2012年1月14日更新(2012年1月22日ページ移動。2015年9月17日写真削除)

──2012年1月第2週のニュース──

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1月14日(土) 建設中の新講義棟に出現した保護シート(?)は、短期間で撤去されてしまいました

 お伝えしたようにセンセイは、週末ですが金沢に留まっています。

 写真は先週前半にキャンパス内で撮影した、建設中の新講義棟。一ヶ月前と比べると工事がずいぶん進んでいることがわかります。
 実は今年になってから左側の部分、中層階に写真のような白いシートが掛けられたのです。

 これだけ丁寧に保護しているのだからきっと、何か相当特殊な構造物を守るためなんだろうなぁーと思っていたのです。
 今日、脇を通るとシートはすっかり撤去されていました。

 その部分、一部銀色に輝いている部材もあるのですが、素人目には鉄骨が飛び出しているだけにしか見えません。
 一体何だったのでしょう。

 それはともかく新講義棟、 中央奥、上層階にあるかまぼこ型の部分を含めて、全体の輪郭が見えてきました。
 これからが楽しみです。



1月13日(金) 西村センセイ、突然部屋の掃除を始める

 止むを得ない理由で、今週末は金沢に残ってお仕事(だから一昨日、自宅へ戻った)。

 今日は朝早くから出勤していろいろ片づけたのだけど、肝心な部分がなかなか進みません。しかも今日は、相手のある用件が入っていたり、関係者と一緒にする作業も。
 お昼を食べ損ねてしまったので、夕方にはもうダウン寸前。

 仕事にならないのでアパートへ戻ったのですが、夕ご飯にはまだ早すぎる。要するに何もかもが中途半端。
 困った。

 部屋の隅の埃が目に入ったこともあって、この機会に掃除をすることにしました(センセイは掃除が苦手)。

 ついでにこれまでの機器の配置換えで不要になっていた配線類を片づけます。機器が多いので、ラックの裏側は配線の山になっているのです。
 2時間以上かかってやっと一区切り。

 きれいになったところで、さて、原稿書きの仕事に......と思うのですが、これがなかなか進まない。
 要するにセンセイの場合、部屋の掃除は現実逃避の一つなんですね。

 この行動パターン、残念ながら小学生の時からまったく変わりません。トホホ。



1月12日(木) 1週間ぶりに戻った新潟は、猛烈な吹雪の中

 昨日、自宅に戻るため大学を退出する頃から変な状況になってきました。横殴りの風が吹き、大粒の雪が舞うようになってきたからです。急いでアパートに戻り、荷物をまとめて金沢駅へ。

 センセイを乗せた特急は時刻通りに出発したし、石川県内、そして富山県内ともにたいした雪ではなかったのですが、新潟県に入ってから電車が徐行するようになりました。
 直接には先行する各駅停車や貨物列車が遅れているからですが、それらが遅れた理由は、要するに雪。

 特に柏崎に近づくと、どんどん雪が深くなってきました。最終的には10分遅れで柏崎駅到着。

 駅から歩き始めたのですが、冷たい横風がコートの中まで入ってくるし、そもそも歩くべき歩道がない!!
 それなりの積雪だし、北風が強いので歩道が埋もれてしまっているのです。

 仕方ないので凍てついた車道の端を滑りながら歩き、やっとで帰宅。積雪は30cmほど。

 写真は自宅書斎から撮影したもので、こちらとほぼ同じアングルになります。(右上隅はエアコンの屋外機)
  肉眼だと庭や隣家、そして横殴りの雪が見えるのですが、フラッシュを焚いたので何が何だか全然わかりません。

 フラッシュの光は極めて短時間なので、舞う雪を瞬間的に捉えてしまうんですね。肉眼とはずいぶん印象が違います。
 夜が明ければ落ち着くのかなと思ったのですが、西村センセイ、甘かった。

 何度か車で外出したのですが、降雪がひどくて一面が真っ白。どこが道路の境界なのかさっぱりわかりません。それでも深夜から除雪車が入っていたため何とかなりましたが。
 318iの車外気温計は-2℃を記録しました。 

 お昼頃になると風が収まってきましたし、センセイが電車に乗って金沢へ移動を開始する頃には晴れ間ものぞいてきました。同じ県内なのに、比較的雪の深い直江津はたいした雪ではありませんでした。
 富山はちょっと雪があったものの、金沢は無雪。この違いは何なんだぁー。

 でも夜のニュースによると、金沢でも最低気温は-2℃だったんだそうです。放射冷却が起きたのでしょうか。

 今回の大雪はどうも、新潟だけ、しかも局所的なものだったようです。



1月11日(水) 西の空、低い場所。確かに赤い。しかし周囲が暗すぎる...

 自転車で大学の裏口を通り抜けると、センセイは右へ、つまり西方向へ曲がります。駐輪場がその先にあるからです。当たり前ですが、自転車を走らせている時は前方に注意しています。
 つまり、周囲をゆっくり見渡す余裕は、ありません。

 そのセンセイが西に向かってハンドルを切り、目にしたのは、沈む夕日にしては輝きが足りない。
 しかも周囲は暗過ぎます。

 実はこれ、太陽ではなく、明け方に沈む満月なんですね。ずいぶん赤いのでびっくりしました。
 何だか異国に迷い込んだ、そんな感じです。

 肉眼では月面の模様もかなり識別できたのですが、デジカメだとこの程度。う〜ん、もうちょっとタフであってほしい。
 この写真、本来は昨日お伝えするために用意したものだったのです。

 それを吹き飛ばしたソニーのLED Displayについては、続報も入っています。

 韓国勢の動向と、日本人による解釈ともに、「そうだろうなぁー」というのが率直な印象。
 ただしパナソニックの有機ELテレビに関する報道、内容はその通りなのでしょうが、世界をリードしてきた大企業の判断としては、ちょっとどうかなぁ。

 さてセンセイは、入学試験の関係で一晩だけ新潟の自宅に戻っています。とにかく冷え込んでいる──恐らく今シーズン一番──し、それなりの積雪にびっくりしてます。
 金沢から冬靴を履いてきて、良かった。

 この件に関しては、たぶん、また明晩。



1月10日(火) ソニーが55型“Crystal LED Display”試作機を発表。民生用大型テレビの本命になるか!?

 報道(こちらこちら)によるとソニーは10日(米国時間9日)、ラスベガスで開かれる“2012 International CES”に、約600万個のLEDを使った次世代自発光ディスプレイ“Crystal LED Display”の試作機を出展(報道資料よると参考展示)と発表しました。((c))Impress Watch Corporation

 先日お伝えした韓国LGの大画面有機ELディスプレイは以前から予想されていましたが、この“Crystal LED Display”、少なくともセンセイは初耳。

 原理そのものは簡単で、RGB各色約200万個のLEDを並べて55型フルHD(1920×1080ピクセル)を形成するというもの。
 フルHDかどうかは別にして、戸外の巨大画面ですでに用いられている方法です。

 しかしその反面、小型化は極めて困難。こんなに早く実現するなんて予想もしていませんでした。
 LEDを用いているので、液晶とは対照的に高コントラスト、広色域、そして高速応答が期待されます。

 画素の品質管理など、とても難しい問題はあるのでしょうが、業務用、民生用ともに画期的な製品になることが期待されます。

 有機ELディスプレイは高画質ではあるものの、大画面のものは相当高額になるはず。
 もしかすると数年で、一般用は安価な液晶、高画質の大画面はLED Display、そして放送・業務用は有機ELという済み分けになるかも。

 このLED Display、センセイ個人にも大きな影響を与えそうです。自宅書斎の32型ブラウン管式カラーモニタは相変わらず高画質だけど、残された寿命は恐らくあと数年。
 やがて自宅はこのLED Displayに、そして金沢のアパートは業務用有機ELモニタに......。(可能性というより、ほぼ、願望)

 久しぶりに「とにかく、ぜひ一度観てみたい」と思わせられる製品です。



1月9日(月:祝日) 北陸鉄道の日中の電車には、とってもチャーミングなアテンダントが乗務しています

 有効期限の関係で、少し離れたJR西金沢駅へ行く必要が出てきました。大学から自転車で往復しようかと思ったのですが、路面状況があまり良くなく、しかも雨がち。
 いろいろ考えた末、北陸鉄道石川線を利用することにしました。

 いつもなら大学脇の「野々市工大前」駅から乗車するのですが、ここからだとJR西金沢駅に隣接する新西金沢駅まで片道210円。変更が必要な特急券は2,100円なので、何だかもったいない。

 そこで工大前駅の一つ先、といっても少ししか離れていない「野々市」駅まで歩き、そこから乗車することにしました。ここからだと片道140円なのです。
 それに白状すると、以前からこの駅に興味があったし。

 両駅間の距離はごく短いのですが、なかなか便利な道がありません。

 住宅街の狭く、曲がった道路を歩き、ひらがなで表記された不思議なお寺と北陸鉄道の変電所の脇を通り抜けると、程なく野々市駅に到着。
 ご覧のように簡素な駅舎があるだけ。

 時刻を見計らって出発したので、すぐに2両編成の電車が到着。

 整理券を受け取り乗車すると、おぉ、何と女性のアテンダント(車掌)がいらっしゃるではありませんか。
 日中の電車に乗務していることは知っていたのですが、通常、この時間帯の電車を利用することはないので、お目にかかるのは初めて。

 小柄な、そしてとてもチャーミングな方で、工大生ならすぐにコロッといくんじゃないだろうか。
 彼女から、こちらも初めて見る紙の切符を購入すると、もう新西金沢駅。

 時間がなかったので、彼女も切符も撮影し損ねてしまいましたが、う〜ん、金沢工大の講義を日中に集中させれば、石川線の利用客はずっと増えるかもしれない。
 でももしかすると、学生諸君は電車に乗ったきり、大学へ来なくなってしまうかも。



1月8日(日) 「ソニーは負けた」のか ──センセイと同じ考えを持つ人は結構多いらしい──

 今朝もとても静か。もしかすると夜中に大雪が......と思って窓を開けると、大したことはありません。要するに、日曜日なので誰もまだ活動していないということのようです。
 昨晩の雪は少し融け、その後再び凍りついています。ガチガチというほどではないのですが、今朝は少々冷え込んだようです。

 昨日のニュースを更新してからいろいろ考えたことがあります。(だから写真は昨日と今日が、逆の関係になっています。)

 読売新聞の報道は「テレビ事業を巡る日本勢の苦境...」など、日本製造業の敗北を強調したものとなっています。
 半分はその通りですが、でも、そんなに簡単なものでしょうか。

 国や地域にもよりますが、テレビについてはブラウン管式からコモディティ化が著しい液晶式へのリプレース(地域によっては初めての購入)が進行ししてます。
 普及価格帯の液晶テレビは過当競争が進み、もはや誰が作っても利幅の少ない──ないしは赤字──商品。

 こうなるともう、法人税や人件費の高い日本国内で製造するのは事実上無理です。韓国メーカーだって、基本的な事情は同じ。
 現在は事態が進行中でシェアを拡大させていることと、ウォン安──韓国企業にとっては嬉しいが、国民には極めて厳しい──とで、大幅な利益を得ていますが。

 そしてもう一つ。

 韓国が輸出品を製造するためには実は、日本製の部品や素材が必要なので、韓国メーカーが頑張れば頑張るほど日本からの輸入(対日赤字)が増えるという構造になっているのです。
 2010年は360億ドルの赤字でしたし、2011年度上半期も年に換算するとほぼ同額の赤字となっています。もちろんこれは産業全体として、ですが。 

 あまり拡散させても仕方ないので、話を有機ELテレビへ戻します。

 報道によると、韓国LG Electronicsはラスベガスで開催される2012 International CESに、有機ELディスプレイとしては世界最大となる55型モデルを出展するとのこと。
 また、(そのままかどうかは別にして)民生用も販売に向けて準備を進める模様です。

 しかし低価格の液晶テレビ──日本国内なら32型で3万円程度──がこれだけ普及し、多くの人がその画質で満足している現在、いくら高画質であっても1桁〜2桁違う価格の有機ELテレビを、大量に販売できるのでしょうか。
 製造ラインの見直しと大量生産によって、数年間で価格が数分の一に下落する可能性はありますが、同等の価格は無理だと思います(プラズマテレビだって厳しい状況)。

 そう考えると、ソニーの民生用有機ELテレビ撤退は当然の判断でしょう。

 放送・業務用、つまりニッチなマーケットは、話がまったく別です。液晶はどんなに調整しても輝度のリニアリティが悪く、高速の描写にも弱いという問題を抱えています。
 だからこそ、ブラウン管式モニタは何年も前に製造を完了したのに、その後もずっと高い人気を保ってきました。

 この間までは、放送・業務用の中古品を扱うお店(たとえばこちら)にHD対応ブラウン管式モニタが入荷すると、価格が100万円以上するものでもすぐに売り切れていたのです。
 けれども昨年に入ってから急に、動きが変わってきました。

 かつては120万円以上でも売れた機種がどんどん値崩れを起こし、20万円ちょっとでやっと売れたのです。(放送/業務用およびサイズ、使用時間等で価格は大きく異なります。)
 白状するとセンセイもこの値段なら購入するつもりだったのですが、タッチの差で負けてしまいました。

 3万時間ほどオペレートした──業務用は使用時間が分かるようになっている──モニタだったので、残りの寿命を考えると微妙なところだったのですが。

 要するに関係者はみんな、ある程度大きな有機ELモニタを切望記事は2ページ目)しており、しかもそれが実際に入手可能になってきたんですね。
 と、販売店を巡回していたら......あ"。

 ある会社で、「発売前から注文殺到」の“PVM-2541”の在庫を見つけてしまいました。これまでは予約客のみだったのが、やっと「年末にフリー在庫が入荷」。

 ク、クリックしてしまいそう。

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