2013年6月29日更新(2013年7月7日ページ移動。2016年8月12日写真削除)
■6月29日(土) 初めて新神戸駅を利用しました ――センセイの旅は続く――
今朝、後述するような理由で神戸市地下鉄「県庁前」駅構内を歩いていた時のこと。
向こうからサングラスをかけた背の高い女性が歩いてきました。知っている人に似ているのです。
でもまさか、こんな場所でね。すれ違ってロッカーへ向かうと背後から、「あの、西村先生?」。やはりその知り合いでした。
同じ会合に参加するために、6時前の特急で金沢から出てきたそうです。今日はアメリカ人の専門家をお招きして、「ルーブリック」という教育評価手法を勉強するワークショップが開かれたのです。
といっても限られた関係者だけが参加する会合。中央で説明しているのは関西の大学のH学長・理事長だし、後姿の女性はY先生、といった具合。
学生に戻った気分で、しっかり勉強させていただきました。会の終了後は地下鉄駅へ急ぎます。僅かな時間で新幹線、特急と乗り継ぐ必要があるのです。
そのため、重い余分な荷物はあらかじめ地下鉄駅のロッカーに収納しておいたのです。神戸付近は学会の関係で時々訪れるのですが、東京方面からならともかく、北陸から電車で来ると、新大阪ないしは大阪まで特急で出て、在来線で神戸入りするのが普通。
だからセンセイはまだ新神戸駅に降り立ったことがなかったのです。でも調べてみると、今回の会場(兵庫県警本部近く)からだと地下鉄に乗り、二つ先の新神戸駅から新幹線に乗るのが一番早いようです。
というわけで今回、初めて利用してみたのですが、駅そのものは近いものの、乗り換えのためにはかなり歩く必要があるし、高度差もあります。
もちろんエスカレータ類は完備されていますが。万一に備えてある程度余裕を持った行程を組んでいたので、無事新幹線と特急に乗り込むことができました。金沢到着の時点で出張は無事に完了。
センセイはひとまず下車しますが、すぐに別な列車に乗り込んで......。(続く)
■6月28日(金) JR西日本全線に完全乗車しました(ただし博多南線を除く)
センセイは現在、神戸市内に滞在しています。明日の午前中に当地で開かれるセミナーに参加するためです。この機会に、JR西日本の関西空港線に乗車しました。
これで同社の全線に完全に乗車したことになります。JR旅客各社の中では初めてです。本当は真っ暗になってから乗車する予定だったのですが、会議が早まったため、乗車変更をして早めに金沢を出発。京都駅で特急「はるか」に乗り換えました。
以前、一部区間ながら「はるか」に乗車したことがあるのですが、ずいぶん印象が違います。特にその経路が独特。普通の特急や快速、各駅停車が走る路線ではなく、かなりの区間、脇の(たぶん)貨物線を利用します。だから見たことのない風景が車窓に広がります。
正確には「記憶がない」だけなのですが。大阪駅に近づくと、旅客線から離れて駅の北側を迂回します。話題の梅田貨物駅の外側を通るのです。この区間だけはかすかに記憶があります。
その後は、やはり一部貨物線を使いながら大阪環状線から阪和線に入り、日根野(ひねの)駅から分岐して関西空港線に入ります。ここからが未乗区間。
「興奮」とは違うのですが、いろいろ感じるものがあります。実は西村センセイ、関西空港を電車で訪れるのは初めてではありません。20年ほど前に、仕事でここから新潟まで飛んでいます。
でもその時は難波駅から南海電鉄を利用したのです。だから日根野駅と南海の接続駅「りんくうタウン」間だけが未乗区間。日根野駅を出発すると程なく、北側から南海電鉄線が近づいてきます。(写真は帰りに撮影したもの)
りんくうタウン駅を通過したその時、JR西日本の未乗区間は存在しなくなりました。センセイとしては漠然と、最後の乗車区間は山陰の三江線あたりになるんじゃないかなぁーと思っていたのです。
あるいは山口県内を複雑に走る小野田線あたりか。でもある時、「可能な限り乗ってみよう」と思いついたら、複雑なパズルを解くような、そういう「難しい」路線をいつの間にか乗り終えていました。
関西空港線が最後になったのは、ちょっと意外。しかもそれを乗り終えてしまったので、ちょっと気が抜けたような感じがしています。
なおセンセイは新幹線にはそれほど興味はないので、在来線扱いの「博多南線」にはまだ乗車していません。九州へ行く機会があったら乗車してみようと思っています。
■6月27日(木) 日本海側最後の485系はやはり、特急「北越」 ──「いなほ」はE653系に置き換え──
JR東日本新潟支社は昨26日、新潟と酒田、秋田を結ぶ特急「いなほ」を、今秋、現在の485系からE685系に置き換えると発表しました。
センセイは今朝、地元紙の報道で知ったのですが、夕方までにはあちこち(こちらやこちらなど)で報道されています。
いずれも、ソースは新潟支社の上記プレスリリースです。((c)新潟日報社)関係者の間では予想されていたことですが、やはり「一つの時代が終わるんだなぁー」という感じがします。
センセイの毎日に直結した部分に限れば、旧国鉄を代表する485系特急電車は、新潟と金沢を結ぶ「北越」が最後のトリを務めるんだろうなぁーという感じ。
これじゃぁ、何のことかわかりませんね。北陸新幹線建設──開通後は在来線特急が不要になることを意味する──が着実に進行する一方で、人口減少が進む新潟以北や山形庄内地方では新幹線ないしは代替高速鉄道の建設計画に進展はありません。
結果的に、両地域を管轄する新潟支社は老朽化がすすむ485系を大量に運行し続けることになりました。JR他社ではもうほとんどその姿を見ることができません。JR東日本の他支社でも、イベント用などに485系を数編成在籍させているのですが、新潟支社にはまったくかないません。
その新潟支社、485系を羽越線の特急「いなほ」と信越・北陸本線の「北越」として一体で運用してきました。今回、いなほをE685系に置き換えるということは、その運用形態を止める、ということを意味します。
もちろんE685系の台数が多ければ新旧を単純に置き換えて再び一体運用することも可能。しかしE685系は8編成しか製作されていないのです(他に付属編成が4編成存在)。
というか、本当は話の順番は逆。この日が来ることを想定して、8編成、すなわち「いなほ」の分しか製造しなかったのです。つまり「いなほ」置き換えで新潟支社に所属する485系の半数弱が廃車になるだけでなく、北陸新幹線の全面開通とともに、残りの大半も引退するはずなのです。
残存する可能性があるとしたら、新潟県内を走る快速「くびき野」用だけでしょうが、それもいつまで持つか......。「いなほ」置き換えで廃車になるのは古い車歴が長く老朽化が進むT編成──有名なT-18編成を含む──が対象と思われます。その次は先日、そしてまさに今日乗車したばかりのK編成でしょうか。
1年半後に迫った北陸新幹線開業後は、残るR編成の一部だけが残るだけになるんじゃないかと思います。確かに古いけど、BMWの乗り心地に似たボルスタ台車を楽しんでいられる時間は、もうあまり残されていないようです。
そしてもう一つ。今日もそうでしたが、485系、特に特急色の485系を撮影するために、全国から「撮り鉄」が集まってくるんだろうなぁー。
■6月26日(水) 最近の「マイブーム」 ──センセイがこのところ、毎晩のように作っている料理は...
──
......それが、鍋料理なんです。こんなに暑くなっているのに。
ご存じの方も多いと思いますが、一時期コックで生計を立てていたこともあって、センセイは料理が苦ではありません。(対照的に、掃除と洗濯は大の苦手。)
でも毎晩料理するというほどではなく、普段はご飯だけ用意して、閉店時刻が迫ったスーパーで値引きされたお刺身などを買って済ませています。
時々野菜を中心とした料理を作るのですが、老化の進行もあってでしょう、炒め物はあまり作らないようになりました。冬場は、野菜と海産物で鍋物を作る機会が増えます。美味しいし、油っぽくないし、野菜もちゃんと取れる。しかも素材は格安。でも例年なら、春には土鍋を片づけるのです。
でもどうしたことか今年はその機会を逸したまま。この日のメインは、ハタハタ。
最初は地元能登産のものがあったのでそれを買おうと思ったのですが、兵庫県産の一夜干しを見つけたので、そちらに変更。
その方が甘いからです。長野県産の白菜をざっくざっくと刻んでハタハタを入れ、醤油で味を整えればたちまち、美味しい鍋の出来上がり。
「しょっつる」もどきですね(まだ本物を食べたことはありませんが)。鍋料理のおかげか西村センセイ、このところあまり体重が減りません。
鍋料理のカロリーはそう高くないはずなのですが、ついつい食欲がそそられるのかもしれません。
まぁ、センセイの年代で「体重が減る」というのは危ないので、ここは「美味しいものを食べることができて、倖せ」と言うことにしましょう。それにしても今年は、土鍋を片づける日が来るのだろうか。
■6月25日(火) 経路検索ソフト、やっぱり軍神マルスにはかなわない?!
来月半ばに出張するのですが、その申請書類がちょっとややこしい。事務方の仕事を減らすために、数年前から自分で出張の経路を検索して料金を計算し、それを証明する必要があるのです。
鉄道ファンのセンセイとしては至福の「お仕事」。ただし経路計算ソフトを使って旅費の正当性を示そうとすると、時々困ったことになります。あまり良いソフトがないのです。大学の標準は「駅すぱあと」のイントラネット版。
一度の接続できる人数を制限したフル機能版です。でもこのソフト、正直なところ、あまり賢明ではありません。金沢から東京へ出張しようとすると、まず間違いなく小松空港発の航空機を指定してきます。
環境設定でいくら鉄道を優先させてもなかなか思うようには動いてくれません。そのような時センセイは、まず、JR東日本の「えきねっと運賃・乗換案内」を使うようにしています。こちらは運賃計算の根拠となる距離をしっかり計算してくれます。
たいていはこのページで何とかなるのですが、ちょっとでも複雑な経路になると無理。そういう時はJR西日本の「JRおでかけネット」に切り替えます。このソフトはある程度、途中の経路を自由に設定できます。でもやはり、しばしば理不尽な経路を示すなど、限界があります。
そもそもこのソフト、運賃のみを計算して、その根拠となる距離を表示しないし。今回は、まず京都市内でで国際会議があって、発表者やセンセイは東京へ移動して別な会合を開きます。
センセイはその後金沢へ移動。つまり金沢から京都、東京と、ぐるっと1周するのですが、こうなるともう、「JRおでかけネット」でも対応できません。
いろいろ調べていたら、日立システムズの「ハイパーダイヤ」というソフトにたどり着きました。写真は今回の二条(京都市内)−東京ー越後湯沢ー金沢という経路を仮に入力したところ。
ちゃんと経路を計算し、距離と料金を表示しています。((c)Hitachi Systems)でも、試しに「金沢→金沢」という経路を入力したら、「出発地と目的地が同じです」というメッセージが出て、計算を諦めてしまいました。
本当はこれが一番安いんだけど。当たり前ですが、JRの発券システム「マルス」ならちゃんとそのような乗車券を発券してくれます。それができなかったら仕事になりませんからね。
「マルス」という名前はローマ神話の軍神「マルス」そのもの。やはり普通のソフトじゃかなわないか。
■6月24日(月) 今年もしっかり、りんごの実 ──久しぶりにキャンパス内を(ほぼ)1周しました──
所用を片付けるためにお昼、結果的にキャンパスを1周するような格好で少し外を歩きました。何だかとても新鮮な気分。
考えてみると今月に入ってから、金沢でのセンセイはアパートと大学(+弁当屋)の往復ばかりだったような。
木々の緑がホントに濃くなっています。生命力を感じます。構内の3カ所に「ニュートンのりんごの木」が植えられているので、この機会にしっかりチェックします。
やはり学長室前のこの木が一番元気。今年も沢山の青い実を結んでいます。ちょっと接近しすぎて、何が何だかわかりませんねぇ。
意識してきっちりと休んでいるはずなのですが、疲れが取れません。やはりこのところ働き過ぎだったようです。
木々の生命力は取りも直さず、センセイの相対的な老化を意味しているのでしょうね。
今日は早退──実際には勤務時間後──することにします。いろんな人に関係する仕事をしているので、パンクするわけにはいかないのです。
■6月23日(日) 線路脇の不思議な空間が意味するのは... ──どこにいても、センセイは鉄分補給──
写真は先日、大学から(時間の関係でアパートを経由せずに)直接新潟の自宅へ戻るため、北陸鉄道石川線野々市駅で電車を待っている時に撮影したもの。
こちらの写真の反対側を見ていることになります。右の写真は北側に向いて撮影していますから、右側のずっと奥に金沢市中心部が位置することになります。
この写真、よぉーく見ると、不思議な部分があることに気づきます。線路は写真奥で左側にカーブしているのですが、踏切より向こうに、ちょっと不自然な空間が広がっています。
まるで右側にもう1本、線路があったかのよう。そしてその先をたどると、左へ曲がる石川線に別れを告げるかのように、その見えない線路が右にカーブしていてもおかしくない。
鉄道ファン──「廃線ファン」という種族が存在する──はこういう場所に出くわすと、「これはきっと廃線(廃止された鉄道)跡」に違いない、と考えます。
今回はと言うと、大当たり。これは北陸鉄道松金(しょうきん)線跡そのもの。松任(まっとう:現在の白山市)と金沢を結んでいたので、「松金線」というわけです。
センセイはいきなりこの場所に出くわしたわけではありません。借りているアパートの近くに不思議な、そして非効率的な道路があるのですが、どうも廃線跡だと考えると一番合理的。
調べてみると、実際、その通りだったのです。そしてその鉄道跡を延長した結果、この場所にたどり着いたのです。この辺は新興住宅街だということもあり、住んでいてもまったくご存じない方が大半だと思います。
かように、いつでも、どこでも鉄分を勝手に補給してしまうセンセイですが、いよいよ来週後半から、仕事の合間を見つけて再び未乗区間に挑戦しようと思っています。
この忙しさの中、果たしてうまく行くのだろうか。