2010年11月27日更新(2010年12月5日ページ移動。2014年9月23日写真削除)
■11月27日(土) 金沢駅に留置中のキハ52は、千葉県のいすみ鉄道へ売却されるそうです
センセイは今日、明日と開催される学会に参加するため兵庫県内に滞在しています。でも今日は金沢のお話。
大糸線を走っていた旧型気動車キハ52-125がカバーを掛けられたまま金沢駅構内留置されており、もしかするとこのままこの状態で冬を越すかもしれない、と先日お伝えしました。
また昨日、センセイが金沢に移動する際にも、そのままで残されていました。しかし結果的にはこの車両、もうすぐ千葉県内に回送されるようです。
昨日の鉄道コムの報道によると、千葉県内の第三セクター「いすみ鉄道」がこの車両を購入し、従来の青色系の塗色のまま12月12日に公開するというのです。
つまり現役生活を続けるというのですね。((c)ASAHI INTERACTIVE, Inc)正直なところ、いすみ鉄道の経営はかなり厳しいらしい。
どうやらこの旧型気動車を旧国鉄色に塗り直し、関東圏で運行するすことで話題を集め、利用客の増加を意図しているのではないかと思われます。
それにしてもカバーを掛けたまま回送するのでしょうか。車両とホームその他設備の感覚を考えると、かなり危険なんじゃないかと思うのですが......。
さて、どうなるのでしょう。
■11月26日(金) 大学の近くで、「金沢餃子」というお店がオープンしたのです
一ヶ月半ほど前、大学の売店では良いものが見つからなかったので、近くの大きな文具店へ行きました。もちろん本来の目的は達したのですが、お店を出ると、目の前に見知らぬお店......「金沢餃子」。
何だ、餃子屋さんか。(センセイは餃子、あまり得意ではないのです。)油で床が滑りそうなイメージしか湧かなかったのですぐに立ち去ろうとしたのですが、よく見ると、金沢市内にもある餃子屋とは、ちょっと違う。
不思議な店だなぁー。窓ガラスに張られたテープからお分かりのように、いずれにせよオープン前だったので、写真──今となっては貴重な1枚──だけ撮って大学へ戻りました。
その後、お昼頃に隣接する本屋さんへ来る機会があったのですが、意外にも駐車場は満杯。
へぇー、餃子ってそんなに人気あるんだぁー。このページのネタに、一度くらいなら入ってもいいかなぁー。
センセイの認識はその程度だったのです。ところが今日、ニュースを確かめていると、YAHOO! ニュースのトップページ──かつてセンセイが紹介されていた場所──に、まさにこのお店が話題になっています。
写真を一目見て、わかりました。ホント、びっくり。詳細については記事をお読みいただきたいのですが、このお店、金沢を愛する人々が、金沢の良さをB級グルメでもアピールしたくて開いたお店のようです。
すぐ近くには、ご当地金沢カレーを代表するチャンカレ本店もあります。今後の展開が楽しみです。それに何より、入ってみようかな......。
■11月25日(木) 使うたびに、予想外の驚きが......。 ──“iPod touch”その後──
ずっとお伝えしているiPod touch。基本的にはよくできたガジェットだと実感しています。(以下の記述は、センセイの環境、すなわち、主に携帯音楽プレーヤーやメモ帳、テキストエディタとしての使い方に限定していることをご了解ください。)
ただしノロケ話からだと周囲は白けてしまうので、まず最大の問題点である音質の指摘から。最初に聴いた時からあれ?
非常用に残しておいた30年以上前のヘッドホン──センセイは物持ちが良い──のせいかなぁーと思っていたのです。でもBOSEを含め、他のヘッドホンで聴いても、明らかに音質が劣化しています。
先代iPod(第三世代)の方が、ずっと色気がありました。悲しいことですが、もしかすると、最近の人は「良い音」を経験したことがないのかもしれません。まぁ、センセイとしては携帯音楽プレーヤーに本格的な音質を求めているわけではないので、いいんですけど。
もう一つの問題点は日本語入力。単体での入力はかなり優れていると思います。たとえば写真の入力モードで「あ」を少しだけ押していると、ご覧のように「あ」行の文字が周囲に展開されます。割と使いやすい機能です。
もっとも、センセイは携帯電話などについては全然知らないので、この種の他の機器でも同じような仕組みがあるのかもしれませんけど。入力部分(カーソル)の指定は画面上の指の移動で行うのですが、小さい液晶画面なので、かなりクリティカルな作業となります。
付近をずっとタッチしていると虫メガネで拡大してくれるのですが、それでもちょっとつらい。ところが、次の写真のように外付けキーボードでの入力となると事情は一変します。
キーボードそのものについてはほとんど問題ありません。唯一残念な点は、ポメラなんかと違ってバラフライ式のキーボードが曲がりやすいので、写真のような平らな部分でないと使えないことくらい。
ポメラの時は、膝の上──つまり、ラップトップ──でも使えたのですが。ただしiPod touch側はけっこう課題を残しています。
センセイはどうしてもコンピュータで入力する時の感覚が基準になってしまうのですが、そうすると英語と日本語の切り替えが面倒だとか、半角・全角の管理がうまくできないとか......かなり大変。
どうやっても全角スペースを入力できないのに、ある場所では突然入ったりします。正直、よくわからない。学習能力は凄い、というか、凄すぎて困ってしまう──誤変換を記憶してしまうから──ほどだと思うのですけど......。
でも全体としては十分実用になります。だってこの文章、自宅に帰る途中の特急電車の中、まさに写真の状況で打っているのですから。
良い点はたくさんあります。まず“Retina”(網膜)ディスプレイは美しい。“iPhone”だとIPSパネルなのでもっと綺麗らしいのですけど。最初の写真のように、とても小さな画面なのに、文字が細部まできちんと読みとれます。
センセイらのような老人にとっては、正直なところ、ポメラの荒い画面よりずっと読みやすい。
バックライトもあるし。実物を手にとって感じるのは、質感があるのにとにかく薄いこと。それでいて電池は長持ち。しかも短時間で実用的なレベルまで充電できます。
音楽を聴いていたりテキストを打っているのなら、いつまでも持つんじゃないか、というほど。そんな基礎体力が、お伝えした外出先での簡単なメモ入力・閲覧機能だとか、PDF閲覧機能を支えています。
テキスト入力に関しても、前述の日本語変換という難点──ATOKがいかに優れているかがわかります──はあるものの、画面の見やすさがその欠点を補ってなお余りあります。ところで今回は購入直後なので、ひとまず満充電した後にバッテリーの残量がなくなるまで使い切りました。一定レベル(20%)以下になると警告が出ます。
電力を使い切ってから充電を開始したのですが、最低レベルで動いている時はこちらからの命令を一切受け付けないんですねぇ。この辺はずいぶん頑固だ。なおこの間、OSが4.1から4.2にアップデートされました。アプリケーションが同時起動になるなど、かなり大きな変化だったらしいのですが、センセイの使い方だと違いは全然わかりません。
そして最大の問題ポイントはというと、触れるたび──使わなくてもよい──に、新しい発見があるということ。遊び心あるいは柔軟性と言っていいかもしれません。
ポメラには絶対になかった要素です。この辺がAppleの強みであり、そしてまさに日本の企業に不足している部分なんだろうなぁー。
■11月24日(水) 会議で消耗したセンセイを和ませてくれたのは......やはり、学生諸君の表情でした
今日も早起きをして元気に自転車でご出勤。昨日、今日と、この時季としては珍しく晴れているので、ペダルにも自然と力が入ります。
午前中の講義の後は、いろいろな後片づけをします。もう後期(「後学期」)も折り返し地点へ至ったので、一部の科目が終了してしまう......ということはつまり、科目担当者は成績をつけなくてはならない。
山のような提出物を評価しなければっ!!そもそもこれで疲れているところに、午後はずっと会議。最初の会議は内輪のものなのでたいしたことはないのですが、後半戦は学生諸君に関する基本的な問題を扱う公の会議。
唯一の救いは、新厚生棟上層の会議室を利用できること。入室するのは初めてです。眺望も環境も良いのですが......会議はかなり気を使います。しかも何と、延長戦へ突入!!
センセイらに関する事項もあったためか、終了時には疲労困憊(こんぱい)状態。ヘロヘロになってしまい、もはや階段を降りる気力すら残っていません。
まるで老人──そして事実その通りなんだけど──のように、エレベーターで1階に降り立つ頃には、周囲はもう完全な暗闇。トボトボと歩き始めると、一気に視界が広がります。新厚生棟1階の食堂「ラ・テラ」に出たのです。
夕食の時間帯に食堂を訪れるのは初めて。意外にもたくさんの学生諸君がいて、パソコンを開いて宿題(?)を片づけてます。もちろん夕食をとっている学生も多い。
写真は建築系か生物・化学系の学生諸君でしょうか、何かグループ活動を終えた直後らしく、和んだ表情で全員揃って「いただきまーす」。(実話)
オトナの世界はいろいろあるけれど、学生諸君はこうやって勝手に(?)成長してるんですね。
その生命力に救われた、今日のセンセイなのでした。(メールをお待ちの皆様、もう少々お待ちを。)ところで白状するとこの写真、いったん研究室に戻ってからデジカメを持って食堂に戻ってから撮影したもの。
先ほどのエピソードそのものは事実ですが、会議だったのでセンセイはカメラを持っていなかったのです。(普通、そうですよね)そこで胸ポケットに入れていた“iPod touch”で初めて撮影したのですが......iPod touchのカメラ映像、メールに添付したり、どこかにアップロードすることはできても、パソコンにそのままコピーすることはできないんですね。
初めて知りました。デジカメの発想とはずいぶん違います。う〜ん、便利なような、不便なような......。
■11月23日(火:祝日) 金沢工大を「卒業」した皆さん、チャンカレが...
......と言っても、チャンカレこと「カレーのチャンピオン」の経営に何か問題が起きたとかそういう訳ではありませんので、ご安心を。
今日は「勤労感謝の日」。
と言っても、週の半ばなのでセンセイは自宅に戻らず金沢に留まっており、朝から大学で「勤労できることに感謝する日」にします。
昼食に何かを......と思ったのですが、お腹の空き具合も中途半端で変な時間に外へ出ました。
大学の食堂はお休みですからね。コンビニで弁当を、と陳列棚をのぞくと、もうほとんど商品がありません。仕方ないのでコンビニの先の、しばらくご無沙汰しているほっかほっか亭へ向かおうとすると......あ"。
先日お伝えしたチャンカレ旧店舗がご覧のように、更地になっていました。手前がカレー工場、奥がお店だった場所です。
金沢工大生や関係者なら、程度の差こそあれほとんどの方が入ったことのある旧チャンカレ。
センセイも、加齢で油っぽいものが苦手になった最近こそほとんど行かなくなったものの、金沢へ来た当初は、学生さんと一緒に、かなりこのお店に通いました。かつて学生として、あるいは関係者として金沢工大にご縁があり、そして「卒業」していった人々にとって、原体験の場所が失われるのはちょっと辛いものがあります。
■11月22日(月) 柏崎市駅前公園の若桜は残念ながら、来春を待たずに伐採されてしまいました。やはり
昨日に引き続き、もう少し柏崎市内で気づいたことを。
以前ご紹介した柏崎駅前公園の入場制限はこの秋、再開発工事の進行に伴って、制限区域がさらに広くなってしまいました。現在では一部を除き、入場不能。
自宅から柏崎駅に行くにはこの公園を通り抜けるのが便利なので、個人的にはかなり困っています。でも、まぁ、長い目で見れば......と考えるようにしているのですが。そんなこの週末、乗車券類を買い求めて柏崎駅から戻る途中、(個人的には)ギョッとする光景に出くわしました。もちろん駅前公園。すぐに車を止め、状況を確認します。
写真は駅前公園の西の端。中央に小さな公園があって、トイレ施設や遊具が設置され、それを桜の木が囲んでいました。
個人的には、新潟市からここに転居してきたばかりで当時3〜5歳くらいだった娘を遊ばせた場所です。また一柏崎市民として振り返ると、写真は西北から見たものですが、左手奥には新潟県中越沖地震の被災者のための仮設住宅が2年間設置されていた場所でもあります。
この地は、川を挟んで現在建設中の新市民会館に接しており、それと一体になって再開発されることになっていました。少しずつその作業は進んでいたのですが、この週末には、ご覧のように工事が一気に進展。
遊具こそ多少残っているものの、もはや公園の体(てい)をなしていません。個人的につらいのは、この公園を見守っていた若桜。
一本残らず伐採され、残骸が写真左奥に集められています。予想通り、彼らは来年の春を迎えられなかったんですね。
自宅に戻り、もう17歳になった娘にこの話をすると、「覚えている」とのこと。もちろん多少は他の公園と混乱している部分があるのかもしれませんが。
風景や木々、そしてそれらの匂いは、意外なところで記憶に残っていたりします。個人的な都合を前面に出すつもりはないのですが、地域の経済事情やこれからの高齢化社会を考えると、正直なところ、もうちょっとエレガントな対処方法があったんじゃないかなぁー......と思えてしまうセンセイなのです。
■11月21日(日) 倒産した自宅脇の工場建物は取り壊し、跡地を住宅地にするようです
昨日の朝、近くのコンビニでコピーを取るために自宅玄関を出ると、周囲の様子がいつもと違う。何か工事のような音がするのです。角を曲がるとご覧のように、大型トラックがこちらに迫ってきました。
ここは昨年、粉飾決算が発覚して倒産した工場。かつて、困難とされていた8mm ビデオのヘッドの量産に成功したという輝かし歴史を持っています。
またノート型Macの電源ボタンやiPodの筐体を生産するなど、Macユーザーにもご縁の深い会社だったのですが......。家人によると、かなり広い敷地は一括して住宅関連会社に売却され、住宅地として開発されるのだそうな。
その手始めとして工場や事務所の撤去作業が始まったようです。現在はまだ周囲にシートを張りめぐらせているだけですが。正直なところ、操業中の工場はかなりうるさかったし、自宅に隣接する倉庫でのフォークリフトによる荷物の出し入れで、二階の書斎は少し揺れることがありました。
だから住宅地になるのはまぁ嬉しいのですが、新しい近所づきあいなんかを考えると、ちょっと微妙なところも......。
使われなくなった工場が、廃墟のようにずっと残っているよりは良いのですが。この週末に気づいたのですが、ここだけでなく、しばらく自宅を等閑(なおざり/とうかん)にしていたら、柏崎市内のあちこちでいろんなものがが変わっていました。
そのたびにびっくり、あるいはしょんぼりさせられたセンセイなのです。