2013年7月27日更新(2013年8月4日ページ移動。2016年10月10日写真削除)
■7月27日(土) 金沢へ来て11年半。市内中心部で初めて花火を観ました
今日は見たままのお話。週末なので西村センセイは通常、新潟の自宅へ戻ります。
でも今回は、今日の午後に大学で学会の会議が二つ開かれ、しかも週明けは大阪へ特別な出張することになっているため、金沢に留まっています。自宅は出張後に立ち寄る予定。
これからお盆まで、アクロバティックな生活が続きます。学外からのお客さんをたくさんお招きして、午後5時半過ぎに会議は無事──ではなかったかも──に終了。せっかくの機会なので、ほぼ全員が金沢駅近くの飲食店に移動し、懇親会に突入しました。
会は最初から相当なハイテンション。とても楽しかったのですが、途中から窓の外で変な音が聞こえてきました。まるで昨晩そうだったような、激しい雷と雨の音。
事情を知っている参加者から、犀川(さいがわ)河川敷を会場とした花火の音だと教えてもらったのです。
でも俄には信じられない状況.....。9時前に会をお開きにして外へ出たのですが、確かに降雨はなく、音源は花火ビルの谷間からスターマインが見えます。
疲れていたので金沢駅到着後、二次会への参加者と挨拶をした後に別れ、バス停でバスの到着を待ちます。
ふと気づくと、駅前の金沢フォーラスの最上階にご覧の人影。確かにここからなら、花火をよく観ることができます。
やっかみなが強すぎるからなのでしょうが、人影の多くが将来を夢見るアベックのように思われてきます。
もしそうだとしたら、確かに彼、彼女には相応しい場所。でももしここに老夫婦がいたら──まず間違いなく存在しないけど──やはり、彼、彼女にも相応しい花火。
ただし若者と老人が観ているものは似ていながら、大切な点でまったく異なっています。前者は未来を、センセイを含めた後者は恐らく、過去を指向しているはず。
かなり待ってから到着した路線バスに乗車したのですが、ガラガラのいつもとは違ってたくさんの人が乗り込んできます。浴衣姿の若者たち。若い母親に連れられ、半分眠りかけた幼児。
幼い彼が夢見ながら観ているのは、さらにその先の世界なのでしょう。ただしまず間違いなく、センセイはそこに存在していないのですが。残念ながら。
■7月26日(金) 机の上を(それなりに)片づけて気分一新 「仕事」に励んでいたら......ドッカーン!!
大学や学会の仕事が溜まっているのに、なかなか作業が進みません。
一番大きな理由は、若い時と違って疲れが取れないこと。ただしこの点は、このところ強く意識して休むようにしているので、状況はかなり良くなってきました。
そして2番目の理由が。センセイは整理整頓が苦手。この点は両親に似ています。特に母親の影響を受けているようです。
物理的な存在についても、概念的なもの──要するに頭の中──も、どっちも整理できない。前者については、センセイの研究室を訪れさえすれば誰でもすぐに得心がいくはず。だって、広い机やテーブルが、見えない......。
もちろんそれらはしっかり存在するのですが、書類や書籍が積み重なっているので、天板が見えないのです。もし、センセイとは対照的な性格の家人がこれを目撃したなら、絶句した後に1時間足らずできれいにしてしまうはず。
でもとにかく今は、仕事を進める方が先。というわけで小一時間作業して、写真のように窓際の机が一部見えるようにしました。センセイとしては大きな進歩(?)です。
手前のテーブルは変化していないのですが、こちらは日曜日に整理することにします。というわけで気持ちを切り替えて、Macな仕事に取り組んでいたら、気がつくともう夜。スーパーから食材がなくなる時刻が迫ってきたので、帰宅すべく荷物を片づけていると......あ"っ。
Macな仕事に夢中になりすぎて、夕方の立場上の会議を忘れてしまっていた。
■7月25日(木) センセイの今朝の早起きの、その理由 ──この季節がやって来た!! ──
西村センセイ、仕事と疲れが溜まってしまっています。
加齢──父親の世代なら定年退職している年齢!! ──で事務処理の効率が低下しているにもかかわらず、鉄分補給と称してサボっているからです。
もっとも、センセイくらいの年齢になると、少し休みながらでないと、仕事が上手く進まないのですが。それはともかく、相手のある仕事をたくさん抱えているので、夜更かしは禁物。日付が替わる前には就寝するようにしています。
そのおかげで(?)、今朝は4時前に目が覚めました。さすがにちょっと早すぎます。何より体を休息させる必要があるし。ごく浅い眠りの後、聞き慣れない音で再び起こされたのは6時20分頃。
いつもなら聞こえてこない子供たちの声によってです。6時半から始まるラジオ体操に参加するために、夏休みに入った子供たちがアパート近くの公園に集まってきたのです。
またこの季節が始まったんですね。歳を重ねるたびに、この季節がめぐるまでの時間がどんどん短くなってくるような気がします。
もう一つ気づいたことがあります。小さな子供たちを見守るお父さんやお母さんが、若い。
考えてみると、センセイの娘(+もうちょっと)のような世代の人たちが、お父さん、お母さんになって、日々の忙しさに追われながらも子育てに励んでいるんですね。
季節は確実に替わっています。そしてセンセイを含めた誰にでも、彼や彼女に相応しい役割があるんだと思います。そう考えると人生、まんざら捨てたもんじゃないと思うのですが......。
どうでしょう。
■7月24日(水) 大学食堂のカレー、塩味がちょっと強くなったんじゃないだろうか...
今日、つまり水曜日は講義がいくつか続く日。しかも立場上どうしても出席しなければならない会議が隔週で開催されます。要するに朝から晩まで忙しい。
その代わり......と言っては何ですが、会議の出席者には大学食堂の食券が支給されます。というわけで、体力を使う午後の講義に備えて、大学食堂でお昼を食べることに。
何にしようか迷ったのですが、たまたま「オムカレー」という文字が目に入ったので、それを頼みました。
実は西村センセイ、その実態を知りません。他の出来合いのメニューと違って整理券を受け取ります。奥で調理する様子──ただし手元は見えない──をしばし観察。
どう考えても、こりゃオムレツだなぁ。食堂のおばちゃんがニコニコしながら奥から持ってきたのは、普通のご飯の上に乗ったオムレツ。
オムレツとしては良くできていると思います。で、ご覧のように、その上にカレーをかけ、福神漬けを載せて「オムカレー」の出来上がり。まぁ、皆さんの予想通りですね。
合掌してから頂戴します。当たり前ですが、要するに、卵焼きの入ったカレー。ところで、せっかくの卵の甘みとカレーの味が上手く調和しているかどうかというと、これがちょっと微妙。
実は西村センセイ、現在ではほとんど大学食堂を利用しません。先日、何ヶ月かぶりで普通のカレーを食べたのです。その時の印象はというと、ご飯はいつもの柔らかすぎるもので変わらなかったのですが、カレーがちょっと塩っぽい。
久しく食べていなかったので、その時はセンセイの味覚の方が変化したのかもしれないと考えました。でも今日、再び食べてみると、その時とまったく同じ印象。食べている時はもちろん、食後も舌先に塩味がちょっと居残りする、そんな感じなのです。
■7月23日(火) 攻守交替 ──新講義棟の空調設備はとても工夫されています──
攻守交替といっても、試合か何かをやっているわけはありません。金沢工大で今日から期末試験が始まったのです。
午後、授業開始時刻の15分くらい前に教室へ向かうと、受講生諸君がすでにそれなりに集まっています。いつもは特定の学生しか来ていないのですが。
試験対策を話し合うなど、教室内にはそれなりに漂う緊張感。試験が始まると学生は一生懸命答案に向かいます。当たり前ではあるのですが。普段もこうだったらなぁー......などと、ちょっと考えてしまいます。
でもすぐに、かつてのセンセイも同じようなものだったことを思い出すのですが。試験の最中、センセイは暇。論述式の試験なのでカンニングの類はあり得ません。かといって正式な試験中なので、内職をするわけにもいかない。
というわけで机間巡視をしていると、教室内のあることに気づきました。今日は新講義棟(23号館)の講義。以前から新講義棟の換気性能が良いことには気づいていたのです。冷暖房と一体化しているので、時々寒く感じるほど。でもそれは空調機器の性能によるものだと思い込んでいました。
ところが今日、教室内を散策(?)していると、黒板の脇がメッシュになっていることに気づいたのです。
写真中央の黒い部分です。そこを覗いてみると何と、黒板裏全体が排気口になっているのです。手をかざしてみると、風の流れがわかります。
よくよく見ると、黒板の下の部分(写真右下)の部分もパンチングされたメッシュで、そこからも空気を黒板裏に吸い出しています。
排気があるからにはもちろん新鮮な空気を供給する部分があります。それは窓際の上部。他にもいろいろな仕組みがあって、全体としては教室の三方から空気を取り入れて黒板裏から排出するように設計されているようです。(一部例外あり)
最近の施設はここまで考えて造っているのですね。さて、答案を書き上げた学生諸君が晴れやかな表情で教室を後にしていきます。対照的に、ため息を増やすのがセンセイ。だって採点しなくてはならない。
しかも他の課題を含めて。う〜ん、どうやら前言を撤回する必要があるようです。
講義は、学生と先生が知的なボール(?)を投げ合う「試合か何か」なのかもしれませんね。
■7月22日(月) 地元の古い和菓子屋さんが、この時期だけ作っているアイスキャンディーを頂きました
このところの働き過ぎ(+遊び過ぎ?)のせいか、週末しっかり休んだはずなのに疲れが取れません。今朝も早くに目覚めたのですが、いつもより2時間近くも遅れてからやっと出勤しました。
それでも学期末だし、学会の仕事も溜まっているのでいろいろ働いたのですが、なかなか本調子にならない状態で、夕方の会議に突入。大丈夫かなぁー。
......と思ったら、会議の参加者のお一人が、写真のアイスキャンディーを差し入れてくれました。最初はスーパーなどで売っている普通のものだと思ったのです、でも話を聞くと、地元に古くから続く田中屋和菓子店が、この時期だけ作っているものとのこと。
興味津々です。見かけはどう見たって普通のアイスキャンディー。でも良く考えてみると、ほとんど見かけなくなったなぁ。
包装はご覧のように至ってシンプル。袋の中に収められており、密封されているわけではありません。しかもよく見ると、柄が曲がっています......。
和菓子屋さんのアイスキャンディーとのことだったので、センセイはミルク味でなく、右側の金時を頂きました。
ホームページによるとこの他に抹茶もあるとのこと。肝心の味はというと、本当に昔懐かしい味。とても上品な甘さです。飾り気や雑味はまったくありません。
しかも肌理(?)がとても細かく、氷の粒のような感じは皆無。このアイスキャンディー、地元ではよく知られた存在のようです。
宅配もしているようなので、興味をお持ちになった方、あるいは松任駅前のお店へ行くことができる方はぜひ一度試してみてください。
■7月21日(日) 数年ぶりに精米機を使用しました ──久しぶりの、ご当主様な1日──
昨日実家へ行った際に、玄米を30kg貰ってきました。実家は数年前に稲作を止め、その後は弟が育てたお米を必要な分だけ買っています。ところが最近、別な親戚からお裾分けがあったそうなのです。
田圃を止めて以来、センセイは実家のものに最も近いお米を柏崎市内で購入し、車で金沢へ運んでいます。今回はそれがちょうど切れたところ。お気に入りのものとは味がちょっと違うのですが、弟一家が手塩にかけて育てたお米。ここはありがたく頂くことにします。
貰ったのは玄米なので、今朝、何年ぶりかでコイン式の自動精米機を利用しました。引き戸を開けた途端、女性の声で「いらっしゃいませ」。その後も手順を教えてくれます。
ずいぶん進化しているようです。この時期のお米は、たとえ玄米で保存していたとしても、どうしても独特の臭いがあります。
そこで精米度が最も高い無洗米モードで精米。通常と違って無洗米にすると、白米がかなり熱を持ちます。そこで戻ってから、袋の口を広げてしっかり冷却。
早朝に精米機を利用したのには、別な理由があります。今日はシルバー人材センターの方が2名いらっしゃって、庭の手入れをしてくださることになっています。
庭との通路を塞ぐ格好になっているセンセイの318iを移動する必要もあったのです。自宅庭の作業は例年以上に本格的なものだったので、終了が夕方までもつれ込んでしまいました。車を元の位置に戻し、センセイはいつもより遅い列車で金沢へ移動開始。
良く考えてみると、久しぶりにちゃんと自宅に滞在した昨日と今日、本業の方ではほとんど仕事をしていません。でもまぁ、家族や親戚を抱えた(次期)ご当主様としては、時々はこういう日も必要なのでしょう。