2000年9月16日更新(9月25日ページ移動。2003年9月8日写真削除)

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−−2000年9月第3週−−

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9月16日(土) −−皆様への追伸(柏崎の、ちょっといいお話)−−

 昨日のお話の続き、いわば追伸です。

 昨日(15日)お話しした起業家プロジェクトの会場を柏崎市内で発見しました(写真)。存在していることは知っていたのですが、これまで場所は知らなかったのです。
 場所は旧市街の中心部、有名な「えんま堂」の近くです。周囲の店舗は半数くらいがシャッターを降ろしており、人通りはほとんどありません。掲示によると10月15日には開店とのこと。楽しみですね。

 そうそう、昨日お伝えしたマンションは完売したそうです。やっぱり求めている方もいらっしゃるんですね。

 センセイは今日の夕方、大きな仕事に区切りをつけました。明日は終日実家で脱穀(ハサに干してある稲を降ろして、殻のついたお米の状態にする)のお仕事です。写真を撮れるかどうか......ちょっとわかりません。

 では、また。


9月15日(金) −−柏崎のちょっといいお話:不連続的柏崎紹介講座(1)−−

 急な本業の所用が入ってページを2日間ほど更新できませんでした。ファンの皆様、すみません。

 今日は颱風によるフェーン現象で35℃を越えた柏崎から、ちょっといいお話。

 どこの地方都市もそうですが、人口8万人の柏崎市も車が入りにくい旧市街は人足が絶え、郊外の交通の便の良いところに大規模な小売店が続々と進出しています。上の写真は今日の市街中心部ですが、休日の稼ぎ時だというのに人影はほとんど見あたりません。

 お気づきだと思いますが、右手に大きなビルをご覧になることができます。市街地再開発のための「フォンジェ」(中国語で「風の街」という意味だそうです) ビルです。中にはスーパーやもともとこの地にあった小売店が入ったモール街があります。現在はこの他に商工会議所や市の関連施設が入った「モーリエ」ビルが完成し、来春にはマンションも建つことになっています......が、人影はない。

 これらの大規模な再開発計画はバブル期に立案されたもので、明らかにもう時代遅れなのです。フォンジェもテナントの撤退が相次ぎ、メインのスーパーすら撤退してしまいました(現在は地元資本のお店が入った)。モーリエも入居者が埋まらずに計画そのものを見直し、何と東京電力に頭を下げて、ほとんど利用者のいない原子力広報施設を作って入ってもらったというありさまです。マンションも、もともとはホテルを作るはずだったのに採算がとれそうにないために見直したものなのですが......。

 どこが「ちょっといいお話」だって? 慌てずに、慌てずに。

 バブル期前後でこれだけ大きく社会が変化した現在、今までのようなカナモノ主導では対応しきれないのです。カナモノが有効だったのは、社会が比較的安定して発展していたためであり、そのような基盤を失った現在、もっとソフトな対応が求められているのです。これは市街地の再開発に限らずいろんなことに当てはまります。で、西村センセイは京都でそのお話をして、沢山の方の賛同を得たのでした。

 で、下の写真をご覧ください。これは柏崎市市街地の閉鎖した店舗−−とにかくやたらと多い−−の一つを使って、若い世代の方にあまりお金をかけずに実験的な店舗を出してもらおう、という起業家プロジェクトなのです。一つのブースの家賃は月1.5万円(!!)。できればこの中から次の世代の経営者が育ってくれれば、というものです。
 この計画がスンナリ行くとは思えませんが、何十億(100億を越えているかもしれません)円もの回収不能な投資をするのと、できるだけ身の丈にあった生き方を比べてみれば、自ずと結果は明らかなように思われます。

 柏崎市にも、案外いいところがあるな、と思った西村センセイでした。

 これからも時々、多感な高校時代を過ごし、そして娘が現在育っている柏崎市のことをお知らせしたいと思います。ご期待ください。


9月11日(月) −−今年の稲刈りが終了しました:「ハンゴロシ」・「ミナゴロシ」の謎−−

 昨日(9月10日)、今年の稲刈りが終了しました。


 9日(土)と10日の午前中でセンセイも稲を刈りました。上の写真は9日の作業前の様子で、ちょうど田植えの写真(こちら)とほぼ同じ位置です。作業中は写真を撮れないので、センセイが刈っている写真はありません。こちらのテレビニュースから想像してください。

 今回収穫したのは主力のコシヒカリで、八頭身型の美人です(ホント)。一番ずんぐりしているのがモチで、先日収穫した越路早稲はその中間です。慣れるとわかるようになるんですよ。

 先月末からの稲刈りですが、天日乾燥、脱穀、籾すりの作業を経て、精米(白米にすること)できるのは早くて今月下旬になります。実はとても時間のかかる作業なのです。今月初めから新米が出回っていると思いますが、それらは石油で乾燥したお米なのです。

 稲刈りはとても重労働です。暑かったりするとすぐに倒れそうになります。また雨が降っていると重い雨具を着て、首の自由がきかない状態で長時間作業するので、雨具の中の自分の体温でヘトヘトになり、首が固まって痛くなります。そして疲れると農機具による事故も起きやすくなります。
 幸い今回は曇りや少しの降雨ですんだので、たいして暑くもなく、ちょっと雨に打たれた程度ですみました。こういう日の稲刈りって、とても良い気分で秋を実感できるんですよ。

 当地では稲刈りの終了を「刈り上げ」といいます。そしてそのお祝いに「刈り上げかいもち」(オハギ)を作ります。今回はバタバタしていたので間に合いませんが、もうすぐ母が作ってくれるそうです。

 そうそう、当地ではその昔、かいもち(オハギ)のことを「ハンゴロシ」、あんころ餅のことを「ミナゴロシ」とも呼んだそうです。たぶんモチ米の粒が残る(オハギ)か残らないか(あんころ餅)の違いだと思うのですが、確実なところはわかりません。
 で、その昔、旅のお坊さんが寄宿した際、その家の人が「ハンゴロシがいいか、ミナゴロシがいいか」と相談していたのだそうです。それを聞きつけたお坊さんは殺されてはたまらないと逃げ出したそうですが......もうお分かりですね。お坊さんのための翌日のごちそうの相談をしていたのです。



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