2011年1月15日更新(2011年1月25日ページ移動。2014年9月23日一部写真削除)
■1月15日(土) 北国の夜は、「しない音」がポイント ──柏崎はかなりの雪になっています──
北国の夜は、戸外の「音」に注意する必要があります。しかも「音がしない」夜こそ怖い。大雪になっている可能性があるのです。
日付が変わる頃、雪が降っていることを確かめて就寝したのですが、未明、小さな音に気づかされました。意外にも、雨が雪の上に降っているのです。
通常、明け方に最も冷え込みますからこれは珍しいこと。たぶんこの近辺を小さな低気圧が通過して、その際、南から割と暖かい風を巻き込み、気温が一時的に上昇したのでしょう。低気圧が通過すれば北西の風を引き込む形になるので、気温は低下するはず。
実際、気象庁のデータで確かめるとその通りの結果になっていました。懸念されていた強力な寒気はまだ入っていないようです。今日も何度か車で外出したのですが、10時頃になると大粒の雪がドンドコ降ってきました。
車外気温計は-1.0℃。海岸に近い市街地中心部の積雪は約30cm。地域のシンボル閻魔堂も雪に覆われています。
参道に雪がないのは、中央部を走る消雪パイプからの水で雪が融かされているためです。当地は山と海に挟まれたあまり広くない場所にあるのですが、少しでも山に近づくと雪はグッと深くなります。
山手の、贔屓にしているスーパーでの積雪は50cmほど。まさにこんな感じです。除雪されてできた駐車場の山の高さはすでに3mを越えています。こうなると上手く除雪されていない道路上で車が行き違うのは難しい。
今日も10cmくらいの雪の深い轍(わだち)に嵌ってしまい、向かってくる車と擦りそうになりました。それでも昼間はまぁ平穏だったものの、夕方からどんどん気温が低下。例の寒気がいよいよ到来したようです。
明日は気圧勾配もきつくなり、強風が吹き始めるはず。果たして金沢までの電車は通常通り運行されるんだろうか......。
■1月14日(金) おっと、今日は禁句だった。 ――予想通り、滑って転んでしまいました――
ご期待通り...というわけではないのですが、今朝、アパートの敷地から公道に出た途端、転んでしまいました。軽く尻もちをついただけで、大したことはなかったのですが。
とにかく忙しいし、雪も続いているので、昼食を取るため外へ出る余裕はありませんから、今日も大学の食堂へ。途中、大きな看板が出ていることに気づきました。
明日からセンター試験なんですね。そのセンセイに近寄ってくるような格好で、お父さんとお嬢さん。ニコニコしています。
最初は、何かの用で学生がお父さんと一緒に...と思ったのですが、お父さん曰く「これじゃ、何号館かわかんないなぁ...」。明日に備えて試験会場を下見に来ていたんですね。
目の前にこの看板があるのですが......。残念ながら規則上、受験生や保護者は建物の中に入ることはできませんので、悪しからず。
センター試験の会場を準備をするために、今日は、例外を除いて講義がありません。
疲れる会議をいくつか乗り切って、いつもの特急で新潟の自宅へ戻ります。日没は12月上旬が一番早い──実は冬至の前──から1ヶ月以上過ぎているので、夕方になってもかなり明るいことに驚かされます。
寒さの本番はこれからですが、大地の上にも、頑張った受験生の上にも、春は確実に近づいているんですね。結果はともかく、受験生の皆さんがセンター試験で努力の成果をしっかり出せるといいですね。
あの親子連れなら、きっと大丈夫でしよう。少し遅れて到着した柏崎は30cmくらいの雪の中。センター試験が実施される今週末、日本海側は大嵐とのこと。
それだけが心配です。
■1月13日(木) 「雪→くもり→雨」。そして...。 ──金沢は例年になく冷え込んでいます...──
今日も見たままのお話。
写真は今朝、最初の講義が始まる直前の大学構内。学生諸君が教室へ急いでいます。今朝も氷点下になり、氷が張ったのですが、実はあまり滑りません。
昨晩降った数cmの新雪が、その上に積もっているからです。この時はまだ曇っていたのですが、日中は晴れ上がったので、雪はかなり消えました。道路はほぼ乾いて、歩きやすくなっています。
実際、センセイは仕事中、戸外を含めてずっと普通の革靴で過ごしていました。ただし道路や通路でも、車や人が踏み固めた場所は別。
圧力で雪が厚みのある氷に変わっているので、少しくらい日が当たっても融け切ることはありません。
しかももっと恐いのがその後。今日の講義で受講生が「雪→くもり→雨 で路面がアイスバーンに!!」と述べていましたが、雪が降ってから中途半端に晴れたり、変に雨になったりすると、気温が下がった時に一面が薄く凍結してしまうのです。
困ったことに、乾いている部分との見極めがむつかしい。白状すると、今日の仕事に区切りをつけ、守衛さんに挨拶をして戸外に出たばかりの場所で転んでしまいそうになりました。日はもうかなり前に暮れています。
融雪のための水が薄く残っていて、それが氷結していたのです。新潟も金沢も、雪には比較的慣れていますが、寒さは苦手。
センセイなんかは加齢で運動神経が鈍ってきているので、冗談抜きで気をつけなければならない状況です。
■1月12日(水) 最近、女性の鉄道ファンが増加していると実感します
本当は昨日お伝えするはずだった話題です。悪しからず。
写真は一昨日に柏崎駅で乗車した快速「くびき野」。
特急用の電車を使っているので乗り心地も良く、北陸本線への乗換駅、直江津まで快走します。ちなみに、この時はまだ数cmの積雪しかありませんが、センセイが発った後は大雪になっているようです。
ホームでこの電車を待っている時、挙動が普通の乗客と違う人がいることに気づきました。隣のホームに各駅停車が入ってくると、鞄の中から大きな一眼レフカメラを取り出して撮影を始めました。
旅行中の鉄道ファンなんですね。直江津駅で向かいに入線している各駅停車に乗り換えるのですが、こちらもいつもの雰囲気が違う。
センセイは毎週乗る列車なのですぐに良い席に座りましたが、少し時間が経ってから、様子をわかっていない人がやや迷いながら、どやどやと乗り込んできます。若干の登山客の他は、明らかに各駅停車で旅行している人々です。年齢はバラバラ。
そして最近の特徴は、女性が目立つこと。斜めの席に座った女性は携帯用の小型時刻表をずっと読んでいます。以前は考えられなかった光景です。
糸魚川駅でキヨスクの紙袋を持って乗り込み、ニコニコとセンセイの向かいに座った女性は、大判の時刻表付録の地図を広げ、車窓に広がる日本海を、窓に顔全体をくっつけるようにして見ています。
もう暗くなっているというのに、親不知駅では窓ガラス越しにフラッシュを焚いて駅標を撮影。実際にはガラスで光線が反射され、ほとんど何も写っていないはずなのですが......。最近急増しつつある女性鉄道ファンの行動は、男性のそれと少し違うように感じられます。柏崎駅での列車の形式などに拘る人は少なく、「各駅停車で安く旅行する」という人もイメージしにくい。
「じゃぁ、どうなんだ」と尋ねられると、う〜ん。難しい。でも逆に、「定義」しようとすることこそが男性にありがちな行動パターンなのかもしれません。
この週末は大荒れの天気になりそうです。センセイは果たして無事に自宅へたどり着くことができるのでしょうか。
■1月11日(火) 最低気温-4.0℃。今朝の金沢は低温で激しい交通渋滞に陥りました
今日は見たままのお話。
昨晩の予報では金沢市の最低気温-3℃とのことだったのですが、目を覚まして外を確かめるともっと冷え込んでいます。出勤してから確かめると、今日の最低気温は-4.0℃だったとのこと。
金沢工大がある場所はちょっと山手なので、実際の気温はもっと低かったかもしれません。寒さのおかげでなかなか布団やアパートから出ることができず、出勤したのはいつもよりずいぶん遅い時間。途中、片側二車線の幹線道路を渡る必要があるのですが、何だか様子が変です。
押しボタン式の青信号に僅かに間に合わず、車は当然走り出すはず......が、全然動かない。周囲の状況を確かめると、中央よりの車線が見える範囲内すべて止まってしまっています。
この数百m先に交差点があって、そこを右折すると金沢市中心部へ至るのですが、車が集中してしまっているのです。みんな車中でじっと耐えていますが、正直なところ、これほどの渋滞では会社へ到着するまで数時間かかるんじゃないでしょうか。
歩道を渡ろうとすると......危ない!!足下が完全に凍結しています。
写真の光っている部分は氷なんですね。車のタイヤで磨かれて(?)鏡のようにツルツルでした。
東北北部や北海道、あるいは長野県の方にしてみればたいした寒さではないのでしょうが、めったに氷点下にならない北陸地方の平野部は、すぐに少し冷え込むと交通が混乱してしまうのです。講義が再開された今日は、特に午前中の講義での欠席率が高めでした。やはりこの寒さと交通機関の混乱も関係していたようです。そして予想通り、学生諸君はまだ休み疲れが取れていないようでした。
明日は朝イチから講義。心してかからねば。
■1月10日(月:祝日) 半日だけの自宅は雪の中 ──金沢はさらに寒かったけど──
正確には昨日の夜中にたどり着いてから今日の午後に自宅を出発するまで約17時間は柏崎市に存在していました。でもその半分は眠っていたため、体感的には「半日」なのです。
自宅に戻ろうとした昨日は、夜になってから風が強くなり、雨が雪に変わりました。
乗り込んだ新潟行きの最終列車がちゃんと運行されるかどうか心配だったのですが、幸いにも横風はぎりぎり規制値以内だったようで、定刻より少し遅れただけですみました。
早朝うとうとしていると、独特の音と振動。重機が道路が除雪しているのです。外を見ると本当に冷え込んでいることがわかります。(写真中央は地域のシンボル、米山〔よねやま〕。)
降雪量そものもは10cmくらいで、たいしたことないのですが。ずいぶん暖まったはずのお昼に外出したのですが、気温があまり下がらない平野部にしては珍しく、車外温度計は氷点下を指したままです。
あちこちには除雪されてできた雪の山が。天気はとても不安定。晴れ間が急に吹雪になったりします。
それでも車ならたいしたことはないのですが、金沢へ移動するために徒歩で自宅を出ると、猛烈な横殴りの雪。
全身真っ白になって柏崎駅へ到着する頃には再び青空。......トホホ。多少遅れながらも電車は概ね平常通り運行されていました。新潟、富山、石川県ともに積雪はたいしたことない──それでも富山市付近と金沢市付近は深かった──のですが、気温はずいぶん違います。
何と、金沢が一番寒い。路面は完全に凍結しており、人の姿もまばら。天気予報によると、明日の金沢は-3℃まで冷え込むそうとのこと。明日から講義が再開されるので、実家へ戻っていた学生諸君は今晩中に金沢へ戻ったと思います。
でも正月ボケと相俟(ま)って、この寒さのために遅刻してしまう人が出るかもしれませんねぇ。おっと何より、センセイ自身が寝過ごさないようにしなくては。
■1月9日(日) 白と銀 ──放送大学の講義では2台のMacノートが大活躍。ただし...──
朝9時半過ぎから午後4時半までの授業を終えて、センセイは新潟の自宅へ戻るところ。現在は電車の中でこの文章を打っています。もちろんiPod+ワイヤレス・キーボードでです。
放送大学の講義2日目はさらにヒートアップ。お互いに、微妙な表情の変化がわかるようになったので、ずいぶんホンネの話をしました。数日後に成績評価のためのレポートを提出していただくことになっているのですが、興味津々......というより戦々恐々というのがホンネ。
さて、今回の講義にはノート型Macintoshを2台持参しました。PowerBook 12"(PowerPC)とインテルCPUのMacBook(White)です。後者は現役ですから当然。
でも今回はPowerBook大活躍しました。昨日お伝えしたように、今回の放送大学の講義では、過去に画像や動画などの視聴覚教材を制作したものの、現在は教えていない素材を多用します。
そのためにはPowerPCを搭載したマシンが必要。インテルCPUでは動かないソフトが多数存在するのです。
でもそんなPowerPCファミリーにも時代という大きな波が押し寄せています。
左の写真はずっとつかっている年表。でも、ソフトの関係で、インテルCPUマシンではこれを表示できません。
そこでPowerBook の「プレビュー」で表示したのが右下。全体がグレーになっていますし。矢印もおかしい。それでも内容がわかるだけ幸運だと考えるべきでしょう。
実は、最新のMacOSでは旧OSでの標準画像だったPICTフォーマット──ビットマップデータもベクトルデータも処理できる便利なフォーマット──が表示できなくなっているのです!!
“PICT”の件に関しては後日まとめてご紹介しようと思っていますが、いずれにせよ、Macも大きな時代の流れに曝されています。しかも、センセイ個人がその潮流から取り残されつつあることも認めざるを得ないのです。