2003年4月19日更新(2003年4月27日ページ移動。2003年9月8日一部写真削除)
センセイは週末なので柏崎の自宅にいるのですが、午後、突然、防災放送が市内に流れました。
センセイが住む柏崎市には、豪雨や原子力発電所の事故の際などのために、市内要所要所に大きな拡声器が備えられています。といっても、いつもは朝晩に機器の点検を兼ねた音楽を放送しているだけなのです。
今日、その拡声機から「こちらは、広報、柏崎です......」という、ひどくゆっくりした放送が流れても、西村センセイ、「あぁ、またどこかの徘徊(はいかい)老人が行方不明になったのかなぁー」などと思ったのでした。防災放送にはこんな使い方もあるのです。
ところが今日は違いました。市街地からそれほど遠くないところにに熊が出た(!!)ので、注意して欲しいというのです!!
柏崎は三方を山に囲まれていますが、山々はそれほど高くなく、今まで熊が出たという話を聞いたことはありません。熊が生息していくためにはそれなりの頭数が必要なので、今まで見かけることがなかったというのはとても考えにくい......。でも目撃情報はそれなりに根拠があるのだろうし......。
で、半信半疑のままの夕方、お風呂に入っていたら、再び防災放送が。
目撃情報はやっぱりイタズラだったのかなぁー、と思いながら聞いていたら、何と、目撃情報を確かめたところ「熊ではなくカモシカだった」(!!)とのこと。
でも、たとえカモシカであったとしても、人口8万人のそれなりの街に出現するとは......。
4月18日(金) PowerMacの電源ユニットが届きました −−これで静かになるかな?−−Appleから荷物が届きました。大学に買ってもらったPowerMac G4の電源ユニットです。私費で購入しました。
2月にMac OS 9が使える最後のPowerMac G4を買ってもらったのですが、何だかとても不調。
おまけにとにかくうるさい!! 冷却のためのファンがすごい音を立てて回るのです。で、センセイと同じように感じていた人は多いらしく、あちこちの雑誌でウルサイ!!という記事を目にするようになりました。
ついにはAppleも非を認めて(?)、静かな電源ユニットを2,500円程で正規登録ユーザの希望者に提供することになったのです。希望者が殺到して2ヶ月ほど待たされたのですが、やっと届いた、というわけです。
え"っ? 肝心のPowerMac G4はどうしたって?
実は恐怖のカーネル・パニック(こちら)に陥った後、全然動かなくなってしまいました。ハードウェアのトラブルのようです。大学に買ってもらったので修理の手順が良くわからず、そのままにしてあるのです。届いた電源ユニットもしばらくはこのままです。
というか、PowerBook G4でほとんど用が足りてしまうというので、ついつい修理を後回しにしてしまうセンセイ......PowerMac G4のヤキモチが怖い。
以前お伝えしたように(こちら)、北陸本線の各駅停車の旅は快適です。
先日のこと。
北陸本線は、金沢にほど近い津幡駅で七尾線に接続しています。で、センセイを乗せた電車が津幡駅に到着しようとした時、車掌さんのアナウンスが流れました。
「七尾線にお乗り換えの方はリクバシを渡り...」
自分が降りる駅ではないのでぼーっとしていたのですが、車掌さん、確かにそう言いました。「リクバシ」という言葉がセンセイの頭の中でグルグル、グルグル......。
「リクバシ」って何?
そうなのです。たぶん陸橋(跨線橋)のことなのですね。
確かに間違いではないのかもしれませんが、普通は「りっきょう」と読むでしょうし、さらには「跨線橋」の方がはるかに通用しているのではないでしょうか。
JR西日本に教えてあげた方がいいのか......でもあの会社、乗務員には厳しいので、あの車掌さんが怒られるかもしれないし.....ホントにどうしましょう?
4月16日(水) 運のいい人、悪い人 −−今日の研究室は千客万来−−今日の研究室は千客万来。学生との面接日というわけではないのですが。
夕方になったので一段落、と思いきや、またまた学生さんが......。
でも、ちょっと話し始めて、その学生がただ者ではないことに気づきました。ものすごい才能の持ち主なのです。まだ磨かれていない原石のよう。話し込みながら、すっかり意気投合しました。
その中の一つ。
よく、「運がいい」とか「悪い」とか言われますよね。
センセイ、実はこれ、あまり当たっていないと思うのです。もちろん不慮の事故などもありますけれど、それらを除けば、運や不運は割と公平に人々の前で漂っているように思われるのです。
で、それを掴むか、はたまた襲われるかは一種の実力だと思うのですが......みなさん、どうでしょう?
その学生曰く、同じような話を昨晩、本で読んだとのこと。う〜ん、やっぱりこれって運命の赤い糸?
金沢工大の近辺は新興住宅街となっています(昔は一面の田圃だったのだそうです)。
それもゴミゴミした密集地ではなくて、比較的大きな敷地と間取りの家が目立ちます。と、そんな家の一つ、道路に面した小さな庭の隅っこに、カメとカエルの置物を見つけました。目立たないように置いてあります。
金沢の街を散策していると、こういう場面によく出くわします。
ホントにちょっとしたことなのですが、日々の生活に追われるだけではなく、どこかにゆとりと、奥深さを感じさせます。やはり一朝一夕では真似できない懐の深さです。
先週末、実家の集落で五穀豊穣を願う春祭りがありました。
お祭りは「お獅子」から始まります。
お獅子が各戸をまわるのですが、この地域では、お獅子に噛まれると病気にならないと言われています。で、実家に居合わせた子供たち5人は順々にお獅子の口の中へ......。昔は心底怖がって泣き出した子供たちですが、今では自分から噛まれるようになりました。
お獅子が去ると、今度は御輿渡御(みこしとぎょ)です。
といっても、今では担ぎ手がいないので、ご覧のように軽トラックに乗ってのご出座。最後は村の神社で獅子が舞い、菱餅やお菓子類が振る舞われます。子供たちはもちろん、大人も菱餅を取り合っています。
男性陣にはすでにアルコールが振る舞われているので、こちらは酔っぱらっていて菱餅争奪戦には不参加。こんなに子供が多かったかなぁーと思ったのですが、どうやら西村センセイと同様、プチ帰省組のようです。
昔は舞台が戸外に設置され、村中の人間が集まって祭りを祝いました。子供たちのためには出店が二つ出ていました。
けれども今では過疎化が進み、以前とはずいぶん様子が変わってしまいました。それでも人々の様子は本当に晴れやかで、影が感じられません。長かった冬が終わり、これから本格的に始まる春に、参加者それぞれが生命力を感じ取っているようなそんな春祭り。都会ではちょっと見ることができない、人々の表情が印象的でした。
昨日とうってかわって、今日は全国的に良い天気となっていますね。センセイが住む柏崎もポカポカ陽気。
近くの白竜公園の桜ももうすぐ満開です。本当はもうちょっとなのですが、来週末はもう葉桜でしょうから、今日がお花見日和。
園内では「大和町」という幟(のぼり)を立てた50人くらいの一団がお花見をしていました。どうやら新潟県南魚沼郡大和町から、町内会か何かでお越しになったようです。大和町の桜が咲くにはあと10日くらい必要でしょう。ところでこの場所、覚えていらっしゃいますか? 特に桜の木の右奥の家を。
以前お伝えしたように(こちら)、ここは新潟県三条市内で発生し、1999年に発覚した少女監禁事件の現場なのです。
監禁されていた間、少女が見ることが許されたわずかな風景の中に、この桜の木がありました。残念ながらその一部は伐採されてしまったのですが(こちら)......。あれから何年かたって、現場は以前の静けさを取り戻しています。人々の意識にものぼらなくなってきてしまいました。
でも少女の話が報道されなくなったからといって問題が解決したかといえば、決してそんなことはありません。北朝鮮の拉致監禁事件も同様で、全国的には報道される機会が少なくなってきました。もちろんこの二つだけが問題なのではありませんが、やはり表面だけを追いかけていると、大切なものを見失ってしまうなぁー、と、桜の木の下で考える今日の西村センセイなのでした。