2006年5月27日更新(2006年6月5日ページ移動。2011年5月3日一部写真削除)

──2006年5月第4週のニュース──

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5月27日(土) 新潟県中越地震の爪痕 ──久しぶりに在来線で県境を越えました──

 久しぶりの出張の、その本来の目的は昨日の夜で終わったので、今日は新潟の自宅へ戻りました。

 いつもなら新幹線で帰るのですが、今日はちょっと考えて、上野から在来線の特急に乗り、水上で在来線各駅停車に乗り換えて県境を越えました。

 朝早くに特急に乗った──時刻表を調べるとすぐわかる──のですが、土曜日のせいかサラリーマン風の乗客は皆無。遊びに行く大学生と、喪服姿の集団が何組かと、そして乗客の主役は中高年の登山客。
 それがもう、とぉーっても元気なのです。

 最近の女子高生はお化粧するばかりで全然元気がないけれど、かつての女子高生がそのまま中高年になったような感じ。登山ブームは聞いていましたが、ここまでとは思いませんでした。
 で、にぎやかな登山客の皆さんはほとんど、水上駅の次の湯桧曽
(ゆびそ)駅で下車してしまいました。車内が途端に静まりかえります。

 さて、ここからが今回の旅の主目的。

 新潟県中越地震のその後の様子をこの目で確かめたかったのです。

 新潟県内に入っても、越後湯沢など南魚沼地方にはほとんど被害はありません。けれど震源地に近づくにつれて、被害がいかに大きかったかを思い知らされます。

 今回乗った上越線の駅でいうと、越後川口ー小千谷(おぢや)間の被害が最も大きく、沢に盛り土をした路床はことごとく崩れ──もちろん現在は完全復旧──、駅では再度の復旧工事をしています。
 沿線には、新築の家が目立つのですが、まだ何となく全体が傾いた家や崩落した家が残っています。たぶん、例えば老人が一人で住んでいて被害を受け、もう住まなくなってしまったのでしょう。

 そして圧巻は、小千谷−越後滝谷間の下りトンネル(写真の外、右側)。

 親子三人が閉じこめられ、男の子一人が奇跡的に救出された場所です。現場は写真の左端くらいになるはずです。


 この道路はかつての国道17号線です。現在でも主要な道路として使っている(/いた)ので、土砂を取り除く復旧工事と鉄道トンネルの補強工事が行われています。

 作業はかなり進んでいるのですが、要するに山全体が崩れ落ちていることがわかります。残念ながらセンセイのへたくそな撮影技量では、現場が持つチカラをお伝えすることができません。

 この近辺では、あちこちで同じような光景が広がっています。そして有名になった山古志もたぶん同じような状況なのでしょうが、センセイは直接の住人ではないのでまだ山古志に入ることができず確かめてはいません。
 義姉の実家が山古志なので、許可が出たら行ってみようと思っているのですが。

 



5月26日(金) ICテレホンカード公衆電話機が使えなくなってしまった!!

 西村センセイ、今日は今年度初めての出張で、現在(26日夜)は都内に滞在中です。
 今までは月に何回も出かけていた出張をちょっとセーブしていたのですが、重要な会議だったので、出席することにしたのです。

 で、出張の途中に公衆電話からメールを確認しようとして、あることに気づきました。

 ICテレホンカードの公衆電話がどこにも存在しないのです。

 ICテレホンカードの電話機がなかったら、普通ののテレホンカードでグレーの公衆電話を使えばいいので、ひとまず用事を済ますことはできたのですが......。

 気になってNTT東日本・西日本のホームページを調べてみると、何と両者とも今年の3月末でICテレホンカードの使用を停止したとのこと。
 「平成18年3月までにサービス終了」との告知通りだったわけです。

 廃止に至る理由は分からないのではないですが、コレクトコールなのでほぼ未使用のカードをどうしようかと思ったら、無料で同じ額面のテレホンカードと交換するなどの措置を取るとのこと。

 サイトから申込書類と封筒がダウンロードできるので、暇を見つけて交換してもらおうと思います。

 それにしても、変化の激しいこの時代を読み損ねた人や物の行く末を、ホント象徴するような出来事でした。

 もちろん、センセイを含めた、多くの人のことですので、念のため。



5月25日(木) 陽気に誘われて、ぶくぶく太る?! ──金沢の貴重な晴れの日──

 と言っても、センセイのことではありません。(まぁ確かに、内蔵○○にはなりつつありますが。)

 センセイが勤務する金沢工大は、金沢市中心部からちょっと離れた新興住宅街にあります。
 周辺にはまだまだたくさんの田圃が広がっています。残念ながら鎮守の森以外では木が少ないのですが。

 で、朝夕の通勤時には、ご覧のように餌を食べている鴨によく出くわします。静かな朝など、雉(きじ)を見かけたことがあります。

 1ヶ月くらいから見かけるようになったその鴨。

 最初見た時はみんな痩せていて、だいじょうぶかなぁーという感じだったのですが、この頃は暖かくなって食べ物がたくさんあるのか、ずいぶん太ってきました。

 今日は田圃に水が少なかったせいもあって、苗の間をドスドス歩くような、そんな感じでした。
 もちろん歩く音なんか聞こえなかったのですけど。

 それに、以前は人間をとても警戒していたのですが、この頃はこれだけ近づいても逃げたりしません。学習機能が働いているわけですから、ずいぶん賢いんだなーなどと、自転車を止めて考えていた西村センセイでした。

 それくらい今日(だけ)は、今年の金沢には珍しく、良い天気だったのです。



5月24日(水) 差額はどこへ消えた? ──学会宿泊費の謎──

 ある学会から連絡が来て、それで6月と7月の大会の準備を始めないといけないことに気づきました。

 この春に体調を崩してしまい、仕事はかなりセーブしているのですが、何もしないわけにはいかないので、いくつかの学会へは参加することにしたのです。

 学会のWebサイトから、指示された通りに参加申込をしたのですが、遠い場所での開催なので、宿泊を手配しなければなりません。

 サイトからホテルを申し込むのですが、客室でのインターネット利用可否とか、わからないことだらけ。
 自分で検索してホテルのホームページを出し、念のためと思って空室状況や価格を調べると、あれ、まぁ、直接申し込んだ方がずっと安い!!

 紹介されているホテル全部がそうだとじゃないのですが、センセイが申し込んだホテルの場合、学会経由の2/3くらいの値段で申し込むことができました。
 実は先日も同じようなことがあったのです。

 う〜ん、差額はどこへ消えた?

 普通にホテルを利用するなら電話一本、あるいはネットで申し込むことができます。

 でも学会経由だとFAXで申込書を送って、銀行まで行ってお金を振り込むと、確認書が戻ってきて......と何かと面倒。
 なおかつ高いとは......。

 あ"、今日の写真ですか。さて、何でしょう?

 正解は金沢工業大学(8号館)のエスカレーターです。首を左に傾けてご覧ください。



5月23日(火) 実は、こんなものも買っていただきました。(最終回)

 情けないことに、最近の西村センセイの毎日は、大学とアパートを往復するだけの日々です。

 こうなると当面の関心は、お昼のお弁当をどうするか──外食する余裕はない──とか、この機会にいろいろインストールしてしまえ(!!)とか、ホント、目先のことばかりに向いてしまいます。

 我ながら、情けない。

 でも今日は、そんな情けないお話の中から、明るい話題を、一つ。

 実は今回、PowerBook G4 12"だけでなく、20インチ “Apple Cinema Display”も大学に買っていただいたのです!! (写真左側)

 解像度は1,680×1,050ピクセルで、現在メインに使っている1,280×1,024ピクセルのディスプレイより横に長く、縦に短くなります。
 一つ一つのピクセルが小さいんですね。

 本当は机の下に隠れているPowerMac G4 Cubeと繋ぎたかったのですが、OS 9ではコントロールできないようで、うまく映りません。
 う〜ん、残念。

 そこで近い将来、ソフトのインストールなどが終わったら、PowerBook G4 12"の外付けディスプレイとして使うつもりです。
 現在は、2台目Mac mini(左下:私物)と仮に繋いで、いろいろ準備を進めています。

 このApple Cinema Display。

 メーラーやブラウザを立ち上げると、画面の右側に広い作業領域ができるので、とても楽です。でも(概ね)4:3の画面に慣れていると、マウスの移動距離が長すぎてビックリしたりします。

 画面はとてもきれいで、絵にしなやかさみたいなものがあります。(感覚的な表現ですみません。)

 筐体も美しいのだけれど、アルミでできているので、キーボードなとプラスチック製品は片っ端から傷つける──透明なものは特に傷が目立つ──し、PowerBook G4 12"など、金属製品を近づけることもできません。(もちろん、お互いに傷つくから。)

 何だか、朝から晩までタキシードを着ているようで、どこかちょっと疲れてしまいます。

 で、ついつい質実剛健──たぶん──な“MacBook”に関心が向いてしまうのですが......お分かりいただけますよね。この気持ち。



5月22日(月) Windows 95が、すっごく、速〜い。 ──おぉ、これぞ最後のPowerBookの実力!! ──

 西村センセイ、このところずっと、ある原稿に関して延々と単純な作業をしています。

 原稿の内容に立ち入る必要があるのと、たいしたレベルではないものの多少の知識と技術がいるため、外注したり他の人に代わってもらったりすることができないという、変な仕事なのです。
 とにかく、あまり生産的な仕事でないことだけは確か。

 今日も早朝から夜までその仕事をしていたのですが、とにかく単調なのと、そして本質的な問題として元原稿に問題が多すぎるため、いろいろ頭をめぐらせすぎて仕事が進まない......。

 で、このままでは精神的にマズいので、気休めに、横の机に封印を解かれたPowerBook G4 12"を置き、せっせとソフトをインストールしながら本来の仕事をします。
 インストールはCDを入れてだけなので、PowerBookがどんどんこなしてくれます。悶々
(もんもん)とするセンセイと違って、こちらはとても効率が良い。

 さて、今回インストールしたソフトの中に“Virtual PC”があります。MS-DOSやWindowsのエミュレータソフトです。

 センセイはWindowsユーザとつきあうために、ずっとこのMac用エミュレータ(最初はSoftWindows、その後はVirtual PC)を使ってきました。
 金沢工大へ移籍してからは、大学内での仕事はWindowsがメインになったのですが、自宅などでWindowsが使えない時は、ずっとMac(名機PowerBook 2400c)+Virtual PCで凌いできました。

 大学から松下の超小型Windowsノート機を貸与され、かつPowerBook 2400cが最前線を退いてからは、どこでもWindowsノートを持ち運ぶようになったので、仕事の現場でのエミュレータの出番は激減してしまっていました。

 けれど、Appleがインテル社製CPUを導入することになったために、情勢は一変。

 今後は、冗談抜きでApple社製ノート機で、Windows XPとMacOS Xを走らせ、大学やアパート、そして新潟の自宅といった根拠地ではMacOS 9/“Classic環境”で作業するという、よく考えると何だかとっても変なことになりそうなのです。

 おまけに最近、松下のWindowsノート機の具合がイマイチ。万一に備えて、バックアップのシステムを構築しておく必要があります。

 (前フリが長かったけど)そういうわけで、西村センセイ、Virtual PCが使えるPowerBook G4 12"を密かに見直していたのでした。(論理にはちょっと飛躍があるけれど、ま、いっかー。)

 今回、PowerBookにはWindows XP Pro(SP1)/2000 Pro(SP4)/95(OSR2)──OEM専用で、普通には市販されていないもの──をインストールしました。

 右の写真は、Windows 95で“HD BENCH”というソフトを使ってCPUの速度を計測しているところです。
 一見しただけでは何だかわかりませんが、グラフの下部はPentium2実機のデータ、上部はVirtualPCマシン(仮想マシン)の速度です。

 上部のグラフの中で、上の三つが抜きん出ていますが、これらは上から今回のPowerBook G4 12"、PowerBook G4 15"(チタン、1GHzの2データ)の順です。
 その下は旧来のMacシステムのもので、この2グループの間には、性能に格段の差があります。

 PowerBook G4 12"はあまりに高性能すぎて、目盛りが足りないくらいです。(右端がはみ出している!!)
 グラフ中、Pentium2実機で最高を記録したのマシンのクロックは337MHzなのですが、ざっと見たところ、PowerBook G4 12"はPentium2換算で1GHzくらいの性能ということになります。

 体感速度はビデオ回路等にもよるのですが、Windows 95だと実機よりも明らかに速い。とにかく速い。今から考えると、Windows 95ってずいぶん軽いOSだったのですね。

 ただ、さすがにWindows 95だと、インターフェイス関連──USBが使えるのはWindows 98SE以降──が古すぎて、Officeソフトやメール以外にはあまり使えないのですが、Windows 2000ならちょうど良い具合です。

 「エミュレータ」というと、「まねる」というイメージが強いかもしれませんが、強力なCPUにとっては得意な分野なのです。実際Windowsでも活用されています。

 もう、OSの優劣云々(うんぬん)ではなく、エミュレータを活用することによって、自分に似合ったソフト環境を実現することにポイントが移っているのかもしれません。



5月21日(日) 余り物には福がある(キッパリ)。 ──最後のPowerBookがやって来た!! ──

 突然ですが、PowerBook G4 12"がやって来ました。

 PowerPCベースのMacがなくなりそうで、特にノート型については発熱量の問題から早々にインテルベースに交替することが予想されたので、たまたまチャンスがあった時に、大学にPowerBook買っていただくよう、お願いしていたのです。
 ですから私物ではなく、大学のものです。

 幸いにもお許しが出て、2ヶ月ほど前にはすでに届いてたのですが、その頃は体調が絶不調。
 2台目のMac miniと同様、完全に“封印”されたままになっていたのです。

 以前に比べれば体調も良くなっているし、たまった仕事を片づけるために今日は日曜出勤だったので、勢いに乗って、初めてちゃんと動かしてみました。
 ご覧の通り現在はまだ、ほぼ開封したばかりの状態です。

 考えてみると西村センセイ、ノート型(PowerBook G4 15"〔チタン:私物〕)もデスクトップ型(PowerMac G4〔公物〕)も、MacOS 9で起動できる最後のマシンを持っています。
 今回PowerBook G4 12"を手に入れることで、OS 9で起動できなくなっても、“Classic環境”を起動できる最後のノート機と小型デスクトップ(Mac mini:2台とも私物)を確保したことになります。

 外から見るとたぶん、「何でそんな古いものにこだわるんだ」と思われるのでしょうが、いいんです。

 「余り物にこそ、福がある。」

 実はこれ、西村センセイの実感なのです。特に大切なものや、大切な人ほどそうであるように思われるのですが......どうでしょう。

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