2006年6月10日更新(2006年6月18日ページ移動。2011年5月3日一部写真削除)

──2006年6月第2週のニュース──

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6月10日(土) 西村センセイ、神奈川県内での学会で考える。

 昨日の授業を終えるとすぐに電車に乗り、神奈川県内に移動しました。今日、明日と開かれる学会に参加するためです。

 会場の東海大学は初めての訪問。とても広いキャンパスです。

 小高い丘の頂上部を開発しているので、小田急線の駅からだとずいぶんきつい勾配を登ります。

 交通の便の良い首都圏で開かれたということもあるのでしょうが、とてもたくさんの方が参加していらっしゃいました。
 今回は特に、学生や若手の参加が目立ちます。

 この学会は20年ほど参加している学会で、歴代の学会長はセンセイの恩師や親しくさせていただいている方ばかりでした。

 それもあって、慣れ親しんだ学会なのですが、お世話になった現学会長(桜美林大学学長)は今季で引退されるとのこと。

 いつまでも若手のつもりでいたのですが、いつの間にかずいぶん時間が過ぎてしまい、学会もセンセイもお互いにずいぶん変わってしまいました。
 のんびりと教育談義をするような雰囲気も減り、また、こちらの役回りも変わってきていることを思い知らされるのでした。




6月9日(金) 「学生寮」のお話。

 金沢工大の周囲には「学生寮」と称するものがたくさんあります。

 「寮」と言えば普通、国立も私立も、その学校が構内なりその周囲なりに設置するものですが、金沢工大の場合、大学が建設した寮は存在せず、周囲の大家さんが建築したマンションやアパートを指します。

 金沢工大がこの地に進出することになった頃、大学近辺は一面の田圃だったのだそうです。

 その時、大学は周囲の住民に「大学は寮を建設しないので、希望する人はどうぞご自由に寮を建築してください」とお知らせしたのだそうです。
 大学をうまく運営するためには、周辺地域の理解と協力が必要だと考えたのでしょう。

 その時の学生総数がどれ程かはわかりませんが、それ以来、学生の多く――3/4くらい?――を周辺で預かってもらうことになったのです。
 それ以来「寮」という言葉が定着してしまったようです。

 最初は賄いつきも多かったでしょうし、トイレ、お風呂場、そして台所を共有する――今の学生さんには想像もできないだろうな――ものも多かったはずなのですが、現在ではほとんどが個室マンション/アパートになってしまい、賄いつきはごく僅かです。(そちらを好む人もいる。)

 多くの「寮」は大学関連組織が紹介する「指定寮」です。

 指定寮には現在、学内LANと結ばれた高速回線が引かれているので、学内にいるのと同じ条件でネットを利用することができます。

 センセイの学生時代からすると隔世の感がありますが、でもまぁ、学生にそんな昔のことを言ってもしょうがないし、学生と話していると「全然変わってないなぁー」と思うことも多いのです。



6月8日(木) JR東日本の特急が全面禁煙になると喜んでいたら...

 新聞報道等でご存じの方も多いと思いますが、先日、JR東日本から来春、管内の新幹線および特急電車を全面禁煙化するとの告知がありました。
 普通列車および長野、九州新幹線、JR北海道に続く決断です。
((c)東日本旅客鉄道株式会社。写真は一部改変)

 以下はまったく個人的な話ですが、西村センセイ、歳を取るとともに煙草の臭いが嫌いになって......というか、体があの臭いをまったく受け付けなくなってしまいました。
 少しでも臭うと、すぐに咳き込んでしまいます。

 たぶん老化とともに適応力が落ちているからなのでしょう。

 だから、喫煙者の比率が異常に高い金沢工大はとてもきつくて、研究室用に空気清浄機を買ったほどです。(空気清浄機で有害物質の除去はできませんので、念のため。)

 電車に乗る時は、もちろん絶対に禁煙車両!!

 でも、喫煙車両からどうしても臭いが漏れてきて、できるだけ風上の車両に逃げるとか、いろいろ対策を取っているのですが、なかなか完全には対処できません。

 で、この全面禁煙のニュースを聞いて、単純に「わーい」と喜んだのですが、よぉ〜く調べてみると、特急の全面禁煙は自社内だけの措置で、他社との共同運行は先方と相談して決めるとのこと。

 センセイが乗る北陸線の特急は、「北越」「はくたか」ともにJR西日本他との共同運行なので、少なくともしばらくは現状維持のままだということがわかりました。
 う〜ん、残念。

 でも、世の中の動き、そして身の回りの動きを見ていると、鉄道各社が全面禁煙を決断するのは、そう遠くない将来という感じがします。愛煙者の立場も良くわかるのですが。

 通称「健康増進法」。じわじわと影響を及ぼしているようです。

 健康増進法に限らず、ひとまず法律を定めると、それ以前の議論や文脈を無視して、その影響力が独り立ちするようになります。

 おそらくこれは人間の本性に由来するもので、(この場合は法律という)人間が自ら生み出した「コトバ」を用いながら、実は人間自身がそのコトバに自縄自縛(じじょうじばく)となり、誰が指示を出しているわけでもないのに、それに従わざるを得なくなる、というわけです。

 ......正確には、否。

 「従わざるを得なくなる」のではなく、近代西洋の大前提である「自由」を有するはずの人間が、自らの意志でそれを捨て、自らその縄を身に纏って、喜びの表情で呪縛(じゅばく)の中に身を投じていくということなのでしょう。

 多くの場面において当時の世の実態を正確に見抜いていたマルクスが、何故かここだけは確実に見誤り、しかしオルテガとフロム──そして後半のフロイト──が認識していた人間の性(さが)です。

 どうも今の総理大臣になって、こういう場面を見る機会が増えているように思えるのですが、どうでしょう?(学生さんには相当難しかったかな。)



6月7日(水) 柏崎の「かんぽの宿」はこのまま廃館か!?

 この週末は1日だけ自宅のある柏崎にいました。

 で、以前どこかでニュースを聞いた記憶があるのだけど、でもうろ覚えで、はっきりしないことがあったので、この機会に確かめてみることにしました。

 柏崎市にある「かんぽの宿」こと柏崎簡易保険加入者ホームが、もしかすると閉館したのかもしれないのです。

 その正式名称の通り、かんぽの宿は日本郵政公社管轄の簡易保険加入者向けの保養施設で、各県に1箇所くらいの割合で置かれています。
 新潟県の場合、なぜか柏崎市にあります。

 建前は加入者向けですが、利用者の中に誰か加入者がいればいいので、多くの人が利用できる温泉保養施設、というのが実態です。
 センセイも以前、両親と娘とで利用したことがあります。

 このような施設については、従来から民間施設圧迫との批判があったのですが、最近は、郵政がそもそも問われるようになっていました。

 「確か、柏崎のかんぽの宿も見直しとか改築とか聞いていたんだけど」と思いながら車を走らせていたら......

 あ"......。

 目に入ったのは「改築工事 休館中」との看板。

 でも工事中と言いつつ、工事の気配は全然、ない。

 柏崎の地元紙によると、もともとは普通の改装工事のはずだったのですが、いつの間にか工事は延期となり、建物も取り壊してしまうのだそうです。
 日本郵政公社のホームページでも、改築工事で休館となっています。

 平日は柏崎にいないので、これ以上の情報はないのですが、休館、取り壊しのまま廃館というのも、いかにもありそうなパターンです。

 知り合いの、床屋さんのお母さんを含めて、グループでの利用者はけっこう多かったんだけどなぁー。



6月6日(火) 金沢名物のうどん屋「こう泉」が更地になっていた!!

 昨日は中途半端な時間に金沢に着いたので、お昼ご飯をどうしようか迷いました。

 このところ昼食は、学生向けのお肉中心の弁当を食べることが多かったので、もっとあっさりとしたものを外で食べようと思いました。
 そうなると、アパート−大学間には、割と有名なうどん屋「こう泉」ともう1軒のうどん屋、あるいは回転寿司くらいしかありません。

 で、暑い日だったので、久しぶりに「こう泉」で冷たいかけうどんを食べることにしました。
 アパートの割と近くなのです。

 で、お店に接近する──道路が曲がっていて、迂回するような形になる──と何だか、変。

 ......ない。

 「こう泉」とその後ろにあった建設会社は跡形もなく、跡は更地になっていて、一部には住宅が新築されていました。

 知らなかった。

 アパートの近くなのですが、いつもの通勤経路からは少し外れているため、毎日お店を見るわけではないのです。

 「こう泉」本格的な讃岐うどんのお店で、香川県の老舗で修行したご主人が開きました。

 麺は、とてもとても腰があって......というか、固すぎるくらいで、噛み応えがあります。
 ちょっと出汁の方が負ける感じなのですが、それでも他のお店はかないません。
 味の基本は関西系なのですが、他のお店より醤油がちょっと強い。

 右の写真入り記事は、金沢工大制作のご近所マップから転載したものですが、有名なお店なので、当然のように載っています。((c)金沢工業大学)

 いろいろ考えてみると、たぶんあの場所は建設会社の所有地で、そちらはどうも景気悪そうだったから、お店を閉めてもらい、土地を売りに出したのではないかと思います。

 せっかくの味なので、どこかで営業を続けていてくれるといいのですが。



6月5日(月) 「操作権は、絶対一人だけ!!」 ──やはり、どうもMacOS Xとは相性が......。──

 土曜は遅くまで勤務だったので、今日、月曜は有給休暇をもらいました......というか、もらったはずなのだけど何故か、お昼過ぎには大学へご出勤。

 体調にはちょっと波があるのですが、元気のある時にいろいろやっておかなければならないのです。
 何せ、金沢工大は「教職員が日本一忙しい」。

 ......学生も十分忙しいと思うけど。

 さて、この週末、新潟の自宅と金沢のアパートで“Remote DeskTop Connection”をいろいろ試していました。

 右の写真は金沢のアパートで撮影したものなのですが、一番上(左上)の写真は、MacOS XからRemote DeskTop Connectionを使ってWindowsにアクセスしているところです。
 左上の写真中、右手前のWindowsマシンは操作の自由を奪われてしまい、起動直後の青色の画面になります。

 ここでWindowsにパスワードを入力すると、中段およびその下の写真のように、操作権(?)がWindowsマシンへ移動し、Mac上には、切断された旨の表示が出ます。

 操作を誰か一人(1台のマシン)に限定して、複数操作を拒否しているわけです。
 外からのアクセスを受け入れても、いざとなったら目の前のWindowsマシンを自分で制御できるわけです。
 当たり前といえば当たり前なのですが、良くできている......。

 何回か集中的にお伝えしているように、用途や使用環境によっては十分実用になります。

 で、昨日の晩、新潟の自宅で「面白いなぁー」と思いながらMacからWindowsのコントロールパネルをいじっていたら、何だか変なことになって、Imeのバーの一部が変になって元に戻らなくなってしまいました。
 誰か元に戻す方法をご存じないでしょうか......。

 さらに、泣きっ面に蜂。

 今度は大学のPowerBook 12'がおかしくなってしまいました。

 動作が変なので、“ディスクユーティリティ”を起動し、「ディスクを検証」させると、「修復の必要があります」とのこと。

 状況はかなり深刻です。

 結局、“DiskWarrior”という特殊なソフト──非常に強力──を使って、時間をかけて修復したのですが、やはりどうも、西村センセイとMacOS Xは相性がイマイチ......。

 顔には出さないようにしている(つもりな)のですが、やはり疲れているとバレるらしい。



6月4日(日) 自宅でもMac miniが働き始めました!!

 昨日の夜遅くに自宅へ戻ったのですが、宅急便で発送しておいたMac miniは、もちろん無事に届いていました。

 昨日は保護者相手にがんばったせいか、やはりかなり疲れていて、帰りの電車の中では何もできませんでした。

 自宅に戻って書斎で仕事を片付け、サイトを更新してから、やっとMac miniを取り出しました。
 もう日付は変わってしまっていたけれど。

 右の写真のように、現在はPowerMac 8500(G3)の上に直接置いていますが、このMac miniはComboDriveで、DVD-Rは焼けないため、金沢で使っている私物のDVD±RW(/RAM)ドライブを8500の上に置いて、さらにその上にMac miniを置くつもりです。
 DVD±RW(/RAM)ドライブは必要に応じて繋ぎ直し、G4 Cubeと共用する予定です。

 Mac miniの上に乗っているのは、先週購入したMac専用のパソコン切替機。その左奥にあるのは、光回線関係の機器類です。

 で、いろいろ配置し直した結果が、右の写真。

 2年ほど前のものと比べていただくとわかるのですが、ずいぶんすっきりしてます。
 でもこの写真には、4台ものMac(+1台のWindows)が写っているのです!! (PowerMac 8500とPowerBook 2400cは起動していません。)

 右の写真は、Mac miniでRemote DeskTop Connectionを使ってWindowsマシンを完全にコントロールし、セキュリティの固い学内LANに侵入(?)──もちろん大学の許可は得ています──しているところです。

 モニタ画面はMac(Mac mini)のものですが、表示されているのは学内LANからしかアクセスできないはずの、「学習支援計画書」(要するにシラバス)なのです!!

 関係者の皆様、我が目を信じられますか?

 心配していたパソコン切替機は比較的順調で、ASCII(US)キーボードにもちゃんと対応しています。

 ちゃんと切り替えてから起動しないとモニタを認識できない(解像度が変わる)とか、モニタの周波数を下げなければならないとか、切り替えるたびにUSB機器を繋ぎ直したと判断しているとか、まぁ、いろいろ問題はあります。

 でも、コツさえわかってしまえば、基本的には一組のキーボードとマウスで事足りる──PowerMac 8500は古い規格なので専用の機器が必要──ので、とてもスッキリして便利です!!(K先生、ありがとうございました。)

 で、わ〜い、と調子に乗っていたら......(明日へ続く)。

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