2013年1月5日更新(2013年1月13日ページ移動。2016年5月30日写真削除)

──2012年12月第6週〜2013年1月第1週のニュース──

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1月5日(土) 西村センセイ、雪の野々市市南部を2時間かけて歩く

 どこまで冷えるんだろうと思った今朝ですが、心配したほどではありませんでした。ある程度雲がかかったままだったので、完全な放射冷却にはならなかったようです。
 金沢市の最低気温は-3.8℃とのこと。ただし北陸地方には珍しい寒さであることに違いはありません。

 新年の式典は午前中に終了。

 お昼にお医者さんを予約しており、もともと一時的に外出するつもりだったので、この機会に大学のある野々市(ののいち)市南部まで歩いてみることにしました。
 年末年始の関係で、頼んでおいた宅配便が営業所で止まったままになっているのです。

 直線距離にして片道約2.5km。ただしこの辺りは碁盤目状になっているので、実際に歩いた距離は3.5kmくらいでしょうか。自転車ならちょうど良い距離。
 路面が凍結した今日は絶対に無理です。雪の上に、自転車の轍をいくつか見つけましたけど。

 ご覧のようによい天気だったので、日の当たる場所では、道路や歩道を覆う氷が融けています。
 とにかく良く滑ります。

 足元を確かめながら、ヤマト運輸の営業所に到着。荷物を受け取り、往路とは違った道で帰ります。
 自動車なら経路は自然と決まってきますが、歩きなので、ホントに気の向くまま。

 この地域は初めて通りましたが、古い農家もあれば新興住宅街もあり、金沢市内とは雰囲気がずいぶん違います。
 野々市市は隣接する金沢市のベットタウンという要素が強いのです。

 珍しいお店にも出くわしました。

 写真は加賀人形の工房。ショーウィンドウには「加賀百万石の伝統工芸を今に伝える」とあります。
 勝手に想像するに、金沢市内にあった工房が野々市市へ引っ越したのではないでしょうか。

 本当はバスなど公共交通機関を使いたかったのですが、今回の経路にはほとんどバス停がなかったため、結局全部歩きました。途中でお昼を食べようかと思ったものの、荷物もあったので断念。
 大学近くのほっかほっか亭で買ったお弁当の美味しかったこと。

 要するに、普段は運動不足ということなんですね。

 さて、なぜそこまでして荷物を受け取る必要があったかというと、お察しの通り......。(続く)



1月4日(金) 荒れ模様の天気の中、電車で金沢へ移動しました

 大学が明日から再開される──ただし明日は式典のみ──ので、今日の午後、電車で金沢へ移動しました。ところが、これが結構大変で、いつもより1時間遅れで到着しました。

 ご存じのようにここ数日、北日本の日本海側は大荒れの天気となっています。それでも「今日の午後には風も収まる」という予報だったので、それに期待していたのです。
 確かに柏崎市内では、それまでの横殴りの風が、割と普通の北風に変わってきました。

 写真は柏崎駅への移動途中に撮影した駅前公園。親子連れが1組だけ雪遊びをしていました。
 車は多少行き交いますが、センセイのように歩いている人は皆無。皆、自動車を利用するのです。

 数分遅れでいつもの快速列車が到着。車窓から見る日本海はまだ荒れて、波が泡立っています。
 乗換駅の直江津は、意外にも風はなく雪も僅か。

 首都圏へ向かう特急「はくたか」は満席で、自由席はもちろん、指定席の通路まで乗客が立っていました。
 各列車に10分くらいの遅れが出ています。

 この遅れだと、所定の新幹線には接続できないと思われます。乗り換えの越後湯沢駅は混乱状態にあることが予想されます。
 疲れが出たらしく、うとうとしていたらもう富山県境。

 辺りは一面の雪です。風はないのですが、富山県内はかなりの積雪。富山駅付近で40cmくらいの雪がありました。そのためもあってか、列車の遅れ幅がどんどん広がります。
 石川県内に入ると雪は少なく、せいぜい10cmくらい。

 このままうまく行くか......と期待したのですが、予想以上に列車が遅れたため、残念ながら最後の乗り換えに失敗してしまいました。次の列車まで40分もあります。
 雪もちらつくのですが、雲の切れ間から星々を見ることもできます。たぶん今晩から明朝にかけて、放射冷却で、この地域では珍しく、相当冷え込むと予想されます。

 この冬は、寒さが特徴のようです。



1月3日(木) 柏崎駅はやはり、改装工事で肝心な時に不便になってしまいました

 昨日は実家で弟一家を迎えていたため、このページの更新ができませんでした。すみません。

 さてその昨日、他の用のついでに柏崎駅へ行きました。センセイは明日金沢へ移動するのですが、乗車券(回数券)が切れているのです。今日か明日買ってもいいのですが、帰省客が戻る日と重なります。
 それは避けたいので、空いている時間を見はからって改装工事が終了した「みどりの窓口」へ。

 ところが、ちょっと困ったことになっていました。白状すると「予想通り」だったのですが。

 お伝えしたように「びゅうプラザ」が併設されたので、通常なら利便性はそんなに変わらないのです。でも写真右側の「びゅうプラザ」はご覧のようにカーテンを降ろしたまま。
 新年は1月4日からの営業とのこと。当然、お客さんは1つに減ったJRの窓口を利用せざるを得ません。

 センセイが到着した時は前に3組のお客さんがいたのですが、年始という特別な状況下なので、どうしても複雑な事情を抱えたお客さんが増えてしまいます。
 一組の処理に、いつも以上に時間がかかってしまいます。

 しかも昨日は午後から強風が吹き荒れ、柏崎以西のJR信越本線が不通になってしまいました。
 駅員はそちらにも対応しなければなりません。

 最初は短かかったお客さんの列も、振り返ればドアの外側まで長く延びてしまっています。
 もしこれが都内だったら、長く待たされたお客さんから罵声が浴びせられていたでしょう。

 今回の改装工事は、基本的には人件費削減、つまり窓口要員を減らしたいということなんだと思います。
 一つは高度化された自動券売機──予約した乗車券類を割引価格で受け取ることができる──にお客さんを誘導したいのでしょう。

 もう一つは「びゅうプラザ」と一体運用することによって、券売機を使用しない利用客にも柔軟に対応できるという判断だと思われます。
 もちろん、それはそれで良くわかります。

 でも、先生稼業もそうですが、この運輸業も基本的には利用者があって初めて成立する商売。

 お客さんに媚びへつらう必要はありませんがサービス、特に基本的なサービス提供に関しては真摯に対応しなければなりません。利用客はそういう具体的な場面での経験で、組織(JRとか学校)や当事者(センセイら)などを判断します。
 今回はともかく、「次」があるかないかを左右する重要な場面です。

 でも今回の改装工事とそれ以降の展開を見ていると、こういう対応策を考え出したJRの上の人は、現場のことを全然分かっていないんだろうなぁーと思ってしまうのです。
 そしてもう一つ。

 かつての旧国鉄が持っていたマイナス面、あの「乗せてやる」という親方日の丸の臭いを、ふと感じてしまう時があるのです。



1月1日(火) 明けましておめでとうございます

 明けましておめでとうございます。

 センセイと娘──風邪を引いているのに、絶対に行くと言ってきかない──は、近くのスーパーの開店を待って、お寿司とオードブルを買い込み、実家へ移動しました。

 駐車場では重機が除雪の真っ最中。開店時刻が迫った頃から急に雪が降り始めたのです。気温がある程度高いので、降った雪はシャーベット状になってしまいます。
 これが車の運転には難敵。

 徐行しているのにお尻を滑らせながら実家へたどり着きました。318iはFRなので横滑りなどを防ぐDSCという装置がついているのですが、それがなかったら大変なことになっていたと思います。
 実際、実家までの道中、道路脇に突っ込んだ車を2台見ました。雪に慣れているはずの地元民の車が、ですよ。

 揃って新年を言祝ぎながら昼食を済ませると、弟家族は自宅へ。甥や姪は間もなく、それぞれの仕事や学校へ戻ります。
 センセイは、酔っぱらった父親の代わりに菩提寺へ。新年のご挨拶です。

 4時間ほど駐車していた間に20cm以上の雪が積もってしまいました。道路の除雪はまったく間に合っていません。
 しかもお寺は隣村の山奥にあるのです。

 再び車体後部を振りながら、やっとで坂を登り切ります。

 帰りも大変だろうなと思ったら、意外にもスムースに運転でき、往路と違って危険も感じませんでした。
 登りと下りでどうしてこれほど違うのでしょう。

 自宅へ戻ると皆様からの年賀状が届いていました。拝読していると、いろいろなことを考えさせられます。

 改めて、旧年中は皆様にたいへんお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。そして皆様にとって、今年が良い年となりますように。



12月31日(月) 無能か、知的不誠実か ──皆様、良い年をお迎えください──

 今日は大晦日。センセイの実家では原則としては大晦日に、何かの都合でそうでなければ元日に弟家族が集まります。もちろん西村センセイも行きます。
 ずいぶんの人数になるので、食料の買い出しに出かける必要がある──過疎地なので、近くにスーパーがない──のです。

 でも今年はその予定が二転三転。結局、すぐ下の弟一家は元日に日帰りで、一番下の弟一家は2日に泊まり込みで実家に来ることになりました。
 それぞれ子供たちが大きくなっており、別な予定を持つまでに成長しているのです。

 というわけでセンセイは、娘と大晦日を実家で過ごし、元日の夜にいったん自宅へ戻って出直し......と考えていたら、今度は帰省した娘がかなりの発熱。
 幸いなことに、休日診療で診ていただいたところ、インフルエンザではなく風邪だったのですが。

 というわけで、予定を大幅変更。大晦日は自宅で越すことになりました。

 そのためセンセイは午後、市内のスーパーへ。報道されている通り、日本海側は大荒れの天気です。雪はそれほどでもありませんが、とにかく風が強い。
 でも時には、ご覧のような晴れ間も。

 いつもはガラガラの駐車場は満車。隅っこにやっとスペースを見つけて車を入れます。
 湿った雪で足元はグチャグチャ。

 防水靴の足の運びを考えながら、「いわき」ナンバー(福島県東部)の車が多いことに気づきました。
 そのかなりの部分は、原発施設の関連でこの地に避難している方です。

 最近のいろいろな動きを見ていると、去年のあの大震災と大事故がまるでなかったかのような印象を受ける場面があります。
 もちろん一般庶民にとって大きすぎる問題であることは確か。

 彼ら彼女らが思考停止に陥っても、責めることはできないと思います。でも、そうでない立場にある人々や組織までが、「なかった」かのよう。
 もし本当にそう考えているのなら、己の無能さを晒しているのだし、仮に「わかっていて、そうする」のなら、その人は知的に不誠実。

 状況が厳しければ厳しいほど、あの晴れ間のように、「その人」の価値がわかる時があります。

 皆様、良い年をお迎えください。



12月30日(日) 恐るべし、ゼンリン ──“Google Maps”中の柏崎市の情報も一部3D化されました──

 お伝えしたように、昨日は帰省する娘を迎えるため車で柏崎駅まで出かけました。

 空いている列車にしたつもりですが、それでも駅前の駐車場が満車になる可能性があります。田舎では車が下駄代わりなのです。そこで早めに移動。
 幸いにも一番良い場所に駐車することができました。

 電車の到着まで時間があるので、AMラジオのスイッチを入れたのですが、面白い番組がありません。そこでiPhone 5の中に入っている音楽をFMトランスミッタを介して聴こうとして...まてよ。
 先日、センセイも公開されたばかりの
Google Maps”をインストールしたのです。やはりiOS 6の「マップ」が使い物にならなかったので。

 その画面が写真なのですが......あれ?!

 駅舎や駅前のホテルが3D化されているではありませんか。知らなかった。こんな田舎なのに。

 図中、「柏崎」と書かれた上の青丸がセンセイが存在するとされた場所。実際の位置との誤差は3mくらい。
 さすがですね。

 3Dのデータが付与されているのは市役所や高校、大きなショッピングセンターなどだけでしたが、市内にはそれしか大きな建物はありません。
 それらが皆、3D化されていることになります。

 ご存じの方も多いと思いますが、Googleに日本国内のデータを提供しているのはゼンリン
 これからのITビジネスでは地図が大きな役割を果たすと言われています。

 アップルが批判されながらも無謀と思われる挑戦を決断したのもそのためと思われます。

 世界の中心ではない柏崎市の駅前で、しかも何も叫びませんでしたが、目の前の小さな地図が、グローバル化という世界の中心(の一部)と繋がっているんだなぁー、とセンセイは感じていたのでした。

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