2001年2月15日更新(2001年2月26日ページ移動。2002年11月17日一部写真削除)
2月15日(木) 教育の現場で −−地元の小学校を訪問しました−−地元の小学校を訪問しました......といっても要するに授業参観に参加したのですが。
高等教育だけでなく、実は初等・中等教育も昔に比べると大きく変わっています。その昔−−皆さんの親の世代より前をイメージしてください−−は兄弟も多く、そして子供も多かったので、ガキ大将の存在に代表される「子供の社会」が成立していました。そのような社会では、子供社会の中で集団的な教育が行われていました。このような社会では、学校教育は主に知識の伝授に軸足が置かれます。
けれども少子化が進み、社会も大きく変化して、上の子が下の子たちを教える光景、地域が子供たちを育てる光景はあまり見られなくなりました。そしてこのような機能を新たに背負わされたのが「学校」なのです。関東などでは「勉強は塾でやりますから、学校では躾を教えてください」などと言われることがあります。本末転倒ではあるのですが、それなりの背景があるわけです。
で、このごろの小学校は学年の違う児童の交流(たとえばこちら)や、地域との連携(たとえばこちら)も重視するようになっています。地に根ざした学校教育の再生(ルネサンス)なのです。というわけで、今日は地元の比角小学校(地名についてはこちら、ホームページはこちら)の授業参観日。最近は一日中学校を開放するのが流行りなのだそうです。この小学校では初めての試みです。
一日中というわけにはいかなかったので、いろいろな仕事を片づけて最後の授業「生活科」を見学させていただくことにしました。
まずは校内を探検。古い学校だけにいろんなものがあります。途中で校長先生とすれ違い会釈しました。当方だとはお気づきにならなかったようです。で、いよいよ教室の中へ。(写真)
生活科というのは約10年前、それまでの小学校1・2年の理科と社会を廃止し、道徳の要素を含めて再編成した科目です。開設当初は「何だか分からない」という声が続出して混乱し、そして現在でも理科、社会の学会から、学問の基礎となる原体験を奪うとして批判が続いている科目です。
さぁて、どうなるのかなぁーと思って授業に臨みました。この時間に参加した保護者の方はごく僅かでしたし、そして何よりも保護者の方はご自分の子供の挙動に最大の関心があるようで、授業中なのに子供を脇から注意したりしていました。センセイのような純粋な興味本位(?)はまったくの例外のようです。
比角小学校の1年生−−松、竹、梅(!!)の3クラス−−はヤギを飼っています。というか正確には飼育していました。生命が持つ多様な価値についてのナマの体験を持ってほしいという学校の方針のようで、初冬まで二匹のヤギを校内で飼っていたのです。他の学年では豚を飼い、最後には出荷して、生命の意味を考えています。
で、そのヤギたち、仲が良かったようでオメデタとなったのです。じゃぁどうしようかということで児童に議論させ−−もちろんこれも教育の一環−−、もらった農家に戻すことにしました。やはり出産は大変ですからね。
この1年生は今月下旬にヤギに会いに行くことになっていて、今日は、その時に何をするか、何を準備するか、分担はどうするかといった相談をしていました。この科目の意図を鑑みると、とてもよいテーマだとおもいます。びっくりしたのは担当のY先生です。
以前から授業を少しだけ拝見させてもらったり、お話ししたりすることはあったのですが、ちゃんと1時間お付き合いする(?)のは初めて。才媛だなぁーとは思っていたのですが、授業の運営のすばらしいこと。同業者として、つくづく感心させられました。錯綜しがちな子供の声をちゃんと聴いて−−これがまず難しい−−その内容を瞬時に判断し、適切に指示します。こう書くと何か命令しているような感じを受けるかもしれませんが、決してそんなことはありません。もう一つ驚いたことがあります。このクラスの児童には時々会っていますし、中には幼稚園以来のお付き合いです。4月や夏休み明けの時を思い出してみると心身とも格段に成長しています。
今日は同じ教育に携わるものとしていろいろなことをY先生や子供たちから教えてもらいました。ありがとうございました。
新潟県下越地方は大雪です。
今日は所用で出勤しなければなりません。ちょっと早起きをして外を見ると雪の量は昨晩とそれほど違っていませんでした。
柏崎駅までの道はとても寒かったのですが、薄曇りの中、多少雪が舞っている程度でした。晴れ間ものぞいていたほどです。(上の写真)長岡近辺でも雪はたいしたことなかったのですが、新津あたりからどんどん雪が深くなりました。電車も遅れるようになり、ついに亀田駅で一時停車してしまいました。新潟駅が混乱していて、ホームが空いていないというのです。
それでも何とか新潟駅に到着すると......ものすごい雪......。乗り換えに多少時間があったので、駅前に出てみました。(下の写真)
駅前はもちろん除雪されていましたが、積雪は40cm以上もあります。行き交う人々が皆「大変だぁ〜」と言っているのが印象的でした。20分遅れくらいで大学に到着。今度は帰宅が大問題。結局、車で出勤された先生に新潟駅まで送ってもらったのですが、雪による渋滞で、大学から新潟駅までいつもなら30分強のところを約2時間(!!)。直通の特急列車はもう出発してしまったので、新幹線に飛び乗り、長岡駅でその特急電車に追いつくことができました。出かける時と違って柏崎は大雪。もう夜が更けたので歩く人もない歩道に積もった雪に、センセイの足跡をつけながら帰宅しました。
「大変だぁ〜」とか言いながら、雪国の人間はどこか雪を楽しんでいます。真っ白な雪−−といっても暗闇の中−−の上に足跡をつけていると心が浮き浮きしてきます。そして雪国の人にはその後に「春」というご褒美付きです。......12月生まれのせいか、センセイ、実は冬が大好きなのです。
2月13日(火) 今年はよく降る!! 今日も新潟は雪が降っています夜明け前、微かな揺れで目が醒めました。
......やっぱり、除雪作業です。センセイの家の近くには越後交通の営業所や工場があって、雪の降る日は朝早くからブルドーザーによる除雪が始まるのです。センセイの家も揺れて、ぐっすりは眠れなくなります。明け方外を見てみると写真のような銀世界。昨日までで屋根の雪はかなり融けたのですが、20cmくらいも新たに積もりました。
雪の量としては大したことはないのですが、ここ何年も暖冬が続いていたので、暖冬ボケしてしまい、いろいろと大変です。『新潟日報』夕刊によると新潟市も当地と同じくらい降って、交通が混乱したそうです。
昨日は長岡へ行ったの(こちら)ですが、さすがに雪が多く、積雪がまだ1m弱もありました。道路の脇などは除雪された雪で1.5mくらいの壁になっています。
今日の昼間は日差しものぞいたので、そうなるとすぐに雪が融け始めます。けれど夕方から冷え込んできて、このまま寒気が入るそうです。明朝までにまたかなり積もりそうだとのこと。......明日は出勤なのですが、たどり着けるかなぁー。
さて、今日で学年末試験の採点をすべて終えました。困ったことが一つ起きています。近代科学史のレポートで学籍番号、氏名のないものが1部あるのです。どうも様子からして4年生の様子......自分かもしれないという人はこちらまで連絡してください。
2月12日(月:休日) 長岡市の郊外型大規模店舗を訪れました今朝の柏崎市はとても冷え込みました。......このところ毎日同じような台詞を並べていますが、実際そうなのです。
今日は9時過ぎに車で外出したのですが、裏通りは一面、完全に凍結していて気をつける必要がありました。国道は除雪も進み、凍結防止剤(中身は塩)も撒かれているのでスリップの危険はないのですが、反面、車は塩だらけ......車の下回りが痛むんですよね。外出の目的地は長岡市。先週に引き続き、センセイは今日も親孝行と子守なのです。
どういうことかというと、娘にスキーを買ってあげることになったのですが、先週の温泉(こちら)の費用をセンセイが出したので、スキーはおじいちゃん、おばあちゃんが買ってくれることになったのです。学生の皆さんにはまだちょっと分からないかもしれませんが、これも親孝行の一つなんですよ。どこで買ってもよかったのですが、両親の薦めに従い、長岡市郊外のお店に出かけました。
新潟県中越地方(中央部)の拠点都市長岡市は県内第二の都市で、歴史もあります。しかし、地方都市の多くがそうであるように、市街中心部は空洞化が進み、例えば老舗「丸大」が撤退しています。
その分、お客は郊外の大規模店舗を利用するようになりました。長岡市の場合、市の中央を流れる信濃川を挟んで東西に一カ所ずつ、また少し離れた高台にそのような地域があります。
今回はその中の一つ(上の写真)を訪れたのですが、周囲にはジャスコや各種の大規模店舗に加えて、越後交通本社、日赤病院(中心部から移転した)、長岡造形大学、県立近代美術館等々があります。休日のお昼前という便利な時間帯だったせいかもしれませんが、広い駐車場はどこもほぼ満車。本当にたくさんの人々が出かけていました。「これでホントに不景気なのかな」という考えがちらと頭をよぎるほどでした。......でもこれだけお客を集めるのですから、市街地中心部は人がいなくなるのは当然でしょう。また両親から聞いた話だと、郊外店舗の入れ替わりも激しいのだそうです。
スキーの調整までの間に昼食を取ることにしました。もちろん、近くにたくさんのお店があります。
で、下の写真の「陽気」にしたのですが、11時を過ぎたばかりだというのにお店はもう混雑していました。「美味しいお店は混雑するお店」の鉄則に従ってここに決めたのですが、結果的には大正解。郊外店−−それもチェーン化されている−−にありがちな無表情な味ではなく、個性に溢れつつ、でも妙なクセはなく、とても美味しいお店でした。で、スキーですが、センセイは高校生の時に友達(女の子が多かった。今からではとても信じられない)とよく出かけていました。しかしそれ以来約25年、まったく滑っていません。板も靴もウェアーも持っていません。でも実家に戻ってから娘がさっそく滑って......というか転ぶのを見ていたら、センセイも滑りたくなってきました。
ちなみに、先週の温泉の帰りに、両親を連れて柏崎市内のスケート場(県立アクアパーク)に行ったのです。で、そこで父(おじいちゃん)は娘にスケートを習ったのですが、そのお返し(?)に、おじいちゃんが娘にスキーを教えることになっています。......センセイが出る幕はないかも?
2月11日(日) 春の雪 −−寒さはまだまだ続きますが...−−建国記念の日をいかがお過ごしでしょうか。
当地は昨晩から雪が降り続きました。雪の降る音がしなかったのでかなり積もるかなぁーと思った(風が吹いてうるさい日は案外積もらない)のですが、朝起きてみたら新雪は10cmくらいでした。
期末試験の採点を中断してお昼に外へ出てみると、写真(写真は柏崎市福祉センター)のように、雪はもうかなり消えてしまっていました。やはり春の雪なんですね。
上空に寒気が入っているので、しばらく寒い日が続きそうです。皆様くれぐれもご自愛の程を。
......昨日から小さな地震が続く柏崎市より。
「最近のニュース」(最新版)へ
バックナンバーのトップページへ
トップページへ戻る