2006年11月4日更新(2006年11月13日ページ移動。2011年5月3日一部写真削除)

──2006年10月第4週〜11月第1週のニュース──

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11月4日(土) 西村センセイ、コンビニ弁当でいろいろ考える。

 以前お伝えしたように、金沢工大は学生が多いのでお昼の学食は混むし、大学の弁当コーナーのお弁当も、育ち盛りの男子学生向けに作られているので、初老の西村センセイには量が多すぎます。

 そこで昼食はコンビニ弁当、ということが多くなるのですが、コンビニもやはり油っぽい弁当──聞くところによると「お弁当には必ず一品揚げ物が必要」という神話があるらしい──や、「安くてもボリューム満点!!」というものが多い......。

 ところが、そのコンビニの弁当コーナー。どうも最近、ちょっと変化が起きつつあるようなのです。(もちろんセンセイが関係するお店の範囲内ですので、念のため。)

 まず、少し前から気づいていたのが、在庫の減少。

 センセイは、出勤時(早朝)にコンビニに寄ることが多いのですが、この時間帯、工事現場へ向かう車──工事用の資材と人間が乗り合わせているヤツ──がコンビニに集まるような時間。
 店内の客は、工事現場に行く前にお昼の弁当を買っているようで、お店にとっては朝の書
(か)き入れ時のはず。

 ところがこの書き入れ時のはずの時間帯に備えて用意してあるはずの弁当やおにぎりの数が、どんどん減っているのです!!

 たぶん、不良在庫を減らして利益率を上げようということなんでしょう。

 ちょっと前の「とにかくコンビニに行けば(多少高くても)欲しい商品があって......」という状況とは様変わりしています。
 「あの商品がない!!」ために、場合によっては商機を逸することがあっても、とにかく不良在庫を抱えたくない......という姿勢をひしひしと感じます。

 二番目は、少量多品種化。別な表現をすれば、「個客化」への対応です。

 冒頭の「油っぽい...」とか「安くてボリューム...」と矛盾するようですが、どうもコンビニがターゲットとする客層が「夜型の若い男性」を中心とする層から、女性はもちろん、老人を含む他の年齢層や客層へ拡大している──と見るか、拡散している、と考えるか──ように思われます。

 これはセンセイのお昼ご飯にも直結した問題で、最近、センセイが利用するコンビニでも、例えば写真左側の「高菜(たかな)明太ご飯」(サークルKサンクス)や、右の「あさりごはん」(ファミリーマート)などが販売になっています。(他社も同様)

 センセイの下手な写真ではわかりにくいかもしれませんが、量は普通のお弁当の半分以下で、価格も300円くらいで、ざっと主力商品の2/3くらい。
 その代わり(?)、主力他品種とは違って、店頭に並んでいるのはわずか1〜2品だけ。在庫が売り切れたら、もうお終いです。

 例えば「あさりごはん」は、油っぽいものはなく、とてもあっさりしています。それでいて味付けには相当気を使って──一般的なコンビニやスーパーの総菜のように、味が濃すぎない──いて、とても美味しく食べられます。
 個人的にはとてもありがたい。

 第三のポイントは、低価格化。

 現在はまだ一部商品(例えばこちら)にとどまっていますが、店頭の手書きポスターなどを見ると、飲料以外にもアイスクリームや調味料など、対象はそれ以外の分野に広がっているようです。

 コンビニは誰を相手に戦っているのでしょう?

 もうお分かりと思いますが、一つは同業他社(他店)。こちらは昔から戦ってきた相手で、お互い手の内を知り尽くした消耗戦ですが、実は、こちらの客層は比較的限定されています。

 そう、現在起きているのはおそらく、これまで客層があまり重ならないと考えられてきた、例えば食品スーパーなどとの戦いであり、かつ、今までコンビニにあまり行かないと思われていた他の客層──例えばセンセイのような老人層──をめぐる戦いなのでしょう。

 いずれにせよ、コンビニの店頭で起きている変化はどうも、団塊世代の退職とか、この社会の地殻変動のような大きな変化を反映しているように思われます。



11月3日(金:祝日) 採点を終えれば、ご褒美(?)は北海道!!

 休日返上で採点を続けているので、この仕事にもようやく終わりが見えてきました。というか、来週末の学会に参加するためには何としても──かつ、大事な仕事なので手抜きなしに──採点を終えなければなりません。

 きつい仕事をする時に励みになるのが、終わった時のご褒美。自分なりに「これを終えたらあれを......」って、ありませんか? 知り合いの女性の場合、「ご褒美」はちょっとした貴金属類を買うことでした。

 センセイの場合、採点を終えれば、週の後半は学会。

 学会そのものは議論の場ですから、センセイはあまり得意ではなく、それほど楽しみではありません。でも実は今回の学会、北海道(北海道大学)で開かれるのです!!
 センセイの頭の中ではすでに、「秋の北海道=美味しいもの+良い人たち」という、ひどく乱暴な等式──ただし経験則からかなり正しい──が成立しています。

 そしてもちろん、センセイのことですからもう一つの楽しみがJRで楽しむゆっくりとした旅。必要な切符の手配のために、がぜん張り切ります。

 その成果が右の写真。

 標準の大きさのものは乗車券、指定券等で、細長いものは寝台券(+特急券)です。(厳密には第三セクターなど、特別な乗車券類があと3枚必要。)

 センセイのことですから、往復ともに寝台特急を使うのですが、学会発表が12日(日)の夕方なのに、翌朝には金沢の大学に存在する必要があるので、今回は止むを得ず、発表を終えたらすぐに飛行機──左上の大きいもの──に飛び乗り、東京から夜行寝台特急で金沢に戻るという強行軍です。
 だいじょうぶかなぁー......。

 え"? 往復だから寝台券は2枚で済むはずなのに、何で細長い切符が4枚あるんだって?

 お伝えしてませんでしたっけ?

 西村センセイ、この秋は今週末と来月の二度、北海道へ行くのです。もちろんお仕事です。

 後者は、午後の二つの講義を終えてから特急と新幹線を二つ乗り継ぎ、福島県の郡山(こおりやま)駅で、先行していた夜行寝台特急に追いつく予定です。知らない人が聞いたら絶対、呆れるだろうなぁー。

 切符のためには、あと、もう少し。採点を頑張るぞぉー!!

 あ、そうそう。

 これらの乗車券類については、規定の最低金額しか支給されていません。規定額を超えた差額が発生した場合、超過分はすべて完全に自己負担ですので、念のため。
 また航空運賃など、規定額を超えた高額の旅費を請求しながら、何らかの方法で安く済ませて差額をポケットに入れる──JRを使うセンセイの場合、あり得ないけど──ようなことも、もちろんしていません。
 この場合は、「業務上横領」という立派な(?)犯罪になってしまいます。

 重ね重ね(かさねがさね)、念のため。



11月2日(木) 難しい話は抜きにして、その後をいくつか...。

 日程を確認したら、来週末に開かれる学会の関係で、今学期は早めに成績を提出しなければいけない!!(そういえば、忙しくて学会参加の申し込みをしていなかった......。)
 今学期は、ホントに大変だぁ。

 というわけで、今晩は難しい話は抜き。何しろ、疲れ果てていて、頭が全然回らない......。

 で、何回かお伝えした(こちらこちらこちらの順)マンションの解体工事。

 こちらは佳境に入っています。

 右の写真はほぼ1週間前、お医者さんに行く時──したがって、作業中──に撮影したもの。

 解体作業はかなり進んでいて、両脇の囲ってある部分はまだ原型をとどめているものの、その中間部分はかなり崩されています。

 でも、よぉーく見ると、右上(屋上部分)に青色の重機が残っています。

 あの重機、どうするんだろうと思っていたのですが、昨日の早朝、作業前に現場まで行って撮影したのが2枚目の写真。

 建物の陰になっていることもあって、重機が屋上に見えませんが、実はこれ、見えないんじゃなくて、もう屋上に存在していないのです。(遠くから確かめました。)

 一体全体、どうやってあんな重いものを降ろしたんだろう......。謎は深まるばかり。

 今晩通ったら、左側の部分はもっと崩れていて、非常用の螺旋階段も、もうなくなっていました。
 ずいぶん早いんですね。

 なお、上の写真の時も周囲は相当埃っぽかったです。
 これだけ離れていても鼻がおかしくなるんだから、近くの民家は大変だろうなぁー。(もちろん現場の労働者も大変だと思いますよ。)

 そうそう、先日、学内に出現した正体不明の物体、本格的な工事にしては簡単すぎるし、ごく一時のものしては本格的すぎるので何だろうと思っていたら、右のような展示物(?)になりました。

 大学の関係部局からメールで案内があったのですが、実はこれ、建築学専攻の大学院生が開催する「
アートドキュメンタリスト安斎重男とコラボレーション展
」の一部なんだそうです。

 このところデタラメに忙しいので、見学に行っていないのですが、かなり大規模な行事の一部のようです。

 先日の、金沢市中心部の大規模模型もそうなのですが、同じ「ものづくり」と言っても、建築系はずいぶん毛色が違う......。

 まるで文学部のような、リベラル・アーツ“artes liberales”の匂いがします。

 え"? わからないって? う〜ん、それじゃぁ、「犬の集団の中の、猫の一群」って感じ。

 ......ますますわからない、か。



11月1日(水) 西村センセイ、採点で、思いっきり凹む。

 少しずつですけど、金沢工大では学生さんの表情が明るくなりつつあります。期末のテストが終わりつつあるからです。

 学生さんの疲労のピークは、先々週後半から先週前半くらいだったでしょうか。いざ試験に入ると、案外開き直ってしまうんですね。生物として、きわめて正常で健全な反応だと思います。

 学生と対照的なのが、そう、先生。だって、テストや課題を採点しなくちゃいけない。

 特にセンセイの場合、先週末に大分へ出張した──それはそれで得るものがあったし、楽しかった──関係で、テストの採点と、これまでに提出してもらった課題の再評価が遅れてしまっています。
 今学期は受講生が実数で300人弱いて、その15倍くらいの数のテストや課題を採点したり見直したりします。......ざっと5,000点くらいになるんですねぇ。

 というわけで、今日は文字通り、(早)朝から晩まで、採点。

 決して教師に媚(こび)を売っているわけではないのでしょうが、歯の浮くような解答が続きます。ここで「俺の授業、こんなに教育効果があったんだー!!」と思うようなら、教師としては半人前かそれ以前。
 逆に、(今はまだ)「わからない」という解答があっても、決して怒ってはいけません。それなりに正常な感受性はあるわけだし、素直にそれを表現している点は評価すべきでしょう。

 彼ら彼女らはどちらも今、素直に「そう思っている」のです。

 教師の意向を無意識に察する学生は、次の講義ではその先生にあわせるだろうし、逆に、そういうことに疎(うと)くって、今はまだ回転の速くない学生は、(昔のセンセイのように)いつか今日の講義の意味を突然理解して、愕然(がくぜん)とするかもしれない......。

 だから経験を積んだ教師は、淡々と採点します。目先でしか判断できない人は、つまるところ、それだけの人間なのです。教師も、学生も。

 でも残念ながら、ホントに時々ですが、見事に腰を折られる答案や課題に出くわします。

 そういう答案や課題は、否定で始まり、否定で終わります。「わかり切っていることを」「無意味だ」「損をした」(!!)等々。(否定自体が悪いと言っているのではないので、念のため。)
 読んでいて痛々しくなります。そして西村センセイは、思いっきり凹みます。

 同じ否定でも、全部ひっくり返して、「自分で創る!!」と宣言できるくらいなら全然問題ありません。これに比べると、先ほどの「わからない」という学生は実は、はるかに健全なのですね。

 もうお気づきだと思いますが、彼ら彼女らは、外からの情報を遮(さえぎ)り、自分の小さな世界に籠(こ)もって自分を守ろうとし、そして結局、ゲームそのものを失います。

 目の前にいるのは決して敵ではなく、手を差し伸べている未来の友人や教師なのだし、眼前に広がるのは、まだ体験したことのない宝の山なのに、彼ら彼女らが見ているのは、鏡に映った自分の姿なのです。
 他人への批判は、実は、自分自身への無意識の批判。(でも同時に、意識化されれば自立の芽になるかもしれない存在でもあります。)

 彼ら彼女らの動きを見ていると、親友はいないようです。
 最初はともかく、何となく「この人、自己中心的な人なんだな」ということが皮膚感覚で伝わって、いつの間にか離れてしまうのでしょう。こちらも(当人以外の)生命体の反応としてはきわめて健全です。

 テストやレポートを読んでいても特徴があります。最初の印象は必ずしも悪くないのですが、何となく居心地が悪い。

 とにかく採点してみると、期待していたほどには、内容が良くない──ただし平均点よりちょっと上──し、やはり何か変......。もう一度読み返すと、事実と意見が混在しているし、思いこみが先行してしまって、あちこちを無用に振り回しています。

 もう、いいでしょう。

 彼ら彼女らは実は、こういう態度を取ることによって、彼ら彼女らは外部からの反応を希求(ききゅう)しているのです。
 端的に言えば、このような態度を取ることによって、今の自分の存在を認めて欲しいと訴える、あるいは認めてくれる人がいないかと探しているのですね。

 だとするならば、彼ら彼女らは今ではなかなか見ることのできなくなった、健全な「青年」(マージナル・〔ウー〕マン)ということになるのでしょうか。

 というわけで、もっと仕事をするつもりが異常に疲れてしまった西村センセイ、やっとのことで帰宅しようとしてキャンパスを出ると......街灯が異様に蒼い。
 昨晩までこんなに蒼くはなかったのに。

 今日交換したに違いないのですが、交換は今日が11月1日だったからなのでしょうか。

 え"? 何で、彼ら彼女らがそれほど気になるのかって?

 その質問は野暮ですよ。

 その人たちに、決して良い人ではなかった、かつてのセンセイ自身を見ているのですから。



10月31日(火) さて、これは何でしょう?

 さて、これは何でしょう? 壁板に文字が彫り込まれているような......。

 実はこれ、壁ではなく床、つまり床板なのです。それも特急電車の。(「883系」で気づいた方もいらっしゃるかもしれませんね。)

 今回の大分出張では、博多から「ソニック21号」に乗車しました。こちらの写真の左上に見える、ロボットみたいな形をした青色の特急電車です。

 今では、特急電車の内装は鉄かアルミの上に、樹脂を吹き付けたり張ったりしたものが普通。
 でも昔の列車の床や壁、椅子は木製だったんですよ。若い方には想像もできないでしょうが。

 今では見ることができなくなった木の内装の車両ですが、乗車したソニックの床板や窓側の肘掛けはしっかり木製。
 右の写真、よぉーく見ると、あちこちにヒールに踏まれた凹みがあります。

 そもそも九州の特急電車はとてもユニークで、座席のヘッドレストがミッキーマウスのような形──右上の写真の中にもある──をしていたり(しかも車両によっては原色!!)、特急車両の真ん中にドアがあったり、熊本行きは内装も外装も真っ黒だったりします。
 国鉄時代から使っている車両も原色で塗られています。

 JR東日本に代表される効率優先とはちょっと違った、意気込みというか、「血の濃さ」のようなものをセンセイは感じるのですが......どうでしょう?



10月30日(月) (「ホバー」ではなく)「ホーバークラフト」に乗ってみました!!

 今回の大分への出張、復路は往路と違うルートを使いました。たぶん航空機の接続が良くないからなのでしょう。(小松空港は北海道・九州への便数が意外と少ない。)

 福岡(博多)経由の往路と違って、帰路は大分空港から大阪・伊丹空港へ飛び、そこから北陸本線の特急で金沢へ戻るというものなのですが、問題は大分市内から空港へのアクセス。
 大分空港は国東
(くにさき)半島の先端にあって、市内からかなり離れているのです。ちょうど金沢市と小松空港の関係のような感じです。

 最初はバスを予定していたのですが、前の晩、OBの方と飲んでいる時にこの話題になって、ホーバークラフトに乗ってみようということになりました。
 車で空港へ行く時には、湾をぐるっと大きくまわるような感じになる──北海道の噴火湾のようなもの──のですが、もし海の上を渡ることができたらとても近い!!

 というわけで、大分市から空港までホーバークラフトが運行されているのです。
 どうも日本国内ではここだけの運行のようです。

 もちろんテレビなんかでは見たことのあるホーバークラフトですが、実物は大きさも形も高速船とよく似ていて、後ろのファンがなければ空を飛ぶなんて信じられません。
 写真は降船(?)時のものですが、外付けのタラップ車を使って乗降します。

 乗船が完了すると4基のディーゼルエンジンが空気を下部の「スカート」に送り込み船体が浮かび上がります。(スカートもかなり膨らみます。)
 静かなものをイメージしていたのですが、かなりうるさいです。

 陸上を走ったかと思うと、すぐに海の上に滑って出るのですが、乗っているだけでは陸と海の区別はつきません。
 空気を押し出しているので、海上では船のまわりにたくさんの水しぶきが舞い、周囲がよく見えないくらいです。

 ホーバークラフトは船と違って、地形や波形を丁寧になぞって走ります。船だと波に乗り上げた後は落ちる感じですが、ホバークラフトは丁寧に(?)滑り落ちます。
 昨日は晴天で波もほとんどなかったのですが、荒れた日はその独特な揺れにつきあう必要があるそうです。波のない今回も、結構こまめに揺れていましたよ。

 25分くらいで空港に到着したのですが、ここからが一番面白い!!

 飛行機の滑走路に平行するような感じで「航走路」“Hovercraft Driveway”という道路(?)が海から空港ビル前まで続いていて、ホントに滑りながら進むのです。
 船体全体が滑っているので、船体の向きと進む方向が違っていて、自動車や船舶、飛行機にはない感覚です。スキーのパラレルや、車やオートバイの「逆ハンドル」に近いといえば、お分かりいただけるでしょうか。

 そうそう、普通は「ホバークラフト」と呼ぶと思うのですが、ここではより発音に近くするためでしょうか「ホーバークラフト」と言っています。地元の方は後半を省略して「ホーバー」と呼んでいらっしゃいました。

 そもそも運行会社の名前からして、「大分ホーバーフェリー株式会社」なのです。

 チャンスがあったら、ぜひ一度体験してみて下さい。(とにかく不思議な感覚なので、病みつきになるかも。)



10月29日(日) 考えようによっては、ものすごい確率?! ──大分市へ行って来ました!! ──

 昨日はサイトを更新できず、申し訳ありませんでした。昨日の早朝から今日の夜まで、大学の仕事で大分市に出張していたのです。

 出張の目的は、これまで何回(こちらこちらこちら)かご紹介した保護者会と、センセイにとっては初めての参加となる地域OB会への参加です。実は大分というこの場所、金沢工大にとっては念願の、最後の地域OB会未結成の場所だったのだとか。

 というわけで大学の参加者一同、昨日は朝早くに大学を出発して、小松空港から博多空港──センセイは初めての利用だったのですが、街の真ん中に空港がある!! ──へ降り、鹿児島本線と日豊本線で大分に到着。
 昨日は時間がないのでそのまま会を二つこなし、バタンキューという感じだったので、ゴメンナサイ、サイトを更新できなかったのです。

 保護者会はまぁ、予想した通りだったのですが、OB会はもの凄くって、卒業生の大学への思いをひしひしと感じました。

 九州の人はお酒──九州では「さけ」は焼酎の意味!!(ひょえー!!)──が強くって、ビール派の西村センセイも途中から麦焼酎のロック(案外美味しかった)に変わって、オマケに全員で二次会になだれ込んでしまいました。
 そう言えば、大分市の夜の繁華街は、場所は狭いのですがたくさんの人が出ていて、金沢の片町よりずっと盛り上がってるように感じました。
 というわけで、今日29日は、金沢に戻ることだけが仕事。

 大分に来る時と違って乗り継ぎが悪いので、お昼過ぎに大分を出発します。それまでは自由時間というか......何よりも昨日の今日で、起きられない。
 トホホ......。

 本当は早起きをして、学者なんだから高崎山(すぐ隣の別府市)か、2003年夏の娘との旅行(高松−松山−〔海路〕−下関ー北九州市〔スペースワールド〕)の、選ばれなかったもう一つの候補で、経営難に陥っていたラクテンチ(別府市の地元密着型の遊園地)へ行こうか、あるいは有名な温泉地、湯布院(ゆふいん)へと思っていたのですが......目が覚めたらもう日は高い。

 とにかくコインロッカーに荷物を預けようと駅にたどり着くと、ちょうど庄内町──ただし山形県ではなく、大分県──の神楽(かぐら)が実演されていました。

 神楽というので、もっとおとなしいものをイメージしていたのですが、全身からエネルギーを発散させるダイナミックな舞いで、何度撮影しても写真がぶれてしまうほどです。
 緑色のシート全体を、全身を使って激しく踊り狂う、そんな感じ。

 生命力を感じます。

 出発まであまり時間はなかったのですが、歩いて行ける城祉を目指しました。

 ところが途中から、市内がただならぬ様子。あちこちに制服の警官が出ているし、県警のヘリコプターも舞っています。

 最初は交通事故かなと思ったのですが、あまりの警官の多さに、やっと思い出しました。(情けない)
 今日は有名な、車椅子マラソンの日なのです。世界最大の規模とレベルなのだそうな。

 お城に近づくにつれ、緊張感が高まってきます。

 何と、目指すお城こそが出発地なのだそうです。
 写真は出発地点ではなく、控えの場所の様子なのですが、緊張感が伝わるでしょうか。

 おぉ、それならスタートの瞬間を......と思ったその時、上から何か落ちてきて、放送大学の収録にも使ったスーツのズボンに、ベトッ......。?!

 一瞬間があって、カラスか何かの糞──気分を害された方、ゴメンナサイ──を、たまたまズボンに落とされたことを知りました。

 もうこうなると、車椅子マラソンのスタートなんてどうでもいいので、最寄りのトイレ──市民会館、元は県庁庁舎で、さらにもともとはお城だった──で汚れを落としたのですが......完全には落ちないので、明日、クリーニングに出そうと思います。(金沢に戻った時には、クリーニング屋さんは、もう閉店していた。)

 雀などの小鳥が多かった昔はともかく、今では鳥の糞に当たる確率は低いので、これもものすごい確率(?)と、良い方向に考え直しましょう。

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