2005年12月17日更新(2005年12月26日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)
センセイは毎週金沢と新潟を往復していますが、2/3〜3/4くらいは電車(JR東日本および西日本)を利用します。また東京都内への出張などにもJR東日本をよく使います。
JR東日本にとっては上客(じょうきゃく:得意客のこと)であることは間違いなく、毎月支払う金額は10万円前後になると思います。かなりの金額なので現金は使いたくないし、それに新幹線や特急はJR東日本のインターネット予約システム「えきねっと」から予約することもあって、決済にはJRのクレジットカードを使っています。
ご存じの方、そして実際にご利用の方も多いと思いますが、数年前からこれがICカード「スイカ」と合体し、都内などの近距離路線では乗車券として利用できるようになりました。
クレジットカードとして乗車券などを買うとポイントがたまるので、その分を景品に交換したり、センセイのようにスイカにチャージして乗車券代として使ったりします。
チャージすることによって、結果的には乗車券代を割り引いているのですが、割引率としては2%くらいになると思います。
もともとの支払金額が大きいので、ポイントはかなりたまります。で、ちょっと前に気づいたことがあります。
写真は都内のある駅の改札口で、センセイのスイカに残された金額を示した時のものなのですが、なぜか「...32円」と1円単位の端数が出ているのです。
乗車券は10円単位だし、ポイントをチャージする時は1,000円単位。それなのになぜ2円残っているのでしょう?
スイカは現在、JRや東京モノレールの乗車券としてだけでなく、JR系列の売店などでも現金代わりに利用することができます。センセイも、新幹線のホームでビールとつまみを買う時に使うことがあります。
でもこれだって10円単位......。ホントになんでなんだろう。利子じゃないだろうし。
■12月16日(金) ユネスコの国際生命倫理委員会(IBC)に参加しました
昨日、今日と、センセイはユネスコの国際生命倫理委員会(IBC)の第12回委員会に参加していました。今回の委員会は、写真の上智大学で開かれたのです。
実は、一昨日お伝えしたセンセイらの国際シンポジウムには、このIBCの委員長(チェア・パーソン)を務めているカナダ人の女性研究者(写真中、左から2人目の女性)も参加してくださったのです。
日本ではあまり知られていませんが、国連の一機関であるユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は、今年の10月19日、第33回総会で「生命倫理と人権に関する世界宣言」を採択しました。
ちょうど今、隣の韓国でES細胞をめぐって大きな問題(詳細はまだ不明)となっているように、科学技術の進歩は私たちの生活に、多大な恩恵をもたらすとともに、新たな問題を突きつけています。
今回の世界宣言は、ユネスコによる一つの回答で、「世界人権宣言」に匹敵するほどの意味を持っています。そこで今回はこの宣言をめぐっての活発な議論が交わされました。
これくらいの会議になるとホントに打々発止(ちょうちょうはっし)の議論となります。日本国内の学会とは全然違います。
しかも英語とフランス語(両方とも公用語)でやりあうので、会話が速くなるとついていけません。幸い、今回の同時通訳の中に、とても能力のある人がいたのでたいへん助かりました。
場所は日本の四谷でしたが、ヨーロッパでの大きな国際会議に参加した、そんな感じでした。そうそう、一昨日「ご期待」と書いたのは、この会議の開会式に皇太子殿下が参加されたのです。
その様子を写真をでお伝えできると思っていたのですが、今回の会議に関して、報道機関を除き、一切の写真撮影は禁止されていました。
もったいぶったのに、空振りになってしまいましたが、その点、悪しからず御了承ください。
昨日お伝えしたように、西村センセイは都内に滞在しています。今日はセンセイらのチームが国際シンポジウムを主催する日なのです。
「センセイらの」といっても、センセイ自身は会議のお手伝いをするだけですが。会場はJR有楽町駅前のホールで、朝から晩までの会議です。
カナダ、アメリカ、韓国、中国(香港)からの専門家が集まって、日本の研究者とともに最先端の取り組みを伝えているのですから、それはもう、たいへん刺激的です。実質的にこの会議は明日の午前中まで続き、午後からは上智大学で開かれるユネスコの生命倫理委員会に参加します。
会議の様子をすぐにお伝えしたいのですが、明日の夜はちょっと人と会うので、たぶんページの更新は明後日になると思います。
更新が遅れる分、内容についてはご期待いただければと思います。
それでは、明後日。
■12月13日(火) こりゃぁ、設計ミスだ ──西村センセイは都内へ出張中──
MacユーザーがWindowsを使うとしばしば、アプリケーションの問題ではなく、OSの使い勝手で「Macだとこんな簡単にできるのに......」と思うことがあります。
でも時には、MacユーザーがWindowsっていいなぁーと思うこともあります。その一つが同時に複数の経路でネットワークに繋げること。
センセイは通常、大学のLANだとか公衆電話回線だとかからインターネットに接続します。
でも、金沢のアパートの場合、パソコンのシステム全体はイーサーネット(LAN)で繋がっていて、インターネットとはWindowsノートのアナログ電話回線で繋がっています。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、WindowsノートはLANと電話回線の両方に繋がっているのです。Macでは普通できない接続方法です。で、右の写真のように、LANと電話の二つを差し込もうとすると......詰まってうまくいかない。
どうもこういう接続方法は想定されていないようで、二つのコネクタの間隔がとても狭くなっているのです。
まぁ差し込めれば問題ないのだけど、先日、ちょっと引っかかる感じがしたので点検してみると、LANのコネクタの接続ピンが曲がってしまっています。
やはり無理がかかっているのです。すでにお伝えしたように、以前、ピンを破損してしまったのですが、その原因の一つはこの間隔の狭さだったんですね。この調子だと、いつまた破損させてしまうかもしれません。
出先でLANが使えないと仕事にならないのですが......。というわけで、いつピンが折れてネットが使えなくなるかわからない状態で、西村センセイは現在、都内にご出張中なのでした。
仮に使っていたLANカードは売り飛ばそうかと思ったのですが、しばらく手元に置くことにします。
■12月12日(月) 「ツートラサンパチ」の実力は凄かった...
何度もお伝えしているように、録音、録画済のテープ類や、それを再生する機器が寿命を迎えつつあるので、僅かな時間でもそれらをデジタル化するようにしています。
仕事は忙しいのですが、アパートも自宅も、パソコンを複数置いてあるので、空いている方を使って作業を進めます。デジタル化の作業中は、モニタしているだけで、特に何もすることがないのです。
この週末は自宅の大型オープンリール・テープデッキ、いわゆる「ツートラサンパチ」を使って、何本かデジタル化しました。
右の写真がそのマシンですが、テープは38.1cm/sという高速で走行します。
今回使用したテープは45分用なので、その走行距離は1,100m(!!)にもなります。このデッキは、今はDVD-Rのドライブなどで有名なTEAC製です。
TEACはもともと、オープンやカセットのデッキで成功した会社なのです(測定器なども作っています)。このA-6100MkII、回路はディスクリート(ICを使わない)、モーターはACモーターです。
TEACの中でも、旧世代の最後のモデルとなります。直後にICを多用し、DCサーボモーターを採用した新シリーズが出て、旧機種が安くなったので買いました。
ヘッド付近が茶色くなっていますが、これは接触面積が大きいので、酸化鉄の磁性体がバインダーとともにはがれ落ちた結果です。(故障ではありません。)
しかし古いからといって、その実力はあなどれません。
右のグラフは弦楽曲(オーケストラ)を再生した時の周波数アナライザの記録です。
横軸が周波数(右が高音)、縦軸が音量(正確には電圧。単位はdb)で、上が大きな音です。
このグラフの見方については、こちらもを参照してください。グラフ中、上の赤い線はこの曲の中の最大の音です。
右側が下がっていますが、電気を使わないアコースティック楽器だとこのようなカーブになります。
赤い線の上に隙間がありますが、これくらいが上限だと思ってください。下の方に水色とピンクの線が見えますが、現在、曲と曲の間の無音部分の音を示しています。
アナログテープ(オープン/カセット)の場合、システムがそもそも持っているノイズに加えて、(信号を記録せずに)テープに録音するだけで「サー」というノイズ(ACバイアスノイズ)が加わります。
この線はそのノイズだと思ってください。ポイントは一番大きな信号を示す、最上部の「0」というラインからノイズまでの幅です。
このグラフは、サイトに更新するためにこの窓をとても小さくしている(こちらを参照)ので、録音できる最大の音からノイズまでの幅(「ダイナミックレンジ」)が狭く感じられます。
これども実はこれ、CDとほぼ同じだけの大きな幅なのです。違いは高域(グラフの右側1/3くらい)のノイズがちょっと目立つだけです。
しかもCDなどのデジタル機器は上限を超えると激しく歪み、再生不能になりますが、アナログの場合はひずみが徐々に増加するものの、使えなくなるわけではありません。(そういう録音を好む人もいるくらいです。)
大型のオープンリール・デッキは実は、CDとほぼ同等の性能だったんですね。
このツートラサンパチ、音質的にはちょっと微妙です。
とても良いのですが、でも原音と比べるとテープ独特の音がします。業務用のデッキはセンセイのものより、1ランク以上音質が良いですが、やはりテープの音がします。
また使用するテープのメーカーや種類によっても音質が違います。(一番良かったのは、スコッチの246あるいは206。でも、とにかく高かった。)でも、PCMデジタル録音機が出現する以前では、最高の録音・再生システムだったことは確かで、デッキを持ち出してのナライブ録音、通称「ナマロク」の音の良さには、今でも驚かされます。
それに出始めのPCM録音機は、デジタル特有の音の悪さがあって、スタジオでは、デジタル録音機があるのに、わざとアナログのデッキを使っていたくらいでした。なお、一般によく使われた4Tr2ch、19cm/sのオープンリールや、カセットは、テープの記録できる幅が狭く、また走行速度も小さいので、これほど大きな音を録音できるわけではなく、従って、録音・再生すると「シー」という音が目立ちます。
また、音質的にもかなり低下するのが普通です。高性能のIC(オペアンプ)でヘッド付近の再生回路を製作すれば、ものすごく良い音がするのでしょうが、さすがにもうかつてのような気力と根性がありません。
白状すると、BB(バーブラウン)社の特別なICを持っているんですけどね。皮肉なもので、センセイのデッキは旧機種だった故に現在もちゃんと動いています。
DCモーター化された新機種からは、框体は軽くなり(だから框体が歪んで精度が保てない)、速度を一定に保つためのサーボ出力が経年変化で低下するために、それをカバーするためにテープの速度がおかしくなり......という具合で、もう中古市場でも見ることがないくらい、まったく消え去ってしまいました。
音質的にはもうちょっと......と思わなくはないのですが、このマシンを使えば25年以上前の懐かしい録音が再生できるのですから、大事に使いたいと思っています。
■12月11日(日) ラッセル車の季節 ──西村センセイ、風邪をひく?
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西村センセイ、いつもなら日曜日は、夕方まで家族と過ごして夕食を取り、最終列車で金沢へ移動します。
けれど仕事が溜まっているのと、どうも寒い所を出歩いていたために本調子ではないので、早めに金沢へ移動しました。小雪が舞う柏崎駅には、ラッセル車が停まっていました。どこかへの回送途中のようです。
特急に乗って程なく日が暮れたのですが、富山県東部では雪が積もっていました。
センセイの自宅でも、車の外気温計は3℃以上には上がりません。時々、屋根に雪を積もらせた車も走っています。いよいよ本格的な雪のシーズンなんですね。
今週はずっと都内へ出張することになっています。週末は山岳地を移動をする予定です。交通機関が乱れないといいのですが......。
[受講生の皆さんへのお詫び]
先週金曜日の講義は、当方が出張のため本田先生に代わっていただきました。
講義のページはその日の夜(正確には翌朝未明)に更新したのですが、技術的なミスで、そのページのみ更新されていませんでした。申し訳ありません。
当該ページは新潟の自宅に残してきてしまったため、本日(11日)、改めて作成しました。こちらからご一読ください。