2010年4月24日更新(2010年5月2日ページ移動。2014年5月25日一部写真削除)
■4月24日(土) 確かに、センセイも利用しなくなっていたし。 ──サラ金の無人端末の隣で今度は...──
今日は見たままのお話。
小雨の降る中、自宅へ戻るためにアパート近くのバス停へ急いでいると、とても大きな工事音がしました。
先日出くわした消費者金融の無人端末は無事に撤去され、現在は更地になっていますから、そこではありません。「きっと幹線道路の向こう側で何かの工事が...」と思って歩いていると、え!?
無人端末の隣(こちらの写真の左隣)のガソリンスタンドがご覧のように、重機で解体されています!!それなりにお客が入っていたこのお店。
加齢のために、新潟−金沢間の移動は電車での移動が主になっているセンセイですが、アパート最寄りの給油所ということもあり、このお店はかなり利用しました。
現金客の「カード」なるものも、まだどこかにあるはず。独り身で身軽なセンセイはともかく、石油ストーブやファンヒーターのために軽トラなどで灯油を買い求めに来た地域の人たちはどうすれば......と考えてしまいます。
廃業するのか、改築して新規開店するのか、センセイは裏側から見ただけで、掲示を確かめていないのでわかりませんが。よく考えると、大きな交差点に面したこの交通の要所。
数年前までは斜向かいに別なガソリンスタンドも存在しましたが、廃業後、その場所はまったく別な用途に用いられています。世界経済は、日本を含むいくつかの国を除き、全体としては発展途上国の需要にに支えられて、予想以上に回復しているようです。
しかしそのようなマクロな動向とは別に、短期の資金運用だとか、ローカルな経済事情──石川県は加賀、能登ともにかなり厳しいと思う──のために、会社経営を断念しなくてはならない、そういうミクロな事実が、しかし冷厳に進行しています。
ガソリンスタンド業界は特に、大規模寡占化が進んでいるようだし。マクロとミクロ、その両方の視点が求められているんでしょうね。
■4月23日(金) ごはんが美味しく、ビールがうまい。西村センセイ、ホントに倖せ
授業を含めた今週の行事の中で、センセイがもっとも気がかりだったのは、授業や会議ではなく、健康診断。
新入生のかなりがそうであるように西村センセイ、高校生から大学生の頃は「針金が夏痩せしている」と言われるほどガリガリだったし、血圧も、大学に入った最初の健康診断で数値があまりに低く「今まで病気になったこと、ありません?」と、医師が心配したほど。
でもご安心ください。オトナになり、お酒を飲むようになると、センセイも縦方向には伸びないのに横方向にだけ、ブクブク......。困ったことに体型だけでなく、最近は血圧も上昇気味。特に去年は最悪で、検診で看護士が何度も血圧を測定し直し、もう少しで生活指導を受けるところでした。
身に覚えはないのですが、仕事が忙しくストレスが溜まっていたのでしょう。今回の検診に備えて、ある人は食事量を減らしたり、休肝(=アルコールを摂らないこと)日を臨時で設けたり。でもセンセイにはそんな余裕はありません。
あまりに忙しすぎるのです。男性教職員の検診は今週3回のチャンスがあったのですが、ずっと急ぎの仕事を抱えていたので、センセイが受診できるのは今日だけ。
時間は自由に選べるのですが、例年だと朝早くに行っても、長い長い列がゆっくりと進むので、終わるまでにざっと1〜2時間。
受診に備えて前日の晩は食事を軽めに抑え、当日は朝食を抜く必要があるのと、とにかく検診を終えて仕事に戻りたいので、みんな朝に集中してしまうのです。それでは逆に、遅い時間に受診したらどうでしょう。
検診の受付はお昼までなので、受付終了の1時間ほど前に会場へ行ってみました。
予想通り、会場はガラガラ(白状すると、忙しくてそれまで行けなかったのですが)。写真は問診のブースで、右側に待機する人のための椅子が並べられていますが、もちろん誰の姿もありません。
結局、全く待つことなく20分ほどですべての検診を終えました。さて鬼門の血圧はというと、昨年より20(mmHg)以上も低下!!
まったく問題ない数値です。検診のために並んでいたこと自体が、血圧を高めたということなのでしょうか......。話題のメタボ(腹囲)も2年連続数cmずつ低下していますし、体重も毎年1Kg落ちています。数値だけ見ると理想的。
でも、センセイの実感はかなり違います。お腹の肉が重力と仲良くなってしまい、ベルトがますますきつく感じられるのです。たぶん、加齢で筋肉に締まりがなくなってきて......というのが実態で、数値と実感の、そのどちらも本当なのでしょう。
幸いなことに、教師の本業である授業が始まるとそれが一種のリズムになるので、量こそ減った──センセイの年齢になると「お腹が空いた!!」という感覚が薄れる──ものの食事が美味しく感じられます。
先日は夕食の際、電子レンジで温めなおしたご飯(たぶん最高級品のコシヒカリ)が甘くてとてもおいしかったので、おかずには手をつけないまま、ご飯だけを茶碗に軽く一杯食べてしまったほど。
瓶入りのサッポロビールも、もちろんうまい。おいしくて、うれしくて、倖せを実感している西村センセイ。だって「歳を取るのも悪くはないな」と考えるようになっているのですから。
■4月22日(木) 「僕の眼鏡、知らない?」「あ、あなた.....頭の上」
西村センセイ、昔は割と夜に自宅で仕事をしていました。でも歳を取ってきたし、そして視力がどんどん衰えているので、金沢工大に移ってからは明るい昼間に大学で仕事、アパートは仕事の後片づけ、という感じ。
アパートではできるだけパソコンで作業できるものに限定しています。紙に書かれた文字は小さいことが多く、とても疲れてしまうのです。
それでも、大学での作業が間に合わなくて、どうしてもアパートで読まなければならないことも。先日、やはりそういう事情になって、良く読めなかったので老眼鏡を取り出そうとすると......あれ?!
眼鏡がない。ケースから取り出したはずなのに......。机の上はもちろん、脇の棚の上、あるいは反対側においてあるラックやカラーモニタの上まで探すのですが、見つからない。
ふと、怖ろしい考えが頭をよぎりました。
もしかして西村センセイ、眼鏡を頭の上にかけているか、最悪の場合、眼鏡を普通にかけたまま「眼鏡がない!!」と騒いでいるのではないか......。
「僕の眼鏡が見当たらないんだけど...」という夫に対して、妻が「あなたがかけているのは何?」という話、良く耳にします。恐る恐る手を頭の上に伸ばすと......ない。眼鏡は存在しません。嬉しいような悲しいような。良く考えてみると、作業を中断して帰宅したので、ケースだけを鞄に詰めてしまったようなのです。
でもセンセイの場合、その日は意外と間近に迫っているのかも。
■4月21日(水) 「世の中にはこんなに多くの妊婦さんがいたのか...」の、逆
「それ」を意識したのは昨晩遅くのこと。
金沢でのセンセイは家族が来る時のことを考えて、1人暮らしには少し広すぎる2DKアパートを借りています。もっとも、家族がここに入ったのは8年間で2回だけなのですが。
寝室にしている和室に入ろうとして、窓の外がうるさいことに気づきました。蛙の鳴き声です。
「それがどうした」と感じられるかもしれません。
蛙は水辺でないと生きていけませんから、窓の外には水面が広がっているはず。
つまりアパート前の田圃がいつの間にか耕起され、しかも水が張られているということなのです。
もちろん田植えが迫っているからです。昨晩は弱い雨がずっと降っていたのですが、雲の薄い部分に月がぼんやりと見え、そしてもう一つの月が水面に浮かんでいました。
写真は今朝出勤する時に撮影したもの。まだ雨は完全に上がっておらず、遠くの山々は雲の中。そして田圃はというと、ご覧のように満々と水を溜めています。
そういえば日曜の夜にここを歩いていると、田圃を耕した時の独特の匂いがしたっけ。実家で稲を育てていた時は匂いや苗の育ち具合がとても気になっていました。
でも高齢の両親が営農を諦めてからというもの、いつの間にかセンセイも田圃や植物への受信感度が鈍ってしまっていたようです。家人が妊娠すると「世の中にはこんなに多くの妊婦さんがいたのか」と、初めて気づかされるのですが、今回はその逆、というわけですね。
もうちょっと、心の受信感度を改善しなくては。
■4月20日(火) Macなら、10年以上前のソフトを活用して仕事はサクサク!!
忙しい。とにかく忙しい。
そもそもこの時期は年度の始まりなの業務が多いのですが、もっとも大切な講義の合間を縫って学生諸君との全数面談が入り、オマケに気が重い会議と時間のかかる健康診断──学校保健法で定められている──がドカン。
そしてもう一つ。ある学会の事務の仕事が予想外に大変なのです。
年度が替わったので全会員に向けて重要な郵便物を発送しなくてはなりません。1ヶ月近くも前に印刷業者に仕事を発注したのですが、許可にかつてのお役所がからむため今日、やっと納品。
今までは関係する他の業務に追われていたので、封筒のラベルはまったく準備できていません。いろいろ考えたのですが、学会員のデータの中から必要な部分をCSVファイルで書き出し、それを旧Mac OS上の「宛名職人」というソフトを使ってラベルを作成することにしました。
ご覧のようにこのソフト、本来は年賀状作成のためのもの。通常ならデータベースを使ってラベル用にデザインするのでしょうが、学会員のデータは実に多様なので、ソフト側で柔軟に対応する必要があります。
それに、とにかく時間がない!!こういう時こそ使い慣れたソフトが活躍します。宛先の長短に合わせて文字の大きさを自動的に調節してくれたり、やっぱり便利だなぁー。
痒いところに手が届く、そんな感じ。余裕が出てきたセンセイ、データを加工して、ラベルにそれぞれの過去の学会費納入状況を表示するようにしました。
これで会費納入率もアップするでしょう。今回の「宛名職人」、センセイはずっとバージョンアップしているのですが、白状すると新しいものは購入するだけ。実際に使っているのは1999年、つまり10年以上も前に販売された古い版です。
振り返ってみると、Officeにせよ何にせよ、主要なソフトの使い勝手は10年くらい前からほとんど向上していないように感じられます。むしろ「リボン」など操作性や作業効率を低下させているような気すらするほど。それならば昔のソフトで、ということになるのでしょうが、Windowsの場合、10年前ならOSはWindows 98ですから、最新のOS上では動かないものが多い。
個人的には「やっぱりMacはいいなぁー......」で終わらせたいところですが、実はMacも事情は似たようなもの。古いソフトは最近のインテル・マック上では走りません。あのワクワク感は、もはや遠い昔のことなのだと改めて思い知らされます。
■4月19日(月) 彼らの将来は、きっと明るいと思う ──がんばれ、測量青年たち──
今日の金沢は、朝こそ寒かったものの天気も回復して、日中は気温がどんどん上昇しました。
夜になってからやっとニュースを見ることができた──そんな暇はない──のですが、今日の最高気温は5月下旬並の20℃ほどになったそうです。
今日も朝早くから晩まで授業や面接が続いたのですが、これだけ働いていると昼食を取らないわけにはいきません。僅かな空き時間に校舎の外へ出てみました。
部屋にずっと籠もっていたので、お日様の眩しいこと。途中、作業服姿の男子学生諸君を見かけたので、その方向に歩いてみると、やっぱり。
ご覧のように測量の実習をしています。土木工学科の学生なんでしょう。でも、以前より人数が減ったような......。
現政権のスローガン「コンクリートから人へ」に代表されるように近年、土木関係の仕事は漸減しており、関係する学部学科の受験者や入学者も減っています。
大学入試って、世間の動向に大きく左右されるんですね。田舎に住んでいるとわかります──センセイは中学生の時からおかしいと感じていた──が、これまでのいわゆる「箱モノ行政」がたいへん大きな問題を抱えていたのは事実です。
バックにある省庁が違うだけで、小さな町に似たような施設がいくつもできたりしました。でも西村センセイ、問題の本質はちょっと違うんじゃないかと思います。
ご紹介したような無駄があったことは認めます。
しかしその一方、私たちのこの安全で便利な、そして確実な生活を支えているのは、道路、橋、堤防、鉄道、水道や電気といったインフラストラクチャーのおかげなのです。日本では「存在して、確実に使えて当たり前」というインフラが、外国──たとえ先進国であっても──では必ずしもそうではないこと、そしていかに大切なものであるのかを思い知らされます。
先月滞在したアメリカでも、ホテルのエレベーターの揺れに、「まさか......は、ないだろうけど」と感じてしまいました。日本国内ではこれまで、過剰な投資対象だったことは否めません。
でも本当に必要な建設工事はずっと残るんだし、水道管、ガス管の老朽化に見られるように、これからはメンテナンスの分野が成長するだろうと予想されます。
確かに、今はあまり人気がないかもしれないけど。実はこういう渋い分野ってしばしば、「次の」成長分野になるんですよね。
■4月18日(日) 満開の桜に見送られながら、煉瓦造車庫は解体、撤去へ
いくつかの家族の用を済ませた午後、いつものように信越本線と北陸本線の電車を乗り継いで金沢へ移動。
各駅停車なので、途中、糸魚川(いといがわ)駅で金沢へ急ぐ特急「はくたか」(写真手前)に追い抜かれます。
ここで数分間の停車。3週間前に気づいたのですが、有名な煉瓦造りの車庫の解体作業が始まっています。
先週は周囲に工事用の仮設足場が組まれただけだったのですが、今日はシートで覆われていました。
写真には写っていませんが、車庫の向こう側には重機や給水車──解体工事にともなう粉塵の飛散を防ぐために散水する──が集結していましたから、週明けにも解体に取りかかるようです。車庫が撤去されると、まさにその場所に北陸新幹線糸魚川駅舎が新築されることになります。写真右端に新幹線の高架の一部が見えています。
煉瓦の一部はその新駅舎でモニュメントとして用いられるそうな。写真右奥に見える満開の桜に見送られながら、煉瓦造車庫はその長い歴史を終えることになります。