2013年8月25日更新(2013年9月1日ページ移動。2016年10月10日写真削除)
■8月24日(土) 先生は巣立つ。センセイは老いる ──怒濤の講習会が無事に終了しました──
高校の先生を対象とし。火曜日から5日続いた講習会が無事に終了しました。
90分の講義と演習が毎日4コマ(土曜日のみ2コマ)、計8コマ続きます。イメージしにくければ、朝から晩まで1週間続く集中講義だとと思って......経験したことがなければ、ますますわからないですね。
反省。講習会が始まって最初に気づいたのは、意外にも生徒役の先生方の集中力が、あるタイミングから続かなくなること。最初は「え"っ、先生が」という感じ。
懇親会で参加者の感想を聴いていて、その理由がわかりました。大学の講義は90分。高校はその半分くらいの授業時間なので、高校教師としての生活に慣れてしまうと、それ以上は未体験の領域に突入してしまうんですね。
写真は閉会式の中の一場面。監督官庁の偉い方が修了生に証書を渡しているところです。実は今回の講習会、実は、ちゃんと勉強した方には監督官庁から、ある資格を取得するための条件となる単位を与える、きちんとしたものなのです。
だから、ここに至るまでの関係者の苦労は大変なものでした。それはともかく、修了生の表情は晴れ晴れとしています。昨晩は、多くの方が金沢駅近辺での自主的な飲み会に参加されたそうです。
とてもここに書けないような武勇伝を聴かせていただきました。約30分の閉会式の後、参加者はそれぞれの本来の場所へ戻っていきました。大学の卒業式と二重写しになります。
卒業生(今回は高校の先生方)は巣立ち、その後ろ姿を見守るセンセイは、一つずつ老いる。白状すると昨日の飲み会、ホントはセンセイも覗いてみたかったのです。
まだ若い助手(現在は「助教」)か講師くらいだったら実際にそうしたかもしれません。でも現在のセンセイには無理。職位(職階)あるいは体力の問題ではありません。
センセイの立場が、これから伸びていく若者(?)を見守る立場に変わった、ということなのですから。
■8月23日(金) 今日の大学食堂は、中学生でいっぱい!! ──講習もあと半日を残すだけとなりました──
高校の先生を対象とした研修も4日目。残すは明日の午前のプログラムだけとなりました。
朝から晩まで、しかもそれが連日なので、さすがにお互いがヘロヘロ。未明に出勤したということもあって、お昼近くには珍しくかなりお腹が空きました。
でも今日の金沢は大雨。朝7時前から市の防災放送が警戒を呼びかけています。とてもキャンパス外に出られる状況ではなかったので、廊下で繋がっている大学食堂へ。小学生を主な対象としたサマー・サイエンス・スクールは昨日で終了。
「昨日よりは空いているはずですよ」と、事務から説明を受けていたのです。ところが食堂に到着してみると、確かに昨日ほどではないかもしれませんが、各コーナーの前には長蛇の列ができています。
今日並んでいるのは小学生ではなく、中学生とその保護者。同一法人内の工業高等専門学校の「夏休み体験入学」が開かれているのです。西村センセイ、その日に立ち会うのはたぶん初めて。
やや意外だったのですが、女子中学生も数多く参加しています。もう一つ驚いた──というほどではないのですが──ことに、大学のオープンキャンパスと違って、お菓子やソフトクリームコーナーが提供されています。
「世界のお菓子」などというコーナーも。エネルギーを補給したかったので、本当は甘いものを少し頂こうかと思ったのですが、控えました。
センセイは、もう中学生じゃないので。
■8月22日(木) 先生は、偉い ──講習会は山場に差し掛かっています──
もちろんセンセイのことではありません。一昨日から研修に入っている高校の先生方です。
今回の研修は、何かありがたい講話を半分眠りながら拝聴するというようなものではありません。
センセイらはヒントを出すだけで、後は先生方が自分達で何かを創り出していくというもの。主役はあくまで先生方。
考えてみたら教育って、もともとそのような営みなんですね。北は北海道から、南(西)は佐賀県までの方がお越しになっています。当然、全員が初対面。
だから開始当初の動きは、ぎこちない。でも初日の晩の懇親会で自己紹介をしてからは、すっかり打ち解けていらっしゃいます。
今朝は何と、集団登校!!肝心の講習会も雰囲気が劇的に変わりました。グループディスカッションに至っては、ご覧の様子。
やっぱり先生は、偉い。
■8月21日(水) 金沢工大、高校の先生方が学ぶ隣の建物では、小学生がペットボトル・ロケットを製作中
高校の先生方を対象とした講習会の初日、最後に事務担当者から「明日の朝は、大学キャンパスが子供たちでいっぱいになりますから...」とのアナウンス。
主に小学生を対象とした「サマー・サイエンス・スクール」が開かれるのです。残念ながら今朝の金沢は雨がちだったのですが、その中を保護者に連れられた子供たちが続々と集まってきます。本当はそちらで遊びたかった(?)のです。
でも今日のセンセイには、研修というお仕事があります。そちらに一区切りついた午後、会場を覗いてみました。写真は小学3、4年生を対象とした「ペットボトルロケット飛行大作戦!」の教室。
子供たちはご覧のように、一心不乱にペットボトルと格闘中。揃いの空色Tシャツを着ているのは、学生スタッフ。後ろ姿の先生とともに児童を指導しています。
バックでぼんやりと控えているのは保護者の方々。この会場もそうでしたが、テレビ局が取材に訪れていました。
センセイは夜のNHKニュースしか見ていませんが、数局でスクールの様子が放送されたようです。
子供たちの充実した目の輝きは、人を捕らえて離さないものがあります。でもセンセイは、しがないサラリーマン。再開の時刻が迫ってきたので、講習会会場に戻りました。
この子供たちの「成果」については、明日の休み時間に確かめてみたいと思っています。センセイ自身のためにも。
■8月20日(火) 西村センセイ、久しぶりに働く ──高校の先生を対象とした講習会が始まりました──
今朝は5時過ぎに起床。目覚ましはかけていません。未完の宿題(プレッシャー)で目覚めたのです。センセイの夏休みの終わりは例外なしに、このパターン。
2学期が始まった日の早朝に、夏休みの宿題を一気に片づける(...ことなど、できないに決まっているのですが)。小学生の時からのこの行動パターン、実に半世紀(!!)が過ぎても変わりません。我ながら、本当に情けない。
それはともかく、今日から土曜日まで高校の先生をお招きした講習会が開かれます。この炎天下、会場となる建物前では、すでに参加者が開館を待っていらっしゃいます。
所定時刻の1時間も前だというのに。センセイのIDカードを使って、とにかく館内に入っていただきます。
その後、続々と参加者が集まり、定刻時刻に講習会が始まりました。お役所から受託した仕事ですが、1年近く前からの準備。
端役に過ぎないセンセイはともかく、実務を取り仕切る事務方はもう、大変。それでも関係者および参加者皆様のおかげで、無事に講習会を始めることができました。
写真はその一場面。(写真撮影については了解済)センセイ個人はといえば、今日と明日は講習会が円滑に運営されているかどうかを見守る立場。
センセイの講義は、明後日の午後から始まります。開始前は「果たしてどうなることか」と心配していたのですが、今日の調子なら、何とかなりそうな感じ。
何よりも、参加者の熱意が「そうあって欲しい」と語っていますもちろんそれに甘えているわけではないので、念のため。講義は毎回が、真剣勝負なので。
■8月19日(月) こちらも熱い。あまりに暑すぎて、ついに... ──ABUロボコン初優勝!!
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金沢工大は2週間ほど夏期休暇が続きました。いつもは学生も教職員も忙しい大学なので、こういう時はきっちり休むのです。その結果、何が起こるかというと、すべてが「熱く」なります。
もちろん、暑さのために校舎が、です。センセイは昨日から研究室をお借りしているのですが、個別冷暖房なので、部屋は何とか涼しくなりました。でも廊下に出た途端、逃げ場のない「熱さ」に襲われます。
意外だったのが、水道。各研究室に上水道が惹かれているのですが、蛇口をひねると、お湯が出てくるのです。家庭やアパートでも起こるように、露出している水道管が温められているからです。
でも普通なら、少し使っていれば冷たい水が出るはず。ところが今回はいつになってもお湯が出続けています。富山市では最高気温が昨日以上に上昇し、37.5℃を記録した(!!)とのこと。何もかもが相当暖まっているんですね。
そしてお待たせしました、こちらも熱い話題です。
金沢工業大学の夢考房ロボットプロジェクトが、「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト2013」、いわゆるロボコンで初優勝しました。((c)金沢工業大学)
テレビを見ていないのでどのように報道されているのかわからないのですが、金沢工大初の快挙──これまではベスト4が最高──です。
キャンパス内はお祭り騒ぎ......という写真を期待された皆様、残念でした。今日が夏期休暇最終日なので、キャンパス内にはほとんど誰もいないのです。ちょっと信じてもらえないかも。
仕事はまだまだ残っていて、正直なところ危機的な状況なのですが、スーパーが閉まる前に退出しました。わずかに売れ残っていた焼鮭を買い求めて、318iを始動しようとすると......妙な、初めて耳にする力の抜けた音。
気のせいかと思ってスターターを回したのですが、状況は変わりません。要するにエンジンが、かからない。信頼性を誇ってきたBMW 318i、初めての出来事。
バッテリーはあるようなので無理を承知でセルモーターを連続起動したのですが、全然ダメ。自転車で通りかかった人が診てくれたのですが、状況は改善されません。
危機的な状況です。異常表示は出ていないのですが、どうやら本格的な修理が必要と思われます。購入した新潟のディーラーに電話をかけてみると、すでに営業時間外。当たり前か。
BMWは各地域のネットワークがきちんと形成されている(はず)なので、金沢のディーラーに電話してみたのですが、「おかけになった番号は現在...」。こうなったら最後の手段。後尾トランクを開けると、蓋の裏に緊急用の工具がネジ止めされており、その脇にBMWのエマージェンシーコールの番号が描かれています。
「ここに繋がっても、実際に動くのは各地のディーラーだから...」と思いながら、それでもダイヤルすると、応答は意外なもの。「おかけになった番号は現在...」。(実話)
今晩は諦めて、スーパーの方に断って車を泊めさせてもらい、明日の日中に対策を練ることにします。トランクを閉めて運転席に戻り、各種書類をダッシュボードに戻します。
ランプの消し忘れがあったので、念のためにキーを回す......と、まるで何事もなかったかのように、起動してしまった。すべてはこの「熱さ」のせいなのでしょうか。
■8月18日(日) 車外の気温は「37.0℃」。さすがに我が目を疑いました
というわけで318iに荷物を積み込み、予定通りに自宅を出発しました。例によって318iは絶好調。たいした車だ。
いくら睡眠を取っても寝足りなかった──理由はわかりません──こともあり、経路の大半をわざと高速道路ではなく一般道で走行しました。高速道路だと居眠り運転をしてしまいそうだったからです。
白状すると西村センセイ、前任校で激務が続いた際に、高速道路上で完全に意識が途切れたことがあるのです。一瞬だけだったので事なきを得たのですが、それは僥倖(ぎょうこう)以外の何物でもありません。
センセイの関心事はエアコンの動作状況と燃費の関係。お伝えしたようにこのところ、あまりの低燃費走行が続いていたもので。結論からすると、動作は極めて正常でした。
自宅出発後の318iのエアコンは、さすがの暑さにちょっと頑張っているものの、特別な感じではありません。考えてみるとこのところ、炎天下に置いて高温になった車──車内は温室のようなもの──を運転していたのですね。もちろんエアコンは車内を冷却するためにフル回転。
でも今回は、直射日光の当たらない車庫に収めてあったので、外気温以上にはなっていなのですね。結局、一般道、高速道路ともに燃費は十分妥当なものでした。それぞれ通常より数%低下した程度です。快適に運転を続け、新潟−富山の県境を越えます。
写真は富山県最東端の越中宮崎駅。やっと撮影することができました。道路脇に街路樹が、1本おきに紅白となるように植えられているのです。
何という樹なのでしょう。センセイの母のように植物に詳しければ、たちまち樹の名前を言うのでしょうが。数年前に気づいていたのですが、植物に詳しくないため花を咲かせる季節がわかりません。
車を走らせている時も、電車の中から見ていた際も、撮影し損ねてしまいました。富山市に近づくと、車外気温計がどんどん上昇します。もともと33℃くらいだったのが、富山市通過時には37.0℃(!!)。
......信じられない。念のため、金沢に到着してから確認すると、やはり今年最高の37.2℃を記録したのだそうです。西日本の方々はこんな気温が半月以上続いているんですね。
だから富山市のこの記録、全国的にはほとんどニュースになっていないようです。そうやってたどり着いた金沢、夜9時前のNHKテレビが「先ほど入ったニュース」を伝えました。金沢工業大学に関する朗報です。ただし現時点では他局はまだ伝えておらず、ネット上にも流れていないようです。
明日には広く知られることになると思いますので、皆様、ご期待ください。