2007年11月17日更新(2007年11月25日ページ移動。2012年9月19日一部写真削除)

──2007年11月第3週のニュース──

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11月17日(土) 仮設住宅と港、市街地、そして......。 ──新潟県中越沖地震から4ヶ月──

 週末なので、新潟県柏崎市の自宅へ戻りました。実は明日の午後からは再び、大阪、東京と出張に出かけてしまうので、自宅に滞在できる時間はごく僅か。

 残念ながら今日は、夕方には曇ってしまい、雨も降り出しました。まだ晴れているうちに市街地西部の番神堂というお堂がある30mの断崖の上へ行って撮影したのがこの写真。
 番神堂から北東方向を撮影したもので、眼下に柏崎港が広がります。市の中心部は右手奥になります。

 手前に並ぶ青い屋根は工場などではなく、新潟県中越沖地震での被災者のための仮設住宅です。冬は日本海からの風を遮るものが何もないので、大変でしょう。


 この写真を撮影するために番神堂に来たのですが、でも、遊びで来たわけではありません(出張しているわけでもないけど)。

 写真左手奥、防波堤向こうの対岸に、薄く平べったい白いものが見えますが、これが東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所。世界最大の原子力発電所です。
 柏崎市の中心部からは7kmくらいしか離れていません。

 ご存じのように、今回の地震で大きな被害を受けました。出力用の変圧器(トランス)の絶縁油が燃え黒煙を上げている様子は全世界に向けて発信され、大きな衝撃を与えました。
 しかし同時に、稼働中(稼働準備中を含む)の全原子炉を安全に停止させたことも正当に評価すべき事実でしょう。

 何の因果か西村センセイ、経済産業省中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局が今月末に金沢工大で主催する「エネルギー・環境フォーラム in 金沢工業大学」(詳細はこちらPDF)に参加することになったのです。

 化石燃料や原子力を中心としたエネルギー問題と、環境問題について考えるフォーラム。それはそれで意義はとてもよくわかります。

 でも今回は当然、地震によって柏崎刈羽原子力発電所で発生した事象にも触れざるを得ません。そしてセンセイの場合、地元住民──それもごく普通の──の一人としてもコメントする必要があります。
 特定の立場に偏るのではなく、できるだけ客観的な立場から話すためにはどうすればよいのか......。実はそれで先日、柏崎刈羽原子力発電所を見学させていただくために出張していたのです。

 北陸地方は今朝、今シーズン一番の寒さだったのですが、寒冷前線と寒気が迫ってきているそうで夕方からは雨が降ってきました。明日は大荒れだそうで、平地でも雪になるそうです。
 もちろん冬用タイヤには交換していません。

 何だかセンセイのこれからを暗示するような天気で......う〜ん、ホントにどうしよう。



11月16日(金) 本当のところはどうなんだろう...。 ──環境問題は一筋縄ではいきそうにない──

 環境問題などを扱った仕事を改訂する必要があって、少し前まで環境問題の本を集めていました。結局、その仕事そのものは1年先送りになったのですが。

 環境問題に関して、比較的最近出版された本の中で最も有名なのは、IPCCとともにノーベル平和賞を受賞したアメリカ元副大統領アル・ゴア氏の『不都合な真実』。

 あまりにも有名な本ですが、ちゃんと読んでみると日本で持たれている「環境問題」のイメージとずいぶん違う.....。(どう違うのかは、ご自分の目と頭で確かめてください。)

 あれ? と思っていた時、たまたま目にした本の著者が、武田邦彦氏(中部大学教授)。
 もちろん日本人ですし、実はセンセイらの分野ではよく知られた方で、いわば同業者なのです。

 本のタイトルは『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』(続編も販売中)とずいぶん刺激的。

 手軽に読める本なのですが、内容はさらにさらに刺激的。日本国内における「環境問題」認識の正反対の場所に位置します。

 でも、環境問題の胡散(うさん)臭さをふくめて、実は以前から知っていた内容や、よく考えれば当たり前のことが並んでいます。

 いったい、本当のところはどうなんだろう。センセイ自身を含めて、データや論点を改めて再検証する必要があるようです。

 環境問題は、どうも一筋縄ではいきそうにないのです......。



11月15日(木) 昭和26年の「試案」で考える ──秋学期の講義が終了しました──

 今日、センセイが担当する秋学期の講義がすべて終了しました。ここ数日はたくさんの提出物やテストを読んで最終的な成績を決める必要があるので、ホントにてんてこ舞い。

 ところで、何度かお伝えしているように、そして「授業のページ」でもご覧いただけるように、西村センセイは今学期だけ、教職科目を担当しています。

 教育課程(カリキュラム)の哲学や歴史、現状などを考える講義で、現代の日本だと主に、「学習指導要領」について学ぶことになります。

 実はこの内容、センセイとは無縁ではありません。 センセイはもともと教育学部の出身だし、大学院も教育学研究科。

 例えばセンセイが所有する3冊の古ぼけた本。これらは今から50年くらい前の『学習指導要領』です。
 もちろんとても貴重な本です。

 特に左の本は、昭和26年(1951年)に出版された、最初の改訂版。

 この頃はまだ、学習指導要領が教育課程編成の手引きであることを示す「試案」という文字が記されています。

 学習指導要領はその後、基準としての性格を強め、「試案」は消えてしまい......などと続けていると、講義そのものになってしまいますから、これくらいで切り上げましょう。

 でも今回、講義をしながら、いろんなことを考える機会に恵まれました。

 現在の教育問題から始まって、政治、そして(なぜか)経済問題へ。
 そしてタイムマシンで中世まで遡り、近代ヨーロッパを経由して明治期、大正期、そして敗戦後の日本へ。

 講義を準備するためにずいぶん本を買って読んだのですが、単にこの科目だけに留まるのではなく、現在担当している他の科目や、ちょっとどうしようか迷っていたことなど、思いもかけないことに影響を与えます。

 要するに、世界がグッと広がるのです。

 ふだん教えている時でも、学生さんからいろいろ教わるのですが、今回はたくさんのことを(学生さんと)本から教わった、そんな感じでした。



11月14日(水) 「私を、食べて!!」 ──今シーズン初めての蟹は、焼きガニ!! ──

 今日は朝早くからホントによく働いたはずなのに、朝イチと夕方に会議があったせいか、何だかとても消耗してしまいました。

 エネルギーを回復すべく、スーパーの閉店時刻──首都圏よりずっとずっと早い──に仕事を切り上げたのですが、残念ながらお店にはもう、お総菜がほとんど残っていません!!

 でも、海産品売り場をフラフラしていると、売れ残りの蟹がセンセイを呼んでいます。

 「私を、食べて!! 」

 10日くらい前に日本海での蟹漁が解禁になったことは知っていたのですが、今シーズンはまだ蟹を食べるチャンスに恵まれていません。
 夜はもう遅く、お客もまばらで半額になっており、迷わず買って帰りました。
 同族意識を覚えたのかもしれません。

 さてその蟹、甲羅の下半分が焦げています(写真)。たぶんガス・バーナーで焦げ目をつけたのでしょう。
 茹でた蟹ではなくて焼いた「焼きガニ」なんですね。輪島産だそうな。

 よぉーく働いた自分へのご褒美にまずビールの栓を抜き、ずいぶん久しぶりの蟹を、そしてセンセイにとって初めての「焼きガニ」を頂戴しました。

 茹でた蟹と違って身やその他の部分は汁っぽい感じがなく濃密な味わいです。でもその反面、蟹味噌なんかは味が濃くなり過ぎている感じ。

 やはり茹でた蟹も......と、欲張りなセンセイが両方欲しくなってしまう、そんな、旬の北陸の蟹なのでした。



11月13日(火) 「もう勘弁してよぉ」状態の迷惑メール

 右の写真は、昨日の朝、大学のPowerMac G4 Cubeを立ち上げてメールを確認したところ。

 空色の部分はすべて迷惑メールで、サーバ上から削除しようとしているところです。

 何回かお伝えしているように、センセイはメールの消失を防ぐために、MacおよびWindowsを使って、計4つのソフトでメールを確認しています。

 大学か自宅にいる時はMacのOutlook Expressを使って不要なメールだけをサーバーから消去することができます。
 でもWindows機だけを持って出張した時はそれができないので、スパムメールが溜まり放題。

 今回は金曜午後に自宅を出発してから月曜朝に大学に到着するまでの間、ちょうど100通のメールが届いていました。
 そのうち、迷惑メールは70通。必要な30通のメールの倍以上です。

 このごろ、特に私用のアドレスへの迷惑メールが増えています。
 最近は大半が海外からのメールで、そのほとんどが日本の夜の時間帯に発信されています。

 当然自動発信だと思うのですが、う〜ん、もしかすると海の向こうで昼間、ひっかかりそうな相手を手作業で選んでいたりして。



11月12日(月) 都内で6時を過ぎたら金沢へは飛行機で帰ろう!! ──西村センセイ、列車に乗って反省する──

 昨日、東京東京工業大学での学会発表を終え、関係者と別れたのが午後5時前。
 全員が金沢に戻るのですが、センセイだけがJR線で、他は飛行機。だいたい同じ時刻に新幹線と飛行機に乗ることができるようです。つまり一種の競争。

 JR線は越後湯沢駅で新幹線を降りて特急「はくたか」に乗り換えます。時間は4時間ちょっとかかりますが、指定券を取ってあるので急ぐ必要はなく、気は楽。
 列車内でパソコンも使えるし、料金も割安です。

 飛行機はもちろん速いのですが、金沢は空港のある小松からちょっと離れているので、どうやって移動するのかが問題です。バスも走っているのですが時間がかかるし。

 というわけで西村センセイ、何も考えずに列車を利用したのですが、これが適切な判断ではなかったことに金沢に到着してから気づきました。
 夜10時半に金沢駅に着いたのですが、何と以前はあったはずの、アパート方面へのバスがないのです!!

 仕方ないので割と近くのバス停まで乗って、そこから歩くことにしました。
 タクシーを利用するには、微妙な距離だったし、それに何だか悔しかったし。

 昨日はかなり雨雲が出ていて路面も濡れていたのですが、何とか降られずにアパート到着(その後は雷も鳴って大荒れの天気になった)。
 時刻は11:30!!

 後で同僚に尋ねたら、2時間位前に自宅に到着されたそうです。

 それからお風呂に入って、(半分ヤケ酒)ビールを飲んでから寝たのですが、今朝は授業があったため、6時過ぎに起床。
 ツアーでかなり疲れているのに、睡眠時間4時間は辛い......。

 よく考えてみたら、都内へ出張する時はたいていいったん新潟の自宅に戻り、都内から金沢へ直接移動することはほとんどないんですね。
 新潟に戻るのなら6時を過ぎてから東京を発っても楽勝だし、一番遅い列車なら9:40ころの新幹線に乗っても日付が変わる頃に自宅へたどり着けます。

 新潟との交通が頭にあった──言い替えればやはり何も考えていなかった──のですが、東京からだと金沢って、相当遠いところにあるんですねぇ。

 そうそう、その深夜のバスに乗車したら、昨日だけ運賃が半額割引になっていました。「ノーマイカーデー」──初めて知った──の一環だそうです。

 金沢では割とこのような「交通実験」を行うのですが、その意気込みは高く買うものの、どの実験も地域の事情とうまく合致していないんじゃないかなぁーと思えてしまうのです。
 いずれも単発で、後が続かないし。



11月11日(日) (降りてはいないけど)初めて本庄早稲田駅に止まりました

 西村センセイは現在、東京都内での仕事――皆様、ご苦労様でした――を終え、新幹線と特急を乗り継いで金沢へ向かっているところです。アパートには夜遅くに到着します。
 皆さんがこのページをごらんになっているってことは、PHSを使って電車の中からサイトを更新できたってことです。

 西村センセイ、いつもならかなり気を使ってJRの列車を決め、必ず1ヶ月前には予約を完了させます。
 でも今回はいろいろあって、センセイにしては珍しく、あまり良く調べずに列車を決めました。

 上越新幹線は東京−新潟間を走る「とき」号を利用したのですが、今回乗ったとき号は、各駅停車「たにがわ」号のように、ほとんどの駅に停車します。

 そのために、実は30分遅く発車する次の(俊足)「とき」号に乗っても到着時刻が同じになってしまう(!!)ということが判明.してしまいました。(トホホ)
 そもそもセンセイはあまり新幹線が好きではないこともあって、何だか必要以上に疲れてしまいました。

 でも、一つだけ予想外のことも。センセイの乗った新幹線が、初めて「本庄早稲田」駅に停車したのです。
 本庄早稲田駅は、早稲田大学がこの地に進出するのに伴って数年前に開設された駅で、ほとんどの「とき」号は通過してしまいまうのです。

 停車したといっても、別に下車したわけではないのですが、初めての駅なのでとても不思議な感じがしました。(お客は少なかった。)

 夜遅く金沢に戻っても、明日は朝イチ(8:40〜)で今学期最後の授業。気合を入れ直してがんばりましょう。

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