2006年3月11日更新(2006年3月20日ページ移動。2011年5月3日一部写真削除)
週末なので新潟の自宅へ戻ってきました。
アメリカ滞在中のものを含めて、たくさんの郵便物が届いていたのですが、その中にパソコンショップ・ソフマップからの葉書が含まれていました。
ただのダイレクトメールだと思って捨てようとした時、「閉店」の文字が目に入ってきました。よく見ると、その上に「新潟店閉店」と書かれています。
新潟市中心部にソフマップ新潟店があるのですが、どうやらそれが閉店してしまうようです。新潟店ができたのはちょうど10年前。
当時の新潟市には大きなパソコンショップがなく、Macintoshを扱っているお店は小さなものがごく僅か存在するだけ。
一方、東京の秋葉原にはソフマップがたくさんあって、その中にはMac専門店もあるのでよく利用していたのですが、やはりちょっと遠い。
そのソフマップが新潟に進出してきたのです。単にお店が大きいだけでなく、新潟店はMacに力を入れていたので、センセイとしてはホントに大助かりでした。
PowerMac 8500/180も、G4 Cube(1台は新潟駅構内のヨドバシカメラで購入)もたくさんのHDや数台のCD-Rも、そしてISDNのルータも、みーんなソフマップ新潟店で買ったもの。
使わなくなったマシンを買い取ってもらったのも新潟店でした。そういえば、教え子の一人がここでバイトしていたっけ。
よく知らなかったのですが、ソフマップは業績が悪く、他の大型電気店(具体的な社名は知らない)の支援下で経営再建中なのだとか。その一環として、全国規模で店舗を整理しているようです。
よく考えてみるとセンセイ自身、最近は必要なものをアップルストアーなどネット上のショップで購入するようになっています。
やはり時代が移り変わっているんですね。
■3月10日(金) 捨てる神あれば拾う神も? ――Mac
mini、封印される――
アメリカの話題──そうそう、2kgも体重が増えた!!──に区切りがついたので、本来の順番なら、次のネタはセンセイの離日と入れ違いで到着したMac miniのはずなのですが......その予想、正しくもあり、外れでもあります。
確かに最後のPowerPC Mac miniは、センセイが成田を発ったちょうどその頃に配達されました。センセイはそれを帰国後に受け取ったのですが、実は未だ箱に収まったまま。
さすがに中身があることは確認したのですが、まだ組み立てたり動作させたりしていないのです。理由は簡単。とても忙しくて触っている時間がない。優先する仕事が片付くまで、意識して「封印」しているのです。
で、そのMac mini。
本来の梱包がさらに輸送用の箱(写真)で覆われていて、そこにいくつかの伝票が貼付されています。
ところが、伝票の何枚かが剥がされて、貼り直されているのです。
写真中、左と下の白い伝票がそれで、貼り直したために表面が不自然に波打っています。(右側の部分的に剥がれている伝票はセンセイが剥がしたもの。)
何故だろうといろいろ考えてみたのですが、どうもこれは、別な人へのオーダーが発送直前に急にキャンセルされ、改めてセンセイに送られてきたからのようです。
すでにお伝えしたように、このマシンの発注時にはもう「数倍も速い」インテル・マック・ミニの登場が噂されていました。
その話を聞きつけた某氏が発注済のMac miniを急遽キャンセルした......のではないでしょうか。アップル・ストアでは発注後のキャンセルは割と簡単で、その理由を訊かれるだけです。さて、このMac miniにしてみれば、(捨てる神あれば)拾う神様の西村センセイとなります。
センセイはといえば、皆さん良くご存知のようにMac OS 9(あるいは“Classic環境”)が必要で、意識してこのMac miniを買ったわけですから、張り直された伝票なんて、ぜんぜん気にしません。
むしろ「余りものに福が」、とホントに思っています。というわけで、西村センセイとMac mini、相思相愛の羨ましい関係なのです。大切にかわいがりますよぉー、ハイ。
......それにしても、いつになったらセットアップできるんだろう。
■3月9日(木) アメリカで西村センセイが見たもの(最終回) ──「橋が...」編──
昨日もお伝えしたように、フロリダは湿地帯です。(全域がそうかどうかは知らないけれど。)
日本でもそうですが、川沿いや海岸部の都市では交通機関の発達に伴って、川や沼に橋を架ける必要が出てきます。一方、川や水路は伝統的に、重量のある荷物を船で運ぶ場所でもあります。
そうすると、鉄骨やコンクリートで船がその下を通過できる高い橋を建設するなどして、陸上交通と水上交通を両立させなければなりません。そこで、東京都内(東部)やオランダなどでは、可動橋(跳ね橋)といって、背が低く、船が通る時は橋を持ち上げてしまう構造の橋を建設することがあります。
......でも西村センセイ、可動橋が動いている場面を、実物では一度も見たことがありません。
水路の本場オランダに滞在した期間中、可動橋はたくさんあるのに、動いているものは一度も見かけませんでした。で、フロリダのジャクソンビル。
ホテルに到着して、外で大きな音がしていることに気づきました。
遠くの橋の上を貨物列車──アメリカは非電化区間が多くディーゼルが主流──が通過している音だとわかったのですが、その鉄橋、写真のようにとてもとても低く、水面すれすれの高さしかないのです。(列車は昔から高度に弱い。)
このままでは小型船ですら鉄橋とぶつかってしまいます。船が来たらどうするんだろう、それとも、鉄橋がある部分は船が全く通らない水路なのかなと思っていたら、ある時、上の写真のように、橋の一部がどんどん持ち上がってしまいました。
イメージしていたよりずいぶん速く、踏切の遮断機が上がるような感じです。(さすがにそこまで速くはないですけど。)滞在期間中、しょっちゅう持ち上げていました。ホントに、まるで遮断機......。
ところで、実はホテルの目の前に、とても大きな橋があって、これも明らかに可動橋なのです。(右の写真および上の写真の上部)
鉄道は通過する頻度も少ないし、通過時刻もわかっていますから可動橋でも問題なのでしょうが、こちらはとにかく大きく、また交通量も格段に多い。
だから、「一応動くようになっているけど、大型船が入る時など、年に数回しか使わないんだろうなぁー」と思っていました。
実際、滞在して数日は全然動かなかったし。ところが、サッポロビールを飲み、スシ・ランチを食べていたら、何と、目の前の橋が動き出してしまいました。
それも信じられないくらい、すごいスピードなのです。ふと気づくと、外(写真左側)から小型ヨットが近づいています。そのマストを避けるために橋を持ち上げているようです。
ヨットが通過すると再び、スルスルと降りてきたのですが、これがまた猛スピード。台座と衝突したり、壊れてしまうんじゃないかと思ったくらい速い!!
さすがに最後の部分ではゆっくりと動かしてましたけど。翌日、レンタカーでこの橋の上を通ったのですが、ごく普通の橋で、言われなければ可動橋だということは絶対にわかりません。固定部と可動部の接続部分も、普通の橋の、櫛の歯状の金属があるだけです。
でもきっと、工学的にはいろんなノウハウのかたまりなんだろうなぁー。ところで、橋を動かしている間、車は通れないわけですから、そちらにとっては大迷惑なわけです。それと、可動橋を維持運営していくためには相当経費がかかるはず。
というわけで、写真のヨットのように、橋を動かして通過する船舶は通行量を払っているんじゃないかと思うのですが......。
■3月8日(水) アメリカで西村センセイが見たもの ──おもちゃ屋さん編──
アメリカツアーの後半、センセイらはフロリダ州ジャクソンビルという場所に滞在していました。
ワシントン発の中型ジェット機から見ていたら、フロリダ州に入ってからはずっと、高低の少ない湿地帯が延々と広がっていました。河は見事に蛇行し、海と河の区別があまりつきません(入り乱れている)。
たぶん淡水/海水ではなく汽水(きすい)域をなしているのでしょう。ホテルのすぐそばに「ジャクソンビル・ランディング」というモール街がありました。名前からすると、移住してきた白人が上陸した(=ランディング)場所のように思われます。
湿地帯にも多少の高低はあって、生活に適した高い場所に上陸した、ということのようです。そのモール街。
日本の大きなスーパーの中のような感じで、ブティックから本屋、レコード店、飲食店街なんかが入っています。
でも、かんじんのスーパーに相当する部分はなく、地元住民とともに観光客をも相手にしているようです。で、その一角におもちゃ屋“Toy Factory”がありました。
お店の内外におもちゃが飾ってあって、にぎやかなところは日本と同じですが、商品はずいぶん違います。
右の写真、左手前にぶら下がっているのは、日本の鯉のぼりにヒントを得たもののようです。(わかるかな?)
親子連れの奥には、黄色い、人の形をした吹き流しがあります。やっぱり日本の感覚じゃないですねぇ。
で、「やっぱり日本とは違うなぁ」と思いながらお店の前を通り過ぎようとした西村センセイ、何だか懐かしい感じがして、足が止まってしまいました。
......何故だろう。
答は右の写真。
黄色い人型吹き流しの奥に、サンリオ“Sanrio”のコーナーがあったのです。
もちろん主役はキティちゃん。サンリオがアメリカに進出して、それなりに市場を確保しているという情報は聞いていたのですが、それを自分の目で見ると、なかなか感慨深いものがあります。
アメリカで見るキティちゃんですよ。センセイとしては、“small gift, big smile!”というキャッチも「うまいなぁー」と思うのですが、でも、アメリカ人がどう感じているのかどうかは訊いてみないとよくわかりません。
昔聞いた情報では、アメリカでは写真のキティのイラストのような平面的なキャラクターは受けない、とのことだったのですが......。
■3月7日(火) アメリカで西村センセイが見たもの ──日本風の食べ物編──
昨日は夜に着いたので、何が何だか良くわからなかったのですが、今朝になってみるとやたら暖かい。街はもうすっかり春で、おまけに高校の卒業式が終わってしまったので、いかにも春らしい若者が街を歩いています。
わずか数日のことなのですが、何だか季節に取り残されたような感じがします。さて、今回のアメリカツアーで西村センセイが見たものを少しご紹介しようと思います。といっても今日は、飲んだり食べたりしたものなのですが。
今回のツアーでは、みんなの時はレストランに入り、一人の時は適当に食べ物と飲み物を買ってきて食事をすませました。
ある日の昼食では、みんなで近くの寿司屋さんに入ることになりました。お寿司は、アメリカで立派に市民権を得ているのです。
ウェイトレスに「飲み物は」と訊ねられて、思わず「ビール」と答えたのが運の尽き。
銘柄を教えてもらおうとしたら、いきなり「アサヒ」でいいかとのこと。日本のビールも置いてあるのです。
「キリン」や「サッポロ」も置いてあるとのこと。で、センセイの番になって、思わず「サッポロ」と答えた結果が右の写真。正真正銘のサッポロ黒ラベルです。
気温も高く、ビールには最適な条件だったので、期待してグラスを手にしたのですが、何だかちょっと違う......。
何だか、アルコール度は高いのに、気が抜けたような味です。
詳しい人の説明によると、現地生産──今回はカナダ産──の日本ブランドのビールは、どうもイマイチだとのこと。現地のビールの方がお勧めだそうです。
ただし、アメリカの場合、現地のビールは水代わりに飲む(?)「ライト」が主流で、日本のような濃い口のビールは少ないようです。
他のレストランでは教えてもらった現地の濃い目のビールを飲んだのですが、こちらは美味しかったですし、酒屋──かなり危ない雰囲気だった──で買ったミラーの缶ビールも、美味しかったです。ライトといえば、右上の写真に写っているお醤油「キッコーマン」にもライトがありました。日本の薄口醤油とは違って、こちらは塩分控えめのようでした。
で、肝心の「スシ・ランチ」が右の写真。これで1400円くらいです。
どうかなぁーと思って食べたのですが、意外に美味しい。
写真では良くわかりませんが、日本のものより少々小ぶりです。でも、ネタもシャリもちゃんとしています。
もちろん料理の添え物として出てくる長粒米ではなく、日本風のお米(ジャポニカ米)です。左上に6個あるのが有名なカリフォルニア巻で、センセイは初めて食べました。
カリフォルニア巻の特徴は、ネタが外側にあって、海苔が内側にあることです。写真でちょっと黒くなっている薄い部分です。口に運ぶと、最初にネタの美味しさが来て、その後を海苔の味で押さえるような感じなので、これはこれで美味しくいただきました。
事前に持っていたネガティブなイメージは、完全にセンセイの偏見でした。その他のアメリカ料理は、もちろんお店にもよるのですが、それなりに美味しくて、今回はアメリカの味覚を満喫させていただきました。
■3月6日(月) 不思議の国、アメリカ ──無事に帰国しました──
皆様、お久しぶりです。西村センセイ、無事に日本に戻ってきました。一週間ぶりのページ更新となりますが、果たして読者はまだ残っていらっしゃるのでしょうか......。
さて、先週お伝えしたように、西村センセイはこの1週間、同僚らとともにワシントンD.C.とフロリダ州のジャクソンビルという場所に行ってきました。
前者はジョージタウン大学内の研究所他訪問、後者は2003年、昨年と参加した学会への参加が目的です。ワシントンD.C.のジョージタウン大学(右の写真)は、1789年に創立されたカソリック系──アメリカはプロテスタントが主流──の名門校でです。
日本ならさしずめ、上智大学を基本として、早稲田大学と慶応大学の実学的で良いところを加味したようなもの(?)でしょうか。
卒業生の中にはクリントン前大統領もいらっしゃいます。目的の研究所は由緒正しい本館(?)の中にあったのですが、伝統的な建物の良さを生かしながら、必要な改修を行って最先端の授業や研究に対応していたのが印象的でした。
日本なら全部壊して立て替えるのですが、そうしないところが偉い。後半は中型ジェット機でフロリダ州へ移動しての学会。
いろいろお伝えしたいことはあるのですが、さし当たり、右の写真は会場となったホテルの、センセイの部屋から撮影したジャクソンビルの夜景です。(うまく写っているかな?)
日本だったら熱海か伊豆の温泉か、はたまた湯布院(ふゆいん)温泉のような所で、何でこんな所で学会を開くんだろう......。
で、ホテル内は、普通の観光客が多かったのですが、廊下ですれ違うと全然知らない人なのに“Hi!”。
エレベーターに乗り合わせると、“Good Mornig” といった調子。これ、ちゃんと挨拶しているかというとそうでもなくって、「俺は敵意ないよ」とか「ちゃんと貴方を認識したから不意打ちはしないでね」くらいの意味なのです。
ですからここで、「俺は日本人で、貴方の知り合いじゃないんだから返事をする必要はない」と思って黙りこくったら、もう、貴方は危険人物として絶対マークされます!!(かなりヤバイかも。)
ここはひとつ、必ず声を出して返事をしましょう。一人一人のアメリカ人はとてもいい人──ホントにそう思う──なんだけど、それがまとまると別な印象を受けるのは何故なんだろう......。
さて、日本を出る時はそれなりの寒さだったのですが、ワシントンD.C.は日本と同じかそれより寒く、フロリダは(日にもよるのですが)半袖が必要なくらいでした。
帰りに飛行機の乗り換えで寄ったシカゴは、雪が降っていて飛行機の翼の除雪したほどで、何だか暑いんだか寒いんだかわからなくなってしまいました。で、ちょっとだけですけど、アメリカで見た面白い(?)ものを明日からご紹介しようと思います。