2013年11月23日更新(2013年12月1日ページ移動。2016年11月27日写真削除)

──2013年11月第4週のニュース──

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11月23日(土:祝日) 西村センセイ、銀杏が美しい東京大学で働く

 昨日も北陸地方は大荒れの天気。

 風は一昨日ほど強くはなかったのですが、とにかく雨がひどい。センセイは午後の講義を終えるとアパートに戻って荷物をまとめ、その雨の中を車で帰宅しました。
 道中ずっと雨で、しかも時々、前が良く見えなくなるほど。

 途中、前を走っていた軽自動車が急停車したため、追突しそうになりました。強い雨で視界が悪く、状況をすぐには把握できなかったのです。安全運転を心がけているのですが、いつか事故を起こしそう。
 気をつけなければ。

 自宅に戻ったのは夜なのですが、昨日締切の原稿の催促が何度も届いています。今日、明日は休日なので週明けに......と思っていたのですが、どうも許されないらしい。
 日付が変わるまで作業し、何とか提出。

 少し眠っただけで、今朝はまるで何もなかったかのように行動開始。午後から東京大学本郷キャンパスで小さな国際会議が開かれるのです。
 写真はその様子。

 センセイは会場に一番乗りだったのですが、今日は休日なので通常の入口がほとんど閉鎖されています。
 そこで門番よろしく、東大正門に立って参加者をお迎えしました。

 一組はタクシーの運転手に「東大の赤門(“Todai, The Red Gate”)まで」と伝えたところ、隣の正門で降ろされたとのこと。
 本来のホストは赤門で待っていたので電話で連絡を取り、会場までご案内。

 たぶん運転手は、「東大」と「門」しか聞き取れなかったのでしょうね。

 その東大はたくさんの観光客で溢れていました。東大の、そして東京都の象徴である銀杏がとても美しいのです。
 明日は同じ場所で国内会議が開かれます。

 高齢のセンセイにとってはかなりハードなスケジュールなのに正直なところ、なぜか「疲れた」という感覚はあまりありません。

 自覚していないだけなのかもしれませんが。



11月22日(金) Safariが、それもMacBook ProのWindows版だけが...(ただし、再現できるかどうか)

 異変に気づいたのは、インターネット接続端末として使っているiPhone 5のテザリング機能が復旧した先週木曜日の晩のこと。

 やっとで授業の記録その他をアップロードしてから確認し、ついでにYAHOO!のニュース<http://headlines.yahoo.co.jp/hl>を開くと、あれっ?!
 いつもと違う......。

 最初はYAHOO!がデザインを変更したのかなぁーと思ったのです。でもそんな気配はない。
 念のため別なブラウザで開いてみると、従来のまま。

 何が起きたんだろうと調べてみると、別なページ<http://news.yahoo.co.jp/>(写真は昨晩のもの)に転送されています。((c))Yahoo Japan
 ナシテ?!

 しかもSafariのこの現象、MacBook Pro上でのみ発生しているのです。

 OS(Windows 7 Pro)もSafariのバージョン(5.1.7)も同じなのに、Mac mini上では起きません。
 おそらく皆さんの環境でも再現できないと思います。

 本当に、なぜなんでしょう。



11月21日(木) 冷たい雨の中、雪の重さから木々を守る「雪吊り」作業が始まりました

 朝から夜まで働いているのに、そして木曜日は講義が一つしかないのに、何故か忙しい。そんなに怠けているつもりはない──ちょっとはサボっているかも──のに。
 お昼も、とてもちゃんと食べている余裕はありません。

 どこかで出来合いのお弁当を買って、と思ったのですが、北陸地方は1週間ほど荒れた天気が続いています。
 とてもキャンパスの外へは出られません。そもそも時間がないし。

 というわけで別棟にある売店へ向かったのですが、雨が止まないので、いくつかの建物を経由し、遠回りします。
 金沢工大の施設は、かなりの部分が渡り廊下で繋がっているのです。

 ふと気づくと、庭の真ん中に青色のトラックが。その向こうで脚立を立てて何かの作業をしています。
 そばの木の脇には棒が立てられ、ご覧のように天辺から縄が数本。

 北陸特有の重い雪から木々を守る雪吊りの作業です。霙が降った後なので、「まだだったんだぁ」というのが素直な感想。

 冷たい雨の中、黙々と作業は続いていました。頭が下がるばかりです。 



11月20日(水) 大井町駅前に宿泊するからには... ──センセイはどこへ行っても鉄分補給──

 もう1日だけ週末の出張の話題を。場所は大井町駅付近。つまり学会参加のために宿泊した場所です。

 京浜東北線に乗って、北方向から大井町駅に到着する少し前、右手(西側)に黄緑色の帯をした山手線の電車の車両基地が見えてきます。(写真右下)
 一方、東海道新幹線(写真奥を横切るが、見えない)に乗り、関西方面に向けて品川を離れると、左手に大きな工場のようなものが見えてきます。

 山手線、東海道新幹線、そして東急大井町線に挟まれた三角形の場所に存在する、この大きな施設が、JR東日本の「東京総合車両センター」です。
 写真はその中央部を撮影したもの。簡単にはカメラに収まり切らないほどの、巨大な施設。

 この「東京総合車両センター」は、かつての山手電車区(車両基地)と大井工場(車両工場)を再編したものです。
 旧国鉄時代からのものを含めて、「ここにしかない」ものがたくさんあります。

 たとえば写真の、右上から左下に繋がる大きな建物は、10両までの車両を繋げたまま点検できる画期的な施設です。
 車庫の中には皇室専用車両も保管されているはず。

 そこでいつかは、ちゃんと見てみたいと思っていたところに、今回の出張に伴う大井町駅前の宿泊が入ったのです。
 地図で見ると、大井町線から工場が一望できるはず。

 でも実際には、とても大きなアパート──後で調べたらJR東日本の社宅だった──に遮られて、西側の施設はほとんど見えません。
 大井町駅のホームから東側を見ようとしても壁が邪魔をします。

 そこで駅に隣接するイトーヨーカドーの屋上に上り、一般人の立ち入りが許可された場所からセンターを撮影しました。

 う〜ん、良く考えてみると西村センセイ、いつでもどこでも鉄分を補給できてしまう。考えようによっては便利で、ずいぶん安上がりな趣味の持ち主なんでしょうね。
 ちなみに、場所をお借りしたお礼(?)に、ヨーカドー地下で晩ご飯とビールを買ってホテルに戻りました。

 一宿一飯の義理です。はい。 



11月19日(火) 幹線道路脇に白い塊が!? ──金沢は気温が12月中旬並みに低下しています──

 今日は見たままの──というより、驚いたままの──お話を手短に。

 今日の昼過ぎに出張先の仙台から金沢へ戻ったのですが......寒い。半端ではない寒さです。もちろん今季、初めて。

 まずアパートへ立ち寄る必要があるので、駅前から路線バスに乗車したのですが、バスが武蔵ヶ辻を右折し、バス停に接近する際にセンセイが我が目を疑いました。
 道路脇に雪の山があるのです。まさか。

 よく見ると、雪ではなく霙(みぞれ)。それが半分融けて塊になった状態で、数センチの高さを形成しているのです。
 不在だった昨晩にかなり降り、お昼まで残っているというわけです。

 バスの車窓から外を見ていると、植え込みの陰などに白いものが見えます。写真はアパートに到着した時に撮影したもの。
 やはり相当な量が降ったんでしょうね。

 遅れていた秋を取り戻すかのように、そしてややフライング気味に、季節は冬に突入していきます。
 夜のニュースを見ていたら、今日は12月中旬の寒さとのこと。

 冬用タイヤは来週交換して貰うことになっていて、写真のタイヤはまだ夏用のもの。この週末、無事に車で帰ることができるんだろうか。



11月18日(月) 久々に、「この人の下で働けたら、凄いだろうな」

 今回の出張、本来は先週末の学会で完結するはずだったのです。でもその後、今日の午後、とても興味深い会合が仙台で開かれるとの通知を頂きました。
 メインの講師4名の中で、お一人だけが企業(ユーハイム)の代表取締役社長(演壇左端の人物)。

 他の高名な3名は、著書は良く読んでいても、まだ直接お目にかかったことはない、この分野では高名な学者ばかり。
 これはもう、行くしかない。会場に到着すると、あちこちに知った顔。

 3人の講演は予想以上にもの凄くって、それだけでも仙台に来た甲斐がありました。でも一番の驚きは、ユーハイムの河本武社長。

 感想を一言で表せば、「この人の下で働くことができたら......。」

 ただし個人的にはこれまでに、何人かの優れた方の下で働き、言葉では尽くせないほどのことを学ばせていただきました。
 お世辞抜きで、極めて恵まれていたと思います。

 ところが西村センセイ、少なくとも年齢に関しては、いつの間にか立場が逆転してしまっています。
 センセイも、それなりに頑張っていたつもり。

 でも今から振り返ると、不十分なことばかりです。かつての部下の方は、当時どう評価されていた(/現在どう評価している)のか。訊いてみたいけど、ちょっと怖いような気がする。
 それに今となってもう、もう彼ら彼女らのセンセイのメッセージを届ける手段は存在していない。

 時は冷酷に過ぎていきます。



11月17日(日) 近い、安い、新しい....けど、お風呂がない!? ――アワーズイン阪急に宿泊しました――

 ホテルおよび会社の名誉のため、そして正確さを保つために急いで付け加えると、客室内にシャワーは完備されているのです。存在しないのは浴槽です。

 センセイはどこかで宿泊する際、できるだけ駅(あるいは目的地)の近くのホテルを予約します。センセイの歳になると、出発時など「いざ」という時に、無理せずすぐに動ける態勢が重要。
 たとえバスやタクシーが利用できたとしても、駅の近くが一番。

 その次は価格。デフレに加担するようで申し訳ない――ホテルの宿泊価格低下が夜行寝台特急の廃止に繋がったという面がある――のですが、センセイは高給取りではなく、宿泊費を抑える必要があります。
 ちょっと事情を説明する必要があるかも。

 今回は公務出張なので、大学から必要な経費を支給されています。ただし規程では大会当日の夜の分しか支払われません。今回センセイは前の晩から上京しているのですが、その分は自己負担。
 しかも、そもそも学会費や大会参加費は自己負担(この辺は大学によって異なる)。

 要するに、学会参加は「持ち出し」状態なので、どこかで節約する必要があるのです。

 今回の目的地である東京工業大学は、他県からだとちょっと行きにくい場所にあります。センセイの場合はしかも、前夜遅くに上京します。どこに宿泊すべきか検討した結論、J大井町駅前。
 ここからだと東急大井町線で乗り換えなしに東工大へ行くことができるのです。しかも到着はJR大井町駅。(両駅は隣接している)

 次はホテルの手配。ちょっと前に大井町駅近くのホテルに泊まったことがあるのですが、何と、駅の真正面の新築のホテル。しかも阪急。さらにさらに、「1泊5,500円」との巨大な看板。
 その時は予約してあったホテルに宿泊したのですが、もちろん「チャンスがあったら、次はぜひ...」。

 というわけで今回はその「アワーズイン阪急」を予約したのですが、当日になって、ふと、新幹線の中からiPhone 5で調べてみると「お風呂がない」とのコメント。
 最初は何のことだか分からなかったのです。浴槽は当然あるはずだと思っていたので。

 フロントに到着すると、10名以上の方が応対に当たっています。若い人は少なく、多くは高齢者。チェックインを済ませると、なぜかポケットティッシュを二つ握らされました。
 そういえば、カウンターに山盛りになっていたっけ。

 客室に入って撮影したのが、写真。右手がシャワールーム。右の陰に洗面所とトイレがあります。洗面器は陶器製。
 だから簡易なシャワーとの対比が目立ちます。

 最初は戸惑うばかりだったのですが、やがてコンセプトが見えてきました。要するにメリハリなのです。
 お金を(ある程度)かける部分にはかけるし、割り切った部分は一切支出しない。

 設備備品はそれなりの品質で、安っぽさはありません。でもこれらは、一度設置すればかなり長い間、あまり消耗や損失せずに使えるものです。こういう部分にはお金をかける。
 でも水道料やスタッフの人件費など、知らず知らすのうちに支出が増大、固定化しがちなものは意識して節約する。

 客室内にグラスや歯ブラシ、そしてなぜかティッシュはありません。暖かい両手で握らされたポケットティッシュは、その代替品だったんですね。
 シャワーは温泉などで見かける、1回押すと一定時間水が供給されるタイプですし、トイレも節水型で。

 浴槽を設置しないことで、水道水の節約だけでなく、トータルでの客室スペースの削減、つまり利益の向上も期待されます。

 ただし電力の管理は甘くて、キーを差し込んで在不在を判断するものではないので、その気になれば、留守の間に大量の電力を消費させることも可能です。
 う〜ん、しかしどうなんだろう。

 今回宿泊してみて、「良い大学」を卒業したおつむの良い人――と自分では信じている人――が、狭い意味での理詰めでこのホテルシステムを開発したんじゃないか、と感じる場面がありました。
 現実の社会は複雑多様。すべてをおつむで管理できるわけではありません。だからこその面白みと働き甲斐があります。

 それに、もし本当に弱者を虐げるような形で(狭い意味での)利益の追求に汲々(きゅうきゅう)とする企業だったとしたら、あまり長続きしないのではないでしょうか。
 なお昨晩、ホテル滞在中にやや大きな地震に遭遇しました。

 このホテルは免震構造。西村センセイ、免震構造の建物内での地震は初めてです。当たり前ですが、ホテル内とホテル外で同時に同じ揺れを体験することはできません。
 だから確実なことは言えないのですが、やはり揺れは最低限に抑えられていると思いました。

 こちらも会社の名誉と、正確さを保つために記しておきます。

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