2012年12月8日更新(2012年12月16日ページ移動。2016年3月22日写真削除)

──2012年12月第2週のニュース──

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12月8日(土) センセイは2日連続で続けて大変な目に ――自然災害と、対応策としてのIT(1)――

 昨日お伝えしたようにセンセイは現在[7日]、仙台市内に滞在しています。当然、本日夕方に発生した地震に遭遇しましたが、被害はなく、無事ホテルに滞在してます。
 「自分さえ良ければ」という意味ではないのですが、すでに安否に関する問い合わせも頂戴しておりますので。

 強風に振り回された昨日をとにかく乗り切って、日付が変わるころに就寝。やはり疲れていたらしく、起こされるまで周囲が明るくなっていることに気づきませんでした。
 身支度を整え、駅まで歩きます。

 不安定な天気で、晴れたかと思えば霰(あられ)が降ってきたりします。さすがに昨日のような強風ではありません。ホームに出ると予想外に、列車の遅れを告げる女性の自動アナウンス。
 信越本線は昨晩遅くに運転を再開したのですが、それでもやはり、一部にダイヤの乱れが残ったようです。

 もともと余裕のある乗換えを組んでいたので、問題なく上越・東北新幹線を乗り継ぎました。東北新幹線の車窓から西側の山々を見ていると、ふと浮かんだ思いが......。
 「この状況で地震に襲われたら、やだなぁー」。

 東北地方は南北にとても長いので、ホームグラウンドである新潟や北陸地方で災害に遭遇した時とは前提条件がまったく異なるのです。
 でも、そんなことはすぐに忘れて、まるで何ごともなかったかのように、東北大学でのシンポジウムに参加。

 大変興味深い内容で、遠路はるばる仙台まで来た甲斐がありました。写真は発表者が再登壇し、まとめの議論に臨んでいるところ。
 時計の針は、17時10分頃を指しています。

 この数分後、関西の大学の先生がフロアからの質問に答えている場面で皆が......あれ?!
 相当大きな地震です。

 最初のP波から連続したままS波へ移行。小刻みな、つまり周波数の高い成分が多いので、遠方の地震ではありません。
 もちろん、遭遇した場所の地盤にもよるのですが。

 かといって、直下型S波特有の、最初の「ガツン」という揺れもない。

 妙な揺れが2分以上続きました。最初は「もしかすると(東)南海地震が...」と考えたのですが、周波数成分からすると、やはり当地、東北地方に違いありません。
 この段階になって、つまり揺れがある程度確認されてから会場内のあちこちの携帯電話から地震の警報音が鳴り始めました。

 前の携帯電話にはこの機能がなかったので、センセイ個人としては、初めて経験しました。揺れがある程度収まったので、研究会を再開。予定通り、17時半に会を終了しました。
 センセイはパソコンを起動していたので、あちこちから状況の確認を求められます。

 もちろん、可能な限りちゃんとお答えしたのですが、当然、新幹線の運転見合わせ(この段階では情報なし)を含めて、ネットに頼らなくてもこれから起きることは容易に想像できます。
 しかしこれ、皆が皆、というわけではないらしい。

 センセイが続いて考えたことは、被災地では、「あの時」を皮膚感覚で思い出すことを強いられているだろうな、ということ。特に子供たちや老人など、弱者には傷の痛みを強(し)いられているはず。
 これは、頭だけでは理解できないのではないかと思います。

 明朝早く、土産屋さんが開いていない時間帯に新幹線に乗る必要があるので、地震発生から約1時間後に仙台駅ビルへ向かうと......おぉ。
 たくさんの方が新幹線の運転再開を待っています。

  写真は会の終了後、市営バス――このような状況下でタクシーを拾うのは難しい――に乗ってホテルへ戻り、お土産を買うために仙台駅へ行った時に撮影したもの。
 この時点ではまだ、東北地方の新幹線は運転見合わせたまま。

 とにかく駅に駆けつけて......という気持ちはとても良くわかるのですが、たくさんの人が同じように考えます。
 このような状況ではむしろ逆に、というか、「そうではない」発想が重要です。

 冷たいようですが、この程度の揺れなら、新幹線は数時間で運行を再開するはず。
 実際、結果的には地震後約3時間で運転を再開していました。

 だからこのような状況下では、近くの飲食店、あるいは同行者がいるのなら飲み屋で一杯やってから駅に戻ったほうが賢明。場合によっては――目的地が遠いとか――今晩はとにかく仙台で宿所を確保。
 翌朝から行動を再開するなどという方法も考えられます。

 そのための各種ITツールなら全然問題ないのです。でも......。

※8日のニュースは同日中に作成しましたが、技術的な理由により同日中にはサイトを更新できませんでした。そのため内容には手を加えず、9日夜にアップロードしました。



12月6日(木) 鉄道会社が「旅行見合わせのお願い」!? ──久しぶりに代行バスに乗りました──

 最初の写真はJR西日本のホームページの一部。左上のタイトルにあるように、JR西日本館内の列車運行情報(北陸エリア)のページです。((c)JR西日本)
 本日10時過ぎのものなのですが、そこには何と「旅行見合わせのお願い」。

 人々を運ぶ鉄道会社が、「乗らないで」と要請しているんですよ。もちろんその原因は日本海を進んだ爆弾低気圧。昨日から24時間で30hpaも気圧が低くなって、もはや颱風レベルの強さ......。
 困った。

 センセイは明日から、仙台、京都と、出張する予定なのです。

 明日朝早く金沢を発ってもいいのですが、いろいろな関係で、今日の仕事を終えてから新潟の自宅へ戻る予定にしていたのです。
 もちろん乗車券類も手配済。

 悪天候が予測されたので、JR東日本・西日本ともに、昨晩のうちに今日の午前中は優等列車を全部止めると宣言しました。
 ということは、午後は大丈夫?

 別に言葉遊びをしているわけではなく、各種情報を総合すると午後以降は多少の遅れがあっても、何とか列車を運行できるのではないでしょうか。
 たぶん、鉄道会社も同じように判断したんだと思います。

 それにセンセイの場合、明日中に家にたどり着けばいいんだし。

 センセイがまだ金沢に留まっていた昨晩遅くから、予報通りに天気は急変しました。うるさくてよく眠れなかったほど。「旅行見合わせのお願い」は予想外でしたが、それ以外の情報は想定内。

 無理強いの仕事や、不意な来客などがあって、予定した仕事を終えることはできませんでした──S社の編集者の皆様、ゴメンなさい──が、アパートへ戻って荷物をまとめて金沢駅へ。
 相変わらず不安定ではあるものの、風はかなり収まってきました。

 改札口の上のLED表示板にセンセイが乗るはずの特急「北越」の文字を確認後に入鋏(にゅうきょう)してもらい、ホームへ。ホームでぼんやりと電車の往来を見ていると、あれ?
 「北越」の表示が消えています。

 北陸線内で貨物列車のトラブルがあったようで、風が収まってもダイヤは大混乱。こういう時は発着番線の変更が良くあるので、若い駅員に状況を尋ねるとあっさりと、「運休です」。
 さっきまでは運転するって言っていたのに......。

 JR東日本管内の強風が予想外に長引いているのです。短時間で決断する必要があります。

 金沢に残って明朝再出発するか、とにかくいけるところまで行くか。冷酷なようですが、基本的には前者の方が賢明
 でも今回は、発車間際の特急「はくたか」に乗車。

 検札に来た若い車掌はセンセイの切符を見て絶句。「最新の情報によると...」。それはその通り。
 謝意を彼にきちんと示します。

 定刻通りに直江津駅に到着したのですが、一部区間を利用する特急「はくたか」他を除き、ここから先は一切の列車が運行されていません。
 でも予想通り──正確には予想以上の好条件で──に、写真の代行バス(写真)乗車することができました。

 たぶん約2年ぶりのJR代行バス。乗客を誘導しているのは、たぶん直江津駅長。

 バスは35名の乗客を乗せて直江津駅南口を発車。途中、柿崎駅まで高校生を中心とした通勤通学客を降ろした後に、利用客のいない各駅を通過して柏崎駅到着。
 結局、本来乗車予定だった特急に乗ったのと、同じような時刻に自宅到着。

 それはそれで一種のオタクな自慢話なのですが、本質的な問題はちょっと違うところにあると思います。写真の「駅長」含めて、今回の移動でセンセイは沢山の方の誠意を肌で感じました。
 それは、JR西日本に就職したばかりでまだ様子を分かっていない青年であったり、直江津駅で「ここ(=代行バスの運行に関する説明現場)に居合わせない人にも知らせないとまずいんじゃないの」とまさに正当な主張をする中年のオジさんだったり、単に「(貰った)仕事だから...」と割り切らずに安全運転に徹するバスの運転手さんであったり...。

 センセイは学生諸君にしばしば、特に海外で実感するこの国の(問題点と)良さを語るのですが、まさにそれを再確認させられた今日だったのです。

 ちなみに、代行バスの乗客25名中、終点の柏崎市まで乗車したのは老人を中心とした5名。道中、最大風速は横風24m/s。鉄道は当然、運転を見合わせるべき強風が続いていました。
 事実として記しておきます。



12月5日(水) 大学脇の和菓子屋が更地になっていた!! ──ロボコンの秘密が今、明かされる──

 結果的に2日続けて同じような話題になってしまいますが、悪しからず。センセイ自身もびっくりしたし、金沢工大OB・OGのためにはぜひ、という内容なので。
 用があって大学脇の門を出ると......ない!?

 地元では割とよく知られた村上製菓所の「おかし和音」(店舗紹介にはまだ掲載中)が存在しません。

 写真左側、写真は今日の夕方撮影したもの。道路を挟んだ向こう側がその場所ですが、更地になっています。
 センセイはお菓子をほとんど食べないので、いつも前を通るだけでしたが。

 喫茶コーナーもあって、ご婦人を中心としたお客さんが途切れることはありませんでした。
 それなのに、なぜ閉店したのでしょう。

 この和音──記憶に間違いがなければ「かずね」と読ませたはず──と金沢工大はご縁があります。
 近所だからというのではなく、写真右奥にある金沢工大の夢考房で繋がっているのです。

 もともと全国から注目されていた夢考房ですが、それをさらに有名にしたのは「ロボコン」ことロボットコンテスト。
 その中でも特に、ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト2002での活躍は話題を集めました。

 この時のロボットの名称が、「和音」。お店の名前を頂いたのです。

 名前の由来はずっと謎だったのですが、チームを率いていたHI名誉教授が「本当はそうなんじゃないの?」と問い質したところ、学生諸君もやっと認めたとか。

 あれからもう10年経ったんですね。 



12月4日(火) ココイチ跡は結局、バイク店に「戻った」らしい

 忙しい。とにかく忙しい。このままでは立ったまま気絶しそうなほど、忙しい。もっとも、こうなった理由ははっきりしています。

 ご存じのように西村センセイはふだん、「ぼんやり」としています。何か感じて考えているのかもしれないし、それは見かけだけで正真正銘ぼんやりしているのかもしれない。
 いずれにせよ、仕事のツケが溜まることだけは確か。

 でもお昼が近づいてきたので、そんなぼんやりしたセンセイも何か食べなければなりません。珍しく朝食を抜いたし、午後は講義が2つ続くので。

 いろいろ考えたのですが、雨が小降りになってきたこともあって結局、いつものほっかほっか亭へ。
 途中、左側に「ココイチ」跡が見えてきました。最近、ちょっと動きがあるのです。

 工事の車もいないし、相変わらずなのかなぁーと思って通り過ぎようとすると、おぉ、店内にしっかりと電灯が。

 お客さん(女子大生?)を相手に、若い男性店員が身振りを交えて何やら説明しているところ。
 華やかな感じとは無縁の店内と店頭には、ご覧のように小型バイク。

 この建物、もともとはホンダのバイク店だったらしいのです。

 離れたところから見て初めてわかるのですが、薄くはなっていますが、外壁上部にホンダのマークが大きく描かれています。
 そう考えるとこの、駐車場が狭く、しかも奥まった店の構造も、そんなに不思議ではない。

 かつてはこの軽四輪の辺りに、学生相手の原付自転車が並んでいたのでしょう。ただし、今回入ったお店がかつてここに存在したお店と同一かどうかはわかりません。
 センセイが赴任する、ずっとずっと前のお話なので。

 でも建物としてはきっと、本来のバイクのお店に戻った、ということなんでしょうね。



12月3日(月) バージョン“5.1.7”は鬼門のナンバー?! ──Windows版Safariは開発中止か──

 変だなぁーと思っていろいろ検索していたら、気になる報道に出くわしました。Appleが提供するブラウザソフト“Safari”に脆弱性があるというのです。((c) 2012 Impress Watch Corp.)
 それだけなら、まぁ、割とよくある話。

 でも、影響を受ける対象はver. 6.0.1以下。つまり最新版でないと脆弱性を抱えていることになります。
 困った......。

 Appleからは自動的に更新の情報が送られてくるので、センセイはできるだけソフトを最新のものにしています。
 センセイにとっての最新機種となるMac miniはすでに、6.0.2へ更新済

 ところが現在のところ、同じMac OS Xでもちょっと前の機種用には、最新版は提供されていません。
 最新版はVer. 5.1.7。要するに、危険に晒されたまま。

 しかし、それだけではありません。未確認情報ですが、AppleはどうやらWindows版Safariの開発を中止したようなのです。
 Windows版は2008年のVer. 3.1から提供されてきました。

 ブックマークを使い回すことが可能なこと、さらに、フォントのアンチエイリアス処理によって文字がとても読みやすいので、センセイはずっと愛用してきました。
 40歳以下の方は理解不能だと思いますが、高齢者にとって文字の見やすさはとても重要な要素なのです。

 アップルのサイトではすでに、Windows版のSafariに関する情報やリンクは主要なページからが消去され、サポートのページ(日本語版)にひっそりと掲載されているだけ。
 バージョンは、こちらも5.1.7。

 問題は脆弱性の深刻さです。

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は何と、「Windows 版 Safari のユーザは使用を停止してください」と、使用停止を勧告
 ホントに、困った。

 これって要するに、Windowsユーザーはもちろん、少し前のMacを使っているユーザーも、Safariは止めろ、ってことですよ。
 この件に関して、アップルは何もコメントしていません。

 脆弱性が問題になる状況をよく読むと、現時点では気をつければまだ使えるかなぁーと判断しているのですが、どうなんでしょう。詳しい方、ぜひ情報をお寄せ下さい。
 今になってみると、RSSのサポートはVer. 5.xで終了しているので、iPhone 5上のVer.6が対応していないのは当然だったんですね。

 ちなみに、マイクロソフトが旧Mac OS用に提供していたブラウザ“Internet Explorer”の最終バージョンは5.1.7。センセイは現在も使用しています。(OS X用の最終版はVer. 5.2.3)

 アップルにとってVer. 5.1.7は、鬼門なのかも。



12月2日(日) 本当に便利になったのかどうか... ──柏崎駅の改装工事が、一区切りついたようです──

 新潟の自宅にいる間は、とにかくいろいろな用ばかり。少しは休め、仕事を片づけられるかと思った今日も、朝、実家から電話があってお昼過ぎまであっちへ行ったり、こっちへ行ったり。
 田舎の次期ご当主様は大変なのです。

 雑用を片づけて、柏崎駅へ向かいます。金沢へ電車で移動するためです。大荒れの昨日とは一転して、寒いものの風はなく、少し曇っている程度。
 駅前公園では、さすがに小さい子供の姿は少ないものの、「大きい子供」数人があまりうまくないスケートボードに挑戦中。

 ほぼ1週間ぶりの駅に到着すると、建物内の雰囲気が一変しています。とにかく、明るい。

 駅舎の改装工事に一区切りついたようで、新装なった「みどりの窓口」(写真右奥)が業務を開始しています。
 今週末の出張に必要な乗車券類を買い求めます。

 以前は国鉄式の窓口が二つ並んでいたのですが、改装後はJR東日本の標準的なカウンター形式。
 ただし窓口は一つになってしまいました。

 その隣に、今までは駅舎内の別な場所にあったJR東日本の旅行センター「びゅうプラザ」が同居しています。
 以前は別組織だったのですが、実質的な統合です。(首都圏でよく見られるパターン)

 だから実質的にはそんなに不便ではないのですが、例えば今日は日曜日なので「びゅうプラザ」は営業していません。
 白状すると、センセイは変な切符を買うことが多い。

 だから余所様のご迷惑にならないように、窓口が空いている時間帯に行きます。それでもお客さんが並んでしまい、背中に熱い(?)視線を感じることがありました。
 今日も結果的に列ができてしまい、何度も「改めて後で来ますから」と言ったのに、新人の女性社員は状況を理解していない......。

 便利になったのかどうか、本当はよくわからないのです。

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