2003年11月1日更新(2003年11月9日ページ移動。2004年2月2日一部写真削除)
11月1日(土) 「今日は捌(は)けねぇーのぉ」 −−今日から3連休!!−−
週末をどのようにお過ごしでしょうか。明日から連休なので、3連休の方も多いと思います。
センセイは大学での仕事を終えて、電車で新潟に戻りました。センセイの場合、残念ながら連休とはならず、しばらく採点に追われることになりそうです。
金沢駅で特急券を買ったのですが、やはり3連休。
売り切れたり、残りが少なくなった列車が目立ちます。センセイが乗る自由席もいっぱいかなぁーと覚悟していたのですが、意外にもこちらはガラガラ。
直江津駅で信越線の各駅停車に乗り換えたのですが、旅行客はまばらです。
この直江津駅は駅弁で有名です。
法被(はっぴ)のようなレトロな制服を着た駅弁売りのオジさんも、暇そうにマンガ本を読んでいます。別な業者とすれ違うと、「今日は全然捌(は)けねぇーのぉ」と、かなり濃い新潟弁で話しています。
首都圏と北陸を結ぶ特急はくたかが止まっても「10個くらいしか売れねかったのぉ」などと情報を交換しています。この直江津駅は鉄道の要衝として栄えた駅なのですが、やがて開通する北陸新幹線の駅は少し離れたところにできます。たぶん人々の流れもずいぶん変わることでしょう。
こうやって社会はゆっくりと変わっていくのかなぁー、などと考える西村センセイなのでした。
西村センセイ、先々週からあちこちを行ったり来たりしています。今日は一晩だけの金沢で、明日から来週の前半は新潟にいます。
さて今日は、学生さんに教えてもらった話題を。
センセイの講義では毎回、ご存知のような小カードで気がついたことを学生の皆さんに書いていただき、それをこのホームページ上で公開しています。
世の中には同じようなことを考える人がいるようで、名古屋大学工学部のある先生−−センセイと同年齢−−は、講義の終わりに毎回、カードで出欠調査代わりの質問をさせるのだそうです。
それだけならそんなに違いはないのですが、西村センセイと決定的に異なる点は、返事をまとめて本にしてしまった(!!)こと。......ま、負けた。
森博嗣さんの『臨機応答・変問自在』という本がそれで、続編もあるのですが、本屋さんで気がついたらぜひ手にとってみてください。
う〜ん、このホームページもそのまま本にならないかなぁー。
でも森助教授と違って、センセイのページは学生さんの質問そのものがメインだからなぁー......。教えてくれた学生さん、ありがとうございました。
昨日お伝えした(こちら)ように、西村センセイは放送大学で来年度から放送される番組を収録してきました。
前回(こちら)に引き続きの収録でしたので余裕綽々(しゃくしゃく)...と行きたかったのですが、カメラリハーサルを終えたディレクター、開口一番「西村先生、速いーっ!!」
そうかなぁーと思ったのですが、もう一人の先生−−こちらが主役−−も、「速いよー」とのこと。
自分では意識していなくても緊張して−−アガッているというわけではない−−相当早口になってしまったようです。
他人のことは客観視できても、自分のことになると...という典型ですねぇー。情けない。それでも今回は事前にかなり準備してあったので、少なくとも時間的にはある程度余裕を残して収録を終えることができました。実は前回はホントにギリギリだったのです。
今回の収録でセンセイの担当分は最後になります。貴重な体験だったので名残惜しい気もしますが、まっ、明日からは気持ちを切り替えて新しいことに挑戦することにしましょう。
西村センセイは現在、ツアー中です。
お伝えしたように、昨日は自宅近くの高校とホールで講演したのですが、明日は千葉の放送大学で来年度から放送される番組を収録することになっています。
で、放送と言えば放送台本。右がその表紙です。
大きさはB5(開くとB4)。藁半紙(!!)の片面印刷を折って、ホチキスで留めています。
正直なところかなり安っぽい造りですが、この放送業界は独特のルールがあるようです。
例えばカメラの方はこの台本を開いてカメラ脇の専用の台に載せていますから、大きさを変えたりされては困るわけです。(この制作を請け負う専門の業者も存在するらしい。)そもそもの原稿(=話す内容)はこちらが提供するのですが、下の写真にあるように、それらは下段にまとめられています。
しかも、必ずしもこちらが書いた通りにではなく、ディレクター(統括責任者)が全体の動きを踏まえた上で、書き直している部分もあります。上段、それも一番上には、カメラの切り替えの指示があります。A、B、C、...というのはNHKのやり方で、民放は1、2、3、...と表記します。
放送大学はNHKとの繋がりが深いので、前者を採用しています。このページ中央付近には"C"の文字、つまりCカメラに切り替えています。
これで関係者にはCカメラで「パターン」という一種の絵を示すことがわかります。上段にはこの他に、どのタイミングでパターンやビデオなどを使うのかなども指示されています。
つまり、出演者はもちろんのこと、カメラの撮影者、フロアーディレクター(アシスタントディレクター)、音声、スイッチャー、VTRといった関係者全員がこの台本に従って動くことになるのです。
そう考えると、出演者って、ほんの一部の働きしかしていないんですね。まぁ、人形遣いに操られているパペット(人形)というわけです。それはそれで大切なわけですけど。
それでは、放送台本抱えて、「行ってきまーす!!」
10月28日(火) −1Kg −−センセイの出身高校で講演してきました−−今日は写真がありません。何故かというと、センセイが講演をしてきたからです。お客さんなら写真を撮れるのですが...。
今日は、センセイが卒業した新潟県立柏崎高等学校のPTAの依頼で、生徒向けとPTA向けに文化講演会で講演しました。
少子化などの社会的変化によって、大学が大きく変わってきていることはご存じだと思います。
同様に、高校も変革期にあり、高校生やその保護者、そして教職員もその波に翻弄(ほんろう)されているのです。で、今日は大学の立場から見た「学び」の現状と展望をお話ししました。
どちらかというとオトナ向けのお話ですので、生徒向けの講演ではどこまで通じるかなぁーと、ちょっと心配したのですが、やはり意識の高い生徒が多く、それなりに聴いていただけたようでした。
PTA向けの方は本格的に講演しました。
というのは、センセイの世代がPTAになっており(実際、同級生も数人いた)、同世代の「友達」に話しておきたいことがあったからです。気合い入ってましたよぉー。
ステージの上からは客席が良く見渡せます。
途中から下手(舞台に向かって左)のお客さんが一人眠ってしまいました(!!)が、他の方は顔に反応が正直に出ています。やってよかったなぁーと思った今日でした。
で、気合いが入った分、帰宅して入浴前に体重計に乗ると、-1Kg!!
話すと口が渇くのでお茶をたくさん頂戴しましたから、実際には1.5Kgくらいかもしれません。明日には麦の力で元に戻るんですけどね。
10月27日(月) 青い白 −−Windowsは画像が苦手?!−−先日お伝えしたように、先週末の東京出張は松下のWindowsノート機だけを持参しました。
長期の出張でもなければ、旅先でパソコンを使う目的はメールが主。
他はWordで文章を書いたり、Excelで仕事の続きを片付けたりしますが、このような目的ならば別にMacでなくてもさしあたり何とかなります。実は今、特急電車の中でこのページを作成しているのですが、文章はWindowsで書いています。ぜんぜん違いはわからないでしょ?
今日はPowerBookも持っている−−パソコンを2台も抱えてツアー中!!−−のですが、Windowsの方がキーボードを使いやすく、入力のスピードも格段に速いので、テキストの入力はすでにWindows中心に移りつつあります。ところが、Winodowsをしばらく使ってみて、弱点の一つがホームページソフトのわかりにくさであることを体験しました(こちら)。
そして今回のツアーで、少なくともセンセイのWindowsの弱点がもう一つわかりました。グラフィックがとても苦手なのです。
理由はいくつか。
下の写真は後方の二つがPower Book G4(右)とStudio Display(左)、そして中央がWindows機です。
センセイはグラフィックの色を正確に出すために、デスクトップをグレーにしています(背景に色がついているとそれに強く影響を受ける)。で、3台の設定をできるだけ同じになるように調整したのですが......違いがわかりますか?そうなのです。センセイのWindows機はグレーが「青い」のです。正確には色温度というのですが、同じ白い紙でも、昼間の戸外や、夕方の夕焼けの下、そして電球の下では色合いが変わっています。パソコンによってはこの色温度を調節できます(センセイのMacは調節済)。
ところがセンセイのWindows機は色温度がやたら高い(=白が青い)ままで、写真がみんな青くなってしまいます。文字を打っている時は目が慣れてしまうので気づかないのですけど。
で、ツアー中、写真の色を調整しようとしてうまく行かず、ホントに苦労しました。
またセンセイのWindows機は液晶の質があまり良くないようで、きれいな写真もそうでないものも同じように映してしまいます。Macとは大違いです。
オマケに、Windowsのグラフィックソフト(PhotoShop)の作るファイルはサイズがやたらでかくて、Macの簡単なソフトで作るもののほぼ倍(!!)のファイルサイズ。それでいて画像は汚い。
仕方がないので、今回はツアー中の写真を全部Macで作り直しました。このほかにも「ガンマ」という一種のコントラストがMacとWindowsでは異なるので、ホームページを作成する時は注意が必要です。
今回のツアー中WindowsでWebを更新してみて、Macで作る時の4〜5倍の時間がかかりました(実話)。
やっぱり定型業務はWindows、画像はMacという公式はセンセイの場合にも当てはまるようです。
自宅で久しぶりにゆっくり目を覚ますと、娘が柏崎市内のトルコ文化村へ連れて行け、とせがみます。実は、話の成り行きでチャンスがあったら連れて行くことになっていたのです。
トルコ文化村は、日本とトルコの友好関係のために10年前くらいでしょうか、柏崎市内に巨額を投じて作られたテーマパークです。
何故柏崎なのかというそもそもの問題から始まって、お金と口を出してこの話を無理やり押し進めた県内の銀行が不正融資で倒産。
結局、このトルコ文化村も破綻して、柏崎市の公園施設になってしまいました。西村センセイ、以前有料だった時に娘とともに一度訪問したことがあります。
経営不振が伝えられてはいましたが、その時はそれなりにお客も入り、中央アジアの芸人たちが芸を披露していました。で、「無料になったのだから、たいした施設はなくてもお客はそこそこ......」と考えた西村センセイが甘かった。
初冬のような天気だったせいもあるのかもしれませんが、お客は一人もいません。スピーカーから流れてくるにぎやかな音楽がかえって悲哀をさそいます。
メインの建物の一つに入りました。かつてはトルコのベリーダンスを披露していた場所であり、簡単な飲食コーナーやみやげ物店が入っていた場所です。
ちょっとおなかがすいてきたので、シシカバブに挑戦してみようかと思ったのです。ところが館内には人っ子一人いないばかりか、飲食コーナーは閉鎖され、売店にに残っているのは陳列棚だけ。どうやらそれも搬出中のようです。
電源が入ったままのゲーム機だけが「私を見捨てないで」と言っているようです。娘が怖がるので、帰ることにしました。結局、館内で見かけたのは3人の従業員だけで、それもあまり仕事をしている雰囲気ではありません。
ここまで悲惨な姿をさらす例は少ないと思いますが、先を見通すことができなかった組織の臨終の姿でした。