2012年2月4日更新(2012年2月12日ページ移動。2015年9月17日写真削除)
■2月4日(土) 秋葉原駅前に、AKB & ガンダムのカフェが出現していた!!
今日は見たままのお話。
ご存知のようにセンセイは所用で上京していますが、今日は成り行きで秋葉原へ。今回の冬のツアー、実はセンセイはお供。基本的にはご主人様の意向に沿うしかないのです。
その秋葉原、電気少年だったセンセイには自分の庭のようなもの。(そこまでではないけれど)ところが駅前に降りてみると、ホーム下、半年前までは家電量販店だったはずの場所には、“AKB 48 CAFE & SHOP”。
AKBという名称の由来も、そして本拠地も秋葉原。劇場はここから少し離れた場所のはずです。
センセイは入ったことがありませんが。だからこの種のお店があっても不思議ではないのですが、入場を待つ長蛇の列を見ていると、勢いに圧倒されてしまいます。
ちなみに右側の青年は中国語を話し、友人に記念撮影してもらっているところです。
AKBは、中国や東南アジアでも人気なんだそうです。これだけかと思ったら、左奥には“GANDUM CAFE”!!
もはやセンセイが知っている電気街の秋葉原――「電気街口」という出口がある――ではなくなっているんですね。
■2月3日(金) 西村センセイ、サラリーマンとして最低限の義務を果たしてから、再び上京する
昨日の続き。結論から申しますと。センセイは講義を終えて、現在は神奈川県内に滞在しています。以下は昨日から今日の未明にかけての顛末(てんまつ)。
降雪および北陸本線の運行状況を知ったのは高崎を発ってから。同日(=昨日)中の北陸本線の回復は絶望的なので、何とか対策を立てる必要があります。
東京到着までの約1時間を使って最善と思われる策を考え、まず東京駅構内のみどりの窓口へ。これまでの事情を説明して乗車券類をキャンセルしてもらい、都内西部での所用を済ませてから、東京駅経由で逆に戻る切符を手配(「乗車変更」)してもらいます。
乗車変更は本来、1回に限られています。(会社によっては例外あり)でも今回は、雪害によるものなので、例外扱い。これはJR各社共通です。
予定より遅れて淵野辺に到着。変更してもらった新幹線には間に合いそうにありません。そこで淵野辺駅で再度の乗車変更。この調子で、八王子、そして東京駅で再度の乗車変更。
今回はたくさんの乗車券類を発券しているので、変更が多いのです。ところがその最中に、「上越新幹線の遅れ...」というアナウンスが聞こえてきました。上毛高原駅構内でポイント故障が発生し、ダイヤが大幅に乱れているというのです。
マズイ。遅れが1時間ほどに拡大しているので、新幹線に乗ることはできても、越後湯沢から金沢へ向かう特急「はくたか」には乗れないことが予想されます。
もうちょっと遅い指定席券は確保していたのですが、ここはとにかく越後湯沢駅へ移動することが最優先。50分遅れで折り返しの新幹線が入ってきたので、自由席に座りました。自由席車両の前にはすでに長蛇の列。最終的にはかなりの人が越後湯沢まで立ったままだったのですが、人の流れが見えたので、列の最後に並んでいたセンセイはしっかりと着席。
絶対にズルはしていませんので、念のため。無事に湯沢駅に到着したのは良いのですが、今度は折り返し列車となる「はくたか」が45分ほど遅れています。座席は確保してあったので、駅の外へ出て食料――駅構内にはほとんどなくなっていた――と缶ビールを調達。
そのついでに窓口でまたまた乗車変更。結局この日は、1日で5回乗車変更したことになります。やっとで到着した「はくたか」はもう、全身雪まみれ。
寒いホームで到着を待っていた乗客から、誰ともなく「おぉ」という声が漏れたほど。何とか出発したその「はくたか」。
強風による徐行や列車交換――北越北線は単線――のための停車や直江津駅構内の除雪などでどんどん遅れが増して、金沢駅到着は日付が変わってから。
1時頃にアパートに戻り、数時間だけ休んでご出勤。サラリーマンは仕事が第一なのです。写真は出勤時に撮影したもの。
金沢の積雪は15cm程度です。早起きをした近所の方が除雪に励んでいらっしゃいます。
雪は少ないし、晴れ間も見えるので昨日の騒ぎがちょっと信じられない感じ。さて午前中の講義を済ませた西村センセイ、お弁当を買ってから野々市工大前駅から電車に乗車。これなら予定より一つ早い新幹線に乗れそう。
そこでまた、西金沢駅で乗車変更。一昨日の金沢駅および高崎駅――本来ならば乗車できるはずの列車を利用できなかった――から数えると、3日で8回も乗車変更をかけたことになります。
信じられない。
それはそれとして、目先の仕事を着実に片付けましょう。
■2月2日(木) 大雪で北陸本線が全面運休。「淵野辺→東京都区内 \13,240」乗車券の運命は?!
冬のツアー2日目。
今朝が雪のピークだと報じられていたので、何とか関東圏へ移動したセンセイは一安心。高崎駅前での用を午前中に済ませると、急いでお弁当を買い、長野からの新幹線「あさま」で東京へ。
これからまず都内西部へ移動するのですが、明日の朝イチに講義があるので、センセイは今日中には何としてでも金沢に戻る必要があります。
しかもその後は、再び上京という複雑なパターン。それもこの雪の多い時期に。いろいろ考えた末にセンセイが用意したのが写真の乗車券。
当面の目的地である横浜線淵野辺駅から新横浜駅に出て東海道新幹線に乗車。
米原から特急「しらさぎ」に乗り換えて金沢へ移動します。これなら夜の8時頃に到着できそうです。日本海側が雪でも、東海道新幹線はあまり影響がないいので、相当確実に金沢へたどり着けると考えたのです。
明日の講義を済ませたら、富山、新潟を経由して上越新幹線で都内へ戻ります。
要するに本州中央部をぐるっと一周。その料金、13,240円。普通に買ったら数百円の区間ですよ。存在感がありますねぇー。
「あさま」に無事乗車できたのでやれやれと思っていたら、車内の掲示に、その東海道新幹線、雪で遅延しているとのこと。最初は例によって米原付近の降雪だと思ったのです。
新幹線と「しらさぎ」の乗り換え時間は10分しかありません。心配になってiPodを立ち上げて調べてみると、何と、北陸本線が全面運休!!
この段階では新疋田駅付近の除雪のためとのことだったのですが、その後長浜――積雪173cm!!(信じられない)――をはじめとして、記録的な大雪になっていることが判明しました。
太平洋側でこの積雪なら、列車の運行は絶対に無料。実際、北陸と関西、中京方面を結ぶ特急は終日運休が決定してしまいました。困った。そしてこの貴重な乗車券の運命は?!
続きはまた明晩。(たぶん)
■2月1日(水) 「今年だけ」の冬のツアー、大雪と強風で、初日からいきなり躓く
お伝えしたように、昨晩の金沢はキンキンに冷え込みました。
日付が変わるころ、外の状況を確認しようと思い、窓を開け......られない。窓と窓枠が、ガス暖房を含めた空気中の水分と、寒さとで凍結してしまったのです。
ところが今朝、新潟で「雪おろし」と呼ばれる雷の音で起こされると、何だか様子が変。何の苦もなく窓を開くことができます。普通は日の出直前に最低気温を記録するのですが、それ以前に何らかの理由で気温が上昇してしまい、氷が融けてしまったのですね。アメダスで調べてみると、本日未明、気温が急激に上昇しています。
昨晩寒冷前線が通過し、未明に南からの暖かい空気が入ってきたに違いありませんう〜ん、嬉しいような、悲しいような。明らかに日本海にかなり強い低気圧が発生していることを示しています。こうなると里雪型で、普段は雪の少ない平野部でもところかまわずの大雪は必定。
実際、センセイの目の前、ボソボソと降り続く大粒の雪――これも里雪型の特徴――の中を、コートを着ない中学生が傘を差して歩いています。西村センセイ、今年だけなのですが、今日から数日間、私用で金沢と首都圏を行き来する必要があります。
センセイのことですから、必要と思われる準備はしてきたつもりなのですが、唯一の気がかりは天気。
こればかりは、お天道様が差配なさることなので、センセイにはどうしようもありません。でも残念ながら、その懸念はドン、ピシャで当たってしまったようです。
当初の予定では、金沢を今晩離れて新潟の自宅へ一泊し、休暇を頂戴した明日の早朝から首都圏に向かうことにしていたのですが......。
発達中の低気圧に伴う強風で、金沢と新潟を結ぶ特急「北越」は運休。各駅停車の利用も考えたのですが、直江津−柏崎間の強風――米原−関ヶ原付近に似て、北風が吹き抜ける――で運転見合わせ。(ただし夕方から運転再開)
こうなったら計画を全面的に見直し、米原経由の利用を含めて、とにかく1日早く行動する必要があります。関係者の皆様に迷惑を詫びながらいくつかの予定をキャンセルし、金沢駅へたどり着くと、得ていた情報以上に運転休止が拡大。自宅への立ち寄りを断念し、その時点で最も適切と思われる列車を選択したのですが......動かない。
雪害による運転休止と運転遅延の影響で、結果的にセンセイは、金沢駅で2時間(!!)も足止めされてしまいました。鉄分の濃いセンセイのことですから、金沢駅構内およびその後発生したいくつものトラブルを何とか乗り切り、本日の目的地である高崎市に到着しました。
ただし、本来の倍近い7時間をかけて、ですが。さすがに、もうヘロヘロ状態です。
当初の予定では、明日はもっと「高額」な乗車券を利用することになっています。この大雪の中、どうなるのでしょう。
■1月31日(火) 転ばぬ先の、ピン ──金沢の道路はツルツルに凍結しています──
今日は見たままのお話。
今日の金沢は新たに数センチの新雪。朝は寒かったのですが、日中は晴れ間ものぞきました。「暖かい」と言うほどではないのですが、日中の最高気温は4℃とのこと。
夜、帰宅するために校舎の外へ出ると、雪が氷結し始めていることに気づきました。
アメダスのデータではまだ氷点下にはなっていないのですが、水たまりはすでに薄氷が張っています。スーパーへ向かうために一般道へ出ると、脇を走る自動車が「ズルズルズルッ......ズッ」。
見事にスリップ。停止しようとすると30cmくらいオーバーランしてしまいますし、タイヤをズルズル唸らせて、車体をあらぬ方向へ回転させながらようやく発進といった具合。
とにかく危険なので、近づかないことにします。写真は帰路に撮影したものですが、車のタイヤのあたる部分が鏡のように磨かれて黒くなっています。
もちろん車はそろそろと運転。歩く方だって大変です。
もちろん雪国育ちですから雪道には慣れていますが、凍結した道路は別。油断は禁物です。
そこで靴の裏を見えるようにして、ガチャガチャ。写真は帰宅後に、履いてきた冬靴をひっくり返したもの。
踵の部分に赤い物体が見えます。普段は上方のように折り畳まれて靴の外には出ないようになっており、歩行に影響はありません。
でも今晩のように氷の上を歩く時は、下のように金属製のピン──というより「スパイク」でしょうか──を引き起こして、氷をひっかけながら滑らないように歩きます。
こうでもしないと、とても危険なのです。特にセンセイのように高齢になってくると、氷を甘く考えてはいけません。
ホントに。
■1月30日(月) デジタル時代は「モニタ」の意味を少し改める必要があるようです(有機ELモニタ画質編〔2〕)
新潟県内の大雪で少し間が空いてしまいましたが、購入した業務用有機ELモニタの続報を。今回も画質についてです。(以下、機器はすべてHDMIで接続されています。)
PVM-2541の電源を投入すると、Mac OS Xに似た起動画面が現れ、短時間で起動します。
他の機器と同様、双方向で通信するHDMIなので相互認証に少し時間がかかりますが、それさえ完了すれば画面右上に映像信号のフォーマットが表示されて、画面が映ります。
特筆すべきはその時の画質。CRTは本来の画質になるまで30分程度のウォーミングアップが必要。液晶モニタも特に低温時は画面が暗く、寝ぼけた感じがしますが、有機ELは電源投入直後から、完全に実用に耐えます。
取扱説明書にはいかにも業務用らしく「安定した画質を得るために電源を入れて約30分以上通電してください」と記されていますが、正直なところ、画質の違いはわかりません。
温度依存性が低いからだと思いますが、これは戸外でのロケなどではとても有効だと思います。でも工場出荷時の設定は、「これが本当に業務用?」と思わせるもの。
家電量販店の明るい環境で、輝度を目一杯に上げて陳列されている液晶テレビを思わせる──実際はそこまでひどくない──派手な画面なのです。
またコントラストは強く、ガンマも強め。ただしこの点は、CRTと比べて黒が沈むので、そう感じるのかもしれませんが。デフォルトの色温度はD93なので、センセイには特に輝度の高い部分で青っぽく感じられます。そこで調整は、ということになるのですが、実はCRTと違って、あまりいじる場所がない。
まず色温度をデフォルトのD93からD65に変更して、肌色を健康的にします。ガンマは2.4から2.2へ。CRTをシミュレートしたモードもあるのですが、正直なところ、うまくはまらない感じ。ブライト(明るさ)をデフォルトの50から40に、コントラストは80から暫定的に60へ下げます。
色域(カラースペース)はデフォルトのEBUのまま。実はPVM-2541、色が「濃い」。
ソニーのトリニトロン管特有の淡泊な画面とは対照的に、油絵のような強い色なのです(ただし嫌味はありませんので、念のため)。クロマをいじってみたのですが、画質が変化してしまうので、そのままにしてあります。
この辺は、トリニトロン管の色を濃くしようと思ってもうまく行かないのと似ています。現在はこの設定で使っているのですが、いやもう、ホントに凄い画質です。まず地上デジタルとBS放送の違いが一目瞭然。両者は横方向の解像度と基本的なデータ量が異なるのです。
素材の品質をはっきりと示します。液晶画面だと、人物のアップで「顔のちょっと赤い人」くらいにしか感じないのが、人物による皮膚の色の差はもちろん、同一人物であっても、ライトの具合で部分的に異なる色の違いをはっきり描き出します。
距離感の描写も得意です。しばしば「液晶になってから画がペタッとなった」と言われます。
液晶画面だとハイライト部分をきちんと描けないからだと思うのですが、有機ELはそれを軽々とクリアするので、アップの人物も破綻することはありません。
照明で金属が輝く場面も破綻なく描きます。その結果、距離感をかなり正確に表現するのですが......でもやはり、CRTとは違う。「自然な奥行き感」は高品位なCRTの方が上、という感じがします。
もっともこの点は、センセイが無意識にCRTを基準にしていることが大きいからだと思いますが。意外だったのは横に流れる字幕。決して残像はないのですが、やはりCRTの方が自然です。
ただしこれは有機ELが劣っているということではなく、画面の描き方──CRTは文字通り電子線が「走査」するのに対して有機ELは面で光っている──の問題だと思います。
いろいろ書きましたが、率直に申し上げて「いじるところはない」感じ。非常に完成度が高く、しかもたいへん満足のいく画質です。最後にちょっと別なお話を。
右の画面──見苦しくてすみません──は有機ELではありません。自宅のCRTカラーモニタ“KX-32HV50”にNHK BS3が放送したコンサート番組の一部を静止させて表示させたものです。(部分を拡大し、また画像を加工しています)
右下の赤いエレキギターを弾いている人の右腕が映っているのですが、その周囲(黄色で囲んだ部分)にモワモワとしたものがつきまとっています。
これは特に低圧縮時のJpeg画像やMpeg動画で目立つ「モスキートノイズ」と呼ばれるもの。
ご覧のように、CRTはそれをそのまま表示します。というのも、このCRTモニタが設計製作された当時は、Mpeg画像を入力することを想定していなかったので、ノイズを減少させる回路が入っていないのです。
機種によっても異なりますが、その後の液晶テレビは、このノイズをできるだけ目立たないように処理しています。さて今回の有機ELモニタ、業務用なんだからきっちりとノイズを描いてくれる......と思ったら、それほどでもありません。
よぉーく見るとノイズも見えるのですが、CRTのように「たれ流している」という感じではありません。業務用のモニタは本来、「悪い点を含めて、素材を正確に描く」ことが目的だったはず。それがどうやら、デジタル時代に入って、その役目を少し変えているんじゃないかと思えるのです。
アナログ素材は遅かれ早かれ絶滅する──センセイのシステムでも、通常の映像はすべてデジタル──ので、それでいいのかもしれませんが。
■1月29日(日) 何と、金沢の道路には雪がない!! でも、31日頃からは再び大荒れの天気に
ここ数日、目を覚ましてまずすることは降雪状況の確認。寒気の中心は抜けたので、今朝はたいしたことはありませんでしたが、それでも数cmの新雪。
自宅前の道路は踏み固められた雪が10cmほどあるのに、交差する道路はきれいに除雪されてアスファルトが出ているので、その段差が目立ちます。
冷え込んでいるので、道路はツルツル。それでも鉄道はほぼ定時で動いているとのことだったので、自宅前の営業所から路線バスに乗って柏崎駅へ。
雪の壁の中を電車が入ってきます。センセイは比較的雪の少ない西へ向かうのですが、貨物列車が立ち往生した市の東部はものすごい積雪のようです。
未確認情報によると、貨物列車は高さ240cmの雪を抱えて──本当かなぁ──動けなくなったそうですから。ご覧のように風は強いものの、時々は晴れ間ものぞき、乗り継いだ特急列車は3分遅れで金沢到着。
新潟、富山県内は数十cmの積雪だったのですが、金沢市に入ると雪はごく僅か。
多くの道路は無雪です。でも気象庁の発表によると31日から2月3日頃にかけて再び強い寒気が入るとのこと。
金沢だってどうなるかわかりません。少しお伝えしましたが、センセイは1日の夜の最終列車で金沢を発って自宅へ立ち寄り、今週後半は上京することになっています。
しかも授業があるので、その途中、新幹線と特急を乗り継いで金沢へ一晩だけ戻るという滅茶苦茶な日程。今日、無事に電車で移動できたので、一部自動車を使うという最悪の事態は避けられましたが、それでもこれからどうなるか、さっぱりわかりません。
迂回路の利用を含めて、2月1日(水)に最終的な判断をしようと思っています。......などと考えてきたら、金沢も雪が降ってきて、夕方には一面真っ白。ちょっと先が思いやられます。