2005年11月19日更新(2005年11月28日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)

──2005年11月第3週のニュース──

バックナンバーはこちら


11月19日(土) 今年の落ち葉は...

 週末なので新潟に戻りました。

 このところの北陸、新潟地方は、まるで冬本番のような寒さが続き、しかも風が強くなっています。つい先日まではあんなに暖かい日が続いていたのに。

 今週は都合で、当初の予定を変更して車で金沢へ行ったのですが、道を走らせていると、風に飛ばされて落ち葉がぶつかってきます。雨が降っていると余計に飛んできます。

 そういえば、先週末の名古屋といい、今年は例年になく落ち葉を見かけるような気がします。新潟に戻ってからもそうです。こんなにたくさんの落ち葉があったんだっけ。

 落ち葉の量そのものは、あまり年によって変化しないはずなのに、今年はそれをとても寂しく感じるのは何故なんだろう。



11月18日(金) Mac miniを買ったもう一つの理由 ──かなり使えるClassic環境──

 先日購入したMac mini。トラブルの原因をほぼ特定して、対処できるようになってからは順調に動いています。

 やはり静かだし、速い。

 今回Mac miniを買ったのは、何回かお伝えしているように、手持ちのビデオやオーディオ素材が経年変化で保存の限界に近づいており、それらをデジタル・アーカイブ化(HD、DVD、CD)するのが目的です。
 今のところこの目的のためにはぴったりの選択だったと思っています。

 でも、今回の購入にはもう一つの理由があります。

 何回かお伝えしているように、ApppleはMacのCPUをこれまでのIBM・モトローラ社製のものから、間もなくインテル製のものに変更します。
 この種の変更は基本的にビジネス上の問題であり、ユーザーに影響がなければ問題はありません。Macの中のメモリが日本製だろうが他国製だろうが、品質に差がなければユーザーには関係ないですからね。

 でもCPUの変更となると、ソフトウェアの動作と関係してくるので、それほど単純ではなくなります。
 もっとはっきり言うと、現在のOS Xについては一部を除けばあまり影響はないようなのですが、CPUの構造と直結した古いMac OS(OS 9)は動作しなくなるようなのです

 来年前半あたりに、低価格機種からインテル製CPUに変更になるらしいと言われています。

 現在は、OS XにもOS 9をある程度再現できる仕掛けがありますが、これがもうすぐ手に入らなくなるようなのです。

 で、手持ちのこれまでのMacが寿命を迎えつつある西村センセイとしては、今回試しにMac miniを買い、OS 9環境(Classic環境)がどの程度実用に耐えるか試してみたかったのです。

 Macの、新旧二つのOSは基本的な構造がまったく異なります。

 それでも、現在いろいろ試してみる限りでは、使い方を工夫することによって何とかなるかなぁー......という感じです。

 写真はOS 9の基本構造(QuickDraw)に直結した画像ソフトで作成したファイルを、OSにあまり依存しないEPS形式で書き出し、それをOS Xのソフトで開いたものです。
 フォントがきちんとアウトライン化されているので、縮小、拡大、回転や変形させてもギザギザになることはありません。

 どの程度使い物になるのか、いろいろ試していますので、折りを見てご紹介したいと思っています。

 もしかすると、Mac miniが何台かに増殖したりして......。



11月17日(木) PCMからiPodまでの距離 ──PCM技術の難しさ──

 まずは写真をご覧ください。もうお分かりかと思いますが、これが音を電気信号に変えたものです。いわば音の姿ですね。

 上の方にある目盛りの、一目盛りがだいたい千分の一秒の半分(0.5ms)くらいですが、それよりもさらに速く、しかもとても細かく上下しているのがわかります。

 今使われているCDやMD、あるいはiPodなどの技術の基本に、PCM(パルスコード〔符号〕変調)という技術があります。(現在はいろんな変形がある。)

 これは音(電気信号)をそのまま伝える──アナログ伝送──のではなく、ものすごい速さで音の波を測って電気信号に変え、それを0と1の符号に直して伝え、最後にまたなめらかな波に直します。

 この方法は、符号化された後は品質が劣化しないとか、いくらでもコピーできるとかいった長所があるので、昔から研究されていたのですが、大きな問題が二つありました。
 アナログ−デジタルの変換の難しさと、符号化され巨大になったデータをどうやって伝えるか(電線などで伝えるか、CDのようにパッケージに収めるか)という問題です。

 以前ご紹介したPCMプロセッサという技術は、CDもCD-Rも、ましてやDVD-Rも存在しなかった30年前くらいに、本来ならば画像を記録するビデオテープが、大量のデータを収納できる点に注目して、符号化されたデータをビデオテープで記録、再生するという技術でした。

 でも、現実のビデオテープは完全ではありません。

 VHSのビデオを再生していると、横に白い線が入ったり、画面全体が乱れたりすることがあります。ちゃんと記録再生できていない証拠です。

 PCMプロセッサもいろんな方法で、記録再生を正確に行うように工夫されているのですが、それでも誤りを訂正できない場合があります。
 写真中央部、本来の波が途切れて、平らになっている部分があります。訂正ができなくて、前のデータをそのまま保持する「前値保持」が行われた場面です。

 さすがにこれくらいだと「ビチッ」という音がします。FM放送を聴いていて、冷蔵庫のスイッチが入った途端にする音に似ています。

 それでも当時としては画期的な技術でした。センセイもiPodを持っていて、PCM技術の恩恵を享受していますが、PCMが実用化されるまで、そしてそこからiPodまでの間には、技術者の並々ならぬ技術者の苦労があったんですね。



11月16日(水) Mac miniがやって来ました!!

 昨日大学に出勤すると、お待ちかねのMac miniが届いていました。

 インストールの都合上、しばらくは大学に置かせてもらう必要があるのですが、ご覧のようにモニタの隙間に納まってしまう大きさです。

 眺めていると、G4 Cubeの再来という感じがします。

 センセイ個人としては、大きさもさることながら、予想以上に静かなのがうれしいです。

 ハードディスクがうるさい──G4 Cubeはちょっと気になる──かな、と考えていたのですが、2.5"のHDなのと、筐体の下部が振動を吸収するようにゴム(?)でできていて、外にはほとんど音は聞こえません。

 通常の使用状態ではファンの音もしません。いつも動作しているのですがかなり注意しないとわかりません。

 さすがに重い仕事をさせると聞こえてきますが、Windowsノート機やPowerMacの、あの人格を無視したようなファンの音はしません。とても上品です。

 そして、速い!!

 クロックは1.42GHzで、PowerMac(1.25GHz)とたいして違わないのですが、ずっと速い感じがします。たぶん画像処理の回路が新しいので、それで速く感じるのだともいます。
 OS 9のあの軽快さにはかないませんが、OS Xのモッタリとした感じはかなり軽減されています。

 意外といいじゃん、下位の1.25GHz(59,800円)も期待できそう、というのが率直な感じです。

 調子に乗ってどんどんインストールしたのですが、途中から何だかおかしくなってきました。

 ヤバイと思ってメンテナンスソフトから起動したところ、損傷が著しく修復できない(!!)とのこと。
 念のため、Mac標準のソフトでも試したのですが、やはりダメでした。

 このページをご覧の方は良くご存じのように、どうもセンセイとOS Xの相性が良くない。

 いろいろ調べたのですが、一つはメンテナンスソフトのバージョンが古かった(新しいものを持っていたが、使っていなかった)のと、センセイの環境では、自動的に作成される特定のファイルが、放っておくと悪さをして他のファイルを道連れにしてしまうようです。

 現在はすべてのMacで、起動するたびにそのファイルを削除して、問題が起きないようにしているのですが......OS Xの悪口ばっかり言っているから、嫌われたんだろうなぁー。

 でも、Mac mini、いいですよぉー。



11月15日(火) 西村センセイ、虫歯になる

[お断り]
 以下は、昨日、虫歯の治療をした時のお話です。十分注意したつもりですが、それでも読む方によっては気分を害される場合もあるかもしれません。
 以上をご了解いただける方のみ、お読みください。


 いつの間にか左下の奥歯がに熱い物や冷たい物がしみるようになりました。考えてみると1ヶ月くらい前からになります。

 でも一番奥はすでに神経を抜かれているので、そう簡単には虫歯にならないはず。気にはなっていたのですが、無茶苦茶忙しかったので、つい、そのままにしてしまいました。

 きっかけは、自宅で食後に娘を鉢合わせになるような格好になった時に、彼女が言ったこと。「お父さん、臭い。」

 あ"っ...。

 その数日前、自分でも一瞬「変だな」と思ったのですが、外の臭いだと思ってそのままにしていたのです。これはもう、虫歯の臭いに違いありません。虫歯はある程度進行すると独特の悪臭がするのです。

 もちろんすぐに診療の予約を取ったのですが、それでも虫歯がどこなのかよくわかりません。

 昨日、ずっとお世話になっているお医者さんで診てもらったのですが、神経を抜かれた歯の前の歯が虫歯になっていました。歯と歯の間から、それも内側の見えにくい部分から始まって、歯の内側が侵されていたので、わからなかったのです。

 ドクター曰く「神経までは届いていないと思うけど、開けてみないとわからないなぁー。」

 蓋を外すような格好で外を削りながら、ドクター今度は「結構大きいなぁー。」 ......オイオイ。

 で、手鏡を持たされ、患部を見せてもらいました。黒くなっているのかな、と思ったのですが、意外にも全体が薄いクリーム色のような綺麗な色です。素人にはどこが虫歯なのか全然わかりません。

 するとドクター、今度は針のような形状のものを使って患部をすくうような格好で撫でました。

 すると、同じクリーム色ではあるのもの、柔らかい豆腐か蟹味噌のようなものがその器具にくっついて取れました。ドクターはちょっと嬉しそうに、「ほら、こんなに。」

 虫歯の正体です。初めて見ました。

 虫歯は硬い焦げ茶色と信じていたのですが、そうとも限らないようです。

 歯の内外で、最初は嫌気性菌が働いて酸を出し、その酸で歯に穴が空いて、今度は好気性菌が活動して歯を侵します。(ついでに雑菌も繁殖するので、虫歯独特の臭いがします。)

 よく考えてみると、こういう菌の活動は、要するに歯を腐らせているのだから、骨や軟骨からできている歯の内側も、腐ってしまえば柔らかくなってしまうわけです。

 症状はかなり深刻で、歯の神経を残せるかどうかわからないそうです。

 虫歯と歯槽膿漏には十分注意して、ずっと定期検診を受けていたのですが、金沢へ移ってからは検診の頻度が下がってしまっていました。
 直接には、忙しくて油断してしまいました。名誉の負傷と考えられなくはないですが、やはり悲しくなります。



11月14日(月) 姨捨(おばすて)駅再訪

 昨日の学会は、できるだけ遅くまで参加してから新潟へ戻りました。

 お伝えしたように、名古屋から新潟県までの最短経路となる中央線(通称「中央西線」)を利用したのですが、この中央線は、本当に見所の多い路線です。
 一番有名なのは「寝覚ノ床」ですが、木曽川沿いの山と険しい谷を見ているだけでも、凄いなぁーと思います。

 今回は特に紅葉がとても綺麗でした。高度がかなりあるので、平野部とは違って澄んだ色をしています。それが山全体に広がっていて、しかも決して赤くなろうとしない木曽の檜や杉の青緑と対照的なので、もぉ〜う、凄い。

 長野県に入り、松本を出発する頃からどんどん暗くなってきました。

 明るさのあるうちに通過したいな、と思っていた駅があります。

 JR東日本の姨捨駅です。松本方面からだと険しい峠をトンネルで越え、長野盆地に落ちるような場所に位置しています。

 各駅停車だとこちらの写真のように、全部が自分のものになったかのような錯覚を覚えるほど、眼前に長野盆地が広がります。何度経験しても感動する風景です。(表現力が乏しく、魅力を伝え切れません。ゴメンナサイ。)

 姨捨駅はスイッチバックなので、正確にいうと特急列車は姨捨駅付近(駅の下)を通過するのですが、それでも下の写真のような眺めを手にすることができます。
 もう相当暗かったので、かなり補正を加えています。悪しからず。


 長野からも、松本からも比較的簡単に行くことができる姨捨駅。本当は各駅停車がオススメですが、特急でもそれなりに感動できます。

 騙されたと思って、ぜひ一度、機会を作ってお出かけください。(ただし雨の日は不可。)



11月13日(日) コテコテまたはキトキト ──名古屋で気づいたこと── 

 名古屋での2日間の学会を終えて、新潟の自宅に戻りました。

 センセイはこれまで名古屋にはあまりご縁がありませんでした。ちゃんと降り立ったのは今年の夏に大学の仕事で行った時くらいです。

 今回の移動は単独行動だったので、いろいろおもしろい(?)ことを感じました。

 例えば公共施設でのエスカレーター。

 写真は名古屋駅構内で撮影したもの──周囲に女性はいません──ですが、ご覧のように、中央に黄色いラインがしっかりと引かれています。

 ご存じのように、エスカレーターを利用する時に、関東は左側に、大阪は右側に立ちます。
 名古屋は左なのですが、立つ場所と追い越し車線(?)をはっきりさせるために描かれているのでしょうか......。

 名古屋大学までは地下鉄を利用しました。庶民の足です。

 今日は日曜日だったので割と空いていたのですが、センセイの周囲に、小学生、中学生、そして高校生のそれぞれ女子児童、生徒と、その母親が座る格好になりました。
 親子3組、計6人となります。

 で、その親子、小学生を含めた全員が見事に着飾っているのです!!

 特別な場所に行くのではなく、日曜日の買い物に行くだけのようなのですが、お召し物はもちろん、爪の先からイアリング、果てはバッグまで気合いというか、迫力というか......凄い。

 それも、いかにもお金をかけた、お嬢様っぽい感じなのです。質素な身なりでも「お嬢様」は可能だろうと思うのですが......ちょっと違う。

 彼女らを表す擬音を考えたのですが、一番近いのはコテコテ、かな。個人的にはキトキトなのですが、北陸ではちょっと別な意味を持つので。

 不思議に思って名古屋を発つまでいろいろ観察していたのですが、名古屋の女性──といってもセンセイが見たのは名古屋駅近辺だけです──は、どうもかなり着飾るようです。

 名古屋駅から自宅までは、最短経路の中央線を利用したのですが、名古屋からの距離に比例して、人々の格好は質素になりました。

 あれは何だったんだろう......。

「最近のニュース」(最新版)へ
バックナンバーのトップページへ
トップページへ戻る