2004年11月27日更新(2004年12月6日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)
■11月27日(土) 西村センセイ、初めてミニチュア・カーを買う
今日は新発田での仕事を終えてから、長岡市に立ち寄りました。注文していたミニチュア・カーを受け取りに行ったのです。
センセイにとっては、初めてのミニチュア・カー。注文していたのはフォルクスワーゲンのセダン「ボーラ」のミニチュア・カーです。
実はこの車、今回の買い換え(顛末はこちらから)の最有力候補だったのですが、オートマチックしかないのと、後部座席が狭いので、泣く泣く候補から脱落してしまいました(こちら)。
実物を手に入れることはできなかったけど、いいなぁーと思った車だったので、記念に注文したのです。
「ミニチュア」といっても1/24サイズの、とても大きなモデルです。
小さな子供が走らせて遊ぶようなものではなく、ずっとずっと大きく、木製の重厚な台に据えられています。プラスチック製ですから精度に限度はありますが、かなり精密に作られています。
車内もルームミラーやハンドル周りなど、それなりに作られています。税抜きで4,000円。注文した時は「ちょっと高いなぁー」と思ったのですが、実物──と言ってもモデルですが──を見てみたら十分それ以上の出来映えであることがわかりました。
ちなみに実物の車はとても良くできています。パーツの精度が良くって、ドアとシャーシの隙間はほとんどありません。(ボーラは売れていないので無理でも)ぜひ最近のゴルフを見てください。感動しますよ。
ところで、お店に入って商品を待つ間、店内を見渡していて変なことに気づきました。
お店に入る前から、建物の一部にシートがかかっていたので「あぁ、地震の被害はこんな所にも出ていたんだなぁ」と思ったのですが......アレッ!?
ここはショールームなのに、展示車が一台もないのです。
本来車が並んでいるべき窓側は立ち入り禁止になっています。
改めて店内を見渡してみると、入口に「被害を受けて展示できない」旨の掲示があります。
向かいが同じ系列のAUDI販売店なのですが、そちらで展示しているとのこと。鉄筋コンクリート製の新しい建物なのに、地震でかなりの被害を受けてしまったのですね。
ショールームは変則的な設計ですから、どうしても窓などの開口部が多くなり、その分、一部の柱などに無理がかかるのは理解できます。
でも鉄筋コンクリート製なのだし、それにそもそも、設計はちゃんとした審査を経て合格しているはず。
それなのに、この被害......。改めて、すごい揺れだったんですねぇ。
改めて、大人が余震を怖がる映像を思い出していた今日の西村センセイなのでした。
■11月26日(金) 間もなくガチンコ勝負開始!! ──チャンカレの隣にカレー屋さんが出現──
午前中の講義でかなり体力を使ったので、ちょっと遅めのお昼はチャンカレことカレーのチャンピオンにしました。
チャンカレの隣、昔、飲み屋だったお店が新潟資本のラーメン屋さんになったのですが、すぐに潰れてしまいました。
お店が変わってもうまくいかない、いわく付きの場所です。そのお店が改装工事をしていたのは知っていたのですが、今日、その前を通ってみると、何とカレー屋さん「ジャン」がオープンすることが判明!!
文字通り、チャンカレの隣に!!この近くではチャンカレの評価は圧倒的で、近くのココイチは潰れてしまった(こちら)し、ターバンカレー(こちら)も鳴かず飛ばず......。
そのチャンカレに正面から勝負を挑もうというわけです。
窓ガラスには品揃えと価格が書かれていたのですが、その上から白い紙がかけられています。
でも、透けて見えるので読んでみると、カツカレー550円とか、まさにチャンカレと同じ品揃え、同じ価格です。どう見てもガチンコ勝負、決着はどうなるのか。勝負は12月1日(水)開始です!!
ディーラから、318iの納車が早まるとの連絡がありました。西村センセイが買い換えるドイツBMW社製の車(詳細はこちらおよびこちらから)です。
どうやら新潟にはもう到着しているようで、工場でウィンカーを国産車仕様の右側に改装(将来娘も運転するため)したり、ETCや泥よけを付けたり、諸手続を済ませたりして、12月上旬には納品できるとのこと。
土日でないと受け取れないのですが、あいにくと12月4日(土)から東京出張なので、その週は不可。
で、12月11日(土)か12日(日)に納車してもらうことにしました。
今週から基本的には電車を利用しているのですが、都合で12日(日)には車で金沢へ移動する必要があります。受け取ったその日に250Km位を乗ることになります。
初期故障も怖いし、買ったばかりの車は車幅感覚がわからないので、大丈夫かなぁーという感じはしますが......。ちなみに、もう冬が近いので、最初からスタッドレスタイヤを履かせています。
買ったその日に事故を起こさなければ、13日(月)と14日(火)はたぶん車で出勤しますので、本館脇の駐車場でシルバーのセンセイの318iを見ることができるでしょう。
くれぐれもイタズラなどしないように。
へそくり──実は前の大学の退職金──全部(!!)をつぎ込んだのですから。
西村センセイ、研究室はせっかくの南向きなのですが、いつもブラインドを降ろしています。初めて訪れる人はたいてい、「く、暗い...」と言います。
南向きの部屋だと本が焼けて変色してしまうのと、そして何より、センセイの場合、一日中コンピュータの画面と向かい合っているので、強烈な光と影が画面に入り込まないようにブラインドを降ろしているのです。
まぁ、性格も...と言われると反論のしようはありませんが。でも加齢とともに視力が落ちているので、本や書類を読む時や、ペンで書き物をする時はブラインドを全開にし、オマケに2台の卓上蛍光灯も点けて、机の上をとても明るくします。
で、急ぎの読み物と書き物があったので、今朝は早くからブラインドも、そして窓も全開にしました。
ふと気づくと、ガラスの内側に小型の蠅がいます。よぉーく見ると、他にも......あれ!? ブラインドと窓の間に10匹近く潜んでいます!!
西村センセイ、蠅に好かれたらしい......。
一瞬、蠅がこの研究室で自然発生したかと思ったのですが、アパートと違って、この研究室には食べ物は一切存在しないし、水が溜まるような場所もありません。
いろいろ考えたのですが、蠅や蚊は気温が低い時や、活動時間ではない時にはカーテンの裏などの比較的気温の高い所に隠れています。
で、どこかで成虫になった蠅が、いつも閉めているブラインドと窓の間に落ち着いたというのが本当のところのようです。今日は快晴だったのですが、その分、朝は冷え込みました。気温が低くてまだ上手く飛べない蠅を窓の外に追い出しながら、何でだろう、と考えていた西村センセイなのでした。
まぁ、嫌われるよりはうれしいのだけれど。
そうそう、もちろん今日の写真はお休みです。
勤労感謝の日をどのように過ごされたのでしょうか。
センセイは平日に挟まれた祝日なので、新潟には戻らず、金沢にとどまっています。
実はずっと前から、今日のために立てていた計画があったのです。
能登半島の富山湾沿いを走る、のと鉄道(こちら)の能登線が来年3月で廃止になる見込みです。
もともとは国鉄の路線だったのですが、JRから切り離されたのです。かつては輪島まで走っていた路線もあったのですが、こちらは一足先に廃止になってしまいました(センセイは乗り損ねた)。
能登半島の中心部、穴水まではそれなりの乗客があるようなのですが、その先、珠洲(すず)市までの乗客は減る一方で、止むなくバス路線に転換となったのです。
廃止される前にぜひ、と思ったのですが、学会を終えてからエネルギーレベルが低いままで、どうも本調子に戻りません。やはり疲れが溜まっているようです。
いつもなら朝早くに起きるのに、昨日も今日も寝坊してしまったくらいです(それでも7時前には起きている)。センセイの場合、休暇をもらうか、今日のような祝日でないと乗れないので、今日を逃すと事実上、しばらくチャンスがありません。
......わかってはいるのだけれど、体がついていかない......。ところで今回のように、北陸(たとえば金沢)から、のと鉄道に乗るなら、絶対にオススメの方法があります。
まず、最近JR西日本が販売を開始した「北陸おでかけパス」を買います。
これは土日、祝日限定で、北陸地方のJR西日本普通列車が乗り放題になるという切符です。
なかなか乗る機会のない七尾線や氷見(ひみ)線、城端線や富山港線に乗るには好都合です。
そうそう、富山港線は近い将来、路面電車になってしまうので今のうちに乗っておいた方が良いと思います。センセイの場合、毎週日曜日、JR西日本の東端の駅から金沢へ移動するので、この切符はとても便利です。
定価は\2,000で、それだけでも十分安いのですが、今年いっぱいは売り出し期間中で、何と\1,500で販売しています!! これはもう、買うしかない。次に土日、祝日と年末年始に限り、のと鉄道全線を1日乗り放題できる「のと1日のんびりきっぷ」を買います。全線を往復すると\3,720のところを、何と\1,700(!!)という、これもまた破格の価格設定です。
この切符は、のと鉄道管内でないと買えない──今回、西村センセイがコケた理由の一つ──のですが、あらかじめ乗車日が決まっていれば郵送で取り寄せることもできます。二つの切符を組み合わせると、本来ならば\6,280のところを、年内なら\3,200で行って来られます。
後は気力だけ......なのですが、何となくその気にならないのは、今日が新潟県中越地震からちょうど1ヶ月だったからかもしれません。
■11月22日(月) 刈羽(かりわ)村にPLANTがやって来た!!
昨日に引き続いて、刈羽(かりわ)村のお話を。
新潟県柏崎市とその周辺地域も、他の地方都市と同じように過疎化が進んでいます。
違うのは、平場なので過疎の進行速度が遅いのと、柏崎刈羽原子力発電所があるので、相対的に自治体の財政はまぁ余裕があるかな、という程度です。とにかく人口が流出して、人間が少ない!!
ところがそんなこの地域に、それも人口がとても少ない刈羽村で、大きなお店がPLANT-5がオープンしました。
福井を本拠地としたPLANT(こちら)のお店で、新潟県内では聖籠(せいろう)町と見附市に次ぐ出店です。
地震で被害を受けたので、予定より少し遅れての開店となりました。ちなみに、PLANT-5の"5"は5番目という意味ではなく、5,000坪クラスのお店、という意味なのだそうです。
お店はホームセンターと食品スーパーを基本としていますが、衣類なども販売しています。
大型店を出店する時、普通ならばお客の多い都市部に出店します。
もちろん実際は、都市部の土地は高いので、中心部から少し離れ、大きな駐車場を確保できる場所に出店します。
そしてこれに伴って、お客の流れは市の中心部の商店街から郊外に流れて行きます。ところがこのPLANT、都市間の人口の少ない「ルーラル」地域にわざわざ出店するのです。
お店の説明によると、農村部でも十分な購買力があり、お店とちゃんとした商品があれば絶対に買ってくれる、というのです。
実際、PLANTは現在、このタイプの大規模店だけでも9店舗を展開していていますから、やはりその主張にはかなりの説得力があります。
それもどうやらまぐれ当たりではないようで、会社のホームページには、バブル以降の消費者の変化に対応できていない小売業との差が強調されています。で、娘が行ってみたいと言ったので、週末に入ってみたのですが、5,000坪はとにかくデカイ!! 歩くのが大変なくらいです。年寄りには広すぎるだろうなぁー。
品揃えは低価格のものを中心に多数陳列していて、近くのホームセンターや食品スーパーと完全にバッティングしています。そう言えば実家の近くのホームセンターが最近閉店したのはこのせいだったのか......。
店員は幹部を除いて地元雇用で、地域密着を強調しています。たくさんの人が働いています。店員教育もきちんとしています。
でもやっぱりお客が少ない......。大丈夫なのかなぁー。
こんな不便な場所で、これだけのお店を維持できるのなら、ホントにたいしたものだと思います。競合店を含めて、しばらく様子を見たいと思っています。
■11月21日(日) 赤札を貼られた家で暮らす人々 ――ボディーブローのような、地震の被害――
学会で、先週末は新潟の自宅に戻らなかったため、この週末は自宅と実家で雑事に追われていました。
そんな中、高校時代の同級生で、しかも比較的最近、仕事がらみで二十数年ぶりに再開した友達の家のあたりが、地震でかなり被害を受けたと耳にしたので、気になって、実家へ行く途中に寄ってみました。
柏崎市の隣、世界最大の「柏崎刈羽原子力発電所」がある刈羽(かりわ)郡刈羽村の表玄関、刈羽駅の真ん前に彼の家があります。
近くを国道116号線が走っていて、地震後もセンセイは何回か通っているのですが、路面が凸凹になったり、地下の構造物が20cmくらい浮き上がったりしただけで、交通止めは数日で解除されました。
だからそのあたりの住宅の被害もその程度......と思っていたのが甘かった。国道を外れて駅に近づくにつれ、道路の凹凸はひどくなり、水道管や下水管を直すために掘り返されて、砂利のままになっています。
道路わきの家々も相当な被害を受けています。コンクリート製のものはともかく、普通の木造民家だと土台がやられているようで、住宅の危険度の判定員に「危険」の黄色い紙を貼られた家が目立つようになってきました。彼の家に到着。
大きな石の門柱は倒れておらず、黄色い紙も貼られていません。目立った被害はないようです。やれやれと思ったのですが、何か変。
若くして病で亡くなった夫に代わって、彼のお母さんは女手一つで息子を育て上げました。この家にはそのお母さんが一人で住んでいるはずなのですが、どうも家には人の気配がないのです。
この前お目にかかったときはとても元気そうにしていたのですが、2週間くらい水道とガスが復旧しなかったので、都会で暮らす彼の所へ避難したままなのでしょうか。実家に向かおうとして、ハッとしました。
斜向かいの床屋の玄関に「危険 立ち入り禁止」の赤い紙が貼られているのです。でも、営業しています。青と赤のポールは確かに回転しています。
家が危険なことは当の本人が一番良くご存知のはず。でも普通の自営業の人にとって、雨露が凌げ、差し当たり電気もガスも水道も来ているこの家を壊すことがどんなに辛いことか......。もちろん資金の面でも相当苦しいはず。
お客がいるわけでもなく、お店の人の様子はわからなかったのですが、心中を察するに余りあるものがありました。
今日の写真はありません。デジカメに手を伸ばしかけたのですが、西村センセイ、とても撮影できませんでした。
ダメージから回復しないままに車を走らせていると、警察署が、いつもの場所でスピード違反取締りの準備をしていました。
柏崎市も大きな被害を受けて、柏崎警察署もそれどころではなかったはずなのですが、どうやらこちらは営業再開。やはり親方日の丸、でしょうか。
二つのコントラストが心に痛い一日でした。