2014年12月6日更新(2014年12月14日ページ移動。2017年7月15日写真削除)

──2014年11月第6週〜12月第1週のニュース──

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12月6日(土) 金沢は大雪なので、今日は地下通路を通って放送大学石川学習センターへ行ってみた

 というわけで、今日と明日はキャンパス内にある放送大学石川学習センターで講義。正確には「面接授業」と言うのですが。

 朝、窓の外がほんの少しだけ明るくなってきました。この時季はまず音に注意しなければならないのですが......無音。1時間位前に新聞配達の人が歩く音がしたのです。
 やはり雪を踏みしめる音でした。

 覚悟を決めつつ、カーテンの隙間から駐車場の318iを確認すると、おぉ、屋根の上には15cmくらいの雪が。除雪器具

がないので、傘を使って車の上に積もった雪を取り除き、とにかくご出勤。
 大学の駐車場に入ると、除雪を終えた重機が帰るところでした。

 さて、これからどうしよう。

 講義に必要な資材は研究室に置いてあるのですが、量が多いので何往復かしなければなりません。駐車場の除雪は終えていますが、歩道にはあちこちに雪が残っています。
 そこで今日は、離れたキャンパスを結んでいる地下通路を利用してみることにしました。

 金沢工大野々市キャンパスは、道路を挟んだ南北(+東)に校舎が分かれています。普通なら何の問題もないのですが、雪が積もるこの時期は移動が問題になります。
 そこで公道の下に写真の地下通路が設置されているのです。

 いつ行ってもひんやりしているのが、この地下通路。今日は、湿った冷たさが特に迫ってきます。
 誰もいないからか、壁の割れ目から漏れ出してくる水の音を強く意識させられました。

 初めて気づいたのですが学生の実験か、補修の関係なのか、北校地部分には端から何mというテープが貼られています。最後の数字は“55m”。
 その先がもうちょっとありますから、北側の長さは全体で約57mあるようです。

 公道下から南校地出口(写真中央奥)までは何も書かれていなかったのですが、研究室に戻ってからGppgle Mapで確かめてみると、全体の長さは110m。
 「コ」の字形にぐるっと迂回する形で放送大学に到着しました。

 う〜ん、良く考えてみるとあまりに遠回り。そこで帰り道と2回目の物資輸送は地上で行いました。
 その頃までには歩道も除雪されていたし。

 ところが今日はずっと雪が降り続いていたので、傘を使っていても地上を歩くと荷物が少し濡れてしまいます。正直なところ、どっちもどっち、という感じでした。
 え"っ、放送大学の講義はどうだったって?

 そればっかりは、受講生の皆さんに尋ねてください。自分のことは良くわかりませんから。



12月5日(金) 涙雪 ──夜行寝台特急「北斗星」が来春廃止に──

 今日は予定を変更してお伝えします。

 北陸地方はずっと悪い天気が続いているのですが、それでも今朝になると強い風はおさまりました。雨は降り続いていたのですが、それでも小降り。午前中はそんな調子だったのです。
 でもお昼頃から再び風が強くなって、横殴りの雨が地面に当たるようになりました。

 午後、ブラインドを降ろして仕事をしていると不意に窓の外が静かに。やっとおさまったのかな、と、ブラインドの隙間から外を見ると、おぉ、雪が本格的に降っています。
 ズンドコズンドコと、まるで真冬のような降り方。

 本格的に雪が降るとは思っていなかったので、今日はワイパーを立てずに車を駐車場に止めています。
 このままだと車を動かした時に、前がよく見えない。

 急いで駐車場へ行くと、一面真っ白で、車の上には10cmくらいの雪が積もっていました。写真は退勤時に撮影したもの。
 この間、ブルドーザーと融雪装置を使ったので、少なくとも地面から雪は消えています。

 自宅を出発する時、もしかしたら雪になるかも、とちょっと気になりながらも、除雪器具を持参しませんでした。
 親切にも、近くにいた事務の人が屋根や窓の雪を取り除いてくださりました。深謝、深謝。

 さてご存じのように本日、報道各社(朝日新聞読売新聞毎日新聞産経新聞共同通信)は一斉に、上野と札幌を結ぶ夜行寝台特急「北斗星」が来春廃止されると伝えています。
 写真はサンケイデジタルの報道。
((c)Sannkei Shinbun & DIGITAL)

 老朽化した車体は更新されず、新規に購入した高価な電気機関車をJR貨物に売却したことから、北斗星の廃止は予想されていました。
 直接的には、いよいよ北海道新幹線の試運転が始まったことが大きく影響しています。

 でも夜行寝台特急廃止という大きな動きはここ数年で起きたものではありません。特に決定的だったのは、鉄道会社を地域ごとに分割(貨物を除く)し、民営化するという国鉄民営化でした。
 もちろんそれまでの国鉄がいろいろな、そして大きな問題を抱えていたのは事実。

 ただし今になってみると、あの頃から現在に至るまで一貫して、先人が共通の財産として築いてきたもの、つまり公共資産をバラバラに解体していく、そういう動きが続いているように思えます。
 これが社会のあらゆる場面で起きているのに、もはやそれを疑問に感じないほど、感覚が鈍麻してしまっています。

 目先の効率は良くなり、利益も上がるけど、ある時に立ち止まって考えてみると、もっと大きく、貴重な共有財産を食いつぶしている自分たちの姿に気づく。
 気づくことができる人は、まだ救いようがあるのかもしれません。

 涙雨という言葉がありますが、センセイにとって今日の雪は涙雪だったのです。

 夜行列車に限ってみれば国鉄民営化の時、全国を繋ぐ鉄道網を維持するために、JR貨物に夜行寝台列車の運行を任せるべきだったんでしょうねぇ。
 もちろん会社名を変更する必要がありますが。

 多少の設備の違いはあっても日本の北から南まで、同じようなものを機関車が引っ張って運んでいるいるのですから。



12月4日(木) 私は「コレ」で、電車を諦めました ──西村センセイ、放送大学の授業準備を進める──

 昨晩ゆっくり眠ったところ、腰痛はかなり改善されました。このところ気疲れする仕事を強いられていたためにどうやら、身体の方まで疲れてしまっていたようです。
 相変わらず天気は悪いままですが、自動車なので雨の中をご出勤。

 さて今日、明日で片づけなければならない仕事があります。今度の土日に、キャンパス内に設置された放送大学石川学習センターで面接授業を行うのです。
 その準備を完了しなければなりません。

 授業ですから相手、つまり学生さんがいます。学生といっても皆、社会人。連絡によると今回は20名。年齢は20歳代前半から70歳代まで。
 学歴もバラバラな相手に、科学の歴史をお話しします。

 そのためにはいろいろな小道具が必要。二つの紙袋に入っているのがそれなのですが、前回車で来た時に失念して、運び損ねてしまったのです。
 かなりの嵩があるので、電車で運ぶのは不可能。

 左側の濃紺の紙袋に入っているのは、まず、傘。地球の自転を説明するのに使います。右隣にはあるのは伸縮式の筒。
 これは中世までの世界観を一変させたガリレオの望遠鏡(のレプリカ)の鏡筒です。

 望遠鏡の手前にあるシャトルコックや、本棚に立てかけられたカーテンレールを使って物理学の歴史を講じます。
 右側は稀覯
(きこう)本、つまり非常に貴重な昔々の本を再印刷したもの。

 コペルニクスがいわゆる「地動説」──あまり適切な翻訳ではない──を発表した本や、その手書き草稿などです。わざわざ2冊を持ってきたのは、実は両者の間に僅かな、しかし決定的な違いがあるからです。
 それは......。

 続きを知りたい方は、放送大学の門をたたきましょう。入学は、誰でもできます。



12月3日(水) こ、腰が痛い。急な寒さのせいか、働き過ぎか、はたまた...

 写真は早朝、ゴミを収集場所に出しに行く途中で撮影したもの。今日は空き瓶の回収日だったのです。

 徐々に冬型は弱まるとの予報だったのですが、朝起きてみても昨日と大きな変化はありません。
 ご覧のように、夜のうちに車体は白くなっています。地面にはまだ積もっていませんが。

 この急な寒さのせいなのか、腰が痛い。昨晩はほとんど何ともなかったのです。

 夜寝違えた──そんな記憶はない──のか、この寒さにまだ体が慣れていないのか、働き過ぎか、働かせ過ぎか。
 いずれにせよ、センセイくらいの年齢になると健康第一。

 他はどうでも良いというのではなく、きちんと健康管理ができてこそ、日常業務を問題なくこなすことができるのです。
 というわけで今日は早めに休むことにします。

 天気も、午後になったら少しずつ落ち着いてきました。



12月2日(火) 霙こそまだ降らないものの、北陸地方はいきなり冬本番に突入しました

 ......と書こうと思いながら、仕事に区切りをつけたセンセイ、駐車場へ向かったのです。

 到着してみると暗闇の中、フロントガラスに霙(みぞれ)が積もっていました。前言撤回です。報道によると、金沢や富山では初雪を観測したそうです。
 写真は今朝、出勤途中に撮影したもの。

 外国からのお客様がお越しになっている関係で、今日は早朝から準備。車を止めて校舎に向かって歩いていると、あれっ?!
 青々とした葉の着いた枝が強風でもぎ取られています。

 確かに昨日は夜通し風と雨、そして雷がひどかったのです。熟睡できずに、何度か目を覚ましたほど。
 日中はというと、収まるどころか逆に、荒れる一方。

 関係者には朝、北陸本線の列車が正常には運行されていないことと、これにより遅刻した学生に適切に対応するようメールで指示がありました。
 強風で、手取川鉄橋など北陸のあちこちで運転見合わせが続きました。

 結局、金沢と大阪、名古屋を結ぶ特急は全便運休。新潟経由の特急「はくたか」も、午後まで運転見合わせが続きました。
 ちなみに、センセイの新潟の自宅近辺も、鉄道は終日完全にストップ。

 もちろん、これくらいのことは毎冬何回かあるのです。でも今年は心の準備ができていなかったため不意打ち、という感じ。学生は「自主休講したい」などと愚痴を述べています。
 でも金沢工大、これくらいのことでは絶対に休校しない。

 学生諸君ももちろんわかっているのですけどね。



12月1日(月) いろいろなものの値段がかなり上がっていると思う ──今日から師走──

 週末の放送大学の講義に必要な教材を積み込んで、朝、予定通りに自宅を出発しました。

 今日の北陸地方は午前中を中心に大荒れの天気。激しい雨と風で途中、前方がよく見えない時があるほど危険な状態でした。明日は冬型の気圧配置が強まって、天気はさらに悪化するとのこと。
 JRはすでに、金沢と新潟を結ぶ特急「北越」を明日、全便運休させることを決めています。

 お昼前に無事大学に到着したのですが、気を使う運転だったので、食欲が出ず、お昼ご飯を抜いてしまいました。
 会議や打合せも続いていたので。

 というわけで写真は、行きそびれた大学脇の「ほっともっと」店内で先日撮影した価格改定の通知
 全商品を今日、12月1日から一律10円値上げするというのです。

 「新・平日昼割」と銘打っていますが、平日お昼の売れ筋商品は30円程度の値上げとなります。
 他店と比較するとまだ安い方だと思いますが。

 4月の消費税増税直後は、あまり負担増を感じなかったのですが、6月頃からじわじわとその影響を痛感するようになりました。
 そのため節約に務めており、夕食代は20〜30%削減しています。

 田舎にいると、株価の上昇などの恩恵はまったく感じられません。金沢到着後給油したのですが、円安にもかかわらず原油価格があまり上昇していないことだけが救いです。



11月30日(日) 今回の学会で、神奈川工科大学を初めて訪問しました

 神奈川県への出張を終えて、ひとまず新潟の自宅へ戻りました。

 今回の大会が開かれたのは厚木市にある神奈川工科大学。通称は“KAIT”。でもセンセイらの年代の人間には「幾徳工業大学」の方がよく通じるのではないかと思います。
 昭和63年(1988年)に現在の名称に改称したとのこと。

 個人的にはずっと前からその名前を知っていたのですが、キャンパスを訪れるのは初めて。

 だから興味津々......だったのです。でも初日の昨日は鉄道トラブルと激しい雨とで、それどころではありませんでした。
 写真は今日のお昼に撮影したもの。こぢんまりとしたキャンパスです。

 センセイの関心はもっぱら学生さんの様子。

 土日だったので学生は少なかったのですが、バスに乗車した学生さんの様子を見ていると、金沢工大と似ているという印象を持ちました。
 学会ですから慣れない背広姿の学生さんも手伝っています。

 こちらも同じような印象を受けたのですが、一つ気づいたことがあります。センセイを含めたお客さんが何を求めているかを気にかけてくださっているのです。
 例えばバス停。

 正直なところ、神奈川工科大学は交通の便があまり良くない場所にあり、かなりの部分を地元の路線バスに頼っています。
 でもこれがちょっと複雑。

 一部は学内の専用バス停から駅までの直通バス──ノンストップ!! ──が運行されているのですが、他は写真中央のバス停で、普通の路線バスを利用します。
 往路も同様で、駅からかなり離れた場所にバス停があります。

 会が終了して大学の建物を出る時に、挨拶をしてくださったのですが、その後わざわざセンセイを追いかけてきて、バスの利用を尋ねてきたのです。もちろん再確認させてもらいました。
 そしてもう一つ。これは聞いた話なのですが、大学と地元の関係はとても良好なんだそうです。

 センセイらもいろいろ学ぶことがありそうです。

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