2006年12月1日更新(2006年12月10日ページ移動。2011年5月3日一部写真削除)
■12月1日(金) 北海道日高地方は競走馬の故郷だったんですねぇ。
昨日は電車を4本乗り継いで、無事に夜行寝台特急「北斗星」に乗ることができました。
本当はもう1本、大学(「工大前」)から新西金沢まで乗るつもりだったのですが、天気が悪かったのと、後の列車に乗り遅れた時のリスクを考えて、センセイとしては珍しくタクシーで駅まで移動しました。(駅に着いたら雨はあがったけど。)そもそも北斗星に乗り込んだのが遅かったのと、持参したサッポロ・ビールだけでなく、ウェルカム・ドリンクに出された小樽のワイン──やたら甘かった──も勢いで空けてしまったので、目が覚めたのは森駅。
いつもだったら、青函トンネルの通過音──かなりうるさい──で起こされるのですが......。目が覚めて外を見ると雪が10cmくらい積もっていました。
普通の靴で来たのでどうなるかと思ったのですが、目的地の室蘭では、道路の雪はほとんど消えてしまっていました。今回は周遊券で来ていて、この辺の鉄道やJRバスが乗り放題なので、ちょっとだけ日高地方をフラフラしてみました。
以前聞いたことがあって、でもセンセイは競馬をしない──賭け事系は全般的に苦手──ためにすっかり忘れていたのですが、この日高地方は競走馬を多く育てている場所なんですね。
ワンマンカーのアナウンスが、「シンボリルドルフを育てた○○牧場」とか「ハイセイコーの...」とか告げています。で、雪はほとんどないのですが、気温はとても低くて、たまたま道路の温度表示が目に入ったのですが、何と-4℃!! 夕方の表示なので、夜はもっと冷えていると思います。
真冬用の防寒着を着てきたのですが、新潟や金沢の寒さと違って、底が抜けたような冷え方をします。特に下半身が寒い。
で、地元の方はというとちゃんと防寒用のズボンもはいていらっしゃるのです。さすが。
唯一の例外は女子高生のようで、今日は各学校とも試験で早めに放課となったようなのですが、女子生徒の格好は本州と同じ。ホントにあれで寒くないんだろうか。
明日はお仕事です。夕方からは懇親会──これも仕事──があって、その後再び夜行寝台に乗って戻るので、明日中の更新は微妙です。悪しからず。
■11月30日(木) 待望の『初年次教育 歴史・理論・実践と世界の動向』、本日発売!!
西村センセイは現在、北海道へ向けて移動中です。土曜日に室蘭工業大学主催のシンポジウムがあって、そこで皆さんが受けている「科学技術者倫理」の講義について報告するのです。
午後の講義を終えてから電車を乗り継ぎ、最終的には夜行寝台特急で北海道入りします。今日の授業の様子とこのページは、乗換駅の大宮でアップしています。
さて今日は、ちょっと宣伝を。(だって、滅多にない機会だから。)
今日11月30日、丸善から写真の『初年次教育 歴史・理論・実践と世界の動向』という本が出版されました。丸善のサイトに解説があります。
高校と大学は、少し前まではそれぞれ自分たちのことしか考えていませんでした。唯一の接点は入学試験で、入りやすいとか難しいとか、どうやったら入れるかとか、せいぜいがその程度。
しかし最近は、いろんな事情で、緊密に連携を取る必要に迫られています。大学生になった皆さんなら、何となくわかってもらえると思います。実はこれ、日本だけの問題ではなくて、世界で同時に起きていることなのです。
そこで、世界の動向を念頭に置いて理論を考察し、そして国内の先進的な実践を紹介したのがこの本。
大学教育学会という学会の委員会を中心にこの本が企画され、その中で金沢工業大工を取り上げることになって、金沢工大のプログラムを設計した先生とセンセイが金沢工大の取り組みをご紹介することになったのです。
センセイはプログラムを設計したわけではないのですが、学会員だからということと、これまでも初年次教育に関わったということから参加することになりました。センセイらが脱稿したのは去年の8月。
やっとの出版で、この間にも金沢工大のプログラムは進化してる──ここが金沢工大の強み──ので、今読み返すと「もっとあんなことも書けば良かったなぁー」などという部分もあるのですが、まぁ、やることはやった。税別3,600円と、皆さんが気軽に買っていただけるようなものではないのですが、どこかで見かけたら手に取ってみてください。
あ、お世話になった方々には近日中に発送いたしますので、もう少々お待ちください。
明日は深夜に北海道からお送りします。
■11月29日(水) 明太子キューピーちゃんは、キューピーのいとこか?!
数ヶ月前のこと。
新潟の自宅に戻ると、娘が変なメロディーの歌を歌っていました。一度聞いたら忘れられない、インパクトの強いメロディーです。
娘に尋ねると、キューピーが販売している「あえるパスタソース たらこ」のCMだとのこと。CMも印象が相当強いようです。
このごろでたらめに忙しくて、ほとんどテレビを見ていない──ニュースすら見るのは稀──のでセンセイは知らなかったのですが、このCMと歌はかなり話題になったようですね。
先日、大分への出張で博多に立ち寄った際、たらこキューピーの強い印象が頭に残っていて、駅の土産物屋で「福岡限定 明太子キューピーちゃん」のペンケースを見つけた途端、衝動買いしてしまいました。
......でも、キューピーに羽や手なんかあったかなぁー。
結局、いまだにテレビではCMを見たことがないのですが、先日入ったスーパーで、販促用に流していたCMを全バージョンを見ることができました。
確かに、一度見たら忘れられないCMです。それで「あえるパスタソース たらこ」を買うかどうかは別だけど。
でもやっぱり、どこか違う。
キューピーのサイトにアクセスすると、特集ページ(右の写真)まで準備されていて、たらこキューピーの一群が押し寄せてきます!! ((c)キューピー。一部改変)
「プロフィール」ページには、身長21cm、体重450gとかいろんな情報が載せてあって、その中に「「明太子キューピー」はいとこにあたる」との記述もあるのですが......やっぱりどこか似ていない。
変だなぁーと思って「グッズ紹介」ページを見ると、ぬいぐるみやマグカップ等はあるのですが、「明太子キューピーちゃん」ペンケースは載っていない......。
そうなのです。
キューピー「ちゃん」があるかないかで大違い。
「博多限定 明太子キューピーちゃん」は、実はキューピーの一族ではなかったんですね。でも、まぁ、可愛いからいいんですけど。
■11月28日(火) 思いがけない訃報に接しながら、初めての新米を食べた日。
午後、今日二つ目の授業を終え、急に飛び込んできた重要な仕事を力ずくで片づけた──相手は呆気に取られていた──ので、気分はもう、「今日はお終い!!」。
明日の、大学院の講義の準備が終わっていないんだけど、明朝早起きして準備することにしましょう。とはいっても、帰宅前にいくつかのメールを片づけなければなりません。(お返事をお待ちの皆様、明日中には何とか......。)
その一つに、明後日出版される本の連絡があって、出版元の丸善の編集者にメールを送りました。
本来の用事に加えて、以前2冊の本──昨年亡くなった師匠の本と、当方らの本──を出版した時にお世話になった編集部のIさんにによろしくと書き添えました。
すぐに返信があったので、さっと本文を追っていて、眼が釘付けになりました。
「○○でございますが、実は3年前に亡くなっております。」
え"。
......まだお若かったのに。
今から考えると、一緒にお仕事をした時、彼は40歳代の半ば。今のセンセイと同じような年頃です。
とてもきちんとした仕事をする人で、かといって妙な堅物でもなく、ヒットした「丸善ライブラリー」シリーズを立ち上げる企画力も持っていらっしゃいました。
メールの行間から現役か、それに近い状態で、重い病気に襲われたのだろうと推測されます。
ところで今日、今年初めての新米をいただきました。
農家の人間は、古米がなくならない限り新米を食べません。特に、今年のセンセイの場合、古米は即ち、西村家最後のお米なので最後まできちんと食べようと思っていました。
ところがこの週末に車で金沢に移動した際、慌てていて古米を持ってくるのを忘れてしまたのです。で、今日は別に運んでおいた新米を初めて炊く日だったのです。
年に一度のおめでたい日なのですが、どうも味が寝ぼけている。水の量もきちっと管理したのに。
平野部のお米──中山間地のお米より味はやや劣る──だから、というのが一つの理由なのですが、やはり、どうもそれだけではないようです。
執筆者をとてもうまくリードして、すっかりその気にさせる優秀な編集者だったIさんのご冥福をお祈りします。
■11月27日(月) ゴーゴーカレー金沢本店に入ってみました。
週末の学会は金沢大学で開かれていたのですが、金沢大学は現在、郊外のかなり不便な場所にあるのです。昔は市の中心部、金沢城の中にあったそうですが。(センセイはその頃を知らない)。
学会参加者は駅やホテルからかなりの長時間バスに乗って会場へ移動したはずなのですが、やはりとても不便。
そこで西村センセイ、冬物衣類の運搬を兼ねて、学会の期間中は車で金沢へ来ていました。
当地ではこの春「山側環状線」が完成したので、車を利用すると金沢工大やセンセイのアパートと金沢大学間の移動がずいぶん楽になったこともあります。学会の最中にちょっと時間ができたので金沢工大に戻ったのですが、ついでにお昼を途中の「ゴーゴーカレー」で済ませることにしました。
以前からカレー屋さんが存在することは知っていたのですが、アパートから離れているので車でないと来られないし、逆に、車で来る時は新潟との往復の際に通過するだけなので、結局、お店に入ったことがなかったのです。お店の雰囲気はチャンカレこと「カレーのチャンピオン」に似ています。食券が必要な点も同じ。
お店の人はみんな、黒地に白で「55」と染め抜かれたTシャツを着ています。
何で「55」なんだろうと思ってあちこち見渡すとお店を紹介したテレビ番組が流れていて......どうもオーナーが松井秀喜選手と同郷で、松井選手に入れこんで「55」ということのようです。
これもまたチャンカレと同じく、このお店もカツカレーが定番らしいのですが、センセイはもうそんな根性はないので、普通のカレーを注文しました。
カレーを盛る店員は、お客の視線を意識して大きな動きでカレーをご飯にかけています。ラーメンの余分な水分を切る時の動きとそっくりです。
カレーの色はかなり黒く、ターバンカレーに近い。で、肝心の味なのですが、(良し悪しは別として)チャンカレのようなクセはありません。ただし、チャンカレよりかなり辛い。
もう一つ隠れた問題があって、ご飯はチャンカレの方がずっと美味しい。たぶん、カレーの味を支えている裏方はご飯なのです。
というわけでセンセイの場合、ゴーゴーカレーは一度行けばもういいかな、という感じでした。(若い皆さんはまた別な印象を持つと思います。)
センセイの個人的な判定によると、この勝負、チャンカレの勝ち!!
■11月26日(日) うれしい話が、それも二つ!! ──金沢で学会に参加しました──
仕事が忙しいので、今日は夜に電車で金沢へ移動したのですが、センセイが乗った、まさにその特急電車が、北陸本線谷浜駅構内の信号機故障で、駅直前で長時間止まってしまい、ダイヤは大混乱となりました。
この件、報道機関はどのように報道する(/あるいは、しない)のでしょうか......。何度もお伝えしているようにここ数週間、毎週末に行事があるので、西村センセイは変則的なパターンであちこち移動しています。(まだ続くけど。)
先週は週の真ん中に自宅へ戻り、週末に車と電車で新潟−金沢を往復したので、何だか妙な疲れ方をします。(関係者の皆様、メールのお返事が遅れていますが悪しからず。明朝から送りますので、お許しを。)
でもフリーランスの専門職の方々はこれが当たり前なんですけどね。つくづく関係者の皆さんはすごいなぁーと思います。そんなこの週末、センセイは金沢大学でセンセイが所属する学会が開かれたので、こちらに参加していました。
この学会、6月にメインの大会を開催し、11月にもう一度、ポイントを絞った大会を開くのですが、今回、後者が金沢大学で開かれたのです。この大会、1995年度にはセンセイ自身が前の大学で開催した──本当に大変だった──こともあるのですが、その頃は参加者はあまり多くありませんでした。
ところが今年の大会を含めて、参加者はうなぎ登り。やはり関係者の関心が高まっているんですね。で、その中でも、特にセンセイが関係しているシンポジウムに参加していて、びっくりする(/あるいは、ずっと待っていた)ニュースがありました。
それも二つ!!その一つは、センセイらが執筆した本が11月30日に丸善から発売になるという、待ちに待ったニュース。(もうすぐご紹介しますね!!)
もっとも、センセイらが脱稿したのは去年の8月なのですが......。もう一つは大学そのものに関するおめでたい話なのですが、こちらは公表がもうちょっと先になるかもしれません。(まだその筋の、本来、先に知るべき方々が知らないニュースなので。)
ちょっと商売の話になりますが、今回の学会に参加して、これまで考えていたことが少し変わりました。
今週末(12月2日)に室蘭の室蘭工業大学で発表するのですが、予定していた──ただし頭の中だけの話。資料は何も作っていない──内容を変更しないといけないと思います。それくらい、ある意味でセンセイにとっては厳しい学会だったのですが、でも出版と「おめでたい話」はやっぱりうれしい。
うれしいものは、やっぱり素直に、うれしい!!