2005年7月2日更新(2005年7月11日ページ移動。2011年5月4日写真削除)
昨日は東京へ出張していたのですが、週末なので新潟県柏崎市の自宅に早めに戻りました。先日の水害の被害も心配だったので。
他の所用も兼ねて、まずJR柏崎駅付近へ行きました。氾濫した鵜川に近く、高さもあまりないので、しばしば浸水被害に遭っている場所です。
しかし意外にも、駅近辺は全く無事で、駅の南北を結ぶ地下道──水没したと思っていた──にも被害はありませんでした。駅を後にして河口方向へ向かうと様子が一変します。
駅から300m位離れたところに国道8号線の下をくぐる歩行者用の地下道があるのですが、今日は排水されていたものの、完全に水没したのは明らかでした。
民家も被害を受けています。一見すると無事に見える家も、雨戸の、ちょうど床の高さくらいのところまで水が及んだ跡が残っています。
ちょっと移動すると、一家、おそらくは知らせを受けて都会から戻ってきた家族が、家の後片づけをしています。
1階をすっかり空にした家もあります。駐車場に十数枚のずぶ濡れの畳を重ねている家もあります。浸水が少なかった家でも、軒先に消毒液(石灰?)が撒かれています。
もう正確な場所は忘れてしまったけど、高校時代の複数の友達の家も、被害を受けたに違いありません。1軒の布団屋さんがありました。水害に遭うその日まで営業していたのでしょうが、すで商品はにすべて破棄され、店舗は空になっていました。
この間、デジカメを持ってはいたのですが、やはり1枚も撮影する気にはなれませんでした。
今回の水害は、鵜川の堤防が破堤したことによるのではなく(別な場所では一部破堤)、あまりの雨量に、鵜川に注ぐ中小河川が氾濫したためのものです。
そのため被災された方には申し訳ないのですが、被害は河口近くの、高さの低い特定の場所に集中しており、少し離れるとまったく何の被害もありません。その分、センセイの家を含めて「(自分は)何事もなくてよかった」という発想になりがちで、ちょっと自己嫌悪気味になってしまいます。
かといって、今日の様子だと、我々にお手伝いできることは限られているようなのですが。
■7月1日(金) 梅雨の街を歩いてみると... ──今日から7月──
朝。アパートを出ようとしたら、激しい雨。梅雨前線が北陸に停滞しているのです。自転車での出勤を諦めて、今日は徒歩で行くことにしました。
とはいってもすぐに小降りになり、大学に到着する頃には、まるで雨雲が地表に降りてきたような、関東の、あの梅雨空に変わったのですが。ふだんは自動車を運転していて、その同じ道を自転車で走ると、車では見落としていたいろんなことに気づきます。
同じように、いつも自転車を走らせている道を歩いてみると、気づいてはいてもそれ以上深追いしなかったものがたくさんあったことを思い知らされます。
紫陽花(あじさい)もその一つ。
あぁ、紫陽花だなぁーとは思っていても、自転車だとすぐに次の交差点や散歩している人に気が移ります。
でも今日、改めて見直してみると、このお宅の紫陽花は、朝の微妙な気温と湿気と光線の中で、とても微妙で危険な(?)、大人の魅力を発しています。
すぐ近くに、クレヨンで描いたような──ホントに──青色の紫陽花が咲いているのですが、そういうお子チャマ系の美しさではなく、それなりに人生経験を積んだ人間の渋さの色です。
センセイはこっちの方が好きだな。
もっとも、もし今回の豪雨でセンセイの自宅が被害を受けていたら、こんな感傷的なことは言っていられないはずで、要は、ずいぶん勝手な生き物だなという所に落ち着くのだけれど。
そう言えば、今日はもう7月。1年の半分が終わったんだ。
ネット上でニュースを読んでいたら、ソニーがイギリスのテレビ工場を閉鎖するというニュースに出くわしました。
理由はCRT(ブラウン管)を使ったテレビの販売台数が大きく落ち込んでいるためだそうです。(c)朝日新聞社海外の話だし、あまり関係ないと感じられる方も多いでしょう。でも個人的には、ちょっとショックなのです。
実はセンセイがアパート用に買ったカラーモニタ(こちらやこちら)、大学で使っているもの(こちらの写真の右端)は、イギリスのこの工場で作られた業務用モニタなのです。
日本にも輸出されていたんですね。業務用や放送用のモニタは生産台数が極端に少ないのに、多品種を生産しなくてはならないので、いろいろな条件が整ったイギリスで作っていたのだと思うのですが、今後はどうするんだろう。
ソニーは民生用のみならず、これまで大きなシェアを占めていた放送用の分野などでも松下などに苦杯を嘗(な)めさせられています。
民生用の分野では顧客のニーズを読めずに空回りしてしまい、業務用、放送用の分野では新しい技術と先進性を打ち出せずにいます。
液晶やプラズマと比較すると、CRTには本質的な良さがあり、業務用の分野ではまだまだ活躍するはずなのですが、このままだと技術力を含めて、何もかも失ってしまうような、そんな感じがします。
■6月29日(水) 車をどんどん替える家 ──金沢でよくわからないこと──
車の買い換えを意識するようになってから、他の家の車が気になり始めました。
一つ気づいたことがあって、金沢のアパートから大学までの通勤経路に、3軒、車をどんどん替える家があるのです。
写真の家もその一軒で、青いアウディだなぁーと思っていたら、同じアウディでも別な車になっていたし、その次は国産車でした。
で、今朝通ってみると、初めて見るクラウンが止まっていました。そもそも、センセイのアパートの、向かい部屋の若夫婦も車をコロコロ替えます。
最初はオペルだったのに、富士重工の軽自動車になったと思ったら日産のキューブといった具合。
今は何に乗ってるんだったけな?自営業で、中古自動車を販売しているとかいうのなら分からないではない──でも商品に乗るってあるのかな?──けれど、何がどうなっているのかさっぱり分かりません。
■6月28日(火) 現在のところ、我が家は無事です ──またまた災害に襲われた新潟県──
報道でご存じかと思いますが、新潟県、それもセンセイの自宅のある新潟県柏崎市は本日28日、水害に襲われています。
昨日の夜、レーダーで雨雲を見ていてマズいなぁとは思ったのですが、今朝確認してみると自宅付近に厚い雲。
自宅と娘の通学が心配だったので、7時に自宅へ確認すると、大雨ではあるけれど今のところ被害はなく、学校から連絡はないので、そのまま登校させるとのこと。
柏崎は鯖石(さばいし)川と鵜(う)川という二つ川がぶつかるところにできた小さな平野で、もともと水害の被害を受けやすいところなのです。
たいてい、まず鵜川河口近くの最も低い場所が浸水し、次いで柏崎駅が水没するという順序なのですが、さすがにこれくらいになるとセンセイの家も危ない。お昼のニュースで鵜川堤防の一部が決壊し、街の中に濁流が流れ込む様子を報道していました。すでに数千人に避難勧告が出されたとのこと。
被害を受けられた方には申し訳ないのですが、やはり浸水は鵜川沿いの低地から始まっています。センセイの自宅は、水系的には鯖石川に属しているのですが、すでに警戒水位をはるかに超えて、水が堤防を超えそうになっています。
さすがに堤防を超えると、柏崎のほぼ全域が水没する危険性があります。最終的には22mもの高さのある堤防の頂点まで、あと70cmのところまで水が迫った後、やっと引き始めました。
写真はそのグラフ(新潟県のホームページより)なのですが、真ん中上段の青色の棒グラフは時間毎の降水量、ちょっと見えにくいのですけど、青い実線が累計の降水量で、降り始めから約250mmの降水がありました。
1日で1ヶ月分もの雨が降ったことになります。真ん中のグラフは、青い実線が鯖石川の水位の変化(横軸は時間)、黄土色が堤防の形と高さを示しています。
水位がもうす堤防を乗り越えそうになったことを示しています。下段の表は、時間毎および累計の降水量と、水位を表していますが、赤系統の色がついているところは警戒、特別警戒水位を超えていることを示しています。
夜になって、改めて自宅に連絡すると、自宅そのものには問題ないものの、市内のあちこちで被害が出ており、たくさんの人が避難しているそうです。
去年7月の水害、10月の新潟県中越地震と災害が続く新潟県ですが、しわ寄せが、老人など弱い立場の人々に行くことが、特に残念です。
■6月27日(月) バーベキューパーティー開催!! ──北陸地方が梅雨入りしました──
北陸地方は昨日の夜から雨が降り出し、今日も雨。気象台は新潟を含む北陸地方に梅雨入りを宣言しました。
平年より2週間以上、去年より3週間も遅い梅雨入りとなります。農家のセガレ(倅【せがれ】:新潟方言で跡取り=長男のこと)である西村センセイとしては、稲や野菜の生育のために嬉しいのですが、今日ばかりは夕方は止んでくれないかなぁーというのがホンネ。
実は今日の放課後、受け持ちのクラス(1年生)のバーベキューパーティが開かれることになっているのです。金沢工大に入学すると、春学期のどこかでクラスの親睦を深めるためにこのバーベキューパーティーが開かれます。
本当は早くうち解けてもらうために5月に開催するつもりだったのですが、師匠の葬式騒ぎなどでこの時期になってしまいました。幸い、夕方には雨も上がり、予定通りに実施。
責任者の学生がずいぶん頑張ってくれて、スムースに準備が進みました。
始まってしまえば、もう学生のペース。
お肉の量は、たぶんKgで量るほどたくさんなのですが、どんどんみんなの胃袋におさまっていきます。入学したばかりの頃と、一番違うのが顔の表情。
最初に対面した時は緊張もピークだったのですが、今では適当にグループを作ってテーブルを囲んでいます。学期末でテストもほぼ終わり、みんなでくつろいでパーティーを催すことができたので、この時期もいいかなぁーと思うようになりました。
これでビールがあったら最高なんだけどなぁー。みんな、早く成人してね?!
■6月26日(日) またまた「安物買いの...」か?! ──小型ウォーキングバッグを買ったのだけれど──
金沢工大へ移籍し、毎週新潟と往復するようになって困ったことの一つが、鞄。
パソコンや資料類のためにはずっと使っているものがあるのですが、問題は一週間分の衣類を運ぶ鞄なのです。何回かお伝えしているように、センセイは金沢では洗濯をしない(クリーニングに出す場合を除く)ので、普通の衣類に加えてバスタオルだとかシーツとか、割とかさばるものも運ばなくてはなりません。
赴任前後にちょっと探したのですが、適当なものがなく、結果的に家人のボストンバッグをずっと借りることになりました。
でも4年近く使っているとやはり痛んでくるし、雨に打たれたシミも目立つようになってきました。もう一つ。
来月また外国へ出張することになりました。
数日間同僚とオランダへ行くのですが、手持ちのスーツケースはもともと1週間以上旅行するためのもの。スーツをきちんと収納することができるなど、良い点もあるのですが、今回の出張にはちょっと大きすぎます。
前回のアメリカ出張でトラブルの一因となったように、機内に持ち込めるものの方が便利なのです。というわけでこの週末、この二つの目的を両立できる鞄を買うために、柏崎市内のお店へ行きました。
イメージしていたのは、キャリーハンドルがついた機内持ち込み用のウォーキングバッグ。
国内線と国際線で持ち込めるサイズが異なり、国内線用はかなり小さいのですが、調べたところ、センセイが利用する機会の多い全日空は、日航と違って国際線の規格でも持ち込めるようなので、そちらが目標。で、いつも利用している鞄屋の支店で探してみたのですが、何だかちょっとイマイチ。
予想していたよりずっと安いのですが、何だかどこかイメージと違う。お店で一番高い鞄――値段の問題ではなく中の造りが相対的に良かった――を買って、今までのかスーツケースと並べたのが右の写真。
確かに大きさはかなり違います。でも家でよぉーく調べてみると、鞄を横にした時の取っ手がない――金沢との移動ではたいてい、手に持って運ぶので横が便利――とか、取っ手がイマイチとか、ちょっと不満が出てきました。
で、今日、本店に行って他の鞄を探してみたのですが、あまり適当なものはありません。
このお店は柏崎では最も専門的なお店なので、ここにないということは、柏崎市内に存在しないということなのです。結局、この鞄は数日間の海外旅行用と割り切って使うしかないようです。
もっと大きな街の専門店で時間をかけて探すべきだったかもしれないという点では、今回こそ「安物買いの」だったのかもしれません。反省。