2004年6月12日更新(2004年6月21日ページ移動。7月4日一部写真削除)
今日も北海道からお送りしています。
札幌に着いたのは夕方。
どこか美味しいお店を探そうと思ったのですが、駅前はゴチャゴチャしていて一人では入りづらい。
そうこうしているうちに、足が勝手に札幌駅の地下食品街へ向かってしまいました。札幌駅近辺は最近再開発されて、綺麗になったのです。お弁当でも買って、と思ったのですが、ふと気づくと鮮魚店もあります。
それならお刺身でもと思って見てみると、蟹が安い──閉店間際だったのです──し、美味しそう!!最初は350円のズワイガニにしようと思ったのですが、お店の人が写真の毛ガニを勧めてくれました。
こちらの方が美味しいとのこと。で、ホテルで食べてみると、確かにズワイよりも美味しい。
ズワイガニはちょっと間抜けな味がするのですが、毛ガニはもうちょっと濃密です。とは言っても、劇的と言うほどの差ではないのですけどね。昨日、今日は天気がよいこともあってか、空の青さがずっとずっと高いように感じるし、食べるものは何でも美味しいし......。
明日の昼には金沢に向けて出発しなければならないのがとても残念です。
え"っ、かんじんの学会はどうしたって?
もちろんちゃんと出てますよ(北大はとにかく広くて大変!!)。今回のプログラムは変則的で、センセイの出番は明日なのです。
明日はたぶん函館からお送りできると思います。 それでは、また。
■6月11日(金) 西村センセイ、自転車で通学する小学生について考える。 ──北海道は、とにかく広い!!──
西村センセイはツアー中。
で、いつものセンセイの旅なら、「センセイは果たしてどのルートで目的地へ向かうのか」というクイズが出るはず。
当然、正解(?)はまっとうなルートであろうはずもなく、例えば新潟から東京へ出張するのに、いったん日本海側を電車で青森まで北上し、青森─函館間はフェリーに乗り、函館から夜行寝台特急で上京する(こちら)などという具合......。(ただし、前任校時代の話です。念のため。)
けれど今回はそんな楽しみはありません。
朝一番の新幹線で八戸へ行き、特急2本を乗り継いで札幌へ至るという、ごくごくわかりやすいルートです。
大学の規則でそうしなければならないのです(こちらが当たり前)。でも西村センセイ、列車に乗せておきさえすればニコニコしているタイプ。子供そのものですね。
朝の7時に新幹線で東京駅を出発して、札幌には夕方の5時に着きましたから、10時間ほど列車に乗っていたことになりますが、長く列車に乗っていられたので、とても上機嫌!!
で、今回もいろんなことに気づきました。
各地の風土(気候・植生)や住環境などの違いなど。人々の雰囲気すら違います。
そもそも、わかったように「北海道!!」とひとくくりにすること自体が無理なように思えてきました。あれっ? と思ったことの一つ。
車窓から、小学生、正確には小学3、4年生くらいの女子児童が、一人で自転車に乗っている姿が見えました。
「自転車に乗れるくらい、小学校の中学年なら当たり前だろ」ですって?
でも彼女、ランドセルを背負(しょ)っているんですよ。
つまり通学途中なのです!!北海道は広いので、場所によっては民家がポツーンとあって、隣家が見えない場合もあります。
彼女のように、離れたところに小学校があると、こんなケースも出てくるんですね。今日は晴れていたからいいようなものの、雨だったり、そして雪の時にはいったいどうするんだろう????
え"っ? 今日の写真に、何の意味があるんだって?
八戸から函館までの特急の扉、よぉーく見ると、ガラスに青森県と北海道南部の地図が描かれています。
国鉄から分割されて以来、JRグループの仲はイマイチなのですが、それでもこんなところにJR北海道と東日本の密かな仲の良さが表れているようで、ちょっと面白いなぁーと思ったもので。(ちなみに、青函トンネル内を走行中に撮影しました。)
白状します。西村センセイ、裏口入学してました。それも毎日!!
センセイは昨日に引き続き都内に滞在しています。
母校──ただし大学院──であり、最初の勤務校(以上、こちらをご参照)でもある国際基督教大学(ICU)の図書館で調べものをしていたのです。
で、西村センセイ、6年間のICU時代の大半を、大学のある三鷹市の隣、小金井市に住んでました。
もうちょっと正確に言うと、センセイの先生である東大名誉教授(こちら)が小金井市に住んでいらして、で、その敷地には彼が経営するアパートがあって、何と、西村センセイはそのアパートに住んでいたのです!!
毎朝出勤する時には、駐輪場の自転車に仕事の段取りを書いたメモが貼り付けてあって、その仕事をこなすという生活だったのです。
で、三鷹市と小金井市は隣同士ではあるのですが、ICUはその境界近くに立っていて、実際、付属の高校は小金井市の住所です。
高校の正門、通称「裏門」は師匠のお宅と先生のアパートの目の前。自転車で30秒くらいの距離です。研究室までだとしても約1分。
というわけで、西村センセイ、毎日自転車で裏口入学していたのでした。
さて西村センセイ、明日は北海道へ移動します。それでは、また明日!!
西村センセイのツアー2日目。
今日は夜、都内で研究会が開かれたので、それに参加していたのですが、この機会に都内で片付けておきたい仕事があったので、そちらに寄ってから本来の目的地へ移動しました。
ところがこの2カ所、私鉄、JR、私鉄、地下鉄と、こまめに乗り継がなくてはならないのと、そもそもルートそのものにもいくつかの選択肢があるのです。
こういう場合、料金がトータルで安いとか、乗換が楽だとか、階段を上らなくていいとか、いろいろ考えてからルートを決めますよね。
で、いつものように自動販売機にお金を入れて、乗り継ぎのボタンを押してから......あ"っ!!
何も考えないうちに、体が勝手にボタンを押してしまったのですが、料金は割高だし、何よりも、乗換駅のコインロッカーに入れたままの荷物を取り出すことができない!!
センセイは都内に6年間住んでいましたから、いつもなら手順をパパパッと考えるのですが、何だかすっかりお上りさんになってしまったようです。
それとも久しぶりにお目にかかった師匠(東大名誉教授)の足腰の弱り具合が尾を引いたのでしょうか......。コインロッカーの件は武蔵境駅の駅員さんに事情を説明して解決しました。
「やれやれこれで一件落着!!」と安心して、銀座線溜池山王駅で自動販売機のボタンを押した瞬間......あ"っ!!
西村センセイ、またまた同じ失敗をしでかしてしまいました。
ホントに大丈夫かなぁー。(自宅出発前に家族で見た占いは、確かに最悪だった。)
お気づきのように、昨日(7日)は更新できませんでした。
それにそもそも、講義の最初だけチラと姿を現し、その後はどこかに消えてしまうし、授業の反応へのコメント(こちらから)も少ない......。
西村センセイは一体どこへ行ったんだぁ?!いや、ホントにすみませんでした。
西村センセイ、今週末に北海道大学で学会発表があって、その前に東京で研究会があって、その出発までに......。いや、もう、たいへん!!
センセイが勤務する金沢工業大学、学生はもちろんなのですが、「教職員が日本一忙しい大学」とも言われています。
はい、まったくその通りなのです。
で、西村センセイ。今晩から約1週間の日程で旅──もちろんお仕事──に出ます。
先週から今週にかけてそのための準備や後始末に追われていたので、コメント等が十分にできませんでした。
受講生の皆さん、諸事情ご勘案の上、悪しからずご了承ください。お詫びというわけでもないのですが、東京・北海道出張中は、できるだけ旅先から様子をご報告しますので、ご期待ください。
それでは、行ってきまぁーす!!
(写真は富山県東部、JR西日本入善駅に入線する各駅停車。高温のため、像が揺らいでいる)
■6月6日(日) 新潟工科大の「科学の祭典」へ行ってきました
週末の西村センセイ、ふだんは離れている家族へのサービスも大事。特に、小5の娘とはできるだけコミュニケーションを取っておかなければなりません(ほどなく親離れしますからね)。
で、西村センセイ、その娘を連れて、今日は地元の新潟工科大学へ行ってきました。
と言うのは、何故か今年からこの季節に実施される新潟工科大の大学祭にあわせて、同大学を会場として「科学の祭典 in 柏崎・刈羽」が開かれているのです。
この企画、新潟県が生涯学習の一環として推進しているもので、2年前には大々的に開催されました。(その後は鳴かず飛ばずなのですが。)
新潟工科大学はセンセイの自宅のそば。小学校を通じて案内をもらった娘は、このイベントをとても楽しみにしていたので、開始時刻早々にキャンパスに到着。
あれぇ?!
確かに大学祭が開かれていますが学生は少なくて、目立つのは科学の祭典が目的とおぼしき親子連れ......。
三つの教室を使った会場に入ると、14の小さなブースが設けられていました。もうお客さんが列を作っています。
人気は、氷の凝固点降下を利用したアイスクリーム作り、ワイヤレスマイク作り、スライム(ゲル状のもの)作りなど。
中でもアイスクリーム作りは大人気で、センセイの娘はたまたまうまい具合に参加できたのですが、順番に並んでいたのに材料不足で参加できなかった子は泣き出してしまいました。
普通の親子連れの参加者からすると、無料でいろいろな体験ができるわけですから、楽しい行事なのでしょう。 実際、何組かの知り合いの親子連れに出会いました。
でも、本来の目的は科学への啓蒙――知識の伝授か、あるいはその前段階の知的好奇心の刺激かはともかく――のはず。
ところが、こういう観点からこのイベントを見ると、とても中途半端で不満足と言わざるをえないのです。
ワイヤレスマイクは出来合いのモジュールを使っていて、それに電源を繋ぐだけ。
係の女性は結線の仕方もよく知らない――仕方ないのでセンセイが教える破目に!!――ので、「知識の伝授」というわけにもいきません。アインシュタインは子供の頃に、常に北を指す磁石をもらうことがその後の大発見のきっかけとなりますが、「こうなる」という説明ばかりで、どうも好奇心を刺激されるようにもなっていない......。う〜ん。
密かに「これでいいのかなぁ」と思いながら会場を後にすると、工科大の学生さんの表情に、プログラムに、その他もろもろにさらに大きな疑問が......。
「ライバルは金沢工大」なのだそうですが......。再びう〜ん、と考え込んでしまう西村センセイなのでした。