2007年8月25日更新(2007年9月2日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)
■8月25日(土) 今週、柏崎市は記録的な大雨に襲われたらしい...
週末なので新潟県柏崎市の自宅へ帰宅したのですが、この間、柏崎は記録を更新するほどの大雨に襲われたのだそうです。
22日(水)は寒気を伴った強い寒冷前線が列島上空を通過しました。
センセイがいた金沢は朝、普通の曇りだったにもかかわらず、珍しく8時頃に防災無線が大雨警報の発令を伝えました。20分ほどすると天気が急変して、激しい雨風に。
ただし前線通過後、すぐに雨はあがってしまい、日中はまるで何事もなかったかのように晴れ上がりました。
センセイはワークショップの準備をしながら気象庁のレーダー画像をずっと見ていたので、新潟もそのうち寒冷前線がかかって大雨になることはわかっていました。
でも本来の業務であるワークショップが始まってしまえば忙しくて、もうそれどころではありません。
終了後は疲れてしまってバタン、キュー。センセイは自宅にあまり電話をかけないので、結局、帰宅するまでそのままになってしまったのです。
家族の話と地元紙(柏崎市だけの地方紙)の報道によると柏崎市は、午後2時頃から2時間ほど、観測史上最大雨量を記録する時間雨量は50mm以上もの激しい雨が降ったとのこと。((c))柏崎日報社
1時間に50mmというと、「バケツをひっくり返した」とか「滝のような」という形容をつけられるくらいの激しい雨です。やはり道路が冠水し下水も溢れたそうですし、もちろん鉄道などの交通機関も完全に麻痺。
幸い、降雨は局地的で、柏崎に注ぐ河川の上流ではあまり振らなかったため、河川の氾濫等は発生しなかったそうです。柏崎市は一昨年夏にも大きな水害に襲われたように、水害に弱い地域なのです。
被災家屋も気になりますが、地震発生から1ヶ月が経って、まぁそれなりに落ち着いてきており、また応急修理もかなり進んでいたので、新聞に載るほどの被害は発生しなかったようです。
不幸中の幸い、というわけです。
■8月24日(金) 日差しは夏でも、風はすでに、秋 ──信越線は9月中旬に開通予定──
今日の金沢は、朝は多少曇っていたものの、昼前にはすっかり晴れ上がりました。所用で建物の外へ出ると、日差しは痛いくらい。まだ夏の日差しです。
気温は30℃を越えるか越えないくらい。もちろんまだ暑いのですが、日差しほどには夏を感じません。
一番違ったのが風。時々吹く風が確実に秋のそれなのです。古くからの智慧の集積である旧暦(処暑)に合わせるかのように、季節は確実に変わっているんですね。
昨日もお伝えしたように、被災現場も少しずつ、でも確実に変わっています。
写真は最近撮影したJR信越線青海川駅付近。中央部の険しい崖が地震で崩れて、線路を塞いだ現場です。
崩れ落ちた土砂はすでに取り除かれています。
工事のために線路も架線も撤去されたままですが、それ以外の工事はかなり復旧が進んでいる感じです。
さらにここ以外の区間は、線路や路盤の修理をほぼ終えているようです。本日現在、JR東日本は9月中旬までの工事完了の見通しと伝えているものの、運転再開日は未定としています。
この区間の特急を共同運行するJR西日本はというと、この区間の運転はやはり9月7日までは運転休止となっていますが、それ以降については「未定」とのこと。たぶん、復旧工事の進捗状況や、試運転の実施などいろいろな状況を総合的に検討して、運転再開の日時を最終決定しようとしているのでしょう。
センセイもそろそろ、新潟−金沢間の移動を(代行バス+)鉄道に戻そうかなと思っています。
先日、時計を修理しました。
寝室に置いてあったのですが、1ヶ月前の新潟県中越沖地震で吹き飛ばされたのです。落ちたショックで電池が抜けて、地震発生時刻を指したまま止まってしまいました。
よぉーく見ると、秒針が外れてしまっています。自分で言うのも何ですが、センセイは器用なので、一度みんなバラしてから、元通りに組み立てました。
地震で全壊した家の中にはもう残骸が撤去されて更地になっている場合もあります。
知らない人が見たらここに生活の場があったなんてわからないと思います。最近は行ってないけど、仮設住宅の建設に伴って避難所も徐々に縮小されています。
時計や更地、避難所など、目に見えるものは少しずつ回復していきますが、人々の心は、本当のところはどうなんだろう。
避難所に取り残されたり、愚痴を聴いてくれる相手がいなかったりして、「自分だけ置いてきぼり」とか「何で自分だけがこんな目に...」などと我が身を追い込んでしまっている人もいるんだろうなぁー。
それも、かなり。金沢にいるととにかく忙しくて、考える機会が少なくなってしまうのだけど。
■8月22日(水) 久しぶりに、心地良い疲れ方 ──怒濤のワークショップが終了しました──
センセイらが主催する──といってもセンセイはお手伝いだけだけど──3日間のワークショップが無事に終了しました。「怒濤(どとう)のような」という形容をつけたくなるくらいハードな内容でした。
具体的な内容はかなり専門的なので省略しますが、いつもながら、外部(大学などの研究機関や大手企業)からの参加者の熱意には圧倒されます。
「何とかしなくちゃ」という危機意識──ただしとても建設的──がひしひしと伝わってくるのです。見かけ上はこちらからの講義が中心になりますが、でもよく考えてみると、こちらは情報あるいはきっかけを提供しているだけ。
本当に考えそして自分の中に潜んでいた問題意識を徐々に明確化するのは参加者の方々なんですね。
決して、センセイらが一方的に「教える」わけではないのです。グループに分かれてのディスカッションになれば、もう主催者もお客も区別はありません。
いろんな背景を持った経験豊富な方々が、でもそれにに拘泥(こうでい)せずにお互いに話合い、聴き合い、刺激し合って何かを作り出します。それが3日間続いて、今日はグループごとの発表会。
ディスカッションには時間的な制約がありますから、完成度はもうちょっとだったかもしれません。
でもそれは本質的な問題ではありません。たとえ現在は不完全であったとしても、「具体的にこうやって、より良くしよう」という生き物(?)はもう確実に生まれているのですから。(この点は学生さんと同じです。)
とても疲れたのですが、いつもの消耗した感じではなく、久しぶりの心地良い疲れ方です。しばらく忘れてしまっていたことを反省しなければなりませんね。
というわけで、昨晩は参加者全員でかなり激しく飲んでいたため、このサイトを更新できなかったのでした。ゴメンナサイ。
全国的に暑い日が続いています。新潟はお盆の後半にかなり涼しくなったのですが、どうも金沢以西はずっと暑かったようです。
昨日も、新潟は曇っていて比較的過ごしやすかったのですが、富山を過ぎて金沢に入ると猛烈な暑さ。綺麗に晴れていて、日ざしが痛いくらいです。
けれども夕方になってちょっと日陰になった車に乗ると、もう盛夏の時のあの「熱さ」はありません。また日の暮れがずいぶん早くなっています。
暦の上だけでなく、本当に秋がもうすぐそばまで来ているんですね。大気が不安定になっているため、金沢でも未明の2時過ぎに激しい雷雨となりました。
近くに雷がたくさん落ち、また日本海側の冬の嵐か、台風の時のような強風が吹き荒れました。
そのため、今朝は成長した稲がずいぶん倒れ、青いままもぎ取られた銀杏の葉がアスファルトの上に散っていました。その分、今朝は気温が下がり、また空気も澄んでいたので公園でのラジオ体操もずいぶん涼しそう。
この夏は地震騒ぎでほぼずっと新潟にいたので、今年初めてのラジオ体操です。まだ寝ているのでしょうか、若い保護者は少なく、祖父母あるいは地域の老人の姿が目につきます。
どうもセンセイはまだ頭が被災者モードから抜けないのですが、今日から大学の業務が再開され、また同時にセンセイらのグループによるワークショップが始まりました。
いきなりアクセル全開状態ですが、お客様のためにも、関係者のためにも、そしてセンセイ自身のためにも、ここは頭を切り換えて頑張りましょう。
■8月19日(日) 24型はデカイ!! ──ナナオの液晶モニタを金沢へ運びました──
学生の夏休みはもう1週間続くのですが、教職員は明日から業務を再開するので金沢へ移動しました。信越線が不通──9月中旬に開通見込みとのこと──なので、もちろん318iでの移動です。
この機会に、自宅でお湯を沸かすのに使っていた電気ポットなどとともに、先日購入したナナオの液晶モニタもアパートへ運びました。
先月買ったばかりなのに、ほとんど使われなかった悲運の液晶モニタを箱に詰め、代わりにHD2451Wを設置します。横幅があるので、となりのキネマディスプレイをずらす必要があります。
今回はパソコンモニタだけではなく、HD(ハイビジョン)映像のモニタとしても使用するので、パソコン系をデジタル1系統、AV系をデジタル(HDMI)1系統、アナログ(コンポーネント、S端子)各1系統、および後者は音声も接続しました。同じようなソフトをナナオとPowerBook G4+キネマディスプレイで映したのが右の写真。
ナナオの高さを最低まで落としているので良くお分かりになれないかもしれませんが、とにかくデカイ!!
だいたいキネマディスプレイ2枚分です。ナナオの右上の映像は、AV系の映像を重ね合わせたものです。
野球を見ながらパソコンで仕事をすることができますが、ちょっと使いにくいのであまり実用的ではないような感じがします。AVモニタとしては、自宅で1週間使っていたので特に変わった印象はありませんが、自宅の時よりずっと接近して視聴するので元の映像とモニタのアラが目につきます。
ただし、このモデルは1920×1080(パネルは1200)ピクセルの完全ハイビジョン対応なので、静止画像はとても鮮明です。
何度もお伝えしているように、自宅のアナログCRTモニタの方が全体としては格段に上質なのですが、大画面上をRGB3本の電子線をきちんと走査させるのはコストも手間もかかります。
また完全さを求めるのは無理です。一方、液晶にせよプラズマにせよ、完全デジタル接続の完全ハイビジョン対応モニタなら、元のピクセルとドット・バイ・ドット(1対1)対応が可能です。
残念ながらCRTの時代は終わりつつあるようで、もう数年したら大型はプラズマ、小型は液晶に換えないといけないかなと思っています。
ところで、自宅では気づかなかったのですが、金沢のHDD・DVDレコーダーとナナオを接続し、従来のアナログモニタ(PVM-20N5J)と同時に出力させると、16:9か4:3のどちらかを選択しなければならないことがわかりました。
液晶モニタには横長の、アナログモニタには従来の画像を同時に出力させることができないのです。右の写真は16:9(横長)をアナログモニタに4:3(従来)に圧縮して出力したものです。
液晶モニタはちゃんと映っているのですが、こちらは横が圧縮されて縦長になっています。これはセンセイの環境だけかもしれませんが、もう完全にHDハイビジョンは液晶で、従来の映像はアナログモニタでと割り切るしかないようです。