2006年11月18日更新(2006年11月26日ページ移動)

──2006年11月第3週のニュース──

バックナンバーはこちら


11月18日(土) 「うん、越後の味だ。」 ──西村センセイ、我が家をかすめて長野へ──

 というわけで、昨晩新潟から金沢へ移動したばかりの西村センセイ、現在は何と、長野に存在しています!! 大学の用で今日、明日と長野市に来ているのです。

 10名ほどでの移動なのと、現在、金沢−長野間の鉄道はとても不便なので観光バスを借り切っての移動です。一人あたりの座席数は4、5席という、とても贅沢なもの。(そんなに余っても、使い道はないんだけど。)

 仕事での移動ですから、高速道路(北陸道・上信越道)を使ったのですが、センセイにとって北陸自動車道は通い慣れた通勤路のようなものです。
 だから最初は全然期待していなかったのですが、これが予想と大違い。とにかくいろんなものが面白いので、子供のようにずっと窓にへばりついて外を見ていました。

 自分で運転する時との違いの一つが、視線の高さ。

 乗用車を運転している時は視点がかなり低いので、周囲の様子は防音壁などでよく見えません。

 けれども観光バスだと大型トラックの運転席と同じくらいの高さなので防音壁の向こうが、よぉーく見えます。それに前ばかり見ている訳じゃないし。

 高速道路を運転していても、平行する国道8号線を運転していても、はたまた北陸線に乗っていても見えない風景があちこちにあります。
 今日は特に、冬に向かって後片づけをした後の耕作地がたくさん目に入りました。

 金沢から長野へ向かうためには、上越市で上信越道に入ります。

 右の写真はその時撮影したもので、左右に伸びる高速道路は北陸自動車道(手前が金沢、奥が新潟方向)、ちょっと小さくなっていますが、中央部の家並みは上越市です。

 写真奥に山並みが見えますが、左の一番高いところが米山(993m)で、その向こうはセンセイの自宅のある柏崎市です。
 自宅をかすめるようにして、金沢−長野を往復するんですね。

 新井パーキングエリア(新潟県妙高市)での昼食だったのですが、ここでは人間のみ高速道路の外へ出て、隣接する国道18号線の「道の駅あらい」を利用することができます。

 道の駅あらいには20近くもの飲食店、鮮魚店(!!)、コンビニ、そしてホテル(右端)までもがあります。[11月19日写真撮影、追加]

 センセイは和食のお店に入って、うどんを頼みました。

 かなり待たされて出てきたきつねうどんは、おぉ、真っ黒!! やはりここは越後、東日本です。とても美味しくいただいたのですが、おいしい讃岐うどんに慣れてしまうと、ちょっとなぁ......という感じもします。

 明日は仕事をして、そのままバスで帰るため自由時間がないので、これからちょっと外出して、お土産を買ってこようかと思います。

 それでは、また明晩。(たぶん)



11月17日(金) 長男坊は、たいへんだ...。 ──西村センセイ、今度は夜の特急列車とバスの中で哲学(!?)する──

 西村センセイ、実は、昨日、今日と休暇をもらって新潟に戻っていました。(この間、関係者の皆様、連絡と応答をサボってしまい、本当に申し訳ありません!!〔ペコリ〕)
 11月の2週から12月の4週にかけての約1ヶ月半、いろんな行事があって、週末にきちんと新潟の自宅に戻ることができないのです。

 新潟に毎週戻るのにはいくつかの理由があるのですが、その一つに、センセイは長男なので年老いた両親の面倒をみなければならない、というものがあります。
 もっとも「面倒をみる」といっても、幸いなことに両親が大病を抱えているわけではないので、「ビデオの予約ができない」などといった些細な──しかし時間と手間を取られる──要望が大半なのですが。

 休むために戻ったのか、疲れるために戻ったのか、よくわからなくなってしまいましたが、明日からまた出張だし、何よりも仕事が溜まってしまっているので、いつもより一つ早い特急で金沢へ移動することにしました。
 時間でいうと2時間ちょっと、いつもより早い。

 何十回も......じゃなく、何百回も乗っている路線なのに、ほんのちょっとだけ時間が違うだけで、ずいぶん雰囲気が違います......。

 それを最初に感じたのが乗車駅の柏崎で、ホームに並ぶ客層が違う。
 漁船の乗組員だとか、営業マンだとか、言葉にすると難しいのですが、2時間後の特急だと絶対見ない雰囲気の乗客ばかりです。

 同じ営業マンでも、この電車の客は元気に“ピポパポ”迷惑な音を立てながら携帯で器用にメールを打っています。
 次の特急だと「やっと今日のドサまわりが終わった...」という感じで、缶ビールかウィスキーの水割りを飲んでいるのに。

 人だけではなく列車も違って、高岡駅に到着すると、おお、向かいのホームには大阪発札幌行きの寝台特急「トワイライト・エキスプレス」!!(ちなみに、この特急は18:30ちょうどにセンセイの自宅脇を通過します。)

 せっかくだから編成末尾のロイヤル個室やスイートの写真を、と構えていたら、その瞬間、待避側線にいたコンテナ貨物が......。
 何だか、うまくいかない......。

 それでもいろいろ感じるところはあります。

 今日の日本海側は晴れ間ものぞいたものの不安定な天気で、富山を過ぎてからは急に雨になりました。

 そんな中、小学生中学年が、秋雨(しゅうう)に打たれるまま、しかしへこたれるでもなく、そして無理に頑張るでもなく、ガード下をペタペタと歩いていきます。
 たぶん登校時には晴れていたので傘を持たなかったのでしょう。つい、応援したくなります。

 倶利伽羅峠を越えて金沢に入ると雨はパタッと止みました。

 金沢駅に到着し、接続良くアパートまでのバスに乗ることが、それも最前席に座ることができたのですが、今度はなぜか胸が落ち着きません。

 ぎくり、とします。

 香林坊がライトアップされているから(写真)ではありません。

 声......なのです。似ている。

 斜め後ろに中年のアベックがいて、その片方の声が、知り合いにとてもよく似ているのです。

 何だか、金沢に移動するだけでもエネルギーを消耗してしまって、明日からの出張はどうなるのでしょう?

 かなり強引な展開ですが、センセイを含む長男は、良くも悪くも、いろいろなことを考えるように教育されていています。

 欲しいものがあってもやりたいことがあっても、弟や妹を優先しなければならない時があります。(逆に、時には役得もある。)まわりの長男長女を見渡しても、やっぱりなあぁーと思う場合がほとんどです。

 その点、次男坊は──三男坊以下があるかどうかでまた違うのですが──長男から見たらずいぶんお気楽な存在で、両親や親族の面倒を本気で見なくてすむ反面、「自分のことだけ考えていれば」、という感じ。
 これもまた残念ながら、周囲を見渡すとかなり当てはまるように思われます。

 西村センセイはよく、「諦めるのが早い」と言われますが、それは良くも悪くもすぐに先が見えてしまうからで、どうも次男坊のねばり強い心性にはなかなか近づけないようです。

 次男坊は次男坊で、「ノリの悪い兄貴」と思っているのかもしれませんけど、こればかりは次男になったことがないので、正確にはわかりません。(と、あっさり諦めるところが長男らしさ?)



11月16日(木) 西村センセイ、大分の八百屋さんの店先で考える。

 先日、大分へ出張した時のこと。(古い話でゴメンナサイ。)

 2日目には少々自由時間があったので、大分駅前の、全体がアーケードになった商店街をフラフラしました。
 若者向けの衣料品店やパチンコ屋、ケータイのお店、薬局なんかが、基本的には同じ間口の倍数の店構えで並んでいて、全体としては「今どきの商店街」という感じです。

 特に駅に面したチケットショップ──写真はありません──はどうも、大分の文化情報の発信拠点(?)のようで、近県のイベント情報なども詳しく紹介しています。
 すごく積極的だなぁーと感じました。

 この日はお城のあたりまで行ったために、結局、この商店街を往復することになったのですが、商店街を最初に通った時に、何か違和感を覚えました。

 写真右側のように、比較的最近再開発されたはずのお洒落(しゃれ)な商店街ですから、ある種の「落ち着かなさ」があっても当然なのですが......どこか引っかかる。

 駅に戻ろうとして再び商店街を歩いていて、あることに気づきました。

 たとえば右の写真の八百屋さん。(大分特産のカボスも並んでいます!!)

 隣は若者向けの衣料品店なのですが、よく見ると八百屋さんの棚は手作り、それも日曜大工かそれ以下のレベル。照明は裸の蛍光灯です。
 何もかもが何年も、いや何十年も使い込まれたものです。もちろん値札は手書き。

 店の奥には店番らしい老婆がちょこんと座っています。

 改めてその気になって周囲を見渡すと、老人向けの衣料品店も同じような格好で存在しています。

 たぶん、何十年も前からここに商店街があって、再開発の時に、お店の体力に応じて店舗を全面的に改装したか、これらのお店のように正面部分だけを他にあわせた──このお店の場合はそれすらない──のだと思います。

 で、いろいろ考えたのですが、この商店街、過去の一つの区切りは第二次世界大戦の空襲なのではないでしょうか。

 終戦直後の混乱期に、焼け跡にバラックのお店を構え、地域住民に必要な食品や衣類などを提供してきたのに、やがて周囲は戦後から成長期、さらにはバブル期へと移り、気がつくと......。

 気になって少し調べてみると、やはり大分市は戦争末期に空襲されています。厳密にこの場所かどうかはわかりませんが。

 誤解なきように申しますが、この商店街にこれら一部のお店が似合っていないなどと主張しているのではありません。このお店には、おそらく戦争を含めた数十年の歴史が反映されているらしい、ということです。

 結果としてその通りかどうかはわかりません。
 けれども、少なくとも「そうかもしれない」と考えることができる感受性と想像力は大切なんじゃないかな、と西村センセイは考えるのですが......どうでしょう?



11月15日(水) 冬の北海道といえば、やっぱり○○!!

 例によって、北海道の話をもう一晩だけ。

 札幌市内のホテルには学会前日から2泊しました。
 最初の晩は到着したのが遅かったし、誰も一緒に飲む相手もいなかったのでおとなしくホテルで寝たのですが、2日目(学会初日の晩)は懇親会があります。

 本当は出たかったのですが、学会2日目の自分の発表準備があるので、そちらを優先してホテルへ戻って仕事をすることにしました。

 でも、食事をしないわけにはいきません。

 で、いつものように駅バスセンター地下の食品売り場に行くと、ホントたくさん、美味しそうなものばかり......。
 見ているだけで、もう「北海道は美味しい!!」

 結局、気がつくと写真の毛ガニと道内だけのサッポロ・クラッシック・ビールを手にしていました。

 仕事をしてから毛ガニに挑戦するつもりだったのですが......結果は、皆様お察しの通り。

 結局この晩も仕事にならず、翌朝早起きをして発表の準備をしたのでした。(ご覧になった皆さん、バレてました?)

 ちょっと塩味が濃かったけど、今シーズン初めての蟹、美味しく頂戴しました。

 ......2週間後の室蘭でも食べられるといいんだけどなぁー。

P.S.
 その北海道、千島列島を震源とする地震に伴う津波で大変なようです。このまま被害がないといいのですが。



11月14日(火) スパムメール被害、再び拡大!!

 今年の3月に大学のメールシステムに対策が施されてから、大学のアドレス宛のスパムメールが激減しました。

 半年くらいこの状態が続いていたのですが、1、2ヶ月前からスパムメールが少しずつ届くようになりました。
 一時的な現象かな、と思っていたのですが最近、急に増え始めて、とても困った状態になっています。

 特に週末や今回の出張のように大学をしばらく離れるとたいへんな事になります。

 右の写真は今回の出張後に大学に戻った時のものなのですが、メールが100通ほど届いていて、その大半──削除のため水色で選択された部分──がスパムメール!!
 タイトルから内容を判断して一通ずつ選択しないといけないので、とても手間がかかります。

 西村センセイ、大学のWebメールシステムで、出先から不要なメールを削除できることをまるで忘れてしまっていて──情けない──旅先で削除していなかったので、今回は特に悲惨な状態に陥っています。

 内容はほとんど外国からの投資話や違法ソフト販売で、そんな話に乗るわけはないのだから、ただただ迷惑なだけです。

 ホントに、何とかならないものでしょうか。



11月13日(月) 西村センセイ、煙害に悩ませられながら金沢へ戻る。

 予定通り、無事に金沢に戻りました。

 新千歳−羽田間のジャンボジェットは、もちろん多少揺れたものの、特に問題はありませんでした。あらかじめ窓側に席を取っていたので、苫小牧や関東の夜景がとても綺麗でした。
 デジカメを座席上の収納庫に入れてしまったので、残念ながら撮影できませんでしたが。

 ところで西村センセイ、北海道へ行ったのはこれが9回目なのですが、よく考えると羽田−新千歳間を飛んだのは初めてです。列車の利用が一番多いのですが、航空機を利用する場合も、日本海側(新潟)しか利用していないのですね。
 まぁ、要するに変わり者、ということなのでしょう。

 早めに上野駅に到着したので、予定通りに駅前でちょっと一杯......と思ったのですが、よく考えたら昨晩は日曜日。
 ほとんどのお店が閉まっていたので、仕方なく若者向けのお店に入ったのですが、ここがやたら煙い。

 とても長居はできそうになかったので、栃尾の油揚げをつまみに、ビールをちょっとだけ飲んですごすごと上野駅に戻りました。

 上野駅には数年前、中央改札口の前に「ザ・ガーデン」──食品スーパーと呼ぶべきなのだろうか──ができたので、上野発の夜行寝台に乗る時は、ここで飲み物やおつまみを調達します。
 昨日はスモーク・サーモンとサッポロビールを買って、入線していた特急寝台北陸に乗車。

 ザ・ガーデンはいろんな食材や飲み物、弁当類を広く扱っているので、とても便利です。

 今回は規定の料金でB個室を予約できました。それも揺れが少ないとされる下段です。

 右の写真では広く見えるかもしれませんが、実際はとても狭くて工夫しないと着替えができませんし、それにそもそも天井が低いのでまっすぐ立つことができません。
 最新型のサンライズなんかだと、B個室でもちゃんと立つことができて圧迫感は少ないのですが。

 一番困ったのが、またまた煙害。

 北陸にはこれまで何回か乗っているのですが、今回は車両全体が煙たくてホントに困りました。
 室内は禁煙なのですが、通路は喫煙可能で、換気扇を通して煙がどんどん入ってくるのです。

 換気扇を止めても、煙が出ていくはずもなく、車掌さんに相談してA個室に移ろうと思った──差額は自己負担──のですが、高崎まで行かないと空室があるかどうかわからないとのことだったので、諦めました。

 煙が肺の中まで入ってきて困りましたが、照明を全部落とすと車窓から夜景がよく見えるので、夜景と美味しいサーモンをつまみに、ビールを飲んでいると、あっという間に日付は今日。
 夜景が綺麗だったので見とれていたらそのまま眠ってしまい、小千谷、糸魚川と目が覚めたのですが、柏崎の自宅や中越地震の崖崩れ現場は見ることができませんでした。

 今回のツアーは、基本的にはとても順調で、公私ともに当初の目的をきちんと達成できたのですが、最後の最後、戻りの寝台特急でちょっと疲れてしまい、おかげで昼間はかなり疲れた状態での仕事となりました。

 それでも重要な仕事の締切をちゃんと守ることができたので、今日はまぁ、良しとしましょう。

 明日からは元気にがんばるぞぉー!!

お知らせとお詫び:
 今回の北海道旅行は
Windowsマシンだけを持参しました。昨日までの写真は帰宅後にMacintoshで加工し直しています。またWindowsのファイルネームの関係で、Macintoshを利用して特定の条件下でこのページをご覧になった場合、一部の写真が見えない状態になっていたと思われます。この不具合もすでに修正済です。



11月12日(日) 北海道は、雪だぁー!! ――西村センセイ、無事に東京へ向かっています(たぶん)――

 というわけで西村センセイ、無事に学会発表を終えて、新千歳空港へたどり着きました。たぶん問題なく東京へ向かうことができるでしょう。

 結果だけ見ると予定通りだったのですが、今日の札幌は昨日にも増しての悪い天気。
 あられは舞うし、何よりも風が強くて傘が壊れそうだし、そもそも雨の役割を果たしていません。

 天気予報は一日中こんな感じで、北海道に詳しい人は「横風だから飛行機は飛びませんよ」と仰る......。

 それでも、少なくとも札幌は、学会が終わる頃には風がかなり収まってきました。

 学会の会場をちょっと早めに抜けて、生協の脇の近道を札幌駅に向かって急いでいたら......おぉ、車の上に雪が!!
 たいした量ではなかったのですが、しっかり積もっています。

 3週間後にもう一度北海道(室蘭)へ来るのですが、その頃には本格的な冬になっているのかなぁー。

 無事に羽田に着いたら上野駅まで移動して、駅前の飲み屋で一人で打ち上げを――ちょっと悲しいかも――して、23時発の夜行寝台特急で金沢へ向かいます。

 受講生の皆さん、これでたぶん大丈夫です。ご安心ください。

「最近のニュース」(最新版)へ
バックナンバーのトップページへ
トップページへ戻る