2007年6月23日更新(2007年7月1日ページ移動。2011年5月4日写真削除)

──2007年6月第4週のニュース──

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6月23日(土) 柏崎初、そしてコメリ初の大規模書店、新規開店!!

 先月中旬から一ヶ月に及んだ変則的な移動生活──精神的には「放浪」に近い?──がやっと終わり、週末に、いつも通り新潟の自宅に戻りました。
 といっても、学期末で採点が溜まっているので、明日(日曜日)のお昼には金沢へ移動するのですが。

 家に戻ると、先日閉店した柏崎駅裏の本屋跡が、「コメリ書房」として一昨日開店したという新聞の折り込みチラシがありました。

 コメリは新潟を中心としたホームセンターで、小規模都市やさらに小さな町村単位まで全国規模で店舗を展開しています。

 これまでも大きなコメリの中には書籍コーナーがあった──大学時代の先輩が働いている──のですが、この「コメリ書房」、それらとは一線を画す大規模店で、専門書も充実させるとのこと。
 興味があったので、さっそく行ってみました。

 前の本屋は書籍と、ビデオ・CDレンタル、そして文具雑貨のコーナーに分かれていたのですが、それらの空間をすべて書籍に使っています。(手前は隣接するスーパー)

 高さを低く抑えた書棚と書棚の間隔が広くあけられていて、広々とした感じがします。読書用の椅子とテーブルもあるし、隅には幼児用遊技コーナーもあります。

 中央部の雑誌を囲むように、児童書・マンガ、専門・学習書、単行本、文庫コーナーが並んでいます。

 時間がなかったのでざっとしか見ていないのですが、例えば科学コーナーには、確かに田舎では目にしない本があるけど、う〜ん、でも何となく、どこからかかき集めてきたという感じ。
 本の目利きが......ではない。

 改めて店内を見渡してみると、広い通路、低い書棚、椅子とテーブルというアレンジも、「今はこれが流行です」という外部コンサルタントの提案を、そのまま受け入れたんでしょうねぇ。

 教育の現場にいると、学生やその保護者の本離れをいやというほど思い知らされます。
 読まないから売れない、売れないから作らない、作らないから手に入らない、そしてますます読まない、というわけで、出版業界は青息吐息の状態。
 特に電子書籍と競合する学術書、専門書はほとんど瀕死状態です。

 大都市ならともかく、専門書を読む人口が限られている──センセイを含め、彼ら彼女らは専門書を市内の本屋では買わない──柏崎市で果たしてやっていけるんだろうか、というのが正直な印象です。

 ナルス上層部としては、ぜひ一度やってみたかったんだと思いますが、もし彼らが本当のインテリなら別な方途もあったと思うのですが......。



6月22日(金) 交差点には3軒のラーメン屋さんがあって...。 ──カラダが発するメッセージの重要性──

 センセイがよく車に轢かれそうになる横川交差点は、旧国道8号線と幹線道路(両方とも2車線)が交わる交通の要衝です。

 交差点に面して、交番や銀行、ガソリンスタンド(2軒あったのだけど1軒は閉店)、いくつかの医院、焼肉屋(最近ホルモン焼きの店になった)、そしてラーメン屋さんが3軒あります。

 アパートに近いのですが、平日の昼間は大学にいるし、週末はそもそも金沢に存在していないし、夜に外食する習慣もない(飲み会を除く)ので、結局、どの店もほとんど入ったことがありません。
 「あぁ、ラーメン屋があるんだな」くらいの感覚。

 先日、薄暗くなってから長崎屋に向かって自転車を漕いでいたら、写真のラーメン屋さんが閉店していることに気づきました。

 ここは昔、ニンニクげんこつラーメン「花月」のお店だったのですが、1年くらい前に、テレビ東京の「TVチャンピオンの○○さん(良く知らない)がプロデュース!!」というお店に変わったのです。

 祝日に金沢に残った時、一度だけ入ったことがあるのですが、「しばらく来なくてもいいかな......」。
 美味しくなくはないのですが、何故か「また、ぜひ」とならない。

 「近日中リニュ[ー]アル」となっていますが、あまりはやっている様子もなかったし、それに何よりも、空色の立て看板や駐車場の旗を仕舞わずに閉店しているので、正直なところ、二進(にっち)も三進(さっち)もいかなくなって......だったのではないでしょうか。

 実は、すぐ近くの「あぶり焼きチャーシュー 金澤来々軒」も、ちょっと前から店を閉じたまま。

 ここも昔は別なお店だったのですが、2年くらい前、目の前で焼くチャーシューが売り物のお店に変わりました。

 一度だけ入ったことがあるのですが、「どうも居心地が...」。

 不味(まず)いとか、店員に睨まれる(!!)──そういうお店は実際に存在する──とか、そんなことはないのですが、何かどこか、はまらない。

 両店とも、運転していると目に入りにくい位置にあるとか、道路との関係で駐車場が使いにくいとか、確かにそういう問題はあるのですが、でも、本当の理由は違うんじゃないかな......。

 両店を思い出してみると、どこかくつろげなかったような気がします。

 たぶん人間にとって「食べる」というのは根元的な問題の一つで、単に栄養を満たせばよいとか、食欲を満足させればそれで、といったものではないように思えます。

 いわば自分の一番弱い場面の一つを他人に曝(さら)す場面ですから、「それすら忘れさせるほどの美味しさ」とか、味はそこそこでも、「あのお店はくつろげるので、また行きたい!!」といった要因がないと、外食産業は無理なんじゃないかなぁー。

 両店ともそれぞれ味も、雰囲気も頑張っていたけどやはりどこかに無理があって長続きしない。お客の方も、その「無理」をどことなく感じていて......という感じ。

 横川交差点に面したラーメン店に、もう一つ、地元では有名な8番らーめん横川店があるですが、味はそこそこでも、これまでに培ったノウハウがあるので、くつろげて、しかも「また来てもいいかな」と思ってしまいます。

 ピークを外れた時間帯には老人客も多いし、こちらはアブなさそうな感じはしません。(センセイもたぶん、1回しか入らなかった他店と違って2、3回入っています。)

 こういう一種の身体感覚って、ホントはとても大切なことだと思うのですが、どうでしょう?

 あ、そうそう、よくお読みいただくと分かりますが、センセイは自分の味覚が特別だと自慢しているのではなく、フツーの人ですよ、と言っているだけです。
 フツーの人が「また行ってもいいかな」、と思うか思わないか、です。

 忘れないうちにもう一つ。

 どちらの写真もちょっとボケていますが、主たる理由は、今日の激しい雨の中で撮影したからです。地面が濡れているし、パソコンの環境によっては雨が見えるのですが......どうでしょう?



6月21日(木) ウチもソトも宇宙戦艦ヤマト?! ──北陸地方の梅雨が明けましたが梅雨入りしました──

 金沢は朝から弱い雨。報道によると、北陸地方の梅雨が明けたそうです。平年より11日遅いそうな。

 今週のセンセイは自転車通勤なので、晴れ間を待って大学へ。

 お昼はサッパリした何かを食べたかったので外出したのですが、その途端、再び、雨。

 学内でお弁当を買って戻る時に撮影したのが右の写真。やっぱり雨は写らないなぁー。
 せめて道の向こうを歩く学生の傘がお分かりいただけるでしょうか。

 金沢工大は3学期制で、期末試験が終了したところなので、学生の表情はどんどん明るくなっていきます。

 対照的なのが先生方。限られた時間の中で大量のテストとレポート類を採点しなくちゃならない。

 ところで、写真中央奥がセンセイらの研究室がある金沢工大1号館なのですが、こうやって見ると、センセイらのいる建物は船橋(せんきょう)のようで、まるで木立の向こうに停泊している宇宙戦艦ヤマト、って感じだなぁー。

 う〜ん......。

[追記]
 タイトルが誤っていました。「梅雨明け」ではなく、もちろん「梅雨入り」です。あまりに初歩的なミスなので、見落としてしまいました。誤りをご指摘いただいたKSさん、ありがとうございました。



6月20日(水) 意外に世の中、妊婦さんが多い。 ──いつもと違う時間に出勤すると──

 一昨日に引き続き、西村センセイは今日も医者通い。今日は出勤前に皮膚科のお医者さんへ行ってきました。(たいした問題ではないので、ご安心を。)
 商売道具はアパートに残したままなのでひとまず戻って、いつもより3時間位遅れて重役出勤。

 今日は天気も良かったので、すでに日が高い位置にあって影も短く、逃げ場がない感じ。

 とにかく暑い......。

 自転車を走らせていて、道沿いの緑の鮮やかさに驚かされます。稲の緑です。

 田植えの頃はずいぶんか細く、色も薄い黄緑色だったのに、それが今や、「オレはここにいるぞぉっ!!」と自己を主張しています。(まだ青二才の自己主張ですね。)

 何回もお伝えしましたが、センセイの実家は一昨年を最後に、先祖から続いた稲作をやめました

 不思議なもので、稲作をしている時は、同じ天気を観るにしても、「(稲には)恵みのあめだなぁー」とか「人間にはきついけど、ここで暑くないとお米が...」などと考えていたのが、単に、「困ったことに、雨が」とか「暑すぎる」とか......。
 どうやら明らかに感受性が鈍っていたようです。

 本人ないしは配偶者が妊娠すると、街を歩いていても「こんなに妊婦さんって多かったんだぁー」と驚かされるのですが、その逆ですね。

 つくづく、人間はわがままで自己中心的な生き物だ。反省。



6月19日(火) 皆がみな、「次もBMW」という訳ではないらしい。(当たり前だけど)

 週末、自宅に戻って318iを運転すると、「あ、やっぱり、いいなぁ」。この週末は街中の買い物でしか運転できなかったのですが、でもやはり、違う。

 別に飛ばさなくていい──そもそも、そういう運転はしない──けど、車を降りる時に、まだこの車と「きちっとした」運転をしていたいと痛感するのです。

 だから、資金の問題さえなければ次もBMWと考えているし、(よく考えると、ちょっと飛躍して)「BMWを運転する人はみんな、次もまた」と考えているんだろうなぁー......と思っていたのだけれど、世の中、必ずしも同じ考えの人ばかりではないらしい。

 大学までの出勤経路に、センセイと同じ銀色の旧3シリーズ(E46:たぶん325i)が止められていて、通るたびに「やっぱり、いいなぁー」。
 いつも綺麗に手入れされているし。

 それがある日、写真の車に。最初のうちは、は車検の台車なのかなぁーと思ったのだけど。

 新潟−金沢間の電車に乗っていても同じようなことがあって、車窓から、あそこにも、おぉ、ここにもBMW!!
 割と年季が入っているのに、丁寧に乗っているBMWが多い!!

 金沢を出発して高岡に着く直前、駅へ続く緩く大きなカーブの前、ある家の庭にいつもE46がとまっていて、「きっとこの家のユーザーなら、いつまでもBMWを......」と思っていたら、アレ!?

 センセイは318iを気に入っているので、10年くらいは乗るつもりなのですが、どうもセンセイのような乗り方は現在、時代遅れの非主流派らしい。

 ほとんどの方は洋服を着替えるように数年乗ったら下取り価格が高いうちに買い換えたり、そもそも所有権は販売会社に残して、乗る権利だけ手にしたりするようです。(センセイには良くわからないけど。)

 確かにこういう乗り方なら、BMWによほど魅力がない限り、他社製に乗り換えられるケースも増えるのかもしれません。(再び、センセイには良くわからないけど。)

 ......でも。

 写真の二人(?)ともミニバンなどではなく、再びスポーツ系のセダンに乗り換えているあたり、実はBMWの影響から逃れていないように思えるのですが......。
 贔屓
(ひいき)の引き倒し、センセイの、穿(うが)った見方でしょうか?



6月18日(月) 風水、信じますぅ? ──交差点のビルディング、今度は長続きするか!? ──

 事務室に断りを入れてから、自転車に乗ってちょっとお医者さんへ。
 今日はアレルギーの薬をもらいに耳鼻咽喉科のお医者さん。センセイくらいの歳になるとたいてい、どこか具合が悪くて定期的に通院する必要があるのです。

 毎月ほぼ同じ日に、こちらもまたほぼ同じ道を走るのですが、わずか1ヶ月だというのに驚くことがたくさん。
 いつの間にか新しい回転寿司のお店がオープンしていたし。

 途中の大きな交差点にある写真のビル、あれ、また新規開店!!

 (たぶん)一等地で商売がうまく行きそうな場所──素人考えですが──だというのに長続きせず、コロコロ中身が変わる場所があります。

 このビルもその一つ。「さぁ、これから」というお店の方には申し訳ないのですが、

 今度は人材派遣のお店が入ったようですが、その前は焼き肉屋だったし、その前は何だったけな?

 とにかく何回も何回もお店が替わっています。向かいのラーメン屋も斜向かいのミスター・ドーナッツ(ただし店舗建替あり)もずっと営業を続けているのに......。

 こういうのを見ると、風水とか信じたくなるような気もします。ジンクスを払拭するためにも、新しいお店にはがんばってもらいたいものですが、さて。



6月17日(日) 車にぶつけられそうになりながら、金沢について考える

 金沢は、乱暴で交通マナーをわきまえない車が多い!!
 ウィンカーを出さずに車線を変更するのはよくあることだし、そもそも本来は一車線の道を、平気で平行して走る(!!)し。(もちろん、皆が皆、というわけではありませんので、念のため)

 一番恐いのが、自転車での交差点横断。

 センセイはたいてい、スーパーが閉店する前にその晩の惣菜を買いに出かけるのですが、夏至に近いこの時期はまだ外には明るさが残るため、車からだと横断歩道上の歩行者や自転車がとても見にくい。

 たとえばアパートのすぐ近く、スーパーへの経路にある、斜行交差点(写真)。

 奥(金沢市街地方向)から左手前にかけて幹線国道が走っていて、ここで別な幹線道路と交差するのですが、その角度がとても微妙......。
 右手から左手前に左折した車の前に写真の横断歩道があるのですが、車からだととても見えにくい。

 おまけに停止線からかなり離れているので、すでにかなり加速していて停車しにくいし。

 先日は、写真の自転車と同じ状況で渡ろうとして、センセイが横断歩道上にいるのに、白のデカい車にも、ワンボックスにも、そして何と路線バスすら止まってくれませんでした!!(信じられないだろうなぁー)

 毎日1回くらいの割合(実話)で轢かれそうになって、でもどうも、問題の本質は歩行者や自転車が見えにくいといったことではないんじゃないかと思うようになりました。

 この前はコンビニ前で青の歩道を渡っていたら、赤信号を無視して突っ込んできたデカくて白い車の運転手に「何でオレの車を止めようとするんだぁっ!!」みたいな顔で睨まれました。
 またスーパーからの帰りに別な歩道を渡った時には、歩道を渡るセンセイに遮られた格好で停車した赤い小型車が、センセイが通り過ぎるのを待って、赤信号のままであるにもかかわらず、歩道を越えて車を発進させるし!!(わかります?)

 不思議に思って運転手の顔をずっと注意して見ているのですが、どうもそういう運転をする人は「自分が相対的に強いか弱いか」だけを考えているようなです。
 言い替えると支配/隷属(被支配)の関係です。

 アクセルをふかしさえすれば加速する車──オートマ車だから──に乗っている人は偉く、それに「乗れず」に歩いたり、自転車に乗らざるを得ない人は「弱い」という顔をしているのです。

 でもうこういう車はだって子供たちの前ではきちんと止まります。こういう車も子供たちに対しては逆に「弱い」のです。だって事故でも起こしたらどうなるか。(彼らだって、わかります)

 センセイの考えすぎじゃないかって? あるいは、肩をちょっといからせながら「じゃ、センセイは必ず信号を守るんですか」って?

 いえいえ。

 西村センセイ、特にこの頃は考え方が変わってきて、とても安全運転ですけど、聖人君子ではありません。微妙なタイミングで「あ"、ゴメン!!」だったり、「事情があって、う〜ん、悪いけど...」とか言いながら交差点に入ることはあります。(さすがに赤信号で進入するようなことはしない。)

 両者は似ているけど、根本的なところが違うんじゃないかと(少なくとも)センセイは考えているのです。

 強い/弱い、支配/隷属はいわば、ある組織や地域内だけの内向きのの発想です。その外にある人たちはそもそも視野に入っていませんから、外にいる彼らとの「関係」はあり得ません。

 他方、「悪いけど」とか「今回だけは」という発想は、もちろん褒められたものではないし、自己中心的な発想でもあるのですが、でも、きちんと相手を認めています。
 ここが違います。

 長く金沢に住んでいる人と話すと、しばしば「強い/弱い」「支配/隷属」という内向きの発想に縛られていること驚かされます。

 ずっと続いた城下町だからでしょうか。またその周囲の人々は面従腹背(めんじゅうふくはい)を続けてきて、こちらももまた、そういう生き方がDNAに書き込まれてしまっているのかもしれません。

 この内向きの発想、江戸時代ならともかく、現代ではたぶん金沢の「弱さ」を招いてしまっていると思うのですが、どうでしょう?

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