2008年6月14日更新(2008年6月22日ページ移動。2012年9月20日一部写真削除)

──2008年6月第2週のニュース──

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6月14日(土) 柏崎市で、地域最大の行事「えんま市」が開かれています

 今日はもう、見たままのお話。センセイの自宅がある柏崎市では、今日14日午後から16日にかけて地域最大の行事である「えんま市」がで開かれています。
 自宅に戻ったセンセイも、もちろん行ってみました。(夕方の撮影なので、色バランスが崩れています。悪しからず。)

 ふだんは人っ子ひとり見ない──冗談抜き──市街中心部。
 でも今日は、ご覧のように多数の屋台が出て、たくさんの人が繰り出しています。

 柏崎市の人口は9万人なのですが、えんま市の3日間には何と25万人(予測)もの人が繰り出すとのこと。
 新生児から老人まで含めた全人口の、2倍半ですよ。

 地域住民にとっては、春秋のお祭りよりも、夏祭りよりも(、下手をするとお盆や正月よりも)大切な行事なのです。

 えんま市はもともと数百年以上前に、馬の市として始まったものだそうです。
 その後は耕起や田植えなどの重労働を終えた農民にとって、憩いの場という意味が加わりました。

 馬を扱わなくなっても実用品を売買する割と堅実な市でした。
 センセイも──もう30年くらい前になりますが──反物のお店があったことを覚えています。

 でも今は、食品や籤(くじ)などを扱う子ども向けの屋台がほとんど。

 面白いことに同じ商品でも人気に偏りがあって、写真の「ぽっぽ焼き」のお店は長い行列ができています。
 行列に子どもの姿は意外と少ない。

 僅かですが、本来の市の様子を伝えるお店も残っています。

 写真左奥の、センセイや同級の蓮池薫氏の母校、柏崎高校に通じる小路は、瀬戸物のお店の場所。
 昔よりはずいぶん少なくなりましたが、今年もしっかりと屋台が出ていました。

 また少し離れた、別の幹線道路では道路の1/3位を潰して──写真中央の背の高い木がある場所は道路なのです──草花や植木の市が開かれています。

 瀬戸物や植木のお店では老人の方が主役ですし、ずいぶん落ち着いた感じがします。

 えんま市の中心は何といっても焔魔堂。

 昨年夏の新潟県中越沖地震で手前の部分が崩れてしまいましたが、幸いにも本堂は無事で、今日もたくさんの人が長い行列を作って参拝していました。

 えんま市のお客は、もちろん子どもが一番多いのですが、成人、老人の区別なく焔魔堂に参拝しています。
 いかに地域に根ざしているかがわかります。

 焔魔堂の隣には今年も「いかにも...」という感じのお化け屋敷。

 入ったことはない──だから営業に貢献したことはない──のですが、でも来ないとえんま市の気分が出ない......。

 ずいぶん身勝手なものですね。

 通りを一歩離れると、ご覧のように更地が広がっています。もちろん昨年の地震で家屋や店舗が被災し、撤去した跡地です。

 地震からほぼ1年。

 仮設住宅暮らしの人もまだまだ多いのですが、えんま市に来ている人の顔を、特に老人の顔を見ていると、やはりこのえんま市が一つの区切りの役目を果たすことになるんだろうなぁーと思えてなりません。

 どんなに歳を取った人にも、時間は心の傷を癒し、未来や希望が人間を一歩前に動かすようなのです。

 えんま市が終わると、柏崎は梅雨に入ります。



6月13日(金) 全柏崎市民のDNAが騒ぎ出す?! ──明日から被災後初の「えんま市」──

 意図したわけではないのですが、結果的に二日続けて夜の写真となってしまいました。もっともこちらはぼんやりしていて、何だか心霊写真状態......。

 これは比較的最近、柏崎市内の鯨波駅前を、走行中の電車車窓から撮影したものです。(ちなみに、ここで映画「頭文字D」の、主人公とヒロインの海水浴シーンが撮影されています。)

 周囲は真っ暗で、撮影時間がとても長い(1/8sec)なので、手前のホームも駅名表示板(左)も防護柵も、そして右端の電柱もみんな流れてしまっています。

 写真中央には割と大きな建物があって、ピントはそこに合わせたのですが、こちらはそこそこきちんと写っています。
 手ぶれ補正をかけているのですが、その効果は大きくて、しっかりと被写体を追随しています。

 昨日は酷評(?)したけど、パナソニックのデジカメ、確かにこういう点は優れていますよね。

 さて本題。

 鯨波は県内屈指の海水浴場で、主に群馬県──海がないから──からの海水浴客が訪れる場所です。
 来月の海開きを前に、浜茶屋の建設も始まっています。

 中央の建物、写真ではよくわかりませんが「全部屋・バス・トイレ・クーラー付 別館 千鳥」という看板がかかっています。海水浴シーズンごとに建設する浜茶屋ではなく、こちらは恒久的に建設しておき、シーズンのみ営業する季節旅館なのですね。

 ところで、写真をよぉーく見ると、中央部にオレンジ色の明かりが灯っています。まだ海水浴にはまだ寒すぎるのに。

 昨年末に気づいたのですが、冬だというのにけっこう宿泊客がいるのです。駐車場に止まっているのは工事現場でよく見かける白い商用車......。ここに泊まっていらっしゃるのは、昨年の新潟県中越沖地震の復旧工事のために、他県や県内の他地域から来た方々なんですね。
 確かに長期滞在客にはホテルは高すぎるだろうし、旅館側にとってもこの上ない話だろうし。

 さて、その柏崎市は明日から地域最大のイベント「えんま市」を迎えます。
 400年以上の歴史を持つ市で、ふだんは僅かな数の老人しか見かけない市街中心部に数万人の人間が繰り出すというイベントです。しかも今回は被災後初めての開催。

 センセイを含めて全柏崎市民のDNAがワクワクしている、そんな感じなのですが、その様子はまた明晩!!



6月12日(木) 「本当に話している」時は、言霊(ことだま)が身体を乗っ取っている?!

 今日は溜まった仕事を片づける......はずの日。

 でも午前中に取材──すっかり忘れていた約束を思い出してよかった──が入って、思わず熱く語ってしまったので、なかなか調子が戻りません。

 最近、本を読んでいて、著者の指摘に自覚させられたのですが、本当に話している時の人間は、話す内容を決めていません。何が口から言葉となって出るのか、当の本人にすら全然わからない。

 いわば誰かの霊がセンセイの体を、特に口を乗っ取って、喋らせるようなもの。「言霊(ことだま)」そのものですね。

 こういう時は、自分でもまったく考えていなかった内容がセンセイの体を通して表明され、「そういえば確かに...」という(再?)発見がたくさん生まれます。
 それに比べると、決められたことを喋っているのは、駅の自動放送と同じようなものかもしれません。(頭は完全に寝ているし)

 とにかく今日は知的に興奮してしまったので、片づけるはずだった仕事はどこへやら。
 気がついたらもうスーパーからお刺身や惣菜がなくなってしまう時間です。

 慌てて外へ出たのですが、夏至が近いので空にはまだ明るさが残っていて、その青空(?)の中に、金沢工大のシンボル「ライブラリーセンター」がすっくと立っています。
 実物はもっと迫力があります。(撮影テクニックは問わないように)

 こちらと比較してみると凛々(りり)しさ(?)がなくって、何だかふやけたような感じがするのだけど、やっぱりカメラのせいかなぁ。



6月11日(水) 何故か初代iMac(の空箱)が...。

 いつものように朝早く出勤して、誰も来ていない研究室の階に登ると、あれ? 正面に、ご覧のように初代iMacの空箱が......。どうして!?

 ちょっと解説が必要でしょう。

 金沢工大ではパソコンは必需品。

 種々の連絡はほとんどまったく紙を使わず、電子メールやWeb上で行われます。課題をe-ラーニングシステムで提出することもあります。
 だから金沢工大の学生は入学時に、必ずパソコンを用意しないといけないのです。

 でも、その「パソコン」は当然、Windows。

 Webを使ったシステムなどはMacでも対応できるケースもあるのですが、学内の多くのシステムはWindowsを前提として組み立てられています。

 しかしどんな場所にもへそ曲がりはいるもので、例えば建築系だとか、外国語関係には結構Macユーザーがいらっしゃいます。
 でもその数は限られているので、近所の誰がどのMacを使っていて、というのはほとんどわかっていたはずなのですが......。
 このiMacは別。

 誰の物なんだろう。5色のキャンディーカラーiMacですから1999年に発売されたはず。

 う〜ん、金沢工大、意外と隠れMacユーザーがいるのかも。



6月10日(火) 輪島沖でマグロが豊漁となっています

 2年くらい前から顕著になっていたのですが、スーパーのお刺身の分量がどんどん減っています。

 水産資源の減少──たぶん乱獲のせい──がベースにあって、しかもBSEや鳥インフルエンザの影響て海外での水産物消費量が増えていたので仕入価格が急上昇。
 利益を確保するために、お店はまず内容量を減らしていたんですね。もちろん実質的な値上げです。

 特に最近は、ご存じのように原油価格が高騰しているため、お刺身の値段も上がるし分量も目に見えて減少。
 肉をあまり食べないセンセイには大きな問題なのです。

 ところで先週、輪島沖でマグロが豊漁だと報道されていました。
 定置網にたくさんのマグロが入っていたため、船に運びきれず、一部をそのまま残してきた程だそうです。

 しかも、その後もたくさんのマグロが巻き網に入ったとのこと。マグロは太平洋という印象が強いのですが、そうでもないんですね。((c)中日新聞社)

 水揚げされたマグロの部分は東京などに運ばれたそうですが、他のニュースによると一部は金沢でも流通しているそうです。
 確かに昨日、近くのスーパーでは輪島産の新鮮なマグロを販売していました。しかもずいぶんお安く。

 というわけで西村センセイ、昨日と今日は美味しい地場物のマグロを頂戴しています。金沢に来て初めての経験です。
 本当はお刺身の写真を......と思ったのですが、そちらは省略させていただきます。

 悪しからず。



6月9日(月) えーい。この際、直結だぁ!! ──MacとPCは意外に仲良し!? ──

 今回の学会では研究成果(?)の一部を発表したのですが、いろいろあって準備がまったく間に合っていませんでした。金沢工大に移籍してから、どうもこういう事態が増えているようです。
 まぁ、加齢に伴う気力、体力、そして知力の衰えが最大の要因だと思いますが。

 移動初日の金曜日は、夕方の講義をとにかく終えて、その記録を新幹線の中からアップして高円寺のホテルに着いたら、バタンキュー。

 幸い、センセイの発表は2日目の日曜日だったので、前日の土曜日を使ってスライドを作成します。

 学会での発表はWindowsマシンとマイクロソフトのプレゼンソフト「パワーポイント」を使うのが普通。
 へそ曲がりな西村センセイも、もちろんここはきちんと業界の常識に従います。

 でも今回は画像やグラフを多用するのですが......これって、Windowsが最も苦手の分野の一つ。
 そこで今回は写真のようにPowerBook G4とWindowsマシンの両方を持参しました(ホントに重かった)。

 次に問題になるのがデータのやりとり。

 金曜日のホームページはMac(PowerBook G4)上で作成し、USBメモリを使ってデータをWindowsにコピーしています。
 移動中の特急電車と新幹線の中で作成したので、2台を同時に起動できる場所がなかったからです。

 でもホテルに着いてしまえば話は別。

 実は、普通のイーサーネットケーブルを使って二つのマシンを直結してから起動しさえすれば、写真のように簡単にネットワークを形成できるのです!!
 ケーブルには極性があって、昔は極性変換アダプタを持参していたのですが、現在は自動で判別してくれますから、ホント、繋ぐだけ。

 こうやってMac OS X上のきれいな画像をOS 9上のソフトで加工し、再びOS Xに戻って“Go Live CS”でホームページを作成し、Windowsマシンにデータを移してアップしていたのでした。

 もちろん肝心要の発表用スライドも同様です。必要な素材をMac側で作成して、Windows上のPowerPointで組み立てました。

 Windowsだけ、あるいはMacだけを使っている方には、「何でここまで」と思われるでしょう。
 でも少なくとも西村センセイの場合、限られた時間の中で最高の生産性を発揮するためには、これが一番の解法なのです。

 ただし(繰り返しになりますが)、重さだけは別。ここはダンベル体操だと思って我慢することにしましょう。



6月8日(日) 高田馬場駅前で「ゴーゴーカレー」を発見!!

 今回の出張では目白大学との往復に便利な中央線沿いに泊まっていたのですが、今日は荷物──PowerBookとWindows!! ──を抱えたまま帰るので、大学に近い西武新宿線から乗車。

 西武とJRの新宿駅は少し離れていて不便なので、高田馬場でJR山手線に乗り換えます。
 予定より早く到着したので、みどりの窓口で指定を早い新幹線に変更してもらい、外へ出ると......え"。

 目の前にあるのは何と、金沢の「ゴーゴーカレー」!! ここは東京、高田馬場ですよぉ。

 以前、「チャンカレ」(株式会社チャンピオンカレー)が北陸三県以外に初めて進出するという報道ご紹介したことがあります。

 その中でも述べられているのですが、ゴーゴーカレー(株式会社ゴーゴーシステム)はチャンカレより先に、他県やアメリカ(!!)へ進出していたのですね。
 この高田馬場駅前店は都内ある6店舗の一つというわけです。

 営業してはいたのですが、昼食時ではなかったため、センセイが見た時はお客はいないようでした。

 でも金沢発のお店がこんなに頑張っていると、(自分が努力したわけじゃないのに)何だか嬉しくなってしまいます。

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