2004年12月18日更新(2004年12月27日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)
西村センセイ、このところ新潟の自宅に帰ると必ず将棋を指しています。11歳の娘が誘うのです。
家人によると、月刊誌『小学5年生』の4月号から将棋をテーマとした連載マンガが始まって、何故かそれに興味を持ったとのこと。
それ以来、駒の動き方を書き出して、とても熱心に──カミさんもびっくりしていました──研究していたのだそうです。(センセイは知らなかった。)母親は将棋をしないので、2、3週前に突然「将棋をしよう!!」
センセイの師匠の東大名誉教授ご夫妻からもらった将棋盤(ゲームセットの一部)がすでに用意されていました。で、西村センセイ、おそらく約40年ぶりに、うろ覚えのルールで将棋を指すことになりました。
子供の頃は何とも思わなかったけれど、やってみるとこれがとても面白い。
先が手に取るように読めます。手加減していない──久しぶりなので、そんな余裕がない──ので、現在はもちろんセンセイの方が強くて、現在7勝2敗なのですが......つまりセンセイも2敗しています!!
娘は積極的に攻めないし、獲得した駒をなかなか使おうとしないので、勝負としては負けてしまうのですが、駒の読み方は鋭くて、すでに親を凌ぐものがあります。
子供の成長はとても早いんですね。将棋は簡単なゲームなのですが、テレビゲームなどと違って、ゲームの内容や、ゲームをすることにとても意味や奥深さがあります。
娘が巣立っていくのは、実はもうそんなに遠くないのだけれど、こういう時間は大切にしたいと思っています。
■12月17日(金) チャンカレ、足を運ばせる、その味の秘密...
午前中の最後の時間はセンセイの講義。
実は講義って、かなり体力を使うのです。特に今回は中間試験前の最終回なので、かなり気合いが入っていました。
で、ヘトヘトの状態で講義後に授業の感想を書いてもらったカードを読んでいたら、学生さんの「カツカレーが食べたくなった・・・」(こちら)との文章が......。
それを読んだ途端に西村センセイ、何だか居ても立ってもいられなくなり、「チャンカレ」ことカレーのチャンピオン(こちら)のカツカレーを食べたくなってしまいました。
申し訳ないのですが、ターバンカレーやジャンカレー(こちら)ではないのです。チャンカレには何か、魔法のような、人を引きつける力があります。というわけで、差し当たりの仕事を片づけてチャンカレへ。今日はデジカメ持参です。
工大近くの本店は、1日平均1,200食(!!)も提供するという大繁盛店――というか、想像できる範囲を超えている――で、毎日、お米は400Kg、カレールーは250Kgも消費するのだそうです。
チャンカレファンの同僚と話していて、美味しさの秘密は何だろうということになりました。彼曰く、「カレーもご飯もカツも、一つずつならそこそこなのに......。」
確かにその通りで、カツだけならジャンカレーの方が「カツ」っぽいし、お米も良いものをつかっているし......。でも、カレーとご飯の組み合わせに関しては、チャンカレの方が確実に上です。ご飯の硬さというか、炊き方が一つのポイントだと思います。
で、キャッチフレーズの「一度食べたらクセになる味」の通り、何かあると無性に食べたくなるチャンカレなのです。
本当のことを言うと、西村センセイも歳なので、チャンカレのカレーはもう重過ぎて、食べると必ず体調を崩して深く反省してしまうのです。
しかし、それでもまた足を運ばせてしまうチャンカレ。
秘密はいったいどこにあるのでしょう?
西村センセイ、このところ出張づいていて、今日の昼過ぎに東京から戻ったばかりなのに、明日はまた新潟へ移動してしまいます。
で、西村センセイ、ふだんは家族と離れているので、娘のためにもこのような出張の際はできるだけ自宅に寄るようにしています。
そんな移動の楽しみの一つが、車窓からの眺めです。
右の写真は、センセイの自宅がある柏崎市内、「笠島」駅と米山(よねやま)駅間で撮影した海岸部の集落です。
トンネルとトンネルの間、一瞬だけ見ることができる光景です。写真中央部に大きな固まりがありますが、これはもともと、黄色い線でなぞったような、綺麗な卵形をしていました。
実はこれ、とても大きな一個の礫(れき:要するに石のこと)だったのです。右隣の民家と比べてみると、その大きさがわかります。(左側の民家は、かなり手前にあるので大きく写っています。)
大きな一枚岩としてはオーストラリアのエアーズロック(Ayers Rock)が有名です。
ここのものはそれと比較すべくもないものですが、それでも地質学的にはとてもめずらしいものなのです。センセイが高校生1年生の時、必修の地学の地質調査でここを調べたことがあります。その時はまだ卵形だったのですが、それでもかなり侵食されていて、ひびが入っていました。
その後センセイは柏崎を離れていたので、いつこれが崩れたのかよく知らないのですが、電車の窓からこの礫を見るたびに、昔をちょっと思い出したりします。
■12月15日(水) 崖の途中に巨大な穴が!? ──北陸新幹線、フル規格化へ──
富山県東部、国道8号線や北陸自動車道よりちょっと山側で車を走らせていると時々、???? という光景に出くわします。
例えば下の写真。左右に流れる川沿いに道路が走っていて、そのガードレールが見えます(ここまでは問題なし)。
写真右手、軽自動車の上に、大きな穴が開いています。見るからにトンネル、それもかなり大きいものなのですが、実はこれ、どこにも繋がっていない(!!)のです。
トンネルの先には、ホントに何もありません。もちろん車が走ることもできません。
もうお分かりの方もいらっしゃると思います。このトンネル、自動車のためのものではなくって、建設が進む北陸新幹線(こちら)のトンネルなのです。
センセイ、建築には詳しくありませんが、トンネルは掘削に時間がかかるので、他の高架橋や橋梁、駅舎などの工事よりも早めに取りかかり、一つのトンネルを掘り終えると、掘削チームは別なトンネル工事に挑む、ということのようです。
このトンネル(名前は知りません)はすでに掘り終えたようで、現在は新黒部駅付近のトンネルを工事しています。
北陸新幹線の各駅はまだまったく工事に入っていませんが、駅舎は1〜2年で比較的簡単に建設できるのだそうです。さてこの北陸新幹線、当初の予定は富山までで、そこから金沢までは新線は敷設するものの、連絡の在来特急を走らせる予定でした。
お金の問題を別にすれば、少なくとも北陸新幹線の場合、これは合理的な判断とは思えません。で、新聞報道によると金沢および松任(まっとう)の車両基地までフル規格で建設することになったそうです。
あと何年かするとこのトンネルの先に橋梁がかかり、その上を新幹線が走ることになります。在来の北陸本線の一部(津幡―石動(いするぎ)間、新潟県境付近―直江津間)はJRから切り離されて第三セクター化されます。もちろん運賃も上がります。
北陸本線は人とともに物資を輸送する大動脈なので廃止することはとても難しく、地元自治体を中心とした誰かが巨額の維持費を負担することになるでしょう。
新幹線の建設を手放しで喜べない理由です。そしてもう一つ。そのころまだセンセイが金沢工大に在籍していたとして、新幹線と、各駅停車ばかりになり運賃も高くなった在来線のそのどちらに乗るのか、ちょっとイメージがわかないのです。
意外と、どっちにも乗ってなかったりして......。さてセンセイは今日、研究会のために都内に移動しています。明日午後の講義までには、その写真の脇を通って金沢に戻ります。
■12月14日(火) これが、その、野菜の美味しいラーメンです!!
先月お伝えした野菜がとぉっ〜ても美味しい「農園食堂」(こちら)、近くを通る機会があったので、先日再び寄ってみました。
前回は興奮しすぎて(?)、肝心のラーメンの写真を撮り損ねてしまいました。
白状すると、実は今回もラーメンが届いた途端に、我を忘れそうになったのですが、すんでのところで理性が急ブレーキをかけて撮影したのが右の写真。
まぁ、写真で美味しさを伝えるのはとても難しいのだけど(撮影テクニックの問題は措く)。前回は醤油ラーメンを食べたのですが、その他にも味噌味と塩味を選択できます。
どうしようかなぁーと迷っていたら、ウェイトレスが勧めたのが、ご飯と漬け物、餃子(中身は野菜だけ)のセットで、ほぼ同価格。
値段よりも、百姓の長男としては「ご飯」という言葉の響きに浮気心をくすぐられて、そのセットをお願いすることにしました。
この場合、ラーメンは何故か味噌/塩からの選択だそうなので、味噌味をお願いしました。まず届いたのが、小盛りのご飯と漬け物。
さっそくご飯からいただいたのですが、残念ながら期待していたほどではありません。
(たぶん五箇山産の)コシヒカリの新米だということはわかるのですが、炊き方の問題と、そしてもう一つ、このお米、たとえ五箇山産だとしてもかなりの規模で耕作し、灯油ボイラーで短期間で乾燥したお米と思われるのです。
もちろん普通の外食産業で食べるお米とは比較にならないほど丁寧に作られているのですが、お米にこだわる西村センセイとしては、ちょっと......でした。そう言えば西村センセイ、意外に思われるかもしれませんが実家でとれた今年の新米はまだ食べていません。農家は、古米がなくならない限り新米を食べないのです。
さて、そこに本命の味噌味ラーメン到着。
基本的には前回の通りなのですが、味噌は一つ間違うと野菜の美味しさを吸い取ってしまい、自己主張をしてしまうのと、そもそもセットものだと、他の美味しいものに集中力が奪われてしまうようで、野菜の美味しさがボケてしまいそうです。
それぞれが丁寧に作られていて、実際に美味しいことはわかるのですが......これはそもそも、西村センセイの判断ミスですね。やはり、野菜の美味しさを実感していただくためには、醤油味のラーメン単品がオススメですよ。
■12月13日(月) やっぱり、ただのへそ曲がり!? ──マニュアル・ミッション、右ウィンカー──
「この営業所で、初めてですよおー」とは営業マン氏の言葉。まぁ、確かにそうなんだろうなぁー。
昨日届いたセンセイの車、センセイはただ、フツーのセダンが欲しかっただけなのですけど、世の中の基準からすると、かなり変わっている──というか、時代遅れ──らしいのです。
車の話は今後、自動車のページ(こちら)で続けるつもりですが、センセイのへそ曲がり具合をちょっとだけ。
まずは右の写真。
センセイの車は、5段マニュアル・トランスミッションです。
現在、日本国内でのオートマ車の比率は96%。おそらく世界一の高率です。AT天国と言われるアメリカでも80%くらいだそうです。
国内の残りの4%も、実際は最下位クラスや、逆に最高級のスポーツモデルなどですから、センセイが今回購入した2000ccクラスだとMT車は全滅に近い状態だと思われます(富士重工など一部メーカーを除く)。
BMWでもスポーツモデルを除くと、ほとんどがAT車だそうで、若い営業マン氏はこのクラスはATしか見たことがないとのこと。
免許を取得する側もAT限定免許がどんどん増えているのだそうです。
写真をごらんになるとリバースが左奥にあり、ローと間違えるのではないかと思われるかもしれませんが、リバースは車が完全に停車していて、かつ、相当意識しないと入らないので、実際には間違えることはありません。
間違える前に、固すぎて繋がらなかったり、エンストしてしまうので、ダブルクラッチ──ATドライバーの方はご存じないかも──を使わないと入らない時もあるほどです。なお、シフトレバーの周囲にあるのは窓の上下スイッチで、何故ここにあるのか、さっぱりわかりません。正直なところ、とても使いにくい。
ハンドルの右側には、ウィンカー......。
国産車を運転している人はそれがどうしたの、と訝り、輸入車を運転している人は、え"っ!?
国際的な基準であるISOでは、ウィンカーは左につけることになっていて(日本車はこの基準に従っていない)、輸入車は左がウィンカー、右がワイパーなのです。
AT車の場合、左手はあまり使わないのでそれほど問題はないのですが、センセイの場合、左手でギヤを切り替えるので、そのままだとかなり大変なことになります。
イギリスはこの右ハンドル、左ウィンカーが採用されており、かつマニュアル車が多いのですが、運転してみて実に大変だということがよくわかりました。で、将来、娘もこの車を運転することになるので、ウィンカーを右に移動してもらったのです。
これで国産車と同じ感覚で乗ることができます。このウィンカーキット、自動車学校の教習車用に販売されています。新潟県内でも新潟市の関屋自動車学校で使っているのですが、センセイが買った営業所では初めてだそうで、関係者の皆さん、かなり興奮したそうです。
ところが、キットがうまく収まらず(!!)、キーシリンダーのあたりがちょっと膨らんだままになっています。まぁ、これはご愛敬ということにしましょう。
西村センセイ、やっぱりただのへそ曲がりなんだろうなぁー。
■12月12日(日) 200,000Kmまであと44Km ──318iに乗って、何とか金沢に到着しました──
いよいよ318i納車の日となりました。
朝のうちに雑事を済ませて、プリメーラでの最後の運転。出発前にはめずらしく、家族で記念写真を撮りました。
最後のプリメーラは、サスペンションのガタつき以外は絶好調で、エンジンオイルを交換していないのにエンジン音も軽く、しかも低燃費で、たぶん今回は16Km/lくらい走ったと思います。
長岡のディーラーに到着して、距離計を見ると199,956Km。目標(?)だった200,000Kmには、僅かに44Kmほど足りませんでした。
どこか最後のドライブに行っても良かったのですが、最後の詰めの甘さがセンセイに似ていて、そのままにしておきました。
8年5ヶ月、よぉーく走ってくれました。ホントに感謝しています。
肝心の318iは工場の前でセンセイらを待っていました。
2時間ほどかけて、いろいろ手続きをしたり説明を受けたりして、店員の見送りを受けながらいよいよ出発。
自分自身で318iを運転するのは初めてだったのですが、今までと同じマニュアル車なので、そんなに問題なく運転することができました。
いろいろ金沢での仕事が溜まっているので、柏崎の自宅は寄るだけにして、すぐに金沢に向けて出発。
まだ慣れていないので、ほとんどを高速道路にしました。右の写真は途中、越中境PAで休憩した時撮影したもので、背景に日本海が見えます。(タイヤはすでに冬用のスタッドレスが装着してあるので、本来のアルミホイールではありません。)
乗りながらあちこち操作したのですが、基本的に不満はありません。予想していた通りに、運転しやすく、適当な大きさだったと思います。
窓の外を流れる風景にアクセルをあわせていると、ついついスピードが出がちです。前の車より、20Km/hくらいゆっくりに感じるのです。
本来のノーマルタイヤではないのですが、それでも高速走行は安定しています。ただ、後方の視界が悪いことは聞いていたのですが、バックさせようとすると、大型のヘッドレストやらいろんな関係で後ろがよく見えません。ちょっとこれだけは意識して注意しないといけないですね。
というわけで、金沢のアパートに無事到着。
隣の大家さんに挨拶すると、大家さんやアパートの住人を含めて、新車には傷をつけられたとのこと。どうも子供の仕業のようです。
実はセンセイも前の車をここで傷つけられているのです。ちょっとですけど。大家さんはボディカバーの使用を勧めてくれたのですが......どうしよう。せめて新潟へ移動する明後日の朝までは無事でいて欲しいのだけれど。
これから機会を見て、318iで気づいたことを少しずつお伝えできればと思っています。