそれなりに知られた修理専門店。雑誌にも記事として掲載されていました。記憶に間違いがなければ、時計メーカーの修理担当者だった方が独立してお店を構えたはず。
確かに修理品がどんどん持ち込まれるようなご時世ではないのですが......。大切なものが、また一つ失われてしまったような気がします。
昨日ご紹介するつもりだった話題。
お伝えしたようにセンセイは今週月曜日から火曜日にかけて関係する行事に参加するため上京していました。娘に会うことにしていたため、秋葉原駅の隣、浅草橋近くに宿泊。
翌日はまず秋葉原へ。ちょっと駅前のヨドバシカメラへ寄ってみたかったのです。買ったのは年賀状に使う宛名ラベルだけでしたが。総武線に乗っても良かったのです。でも、一駅。
そこで線路脇を歩くことにしました。で、これが結構面白い。電子部品を買い求めるためセンセイは高校生の頃から秋葉原に通っていました。その後の院生〜助手時代も、パソコン関係で良く訪れています。
ただし最近はすっかりご無沙汰。ヨドバシカメラや秋葉館などMac関係のお店を除けば、訪れる機会は激減しています。電機の街ではなく、アニメの街になっているので。
街並みもすっかり変わっています。でも隣の浅草橋駅付近は、結構面白い。電機関係のお店はないのですが、古くからの人形店や、通勤客相手の飲み屋の類がたくさんあります。
で、秋葉原駅に向かって歩き始めると、もっとディープな世界。大きなキャリーバッグを運ぶアジア系観光客が歩くのは、古くからのお店の前。右から開運天然石、朝から営業している蕎麦屋、高齢者向けの衣料品店、そしてよくわからない“ART”。
センセイが都内に住んでいた30年前は、あちこちにこんな光景があったのです。秋葉原はもちろん東京。でもここも、しっかり東京。
■12月14日(木) 新潟県十日町市の積雪97cmにはかないませんが... ──不意打ちの、冬本番──
今日は急遽、予定を変更してお伝えします。
加齢に伴い、体力がなかなか回復しないため、この頃は睡眠をできるだけ長く取ってしっかり休息するようにしています。ただし目が覚めるのはやはり早朝。......でも、今朝はちょっと外の様子が変。
夜間や未明に時々、霰が降って窓や壁にぶつかって音を立てていたのです。でもそれ以外は、妙に静か。外の様子を確かめると、曇った窓ガラス越しに見える田圃も道路も、一面真っ白。
写真は出勤時に撮影したもの。湿った雪が降り続いています。積雪は2、3cmくらいで大したことはないのですが、今季初めての本格的な積雪なので、車はノロノロ運転。
道路脇にはハンドルを切った車が、放置されたような格好になっています。近寄ってみるとまだ夏用タイヤ。積雪下での運転は法律で禁じられていますし、実際、ハンドルが効かないので極めて危険。
だから車をそのまま残したのでしょう。大学近くの道路を渡ろうとした時、橋で少し高くなっている場所から降りてきた自転車がスリップし、派手に転びました。どう見ても金沢工大の学生。
北陸の冬を初めて経験する1年生でしょうか。さすがにその後は自転車を引いて登校していきました。お伝えしたようにセンセイは日曜日に両親を連れて、豪雪地として知られる新潟県十日町市の弟宅へ行ってきました。実家や、途中はそれなりの雪だったのです。
母親によると数日前、一晩で15cm積もったとか。ところが意外にも、十日町市は無雪。屋根の下にも雪は見えません。びっくりして帰宅したのですが一昨日の夜から、その十日町市は大雪となっています。昨日の最高積雪は97cm、今日のお昼も96cm。
本格的な冬が、やや不意打ちの形で始まっています。おかげでセンセイは、センセイは少し風邪をひいてしまったようです。
■12月13日(水) ご縁は、なかったなぁ... ──「雲一つなく、晴れ上がった空ですねぇ」──
センセイの後ろを通り過ぎた二人連れは、確かにそう言ったのです。
見上げると深く澄み切った冬の関東の青空。昨日は寒かったのですが、日の当たる場所だとそれなりに暖かい。
昼食のために高層ビルから出てきた人々の姿は、厚手のコートからワイシャツ姿まで。緯度が高い初夏のヨーロッパのよう。冬の太平洋側は毎日こんな天気。湿度が異常に低下して、何に触ってもバチッ、バチッと静電気の火花が飛びます。
センセイは大学院から助手までの6年間、東京西部の多摩地区に住んでいましたが、この静電気だけはダメでした。昼食を終えてビルに戻る人々は皆、パリッとした格好。IDカードを首から下げているのがもう一つの共通点。
場所だけでなく、こういう生活ともご縁はなかったなぁー。まぁ、いいんですけど。センセイの娘は一昨年、都内の大学を卒業してそのまま都内の企業に就職しました。要するに、いわゆるOL。親元を離れる日も近い。
彼女の方こそ、よほど適応力があるように思えてきます。こちらも、娘と競争──共通のものが存在し、何らかの方法で測ることができるということが前提──しているわけではないので、いいんですけど。
■12月12日(火) やっぱり、お役所だ ――西村センセイ、文部科学省で開かれた国際シンポジウムに参加する――
というわけで、今日のセンセイは文部科学省へ。
同省3階の講堂(写真)で開かれた国立教育政策研究所主催の高等教育に関する国際シンポジウムに参加したのです。何回か訪れたことがある会場。午前中はホテルでチェックアウトぎりぎりまで仕事。
それから霞が関に移動し、現地に到着したのは、正午。時間があったのでセンセイは、新橋から霞が関まで歩いてみました。大した距離ではないのです。
どうやら民間企業は昼食時間に幅を持たせているようで、11時半ころから繁盛店の前に列ができていました。で、お役所はというと、合同ビルディングから職員が続々と出てきます。もちろん昼食を取るため。溢れ出るような感じ。
お役所はやはり、お役所仕事。ところが開場時刻の15分前に会場への案内経路を示す看板を持った職員が建物の外に出てきました。これは予想外。
早めに受付けてもらえるのかと思ったら、館内でしばらく待機。10人ほどの老人が、入口でぼんやりと立っている姿を想像してみてください。早めに会場前に誘導されたのですが、再びここで足止め。
やっぱりお役所だ。それはともかく、アメリカ、イギリス、そして韓国からスピーカーをお招きした国際シンポジウムの内容は充実。無理して参加しただけの甲斐がありました。
写真はプログラム最後、パネルディスカッションの様子。モデレーターのF部長をはじめとして、参加者は国情の違いを乗り越えて貴重な意見を率直に交換しています。ポイントは多様性(ダイバーシティー)と寛容(トレランス)。
それを一番わかっていない――あるいはわかっていないふりをしている――のは、他ならぬ監督官庁のように思えてきます。
■12月11日(月) おぉ、ここは... ――西村センセイ、何十年ぶりに「銀ブラ」する――
新潟市内への出張から昨日戻った(+家族サービス)ばかりのセンセイですが、今日は再びご出張。
というか、実は先週末から1週間ちょっと、出張が続くのです。原稿の締め切りを過ぎているのに、ですよ。朝、自宅から在来線と上越新幹線を乗り継いで上京。
有楽町駅で降ります。20年以上前、前任校時代のセンセイは、仕事の打ち合わせでこの辺によく出没していました。隣の新橋駅との間に、進学や就職で有名なR社の本社およびもう一つの拠点があったからです。
でも今日は、南の新橋方向へではなく、ひたすら東進。5分ほど歩くと銀座に出たのですが、もらった地図が雑で、目的地が良くわからない。南へ転進します。
突然、おぉ。何と、アップルストア銀座の前に出てしまいました。ただし今日は公務出張中なので、お店には立ち寄りません。
それに自分の目と耳と心で確かめたいものが、もう存在しなくなっているし...。記憶に間違いがなければ、2003年の開店後に1度だけ入店したことがあるはず。交差点を渡る途中で、振り返りながら記念撮影。
相変わらず地図が雑なので、やっとで目的地到着。今日は大学教育に関するイベントが銀座で開かれたのです。貧乏人のセンセイにとって、個人的にはあまりご縁がない場所。
この辺を歩くのは15年ぶりくらいじゃないだろうか。例によって発表者も参加者も同級生状態だったのですが、報告そのものはとても有意義。いろいろ考えさせられました。参加者の一人が報告の「掴み」に使った言葉が「銀ブラ」。ただし若い方にはほぼ死語だと思う。
それにセンセイ個人は銀座にご縁がなかったし。本当は研究会の様子を報告させていただくつもりだったのですが、撮影禁止とのこと。というわけで、今日のアップルストア銀座の写真を掲載させていただきます。
プログラムを終えて建物の外へ出ると、見事なクリスマスの電飾(イルミネーション)です。安っぽい白色LEDではなく、別な暖かい色。かといってエネルギー効率の悪い白色電球でもない。この辺の選択はさすが銀座だなぁ、と思わされるのですが、田舎者のセンセイにはご縁がないという事実は変わらない。
というわけで有楽町駅から電車に乗り、社会人の娘と食事。今日は都内に宿泊し、明日は別な研究会に参加します。
■12月10日(日) これさえあれば、新潟県内のJR線や第三セクター線が2日間乗り放題なんだけど...
昨晩は飲み過ぎてしまった...。
聞き慣れないエアコンと換気扇の音を意識して目覚めたのは6時少し前。当初候補の一つだった越後線各駅停車は、あと10分ほどで暗く、雨の新潟駅を発ちます。
駅と直結したホテルなので、大急ぎで着替えれば間に合わないわけではない。
今回の新潟出張は自宅を起点として電車での移動。鉄道旅行の場合には厳密な移動計画を立てるセンセイですが、今回、帰路は行き当たりばったり。
そのために用意したのが写真の「えちごツーデーパス」。JR東日本だけでなく、かつて特急「はくたか」が在来線最高速で駆け抜けていた北越急行線や、旧信越本線直江津─妙高高原間、北陸本線の県境駅「市振」まで乗車することができます。
要するに、新潟県内全線。いつもだったら県北の府屋まで行って、それから...と妄想を逞しくするところ。でも今日は、まっすぐ自宅へ戻らなければならないのです。
先日、姪が男子を無事出産。両親にとっては初めての曾孫(ひまご)です。そこで午後、実家の両親を連れて行くことにしています。越後線の一つ遅い列車に乗ってもいいのですが、昨日、ひとまず越後線に乗車しています。
そこで自由席特急券を購入して、始発の特急「しらゆき」に乗ることにしました。昨日の越後線は高校生および大学生の時に、今日「しらゆき」が走行する信越本線は前任校時代に毎日のように利用していた路線。懐かしいビルも多いのですが、見知らぬ建物に時代の移り変わりを思い知らされます。
一番怖いのが、かつて何かが存在していたはずの場所。当時の様子を正確に、思い出すことができない.....。
姪宅への車中、後部座席の両親は、車窓の風景から思い出す50年以上前の話題で盛り上がっていましたが、言葉の端々に、自分達がいなくなった時の覚悟が滲んでいます。残念ながらその時には、覚悟ですらなくなっているはず。
そして「その次」はセンセイらの番。それらの後始末をお願いすることになる赤ちゃんはというと、これがイケメン。伝え聞いてはいたのですが、本当に男前でした。