2013年11月9日更新(2013年11月18日ページ移動。2016年11月27日写真削除)
■11月9日(土) 明日から大荒れだなんて、俄には信じられない天気 ──センセイは富山市内に出張中──
センセイは現在、富山市内のホテルに滞在しています。明日、当地で大学の重要な行事――内容はお話できません――があるため、十数人のグループを率いてバスで移動したのです。
今は明日に向けての英気を養うため(?)の飲み会を終えて、ホテルに戻ったところ。写真は今朝の野々市キャンパスの様子。開店直後のパン屋さんから戻る時、色合いに驚いて撮影しました。
センセイの研究室は写真の中央奥にあり、いつも部屋から観ている光景を、逆に視ていることになります。昨日までの荒天と打って変わり、ご覧のように金沢は、秋らしい高い空の落ち着いた天気。
もっとも、暦の上ではすでに冬に入っているのですが。しかし天気予報によると、明日は深い寒冷前線が日本列島を通過するため、天気は急変し大荒れになるとのこと。
しかもその後は今年初めての冬型の気圧配置になり、ある程度の高さの地域では雪になるそうな。センセイ個人は明日の夕方、大学に戻って業務を報告した後、(電車で再び富山を通って)新潟の自宅に戻ることにしています。
果たして列車は走るんだろうか。そして何より、今回の仕事はそれそのものも、それに関係する人々にとっても重要なイベント。公共交通機関の乱れによる遅延や欠席等は、何としても避けたい。
責任者になると、天を仰いで願ってしまうのです。
■11月8日(金) 実はそんなに高い場所じゃないんですね ──金沢工大野々市キャンパスは、海抜19.5m──
いつもは途中のコンビニでサンドウィッチを買ってから出勤するのですが、なぜかそういう気分じゃなかったので、とにかく研究室へ。1時間近く片づけものをしてから校舎の外へ出ます。
大学前の美味しいパン屋さんは、7時半に開店するのです。「大学前」といっても、センセイらの研究室がある建物を基準にすると、交差点の斜向かいにあります。その交差点の隅に、新しい看板が建っていることに気づきました。
ご覧の通り、ここが野々市市の拠点避難所であることを示しています。ちなみに右隅の生き物は、市のキャラクター「のっティ」。野々市の花である椿を手にしています。
西村センセイ、大学が避難場所であることは知っていたのです。でも思わず「へぇ」と思ったのは、左下に書かれた海抜の数字。東日本大震災以降、あちこちで見かけるようになりました。
それによると、当地の高度は海抜19.5m。この数字、皆さんはどうお感じでしょう。センセイとしては、予想より少し低い。
新潟平野で車を走らせていると、海岸線から20km以上離れているのに「0m」という表示を目にすることがあります。
平野の奥深くまで水が入り込んでいたのです。金沢市にも同じような地域が広がっています。でも金沢工大野々市キャンパスのある場所は、近くの山々から運ばれた土砂が、連続して扇状地を形成しています。一見すると平らに見えますが、実は緩いながらも傾斜地なのです。
自動車だと無理ですが、自転車だと疲れ方の違いでそれがよくわかります。だからとても意外だったのです。
わかったつもりになっていて......ということ、やっぱり多いんですね。
■11月7日(木) 「その日」が来てしまった...。 ──世界の潮流に反して、ブルートレインは順次廃止に──
ついに「その日」がやって来てしまいました。正確には「その日が来ること」がはっきりしたのですが。
本日付の毎日新聞を始めとして各社が、本州と北海道を結ぶ夜行寝台特急が順次廃止になると報道しました。主に「ブルートレイン」として知られている列車です。((c)毎日新聞社)
すでにご紹介したように2013年度末にまず「あけぼの」が、そして2014年度末には先月乗車したばかりの「北斗星」が廃止されるとのこと。さらに2015年度末には「カシオペア」と、日本海側を走る「トワイライトエクスプレス」も廃止されるそうです。
両列車とも、正確には「ブルートレイン」ではないのですが。車両の老朽化──ただし「カシオペア」と「サンライズ瀬戸・出雲」は新造──と利用客の現象が理由に挙げられています。
しかしこれはあまり正確ではありません。そういう交通システムを先に形成し、既成事実を積み重ねて今日に至ったのです。
国際的には夜行寝台特急を含めた鉄道は復権しつつあるのですが、報道各社がこの件を掘り下げることはないと思います。
要するに、その能力がないので。ただし今回の件は、以前お伝えしたように北海道新幹線の開業と深く関係していることは事実です。
青函トンネルが交通量のボトルネックとなってしまい、列車全体の運行本数が限られてしまうのです。いずれにせよ、残念ながら従来型の夜行寝台特急には未来はないので、可能な限り乗車しておきたいと思います。
■11月6日(水) 西村センセイ、お醤油を変えて味付けがわからなくなる
西村センセイ、水曜日はもともと忙しいのです。
講義が二つあるし、隔週でヘビーな会議が二つ入ります。今日はその当たり日。しかも今日はその間に保護者との長い面談。お昼はちゃんと食べていません。
食事の最中に呼び出しがかかったので。しかも夕方の会議の後には、会議を後始末するための会議......疲れた。というわけで、今晩はいつもより早めに大学を抜け出しました。だからスーパーに寄っても、まだ値引き前。美味しそうなお刺身はなかったので、鮮魚コーナーを一周。
北海道産の「いかげそ」が目に入りました。「いかげそと大根の煮物を作ろうか...」。実家で採れた大根があるのです。でも量が少なかったので、景気づけに太ったイカをまるごと購入しました。何年ぶりだろう。
今日はいつもと違うことがもう一つあります。お醤油を変えたのです。西村センセイ、お刺身には高価な「大野紫」を使っているのですが、正直なところ、今回の煮物のような用途には味が合わない。どんなものにも、得手不得手があるようです。
それにもったいないし。普通の醤油を使ってきたのですが、センセイにはちょっと塩っぽい。そこで先日、別会社の「うす塩」というのを買ってきたのです。
お湯の入った土鍋に、いつものように和風ダシを入れ、大根の皮を剥き、ざっくざっくと切って鍋の中へ。
イカを洗って内臓を取り出し、こちらもざっくりと輪切り。センセイしか食べないんだし。いよいよお醤油を入れる時が来たのですが、どれだけ入れたらいいのか、よくわからない。
今までだったらメーカーが違っても、色や雰囲気で決めることができたのに。どうも上手く決められず、煮立っている鍋に水を足すという情けない事態に陥りました。
センセイとしては初めてです。
それでも何とか落ち着けて、弱火にしてシャワーを浴びました。(危険なので学生さんは真似しないように)
鍋ぶたを開けると、水がずいぶん減っています。「煮込んでしまえば形もなくなる。もうすぐ出来上がり...」という歌詞を思い出しながら、さらに煮込みます。
今晩のイカと大根の煮物、一味違います。確かに。
■11月5日(火) 西村センセイ、バスに乗り損ねる ──野々市は、奥が深い──
事の起こりは先週金曜日の夜。
その日は夕方遅くに重要な会議があって、それが終了次第、センセイはアパートに立ち寄らず、大学からそのまま電車に乗って新潟の自宅へ戻ることになっていました。
だから着替えなどの荷物をボストンバッグに詰めてのご出勤。最終電車の発車時刻が迫っているのに、会議は長引いています。
ある時刻までに終了すれば、大学前から金沢駅行のバスに乗って早めに移動し、駅構内のスーパーで美味しいお弁当と缶ビールを買うことができるのです。
しかし会議が終わったのは、まさにバスの発車時刻。もちろん次善策は用意してあります。裏門から出て野々市(ののいち)工大前駅まで歩き、北陸鉄道石川線から北陸本線に乗り継ぎます。乗り換え時間はごく僅かなので、とても便利。
ただし欠点もあります。ちゃんとしたお店でお弁当を買うことができないのです。しかたないので、コンビニで弁当を購入。これが今日の晩ご飯かと思うと、ちょっと悲しい。
石川線の電車が到着するまで少し時間があったので、コンビニ弁当を手に、駅周辺を歩いていると、ふと思い出したことがあります。
野々市工大前駅近くの道路(旧北国街道)を、工大とは別系統の路線バスが走っているのです。しかも割と頻繁に。そこでバス停を探し始めて道を歩き始めたその瞬間、金沢駅行のバスが目の前を通り過ぎました。お客はまばら。
あれに乗ることができたら、美味しいお弁当を......。食べ物の恨みが尾を引いたのか西村センセイ、昨日の休日に現場付近を再訪しました。この辺はふだん行動しない場所なのです。
バス停はというと、センセイが歩き出したすぐ近く、ただし反対側にありました。センセイはバス停から遠ざかっていたのです。今度からこのバス停も利用しようと思いながら周囲を散策すると、この辺はとても古い街並みを残していることに気づきました。
シンプルではありますが、「うだつ」を上げた家も目立ちます。細い道を通り抜けると、不意に富樫館跡。この地がかつて、加賀地方の中心地で会ったことを思い出しました。
野々市は、奥が深い。
■11月4日(月:祝日) 東北と首都圏を結ぶ夜行寝台特急「あけぼの」、来春廃止か
世の中は3連休最終日。昨日までの当地の天気予報は雨でした。しかし驟雨(しゅうう)に見舞われたあったものの、何とか崩れずにそれなりの天気となりました。
仕事が溜まっているので、日中は研究室に留まり、夕方、金沢駅へバスで移動。金沢駅へ立ち寄ったついでに、窓口や特急券の購入や乗車変更などをしました。来週から出張が続くのです。東京行の最終列車の出発時刻が迫っているにもかかわらず、かなりのお客さんが列を作っていました。
やはり連休は、移動する人間の絶対数が違うんですね。ところで金沢駅へ行ったのは、切符の購入が主目的ではありません。駅ビル内のレストランで、海外からのお客様を迎えての歓迎会兼ミーティングが開かれたのです。
現在はそれを終えてアパートに戻ったところ。さて、この週末は所用でバタバタしていたため今日まで知らなかったのですが、ちょっと残念なニュースが入ってきました。
ある程度は覚悟していたのですが。青森と上野を日本海縦貫線および上越線経由で結ぶ夜行寝台特急「あけぼの」が来週で廃止になるというのです。
JR東日本の公式アナウンスではなく、11月2日付の『河北新報』誌が伝えているものです。((c)河北新報社)センセイは少なくとも2回(こちらとこちら)、娘と2人でA寝台個室を利用しています。個人的は思い入れのある列車。
でも関係者にとって、「あけぼの」の廃止は既定路線でした。夜行寝台特急「カシオペア」を除けば、JR東日本では客車は新造されておらず、客車は老朽化が進んでいました。
そもそも牽引用の、高価な交直両用の最新電気機関車をJR貨物に売却しています。「あけぼの」はその前身を含めて長い歴史を持ちます。しかし近年は東北、山形そして秋田新幹線の開業に伴って、運転経路が変わりました。
新幹線への改軌(線路の幅を広げる)によって、従来の区間では運行できなくなるからです。秋田および庄内地方の方を除けば利用客も減っていたので、現在の情勢を客観的に考えれば、廃止はやむを得ないのかもしれません。
あの、のんびりとした「あけぼの」のA個室に乗ることは、もう二度とないんだろうなぁ。
■11月3日(日:祝日) 初めてのLEDライトです ──自宅書斎の照明は結局、自分で交換しました──
というわけでシーリングライトは結局、ご覧のように自分で交換しました。わが家では初めてのLEDライトです。写真はフードを外して撮影しています。
昨晩の段階では、ひとまずは電気工事店にお願いするつもりでした。でもそうすると、機種(使い勝手やデザイン、価格)などの確認が問題になります。
新築の場合は、良くも悪くもすべての機器について、カタログや価格表を目の前にして、担当者と膝詰め談判で相談できる──というかしなければならない──のです。
でも今回はそんな時間が取れません。そこで家電量販店でカタログだけ貰って、機種を電気工事店に伝えようかということになりました。お昼過ぎまでに新潟市内での所用を済ませて柏崎市へ戻り、ジョーシンへ。
今回はリアル店舗です。照明器具のコーナーを見てまず気づいたのは、展示品はすべてがLEDライトだということ。ここまで変わっているとは予想していませんでした。
価格はまぁ、それなりかなぁーという感じ。個人的にはもう一つ気づいたことがあって、ほぼすべてが円形。四角いものは「和室用」と銘打った貧弱なデザインのものが僅かに残っているだけです。
センセイの書斎は洋室ですが、今までのものは木材を使った四角いデザイン。品質も悪くなく、それなりに格好良かったのです。
蛍光管は棒状かドーナッツ状なので、これまでは照明器具の形状もそれに縛られていました。でもLEDライトは素子の配置が自由。だからもっといろんなデザインが......と思ったのですが、実際の商品は各社とも似たり寄ったり。
日本の家電メーカーの創造力はどこへいってしまったのでしょう。それはともかく、店員といろいろ話しているうちに、ここで購入して自分で設置した方が早いということになりました。
カタログを見ても、「これだ!!」という商品がなかったこともあります。そこで10畳の書斎に合わせてパナソニック製のものを3万円ちょっとで購入。帰宅してさっそく取り付けます。
AC100Vを取り扱うので、テスター(写真右下)を使って安全性を確認しながら作業しました。もちろん問題なく完了したのですが、金沢へ移動する時間が迫っています。相当多機能らしいのですが、それはチェックせずに自宅を後にしました。
LEDライトはあちこちで使用されているのですが、白熱電球とも、また蛍光灯とも違う独特の感じがあります。敢えてネガティブに表現するとと、どこか嘘っぽい感じ。
残念ながら、白状すると今回の器具でも、その印象はぬぐえません。他方、長寿命、低消費電力であることに加えて、個人的には色温度を調整できるのが嬉しい(まだ試していませんが)。
仕事をする時の高い色温度と、くつろいでいる時の低い色温度、そして明るさそのものも自在に調整できる──その通りならば、かつて設置を検討した補助照明は不要──はずなのです。
来週帰宅してから、いろいろ試してみたいと思っています。