2014年6月28日更新(2014年7月6日ページ移動。2017年3月13日写真削除)
■6月28日(土) 最後のプログラムまでしっかり参加します ――西村センセイ、大阪大学を訪れる――
というわけで、今日のセンセイは大阪大学で開かれている学会の大会に参加しています。現在は懇親会を終えて、ホテルに戻ったところ。
大会は明日まで続くのですが、センセイの発表は今日の午前。つまり終わっています。反省点は多々あるのですが、基本的にやるべきことはやりました。
それはそれとしてこの学会、センセイが立場上関係している事柄と大きく関係しています。白状すると、センセイの発表内容も、立場上知り得た知見を含みます。いわば、まだ誰も知らない一種の共有財産。
困っていて、そしてまだその内容を知らない方に伝えるべき内容なので、この場で発表することにしました。参加者はそれぞれ、問題意識を持っています。と言うか、話はむしろ逆。
大学教育に関して何かしら切羽詰った問題を抱えているからこそ、参加費を払って参加しているのです。
センセイを含めて、大半の方は私費で参加費を支払っているはず。写真は今日最後のプログラム。アメリカからの招待者(写真中央奥)を含めて参加者がホンネで話し合っています。
この種の大会では通常、最終日の最後には重いプログラムを置きません。遠方からお越しの方もいらっしゃるので、帰りの飛行機や列車の都合を考える必要があるのです。
センセイもいつも通りに参加して、夕方の特急で金沢へ戻るつもりでした。でも今回は、大会開催の直前になって、最後にワークショップが追加されました。お世話になっている同志社大学のY先生が企画したもの。う〜ん。
......これは最後までしっかり出席するしかないらしい。
■6月27日(金) お世話になった皮膚科医院が、取り壊し工事の真っ最中だった
明日から大阪大学で開かれる学会に参加するため、センセイは現在、大阪府内に滞在中。
午後に割と重要な会議があって、それが終わり次第金沢駅へ移動する手順にしていました。会議は長引き、ハラハラさせられたのですが、何とか予定の特急に乗車。
時間はさらに遡ります。会議はかなり智慧を必要とするものなので、お昼の食事には気を使わなければなりません。
美味しいものをたらふく食べた結果、途中で居眠り......なんて、絶対に許されないのです。そこで、コンビニで小さい(茹でてある)冷やし中華を買ったのですが、普段行かないお店だったので、気がついたら往路とは1本違う道を歩いていました。
大学脇の狭い場所なので、実害はないんですけど。ビルの前に廃材を積んだトラックが止まっています。何か甲高(かんだか)い音も。変だなと思ったら......あ"。
解体工事中。実はこのビル、皮膚科医院。センセイ、ひどく疲れた時に口角炎が出ることがあるのですが、その時にお世話になったことがあります。
お医者さんと看護師さんはいずれも高齢で、患者も決して多くはありません。ただし廃業してしまうような雰囲気では無かったのですが、よく考えてみると、あれ以来数年、お邪魔していません。
やっぱり廃院ということなんだろうなぁ。
■6月26日(木) 高橋川を渡る時に、荒川橋の裏側について気づいたこと
今学期のセンセイ、木曜日の講義は午前の最後。それを終えて研究室へ戻り、書類を整理して講義を手伝ってくれるSA(Student Assistant)の方に渡します。
これで一区切り。お昼を食べなければならないのですが、大学食堂は今が混雑のピーク。かといって今日はあまりお弁当の気分ではありません。暑さのせいでしょうか。
午後の仕事を考えると重いものはパスしたい。そこで今日は近くのコンビニで何か麺類を買うことにしました。そのためにはキャンパス脇の高橋川を渡る必要があります。
道路を挟んだ反対側の銘板を見て、この橋が「荒川橋」だったことを思い出しました。銘板(写真はひらがなで書かれたもの)の裏を見てみます。
やっぱり......。銘板はネジで留められているのですが、その部分が樹脂のようなもので覆われています。
実はこれ、盗難防止策。たぶん応急処置です。石川県内では加賀地方を中心に、橋やトンネルの銘板の盗難が相次いでいる(こちらやこちら)のです。
また津幡町の公園では側溝の鉄製の蓋が大量に盗まれまれています。金属を転売しているのでしょうが、身近なところでこのように救いようのない事件が続くと、気分が滅入ってしまいます。
セブンイレブンで初めて買った「冷たいラーメン」、(茹でてある)冷やし中華よりは美味しかったのです。でも、犯人たちが人々の迷惑をこれっぽっちも考えていないであろうことに考えが及ぶと、気持ちは再び沈んでしまうのでした。
■6月25日(水) こちらも、とても大学らしい光景だと思う ──建築系学生が取り組んでいるのもの──
今日は見たままのお話。
所用があるので、いつもよりちょっと帰宅することに。省エネのため、大学から早く帰宅するように指示も受けているし。校舎を出たところで、あれ?!
向かいの建物の奥に、見かけないものが。人も集まっています。近くに寄ってみると、建築系の学生諸君が同じ大きさと形に加工された板を使って、楽しそうに何か組み立てています。
見慣れている工学部の学生諸君とはずいぶん雰囲気が違います。女子学生が多いから、という理由だけではないと思います。
指導していた川崎寧史(やすし)教授にお話を聞くと、これは月見光路(つきみこうろ)に使う物だとのこと。
いろいろな光の広がりを表現できるんだそうです。しかもそれ以外の使い方も。地震などの非常時には、たとえば避難所で必要となる衝立(ついたて)や、ベッドの足に。
柔軟な思考力を養うこともできます。さらに、最近の建築物は、「柔構造」という構造が流行っているんだそうですが、それを考える教材にも。
なるほどねぇ。
■6月24日(火) 「見に来てください!!」と言われたら、そりゃもう、見に行くしかありません。人力飛行機を
白状すると、幾分かは偶然だったのです。でも「それ」をずっと意識していたのも事実。
今日の講義の反応を読んでいたら、「これから滑走試験(鳥人間)めっちゃ楽しみ、見に来てください!!」とのコメントが。
どうやら夢考房プロジェクトの一つ、人力飛行機プロジェクトが滑走試験を行うらしい。でも今日のクラスは航空工学科ではなく、ロボット工学科なんだけど......。
そしてもう一つ。「これから」と漠然とながら時間は示されていますが、場所については記述がありません。もし滑走試験を本格的に行うのなら滑走路が必要。もちろん構内にそんな場所はありません。
でも...というわけで、晩の食材を求めてスーパーへ行く途中、夢考房へ寄ってみました。やっぱり!!夢考房の脇には広いスペース──元駐車場──があるのですが、そこに置かれたものをすべて取り去り、人力飛行機が置かれています。
センセイが通りかかった時はすでに、組み立てが完成していました。いったん奥(幹線道路側)までもどして、リーダーがまず左右の翼、パイロット、そしてプロペラとチェック。
そして号令のもと、数人で機体を支えてこちらまで滑走。狭い場所なのですが、かなりの加速。そして翼が確かに持ち上がりました。もちろん離陸なんてしませんが。
どうもまっすぐに進まなかったようで、すぐに再チェックに入りました。よく見ると、翼を手で支える場所が決まっていて、ビニール製の蓋のようなものを外して、写真のように骨組みを腕で支えています。
ふ〜ん、こうなっているんだぁ。周囲で様子を見ている学生を含めると、参加メンバーは50名くらい。皆、表情が良い。
これ以上はもう、センセイの出番ではないので、スーパーへ急ぎます。お刺身、まだ並んでいるかなぁ。
■6月23日(月) 「この教訓を次の世代へ継ぐ」という強い意志 ──日帰りで大阪へ出張しました──
今日は日帰りで大阪へ出張しました。現在はすべての用務を完了して金沢のアパートへ戻ったところ。
今回の訪問先は、関西一円に都市ガスを供給している大阪ガス様の教育訓練施設。細かいことは省略しますが、後日の仕事の打合せと、施設および訓練の見学です。
写真(一部加工)はガス漏れを想定した対処訓練の様子。許可を頂いて撮影しています。訓練に参加している受講生(ゼッケン着用)は高卒あるいは高専卒の新入社員。右後方の方は現場の班長役で、司令所と無線で連絡を取り合っています。
これは約20年前に管内で実際に発生した事故を模したもの。この事故では一般人1名が死亡し、数名が負傷。残念ながらこの他にも大小の事故が発生しています。
写真の施設は、このような事故を二度と引き起こさないために造られた専用の訓練施設です。この訓練では、どこでガス漏れが起きているのかわからない──コンピュータで状況を自由に設定できる──という過酷な条件下で対処を求められます。
当たり前といえば当たり前。だって、それが「仕事」なのですから。でも歳を取ってから、ようやくわかるようになってきたのですが、この「当たり前の仕事」を確実にこなすのが、とても難しい。
今回の訪問で一番強く感じたのは「意志」です。前述したようにこの会社は過去に何度か大きな事故を起こしています。残念ながらそれは事実。
でも「(最低でも)同じ(種類の)事故は二度と起こさない」、さらには「この事故の教訓を必ず次世代に引き継ぐ」という強い意志がひしひしと伝わってきます。
それは会社の方針なのか、教育施設関係者のものなのか。帰りの車中で考えていたのですが、至ったのは「その両方に違いない」という、ごくありふれた結論。
でもオトナなら、「具体的な仕事の内容は俺と違うけど、でもやっぱりそうだよね」と、納得していただけるんじゃないかと思います。
■6月22日(日) どうやら西入善駅の桜の何本かは、ちょっと元気がなくなってきているようです
午後、いつもの電車でいつものように金沢へ移動しました。これが本来あるべき姿。
北陸新幹線が開通する来春、北陸本線および信越本線の一部が第三セクター化されて、センセイにとってはとても不便になります。たぶんほとんど利用できません。
だから今年度に入ってからの電車での移動は、毎回が「最後の乗車」なのです。ちょっと気になっていたことがあります。北陸本線西入善駅の桜(今年および去年)です。
センセイが初めて西入善駅の桜を意識したのはおそらく2002年か2003年。つまり金沢工大へ移籍した直後。
月曜午前の電車で出くわした桜は、それはもう見事なものでした。それ以降、毎年楽しみにしているのですが、必ずしも満開と移動がぴったり重なるとは限りません。
なかなか最初のような桜には出会えなくなっていました。しかしやがて、それだけではないのではないか、と思うようになりました。
西入善駅の桜は駅舎の周囲、上りホーム脇に植えられています。よく見ると、葉の付き方に大きな差があります。
花が咲いている時はあまり気にならなかったのですが。木の最上部に葉がついていないのは正常なこと。ただし手前の方の木には下部を除き、葉がほとんどついていません。
枝にもよりますが。やはり残念ながら、西入善駅の桜の木の一部は、元気がなくなってきているようです。