2004年11月20日更新(2004年11月29日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)
■11月20日(土) ここにしかない!! ──西村センセイ絶対オススメ、野菜がとっても美味しい食堂!!──
週末なので、西村センセイは新潟に戻っています。
新潟県中越地震のために、この1ヶ月は車での移動ばかり。
新潟─金沢を結ぶ特急「北越」の運行再開は年末になりそうなのですが、車での移動は自動車事故が恐いので来週からは各駅停車で移動しようかと思っています。で、新潟との交通費は自己負担なので、経費節減のために、車で移動する場合には極力高速道路に乗る区間を短くするようにしています。だって料金がとにかく高いんだもん。
具体的には、金沢を出発すると高速道路と平行する国道で、富山県小矢部市ないしは砺波市へ至り、そこから高速道に入ります。状況にもよりますが、全体の1/3くらいしか高速道路は使わないと思います。
今回もこのルートに乗ろうとして、森本IC付近で、ふとあるお店に目がとまりました。
ホントのことを言うと、いったん通り過ぎてしまったのだけど、とても気になったのでUターンしたのです。
お昼を食べずに変な時間に出発したのでお腹が空いていただけ、という説もありますが.......。気になったのは「農園食堂」というその名前。右の旗にある富山県「五箇山」という地名もポイントだったのかもしれません。
自然食のお店だということはわかったので、一度だけならと思って入りました。東京などだと自然食のお店はたくさんあって、よく言うと熱心な、穿って見るとちょっと偏屈そうな人がつっけんどんな態度で野菜を売ったり、食事を出したりしています。
ちょっと覚悟をして入ったのですが......このお店、そんな構えたところが全然ない。とても敷居が低い、そんな感じなのです。店内も気張っていません。
とても変な時間だったので、先客は若い女性3人組だけ。「おいし〜い!!」という声が聞こえます。
カウンターに通されてメニューを見ると、基本的にはラーメンと餃子、そしてライスだけ。
五箇山独特の料理があるのかなーと思っていたのですが、意外。ラーメンを頼んだのですが、醤油味、味噌味、塩味があって1杯600円。
今日は醤油味にしました。
店内には右の写真のように、蘊蓄(うんちく)が書かれています。肉の「変わり」は許しちゃいましょう。
程なく出てきたのは、ただの炒めた野菜の乗ったラーメン。西村センセイ、この段階ですでに圧倒されて、写真を撮り忘れてしまった!!
ウェイトレスの説明によると、10種類の野菜を使っているのだが、いずれも五箇山で採れたもので、ほとんどが無農薬野菜とのこと。さっそくスープからいただいたのです、も〜う、美味しい!!
隠し味で海のものが(+動物性のものも少し)入っているのかもしれないけれど、基本は野菜の美味しさ。生姜の味だけはわかったのですが......。
いくらでも飲めてしまいます。次は麺の上の野菜たち。
一口食べて、圧倒されてしまいました!! 西村センセイ、完敗です!!
ホントにすごい!! これこそが野菜の本来の味なのです!!
10種類の野菜がそれぞれの存在を主張しながら、でも全体のバランスを失わずに、「野菜は美味しいよぉー」と言っている、そんな感じ。(うまく伝えられなくて申し訳ない。)
もう、無我夢中で全部食べてしまいました。手もみの麺も美味しかったのですが、野菜の圧倒的な存在感とスープの力でちょっと影が薄くなっていました(麺さん、ゴメンナサイ。貴方も美味しかったです。)
実家で採れる有機農法の美味しい野菜を食べているので、センセイはこの国の中で、もう、ごく少数の人しかわからなくなっている野菜の美味しさを知る機会に恵まれているはずなのですが、そのセンセイも脱帽する野菜の美味しさでした。
食べ物にも流行があって、たとえば今回のラーメンにしても、そもそもの蕎麦の伝統を受け継いだ古いタイプの醤油味から始まって、海産物に合い、食欲をそそる塩味、北海道生まれの味噌味、そして最近の流行は九州生まれの豚骨をベースに、最近は、醤油や味噌を加えたものが流行り。
たとえばこちらのように、飽くなき探究と工夫はそれはそれで評価できるし、そして美味しいのだけれど、何だかみんなが競争に追われて疲れてしまっている、そんな感じ。
でもこのお店、さし当たりセンセイの周囲には「ここ」しかありません。どこの、どのお店にも似ていない。
「世界で一つの花」じゃないけれど、万人に好かれなくてもいいから、偏屈ではなしに、他のどこにもない、ここだけ、これだけ、そして、あなただけのものを見つけることができると、きっといろんなことが変わっていくと思うのだけれど......。
しばらくは電車で移動するつもりですが、機会があったらこのお店のラーメンの写真。ご紹介しますね。
めずらしく、西村センセイ大興奮、絶対オススメの「農園食堂」です!!
■11月19日(金) 西村センセイ、HD&VHS付DVDレコーダーを買う
実家から電話があって、何かと思ったら、「やっぱりビデオデッキがもう一台欲しい」とのこと。
センセイを含めて3人の子供は独立しているので、実家には年老いた両親しか住んでいません。
センセイは実家から車で15分くらいの所に家を建てたので、当然、いろいろな面倒はセンセイが見ることになります。で、老人たちの楽しみと言えばテレビとビデオ。その一台が壊れて捨てたのですが、やはり代わりが必要だというのです。
このような場合、都合の悪い時にBS映画や「何でも鑑定団」といったお気に入りの番組を録画して、後で見るというのがほとんどです。
もちろん一部についてはVHSなどで残していますが、テープはちょっとかさばる......。お察しのように、こういう場面こそDVDの出番です。それもHD付の。
ちょっと見の番組はHDで録画して観たら消去し、どうしてもというヤツはDVD。これまでのVHSも観たい......。
で、最近のDVDレコーダーには詳しくなかったので、お店に寄ってみると、あるある!! 主要なメーカーに加えて、外国勢も入って、総力戦の様相を呈しています。センセイが若かったころ"Reserch makes the Difference."を掲げて世界をリードしたメーカーS社のものがあったのでよぉーく見ると......うん!? 価格が安いことで有名な、別なS社製のOEM(相手先ブランドでの製造代行)らしい......。
技術開発力で有名だったS社の凋落は如何ともしがたいものがあります。これはとんでもないことが起きているらしいと思ったので、その日の購入は諦めてネットでいろいろ情報を集めました。
その結果、現在、少なくともHD、VHS、DVD一体型のマシンは、多くのメーカではとても安定した実用段階ではないらしいのです。
S社製(およびそのOEM先の、センセイが買おうとしたS社製)は完成度が低く、また、技術力ではS社と肩を並べていた松下系列のV社最初の製品は、中国・日本共同開発だったものの、実用製品以前だったそうな。
さすがにV社の新製品は、設計から製造まで横須賀の工場製......。日本の技術力はいったいどうなってしまったのでしょう。
結局、松下のものだけが実用に耐えるようです。
で、それを買ったのですが、実は最大の問題は、年寄りがそれを使いこなせるかということと、そして何よりも、実家の小さなテレビ台に収まるかどうか、ということなのです。
結局、一番アヤシイのは、西村センセイの頭の中!?
■11月18日(木) 果たして、新装開店のスーパーは垢抜けたか!?
西村センセイ、大学から帰る時にスーパーで晩のお総菜を買って帰ります。このごろは忙しいので、なかなか自分で料理することができません。
で、すのスーパーなのですが、いつもは自転車なので選べるお店は限られています。
たいていはこちらやこちらでお伝えした地元資本のお店へ行くのですが、どうもこのごろこのお店、少しずつですが客足が遠のいているような気がするのです...。
そのせいかどうかこのお店、臨時休業して、今日、リニューアルオープンしました。
さっそく寄ってみたのですが、確かに気合いは感じられます。
棚の商品の並びもきちんとしています。以前よりも、全体としてすっきりしているのですが......でも、やはりどこか垢抜けない。
センセイが知っている限り、この店舗に限らず系列店は、良く言うと親しみやすく、庶民的ではあるのですが......。
初日なのにお客の出はあまり良くありません。まぁ、へ事実だからでもありますが。
このお店、以前から食品が安かったのですが、今日はもう、出血大サービスで、例えば茹でたズワイガニが1杯200円!!
西村センセイ、もちろん買って帰りました。がんばって欲しいんだけどなぁー......。
昨日、今日と、日本海側はホントに寒い。
それもそのはず、ご覧のように高い山々の頂上付近(写真中央奥および右手奥)はもう雪で白くなっています。2週間くらい前からこんな感じです。
ふと気づくと、道路の端を示すポールに赤い模様が見えます。夏場より、倍くらいに背伸びしています。
雪の降らない地方のものがどうなっているのかは知らないのですが、日本海側のポールは二重構造になっていて、雪が近づくと、中の紅白の部分を引き出して背を伸ばし、降雪があっても道の端がわかるようにしているのです。
ちょうど今ごろの季節、黄色い工事用の車がやってきて、一本一本引き出して行きます。
いつもなら、ただ冬が近いんだな、と感じるだけなのですが、今年は寒さが格別に身にしみます。
今日の日本海側はとても不安定なお天気。
晴れていたはずなのに、急に滝のような雨が降ったりします。
夕方、ふと気づくと、激しい雨の後、西の空にきれいな虹がかかっていました。
西には端っこしか残っていなかったので、東の端を探すと、右の写真、中央部右手に虹を見つけました。(この写真は、色の濃さを少し強調しています。)で、その左手に、薄くですがもう一つの虹(「副虹」)が見えるのです。お分かりになりますでしょうか......。
それもよぉーく見ると、右側の普通の虹(「主虹」)と、色の並び順が逆です!!気をつけてさえいれば、この副虹は、割とよく見ることができます。
冬はもうすぐです。もちろん地震の被災地にも。
先日のこと。
学会の準備で時間がなく、大急ぎで学食でお昼を食べて戻ろうとすると、何故かキャンパス内にバスが......。
イベント用の特別なバスかと思ったのですが、どこまで近づいても北陸鉄道の普通の路線バス。ナシテ?
まだイベントそのものは始まっていなかったのですが、どうやらこのバス、北陸鉄道が導入を進めているICカードのキャンペーン用にもってきたものらしいのです。
JR東日本なら「SUICA」、JR西日本なら「ICOCA」で有名なヤツです。(センセイもSUICAを愛用しています。)北陸鉄道が進めているこのICカードの名前はどうやら「ICA」(「アイカ」?)と言うらしいのですが、各種の割引ができる反面、割引の大きい回数券が廃止されるので、センセイにとってはちょっと複雑な気持ちです。
でも、この日は試験が終わった後だったので、そもそも学生はほとんどいません。これじゃぁ、あんまり意味ないと思うのだけれど。
■11月14日(日) 学生の「教育力」 ──怒濤の学会が無事に終了しました──
2日間(準備を入れると実質3日間)に渡る怒濤の学会が無事に終了しました。
写真は今日の基調講演で日本学術会議会長の黒川清先生が講演しているところです。
「日本学術会議会長」といってもあまりピンと来ない学生さんが多いと思いますが、まぁ、学術の将来像に関する文部科学大臣(?)が金沢の学会にわざわざやって来て講演しているようなものだと思ってください。
関係者がご覧になったら、びっくり仰天する事態なのです。
この基調講演(公開講演会を兼ねていた)のためだけにお越しになった近隣大学の学長先生もいらしたくらいなのですよ。さて、会が無事に終わり、参加者の方々から大会の運営についていろんな話をうかがうことができました。
中でも多かったのが学生の評判です。
今回の学会の運営には「国際交流サークル」に所属する16名の学生に手伝ってもらったのですが、彼ら、彼女らの評判がとても良いのです。(センセイ自身もそう思っている。なお彼らは、このホームページを知らないはず。)
実際、彼らの助けなしにはまったくうまく行かなかったことは明白です。
ある国立大学の先生は「金沢工業大学の教育力」と仰ってくださりましたが、少なくとも今回の学生についてはその通りだと思います。
こういう機会を通して、学生が自分の中に眠っている才能に気づいてくれたならなぁーと思います。で、なぜか今回は、大会が終了したその日に延々4時間もの打ち上げ会がありました。打ち上げの終了までがセンセイのお仕事。
今晩は、ちょっとだけですがゆっくりしたいと思っています。