2008年1月5日更新(2008年1月13日ページ移動。2012年9月20日一部写真削除)
■1月5日(土) ブルーレイレコーダー、本領発揮!! ──SD映像も高画質のまま長時間録画が可能!!
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この年末年始、自宅とアパート(金沢)にあるBD/DVDレコーダーは大活躍。
もちろん目的の一つは、この時期に集中的に放送される映画の留守録です。
割と珍しいところでは、BSフジで放送された「ふたりのベロニカ」とか、マイケル・ムーア監督(!!)の「華氏911」なども録画しました。(ドラマ版の「ちびまる子ちゃん」も録画したけど。)ところで今回、その実力を一番発揮したのはブルーレイレコーダーです。
センセイの場合そもそも、ブルーレイをこれまでの映像資料を長期保存するために購入しました。「資料」といってもまったく個人的なもので、子供の成長記録(8mm/DV)だとか、レーザーディスク(LD)やβテープなどですが。
有名な映画や音楽プログラムならもDVDなどで再発売される──ついつい買い直してしまう──こともありますが、DVD化の見込みがまったくなかったり、昔放送されてそれでお終い、というテープも多いのです。
ビデオテープは順次DVD化を進めていたのですが、DVD化の最大の難関は高画質の素材、つまりDVとLDでした。DVDには規格上の制限があって、1枚のディスクには、高画質のものを長時間記録することができないのです。
1時間以内ならそれなりの画質(約10Mbps)で記録できますが、それでもLDをコピーすると、生々しさだとか奥行き感だとか、信号とノイズの境目の微妙な情報が失われて、平板的でノッペリしたいかにもDVDという感じの映像になってしまうのです。
これは記録時間を延ばす(=変換レートを下げる)と、特に目立ちます。高画質で長時間記録するためには、高ビットレートで記録でき、かつ大容量の入れ物、つまり次世代DVDがどうしても必要になります。
そこでBDを購入したわけですが、こういう作業は気合と時間が必要......。本来は昨年の夏休みに取り組むつもりだったのですが、新潟県中越沖地震ですべてが吹っ飛んでしまいました。というわけで、この年末年始、(放ったままの仕事のことをちょっと気にかけつつ、)まず、LDをBDに記録しました。
センセイが所有するBDレコーダー(ソニーのBDZ-V9)の場合、アナログ入力を選択すると右の写真の録画モード(上段)を選択できます。
調べてみると写真の中で選択中している“XR”では15.5Mbps、つまりDVDの約1.5倍の高レートで記録できます。
右隣(標準)の“SR”でも約8MbpsですからDVDの高品位モードに相当します。スペックはともかく、実際に録画してみてもBDとDVDの差は歴然としていて、画像の素性(すじょう)が良いLDの映像──NTSC信号を直接FM変調しているだけ──を、かなりの部分までデジタル化できます。
DVDより確実に一枚半くらい上手です。でも“XR”と“SR”では明からに差があって、“SR”だとやっぱりDVDの映像です(一番良い方ですけど)。
BDは大容量(25GB/一層)が可能にした長時間記録も魅力で、“SR”なら7時間弱、“XR”でも約3時間半録画できますから、ほとんどの映画は1枚のディスクに収まります。
音楽のライブLDなら2〜3番組収めることができます。また、少なくともセンセイのシステムの場合、BDは極めて安定しており、日本海側特有の落雷による停電ですべてがパーになった時以外は高速コピーを含めてまったく問題はありませんでした。
完成したBDを金沢のアパートで再編集しました──BDの場合、こういうことも可能──が互換性にも問題を感じません。DVDで時々起こる不具合、特に初期のDVDの互換性の低さとは比較になりません。というわけで次世代DVD──センセイの場合はBDですがHD DVDもたぶん似たようなものでしょう──は、ハイビジョン放送への対応はもちろん、SD映像についても画質、記録時間、コストを考えても十分選択肢に入ると思います。
今買うんだったら、松下の低価格機種が狙い目じゃないかなぁ。あ、すべての映像プログラムはまったくの私物ですので、念のため。
それと、昨日のことですが、柏崎を発つ前に市内の真電−ノジマに寄ったらソニーのBDZ-V9と松下のDMR-BW200を、それぞれ\128,000で販売していました。
展示品ですが、入手するならたぶんこれが最後のチャンスですよ。
■1月4日(金) 「夜行列車に乗って雪見酒状態」で金沢へ移動しました
夕方までに金沢へ発(た)つことにしていたのですが、列車がなかなか決まりません。(これって、要するに登校拒否願望ってことでしょうか?)
迷った理由の一つが規制の混雑。いつもは途中まで特急に乗り、泊駅で追いついた各駅停車に乗り換えて金沢まで移動するのですが、今日はUターン期間中なので、特急がどのくらい混むか予想がつかないのです。
センセイが乗るのは首都圏への逆方向になるので、それほどでもないと予想しているのですが、繁忙期は自由席車両が減るのでその分も考えなければなりません。微妙な時間に自宅を出発して柏崎駅へ向かいました。自宅での食事には少し早かったので、夕食は取らずに車内で何かを食べるため駅裏のスーパーへ立ち寄ります。
昔よく使っていた電車に乗るために柏崎駅のホームに入ると、反対方向、上りの新幹線に接続する快速列車が入ってきました。(写真)
都会とは比較になりませんが、まぁ、乗車率は高い方です。いつもとそれほど違うわけではないのですが、子供連れが多いなど、明らかに帰省客が多いようです。
各駅停車はいつもと同じように空いています。
何だかいつもと調子が違うので、スーパーでつい買ってしまった缶ビールに手が伸びます。
本当は北陸本線に乗り換えてから飲むはずだったのですが。柏崎市はほとんど無雪だったのですが、県境付近から富山県内はかなり雪が降ったようです。
この時期としては例外的に静かな日本海を眺めながらビールを飲みます。スーパーでは適当な惣菜を見つけられず、値段が下がったお刺身を買ってきたので、雪を愛(め)でながら、まるで夜行寝台特急+雪見酒状態で電車が進みます。
乗り換えるたびにビールを買ったので、すっかり出来上がった状態で金沢到着しました。途中で、本来乗ろうかと思っていた特急に追い越されたのですが、こちらの自由席はガラガラ状態。センセイの予想もあまり当てにはならないようです。
ビール代その他を考えると、おとなしく特急に乗った方が安上がりだったかな?そうそう、もう一ついつもと違うことがありました。
センセイが乗った北陸本線の各駅停車は割と長距離を走る列車なのですが、明らかに地元の方や帰省客ではない乗客がセンセイが乗った車両に3名乗っていらっしゃいました。
「青春18きっぷ」を利用して旅行中の鉄道ファンです。でも厚い時刻表を開いて暗い窓の外をじっと見ているのはセンセイと同じくらいの年齢の人だけで、他の人は本を読んだり、パソコンでDVDを観たり......。
最近は若い鉄道ファンが増えている──女子も見かける──ようですが、雰囲気もずいぶん変わってきているようです。
■1月3日(木) 「休館中」のはずが...。 ──柏崎の「かんぽの宿」は取り壊し中──
昨日まで柏崎市内は、新年特有の華やいだ雰囲気にあふれていたのですが、今日は一転して街もお店も人出が少なく、いつも通りの柏崎に戻っています。
何回か所用で車を走らせたのですが、そのついでに、こちらも気になっていた場所へ行ってみました。
以前ご紹介したことがあるかんぽの宿 柏崎 です。2005(平成)10月から 「休館中」とのことだったのですが、半年経っても工事が全然進んでいなかったのです。
ご存じのようにその間、新潟県中越沖地震があったし。裏通りの本当に細い道を通って建物の下に出ると、やはり休館中のまま。
以前と違い、門が閉ざされていたので建物(写真右上)をよく見ると、おぉ、建物のかなりの部分が解体されていて、土台しか残っていないような感じになっています。ただしどこにも再建計画のようなものは掲出されていないので、どうもこのまま解体撤去されて終わりになってしまうのじゃないかと思います。
ホームページの「お知らせ」には、他のいくつかの施設とともに休館中となっていますが。郵政関係の施設だけに、入口に郵便ポストがあって、遅れた年賀状を出しに来たらしい足跡やタイヤの跡が残されていました。政治に翻弄された者達の悲哀をちょっと感じたりします。
世の中は明日が仕事始めの所が多いようですが、金沢工大は5日(土)から(学生は7日〔月〕から)再開されるので、西村センセイ、明日の夕方に金沢へ移動します。
正月も二日。
北陸地方は、寒気が上空に残っているようで、まだずいぶん冷えているものの、雪はほとんど止み、時には日差しものぞくようになりました。
そこでお昼に、ちょっと気になっている場所へ出かけてみました。それが右の写真。柏崎市内の番神(ばんじん)堂。(左奥)
以前、ここから見た柏崎市内の様子をお伝えした場所です。(今年の年賀状にはその時の写真を使用しました。)そして実は、大晦日の晩、NHKの「ゆく年くる年」でここから生中継を行ったはずなので、多くの方がテレビを通じてご覧になったお堂なのです。(センセイは酔っぱらって寝ていたので、見損ねてしまいました。)
番神岬は1274年に佐渡に流されていた日蓮が罪を許されて本土に上陸した場所です。
ここにあったお寺の住職が日蓮宗に改宗して、お堂がその後「番神堂」と呼ばれるようになり、地域の信仰を集めるようになりました。この番神堂は二年参りの名所なのですが、昨年の新潟県中越沖地震で右手前の鐘楼堂が全壊してしまいました。
何とか年越しに間に合わせようと再建が進められ、年末の24日に落慶式が行われた(新潟日報/柏崎日報)ものです。柏崎復興のシンボルとして「ゆく年くる年」登場となったのだそうです。
本当は復興を祈念して、除夜の鐘と前後して柏崎港で花火が打ち上げられるはずだったのですが、残念ながらこちらは強風のために中止となってしまいました。番神堂の脇と、崖下には仮設住宅が並んでいます。その入口で新年の挨拶をしている様子も見かけました。
そういえば、実家近くのお寺では除夜の鐘が鳴らされませんでした。後で聞いたところでは、こちらはまだ修理が終わっておらず、鐘を鳴らすことができなかったのだそうです。
こうやって、とにもかくにも何とか年を越すことができた、そんな感じの柏崎なのです。
■2008年1月1日(火) 明けましておめでとうございます ──実家も復旧が進んでいます──
明けましておめでとうございます。本年もぜひよろしくお願いいたします。また今年が、皆様にとって良い年となりますように。
さて西村センセイ、「年越し」の晩だけ実家に泊まって、柏崎市の実家に戻ってきました。
実家は今回の地震で大きな被害を受けたのですが、それでも修理が少しずつ進んでいました。
基礎の一部が壊れて玄関付近が特に歪んでしまった──戸を開閉できない──のですが、こちらは2ヶ月くらいで修理完了。被害が一番目立つのは室内の土壁(写真左手奥:一部崩壊している)の、崩落崩壊(写真中央)ですが、こちらはそう簡単には直りません。
それでも大工さんが入っているそうで、土壁の上に板を打ち付け(写真左手および階段奥)、その上に壁紙を張る作業が始まっていました。写真の壁は被害が少ないようで、被害が大きい部分は壁をすべて打ち抜いて土壁を取り除き、板張りにしています。
土壁を全部作り直すかと思っていたのですが、母親によると「(この家は、私たちが生きている)あと10年持てばいいから」とのこと。
左官業者が少ないからという理由だけではないようです。大きな被害を受けた土蔵も取り壊すことになるだろうけれど、これは代が替わってからだろうなぁー。
土壁の部分は、見かけの被害はたいしたことなくても地震でかなり傷んでおり、どんなに掃除をしても砂っぽい。見えないところ、目に入りにくいところで被害は進行しています。
隣の家の玄関にベニヤ板が打ち付けてあったので不思議に思って母親に尋ねると、斜向かいの床屋さんに続いて、隣家も年末に町の中心部へ越していったとのこと。
再出発の年は、やはりずいぶん厳しい状況を再確認することから始まりました。
夜中に、外がとても静かなことに気づきました。雪が降っている証拠です。
朝になってみると一面、雪。
でも予想通り山雪型なので、平野部の積雪は10cmくらいでしかありません。
しかもまだ氷点下までには下がっていないようで、北陸地方でよく見る湿った雪です。自宅前にある、7月の新潟県中越沖地震で避難所、そしてボランティア活動の拠点となった福祉センターも雪の中。
大晦日(おおみそか)なので出入りする人は誰もいません。地震後にたくさんの方がここで働いて下さったことを思い出すのが難しいくらいです。
仕事はまだ片づいていないのですが、当初の予定を変更して、これから実家へ移動します。
今年は地震以外にもいろいろあった1年でした。
来年が皆様にとって良い年となりますように。
■12月30日(日) BS用のアンテナを買い替えなくては...。 ──年末年始は大荒れの天気に──
昨日、金沢市内は人や車でかなり混雑していました(駅はそうでもなかったのですが)。
センセイが乗ったバスはなかなか進まず、1本早い特急「はくたか」に乗って、直江津駅で乗り換えれば1時間早く帰られると思っていたのに、結果的には間に合いませんでした。お昼を抜いて仕事をしていたので、駅ビル内で遅いお昼──でも結構混んでいた──を食べてホームに出たところ、大阪発札幌行きの寝台特急「トワイライト・エキスプレス」号に出くわしました。
この列車はこれからセンセイが乗る特急列車の前を悠然と走り、18:30ころには自宅脇を通過します。そしてセンセイが自宅にいた今朝、札幌発大阪行きの反対列車が自宅脇を6時過ぎに通過。
電源車の発電機の音と機関車の揺れでわかるので、我が家ではトワイライト・エキスプレスが時計代わりになっているのです。大阪行きが定時に走っているってことは、少なくとも昨日の午後、札幌から南や東北地方の日本海側の雪はそれほどでもなかったってことです。
北陸地方はこのところ、とても暖かい日が続いていたのですが、今日は気温がどんどん下がっています。とても寒い!!
それに昨日と違って大荒れの天気。晴れ間がのぞいたと思った途端に横殴りの雨や雪、そしてあられが吹きつけてきます。
午後、仕事をしながら映画「レインマン」をタイマー録画していたのですが、あまりの天気の悪さに心配になって画面を確認すると、激しい雨の時に、画面に小さなモザイク上のノイズが出ています。
衛星放送からの電波が雨雲で吸収されてしまい、機器まで十分に届いていないのです。センセイが使っているBSアンテナは15年以上前の古いもの。現在の水準からすると性能が低いので、雨が激しくなると放送が部分的に中断されてしまうこともあります。
春になったらアンテナを買い替えなくては。車を運転していても運転席脇の窓ガラスが、雪と、くもりとでよく見えなくなってしまいます。
天気予報によると日本海側はこれから元日にかけて大荒れの天気になるそうな。
本当は元日に実家へ移動しようと思っていたのですが、この調子だと明日のうちに移動しておく必要があるかもしれません。最大1mの積雪が予想されているのです。冬型の気圧配置、つまり「山雪」型なので、平野部ではそれほど積もらないとは思いますが。