2009年3月14日更新(2009年3月22日ページ移動。2012年12月23日一部写真削除)

──2009年3月第2週のニュース──

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3月14日(土) あ、最後のオーラが...。 ──バックアップしようと思ったその日の朝に、ipodが頓死してしまいました──

 今日は朝から気合いを入れて、MacBook(White)最後の仕上げに取り組みました。......いつもこの調子で仕事に取り組んでいたら、周囲の先生方がどれだけ楽になったことか。

 かなり細かい作業が続いたのですが、それでも午前中に一区切り着いたので、Windows環境からFireFire(IEEE1934)ケーブルでiPod(第3世代)を認識できるかどうか試してみました。
 Mac環境では確認済だったのですが、Windows環境環境ではデバイスのエラーが出てそれを修正する必要があったのです。

 いつものようにMacアイコンが出て......あれ?!

 初めてのWindows環境で戸惑っているようです。先に進まず、フォルダに警告のアイコンが......。
 いやな予感がしたので、すぐにMac環境に切り替えたのですが、警告表示は消えません。

 この段階ではMac側の問題なのか、iPodそれ自身の問題なのかは判断できません。

 なかなか言うことを聞かなかったのですが、何とかリセットしてみると起動し始めるものの、同じ場所で進行が停止してしまいます。
 やっと気づいたのですが、ハードディスクの音がいつもと違います。振動もあるし。

 いろいろ試して、最後は再度解体までやってみたのですが、HDDの物理的、かつ深刻なトラブルなので、残念ながら回復の見込みは立ちません。
 内蔵HDDを交換するという方法もあるのですが、この世代まではHDDにプロテクトがかかっていて、一般的なものと交換するとFireWireからは起動できなくなるのだそうです。

 何より痛いのは、iPodに記録されていたデータ。
 西村センセイ、ご存じのように通常はできる限りのデータのバックアップを取ります。でもこのiPodだけはわざとバックアップを取っていなかったのです。

 もちろん、残念ながらそろそろ寿命が近づいていることは感じていました。そこで電池を交換するなどの対策とともに、今回購入したMacBook(White)で初めてバックアップを取るつもりだったのです。

 まさにその日、そしてそのマシンに接続した瞬間に昇天するなんて、これじゃまるで「過去は忘れろ」というメッセージ。

 写真は作業途中で撮影したものですが、何故かiPodの周囲が光っています(まったく加工していません)。

 後光が差しているような、そんな最後の日のiPodの姿です。 合掌。



3月13日(金) MacBook(White)は近日中に、Windowsマシンとして本格稼働できる見込みです

 先週半ばにMacBook(White)が届いたのですが、週末から今週前半にかけて出張だったので、週末は泣く泣く、MacBookを研究室に残してきました。
 昨日金沢へ戻ったので、
1週間ぶりのご対面ということになります。

 お伝えしているようにセンセイは基本的に、MacBookを(MacOS Xも走る)Windowsマシンとして使う予定です。
 新しいMacを買ってソフトや使用環境を移行するのはとても楽──Windowsユーザーには信じてもらえないと思う──のですが、MacをWindowsのメインマシンとして使うとなると、話はまったく別。(キッパリ)

 先週、今週とセンセイは、まずOSをきちんとMacBookに書き込み、そしてセキュリティや通信関係、各種設定を中心としたソフトのインストールに追われていました。
 一般のアプリケーションはいつだってインストールできますから後回しでいいのです。

 写真左が、今回購入したMacBook(White)。右はこれまでWindowsのメインマシンとして使ってきたVAIO(VGN-SZ91PS)です。

 ご覧のようにほぼ同じような大きさですが、MacBookを基準にすると、(MacBookは)少し横が長く、奥行きは短く、厚さがちょっとある、という感じ。

 ちなみに重さは600gほど重くなります。実際に持ち運んでみましたが、かなり違います。

 キーボードの上に載っている布は液晶画面保護用のシート(不織布)です。
 最近のノートパソコンは薄さを重視するためキーボードが液晶が目に接して傷を作りがちです。

 そのためセンセイはPowerBook G4の時からこのシートを使っています。
 左のMacBookのシートに記された“
PowerBook G4”の文字がご覧になれるでしょうか。

 メーカー製のWindowsマシン(右)は各種の便利なソフトがインストール済なので、ソフトを起動しようとすると目指すソフトまでたどり着くのが大変です。
 実はこれでもメニューバーをかなりカスタマイズして量を減らしているのです。

 でも、MacにWindowsをインストールする(左)と、ホントに純正品しか読み込まないのでメニューはかなりシンプルになりますし、コンフリクトも激減──VAIOでは多発したものの、MacBookでは現在のところ皆無──します。

 さて、同一マシンの中にMacBookとWindowsを同居させる場合、最大のポイントとなるのが両環境でのデータのやり取りでしょう。バージョンの一致なども含めて、です。

 困ったことにBootCampを標準状態で使用した場合、WindowsからはMacがまったく見えず(!!)、他方、Macからは(NTFSフォーマットの)Windowsのファイルは見えるし読めるんだけど、書き込むことができない(!!)、という悲惨な事態に陥ります。(WindowsがFATフォーマットの場合、Macから読み書きできます。)

 ファイルの数が少なければUSBメモリ等でやり取りできるのですが、これが日常となると、はっきり言って、無理。そのうちどれが最新のバージョンか訳がわからなくなるに決まっています。
 もう一つのポイントはネットワークの構築。そうそう、キーボードの設定も課題です。

 ここ数日間、これらの基本的な問題を解決するためにいろいろ作業していたのです。
 残念ながら一部未解決の問題が残ってはいるものの、頑張った甲斐あって、近日中にほとんどの問題を解決できる見通しがたちました。(そのため今日、写真の両機を鞄に詰め──ホントに重たかった──電車で新潟の自宅へ運びました。)

 明日か明後日には残ったソフトのインストールを済ませ、そして最も大事な各種書類(+メール類)を一気にMacBookへ移行させることができると思います。
 来週の前半は再び東京出張となるのですが、その時にはたぶんMacBookだけを持参することになると思います。

 今後の展開については、(失敗を含めて)事実通りにお伝えしますので、ご期待ください。



3月12日(木) さて、昨日の盛来軒はどうだったのだろう... ──ここにも地震からの復興が一つ──

 本当は一昨日にお伝えするはずだったお話なので、ちょっと違和感があるかもしれませんが悪しからず。
 でも、ぜひお伝えしたかったニュースなのです。

 先週末、自宅のある新潟県柏崎市中心部で車を運転していて、シャッターをおろして、掲示を出しているお店に出くわしました。
 柏崎地域ではとても有名な中華料理店「盛来軒」です。

 掲示には「3/11岩上店オープン!!」とあります。

 裏にまわってみると、店内にあったと思われる品々が無造作に放り出されています。
 多くは営業用のものですが、どうも一部は住宅を兼ねていたようで、幼児用の車などもあります。
 ずいぶん慌てた感じです。

 でもご心配なく。盛来軒は、潰れたとか夜逃げしたというわけではないのです。

 このお店、一昨年7月に発生した新潟県中越沖地震で大きな被害を受けたため、お店を本格的に建て替えるために仮店舗へ移動するところなのです。

 お店があるのは海岸部の砂丘と、その内側の、かつては沼地だったところが交わる場所。
 この辺は、中越沖地震で特に大きな被害を受けています。

 しかも盛来軒の場合は、建築基準法の耐震基準が改定される前の古い設計なので、あまり深く基礎工事をしていなかったようです。

 お店(中央の薄い色の建物)そのものの被害は少なかったものの、ビル全体が右隣の新しい建物に寄りかかるように傾いてしまいまったのです!!
 隣のビルとの間隔は上に行くほど狭くなり、最上部では入り込んでしまっています。

 このまま放っておくわけにもいかず、かといってこれだけのビルになると建て替え費用もかなりするはず。
 どうするんだろうと思っていたのですが、1ヶ月くらい前に半年くらいかけてお店を再建し、工事期間中は仮店舗で営業するという情報が入ってきました。

 その仮店舗というのが、センセイの家のすぐ近くにある、潰れたラーメン屋さんの跡なのです。
 今週初めにその仮店舗へ行ってみると、ご覧のようにりっぱな看板もできていました(つい最近までなかったんだけど)。

 昨11日にオープンさせるそうで、当日は看板商品の中華そばを200円で販売するとのこと。

 で、「さて、どうなるんでしょう」と一昨日お伝えするはずが、「さて、どうなったんでしょう」に変わってしまいました。
 悪しからず。

 盛来軒が会社組織なのかどうか知りませんが、いずれにせよ家族経営(ないしはそれに近い経営形態)だと思います。

 このような場合、保険などの対策を講じていないと、地震など想定外の原因による被災からの自力再建はとても難しいと思います。
 そんないろいろな困難を乗り越えての「仮店舗」です。センセイも近いうちに行ってみようと思っています。歩いていけるし。

 ふと気づいたのですが、もしかして、本当にこのまま支店(岩上店)にするのかもしれない......。



3月11日(水) センセイらのグループが主催する国際シンポジウムが無事に終了しました

 昨日はサイトを更新できず、申し訳ありませんでした。

 実は昨日から金沢工大のセンセイらのグループが主催する国際シンポジウムおよび関連行事が東京都内で開かれ、それに夜遅くまで参加していたのです。
 もちろんセンセイは端役ですが。

 今日もリセプション(懇親会)から戻ったところ。
 昨日は外国からのお客様を迎えての打合せ兼ウェルカム・パーティーがあり、二次会を含めて、日付が変わる頃まで飲んでいました。

 ちょっと宣伝になりますけど、センセイらのグループは、文部科学省からの支援を頂戴して、科学技術の進展が現代社会に与える影響とそれに対応した教育改革に取り組んでいます。
 その、一区切りとなる国際会議が今日開かれたのです。

 アメリカ、シンガポール、台湾、韓国からの講師の先生方、そして国内外の聴衆をお迎えしてのシンポジウムは、何とか盛況のうちに終了しました。
 実際には若手の先生方がたくさんの仕事をしてくださったので、センセイはほとんど眺めているだけだったんですけどね。

 世界でも最先端の取り組み。

 もっといろいろなことをお伝えしたいのですが、すでにかなり酔っ払ってしまったので、今日はこれくらいで。



3月9日(月) 今どき珍しい中学生のグループを見かけたのですが... ──「15の春」はもうすぐ──

 今日は平日ですが、センセイはお休みをもらって自宅にいました。
 明日から東京へ出張なので、金沢へ移動してから東京へ行くと効率が悪いのと、有給休暇をほとんど使っていないので、少しは消化しないといけないからです。

 夕方、駅裏のスーパーへ行ったのですが、駐車場に車を止めようとして、向こうから歩いてきた中学生の一群を一時的に遮るような格好になりました。
 制服の男女8人くらいのグループなのですが、何だかいつもと違う感じがします。

 駅裏は通学する高校生をたくさん見ますが、中学生のグループを見る機会はあまりありません。
 でもそれだけではないはず、と思いながらとにかく車を止めて、彼ら彼女らの後ろ姿を追いかけたのが右の写真。

 正面の柏崎駅へ向かっているようです。

 すれ違った時の印象はとにかく、抜けるような笑顔。最近の子供たちに滅多に見ることができなくなった、文字通り「満面の笑み」です。
 それに初々しい。

 後ろの女子3人と歩いていた男の子が左手に持っていた厚手のものを思い出して、やっと事情がわかりました。
 彼はカバーが掛かった英語の辞書を持っていたのです(たぶん)。

 そう、今日は新潟県内の公立高校の受験日なのです。お昼のニュースを見ていたのに。

 たぶん同じ中学校の生徒で、この近くの高校での受験を終え、揃って電車に乗って帰宅するところなんでしょうね。今どきの子だから親が迎えに来るのかなぁなんて思っていたけど、偉いなぁ。
 もろもろの状況と、そして何より彼ら彼女らの表情からすると、たぶんみんな大丈夫でしょう。

 明後日が合格発表。「15の春」はもうすぐ、というわけです。



3月8日(日) BootCampのボリュームをFusionから起動したら、大変なことになってしまいました

 昨日の続きを少々。

 MacBook(White)からBootCampを起動してWindows用の領域を確保し、システムディスクから起動してWindowsのインストールを開始したところまでお伝えしました。
 NTFSでのフォーマットを含めて時間はかかりますが、ほとんど自動化されているのでそれほど手間はかかりません。

 ひとまずのインストール後、(Windowsではなく)MacBookのシステムディスクを挿入すると写真のように、MacBook用のファイルを自動的に読み込みます。

 例えば「“iSight”ビデオカメラがついている」とか「このグラフィックボードを積んでいる」という情報を伝えているのですね。
 こちらもほぼ──例外は後述──問題なく終了。

 さて、さっそくOfficeをインストールし、書類を移して......と行きたいところです。
 でも私物ながら仕事でも使う“Windows”マシンなのでウィルス対策だとか、ネットワークへの接続だとか手間のかかる作業を先に済ませてしまいます。

 教職員を認証するためのシステムのインストールに手こずりましたが、何とかそれもクリアー。
 気分転換にMac側に戻って起動したのですが、これが悲劇の始まりとなってしまいました。

 まず“Fusion”を起動し、Windows 2000を立ち上げます。ICカード認証システムをインストールできなかったことを除けば、ほとんど問題なく軽快に走ります。

 そこで(メモリも増設したことだし)、調子に乗ってBootCampで作成したWindows XPのボリュームをMac側から起動させると、何だか、いろんな知らないファイルを勝手に読み込んでいます。
 Fusionが、マシンの構成が変わったと認識したんですね。

 ま、いっかー、と思ってWindowsの起動を待っていると、今度はそのWindowsが「機器の構成が大幅に変わったので認証できない」との警告を出してそれ以上進むことができなくなってしまいました。
 どうやら同一のディスクを使って他のマシン──なんて持ってないけど──にインストールした、と解釈されたようです。

 適切に対処しないと数日以内に使用できなくなるとのことだったので、その指示に従い、Microsoftに電話をかけます。
 オペレーターに繋がるかと思ったら、電話のトーン信号を使ってかなり長い情報を入力してからやっとオペレーターに接続。(長すぎて途中で1回失敗しました。)
 やはり別なマシンにインストールしたのではないかと警戒しているようです。

 最近はこういう事例も多いようで、事情を説明するとすぐに理解してもらえたのですが、再びしばらく待たされ、かなり長い数字列を電話で教えてもらいました。
 その通り入力すると、やっとWindowsマシンが起動しました。

 とても上手な日本語──センセイの英語よりはるかに上手──だったのですが、アクセントや発音からすると、たぶん中国にあるサポートセンターだったんだと思います。
 Microsoftのことですから、時間帯によって世界中のセンターを切り替えているのかもしれません。

 やれやれと思って「メモ帳」で日本語を入力しようとすると......できない。日本語と英語の切り替えがうまくできないのです!!

 いろいろ調べてみると、Windowsをインストールする最初の段階で尋ねられるキーボードの種類を誤って設定したようです。最初から再度インストールすると作業の完了までに数時間かかってしまいます。

 そこで「レジストリエディタ」という禁断のソフト──下手をするとマシンが起動しなくなる──を使って、日本語キーボードとして認識させ、またIME(Macの「ことえり」)を設定して無事に日本語を入力できるようになりました。
 これで残っているのは、いろいろなソフトのインストールと、書類の移動だけになります。

 ただし今週、来週と出張が続くので、Windowsマシンとしての正式デビュー(?)は、今月下旬になりそうです。

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