2004年5月29日更新(2004年6月7日ページ移動。7月4日一部写真削除)
■5月29日(土) 表の顔。もう一つの顔 ――金沢は本格的観光シーズンへ――
昨日のこと、バスの中から緊張感が消える(こちら)と、街中がいろいろ変わっていることに気づきました。
まず観光客がずいぶん増えています。
金沢は観光地なのでふだんから観光客が多いのですが、陽気も良くなったせいか、いつもより増えているのは確かです。
中年の女性グループが最も多く、次いで修学旅行生――最近はカジュアルな格好で、ワッペンの類もつけない場合が多い――、そして外国からのお客(こちらも女性が多い)。
金沢独特の「もてなしの文化」とでも言うべきものが発達するわけです。
バスは順調に金沢駅前に到着したのですが、駅前の工事もずいぶん進み、写真――駅舎からバス停方向を望む――のように、京都駅を思わせるガラス張りの建物の中を歩けるようになりました。
鳥居のようなものがついたデザインには賛否が分かれると思いますが、金沢の、新しい外向きの顔となることは確かですね。
で、金沢には一見(いちげん)の客には見せない、もう一つの顔もあるのですが、それについては、また、いつか。
西村センセイ、今日の午後からまた移動しています。明日から都内で開かれる学会に出席するのです。
こういう時、センセイはひとまずアパートに立ち寄ってから、近くのバス停で路線バスに乗り込みます。
すぐにバスが到着したので乗り込むと、何だか様子が変。乗客が車内前方の一角を強く意識しています。視線が見えるほど(?)でした。
幸い、最前列の一人席が空いていたので荷物を抱えて座ると、あぁ、何だ、車内の緊張感の理由が分かりました。
運転手のすぐ後ろの席に、欧米人の女性が4人座っています。
年齢は30歳代から60歳代までバラバラ。ガイドの日本人はいません。おそらく一番緊張していたのは運転手さん。背中に「緊張!!」という字が書いてあるような感じです。
早口だったし、声が小さかったので、最初は話す内容が分からなかったのですが、大丈夫、英語です。
イザとなったら手伝ってあげようと思ったら、片町――金沢市中心部の繁華街――でそろって下車。
一番若い人が「4人分ね」と英語で説明し、1円玉や5円玉を含めた小銭ばかりで支払い完了!!何を言われたのか分からない運転手さん、当惑して「いくらだか、わからない」という意味の内容を金沢弁で話しています。
でも、その行間には確かに、「ホッ」と書かれています。まっ、でしゃばる場面がなくて何より。そう言えば、金沢は欧米人が多いですよ。
■5月27日(木) 旅心の記憶 ──これまでの旅をまとめました。こちらから──
先日お伝えしたように(こちら)、NHKが通称「一筆書きの旅」と呼ばれる鉄道紀行(こちら)<http://www.nhk.or.jp/tabi/>を放送中です。
テレビの司会などで活躍していらっしゃる関口宏さんのご子息、知宏(ともひろ)さん──たいへん才能に恵まれた方です──が、JR線の走っていない沖縄を除く全国を、北海道から九州まで、42日間かけて鉄道旅行するという番組です。
放送(=旅行)は本日現在、全旅程の約半分を無事にこなし、都心を経て中央本線に入っています。
たとえばその途中で、JR東日本篠ノ井線の姨捨(おばすて)駅で途中下車します。
番組は颱風通過直後の放送だったので、雲が多く、あまり眺望が効かなかったのですが、晴れていると下の写真(こちら。2002年1月12日撮影)のように長野盆地を一望することができます。(写真撮影の技量は問題にしないでください。)
で、旅心をくすぐるこの番組を見ていて、いても立ってもいられなくなった(?)西村センセイ、これまでの旅の記録をまとめてみました。
お住まいの地区、あるいは出身地など、ご縁のある場所を通過しているかもしれません。よろしければ、ぜひ一度、こちらからご覧になってください。
■5月26日(水) 「ブタかばん」 ──忙しい時のMac頼み──
西村センセイ、実はこの一ヶ月以上、小型のWindowsノート(こちらなど)を持ち運んでいません。週末に自宅へ帰る時も、重いPowerBook G4(こちらなど)を持ち運んでいます。
専用のアルミケース(こちら)で保護すると、重さ約3.5Kg。
サイズも大きいので、これをケンジントンのコンピュータ用バッグに入れて持ち運びます。
ケンジントンのバッグは良くできているので、同じものを再び買って、もう10年以上も使い続けています。本や書類、小物を入れるとその重さは10Kg以上!!
重すぎるので長時間手で持つことはできず、写真のように自転車の前カゴに乗せて運びます。
ちょっとはみ出てますけどね。いつもはパンパンに膨らんでいるので、家人がつけた名前が「ブタかばん」。
さて、なぜわざわざ重いPowerBookを持ち運んでいるのかというと、主に、このサイトの更新のためなのです。
お気づきだと思いますが、現在、このサイト内の構造を大幅に更新中です。
で、ホームページの簡単な修正ならWindowsでもできるのですが、たくさんのリンクの変更など、いわば「力仕事」になると、MacintoshとWindowsの差は歴然。
やはり画像やビデオ、サイトや中身のある文章など、クリエイティブ系の仕事にはMacintoshが似合うようです。
学生さん同様、西村センセイも何だか疲れが溜まっているようで、今朝はちょっと寝坊してしまいました。(とは言っても6時過ぎに起きたんですけどね。)
で、小学生と一緒に出勤しようとすると、アパート前の田圃に2羽の白い鳥が!!
鷺(さぎ)です。
このごろ、田圃で鴨(かも)をよく目にするようになったのですが、鷺は初めてです。
それも新興住宅街でですよ。明治23年生まれで、93歳まで長生きした祖母によると、彼女が子供のころの新潟では、この鷺と同じように朱鷺(とき)を見たんだそうです。
日本純血種の朱鷺は、能登半島と佐渡に生息していたものを最後に死に絶えてしまいましたが、西村センセイ、ふと、その朱鷺の幻を見たような気がしました。
ご存じのように西村センセイ、新潟と金沢の二重生活をしていますが、これはこれでけっこう大変なのです。
他の人の話を聞くと、平日びっしり働く分、日曜日は昼過ぎまで泥のように眠る......とか。
センセイの場合、もちろんこんなことはあり得ません。自宅に戻ったら戻ったで、実家の分も含めて雑事が山のようにあります。
今週末も、自宅でこなすつもりだった仕事をそのまま金沢に持ち帰ってしまいました。でも移動の間は、割と好きなように使えます。
今日は電車で金沢へ移動したのですが、ちょっと気分を変えて早めの列車に乗り、糸魚川駅で乗り換えることにしました。
やはり疲れていたらしく、うとうとしている間に糸魚川駅到着。
すぐに金沢行きの特急列車が来るのですが、ふと駅舎の反対側を見ると、大きな煉瓦造りの車庫が見えます。
この車庫、もちろん何度も見ているのですが、乗車位置の関係で、いつもは横から見るので、この写真のように向こうを見通すことができる角度になったのは初めてです。
この車庫、相当昔に造られたもので、煉瓦造りの建物としては今ではとても珍しいものなのだそうです。
取り壊す話もある一方で、保存運動も起きています。ご存じの方もいらっしゃると思いますし、また、近々ご紹介するつもりですが、NHKが通称「一筆書きの旅」と呼ばれる鉄道紀行(こちら)<http://www.nhk.or.jp/tabi/>を放送中です。(c)NHK
稚内を出発点に、北海道から本州に上陸し、あちこち──センセイの家の脇を2回も通過しました──を途中下車しながら現在は関東地方に入っているのですが、一行は、北陸線から大糸線に乗り換えるべく、この糸魚川(いといがわ)駅に降り立っています。
ホームで写真中央のレポーターが大糸線(右のディーゼルカー)の写真を撮り続けている女性写真家と出会う、という設定なのですが、ここでもしっかりと画面左側にこの倉庫が収まっています。
今回糸魚川駅で乗り換えたのはまったくの偶然なのですが、ちょっと道草を食って、気づかなかった新しい風景に出会い、「うふっ」て気分になる時、ありますよね。
さて、明日からもしっかり授業するぞぉー!!