2013年2月23更新(2013年3月3日ページ移動。2016年5月30日一部写真削除)

──2013年2月第4週のニュース──

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2月23日(土) もしかすると、これが最後かも... ──鉄道車両だって、人によって運転は違うのです──

 後述する理由で再び鉄道ネタ、しかも廃車が少しずつ迫っている485系特急電車の話題になりますが、悪しからず。

 西村センセイ、実は2週間くらい前から体調がイマイチ。どうやら学期末の疲れがどっと出たようで、何をやっても「ピタッ」とした感じがない。最初は例によってセンセイの中の怠惰な部分がムクムクと起き出して......などと思ったのです。
 しかしどうも、そういう問題ではないらしい。

 身体の内部がちょっと火照る感じ──ただし体温計で計測すると36.2℃──で、全体的なバランスが崩れてしまっています。たぶん風邪。アメリカへ行った時以来ですから、2年ぶりということになります。
 インフルエンザの可能性もないわけでなないのですが、急な発熱はありません。

 というわけで昨日は、夕方の特急電車に乗って帰宅。車中でもすでにその兆しがあったのですが、自宅で安心したのか症状が急に悪化してしまいました。
 本当はいろいろやらなければならないことがあるのですが、すべて諦め、今日は終日休息。

 すぐ近くで開業している高校の時の同級生に診てもらおうかと思ったのですが、インフルエンザと違って風邪につける薬はない。体温も37℃台に留まっているし。
 それに朝食後に再び眠り、目覚めたら10時を過ぎていたので、今日は諦めました。

 明日は大雪の予報ですが、鉄道がダメなら車を使うなど、何としても金沢へ移動します。

 というわけで、センセイが昨日乗車した写真の特急電車。先日ご紹介した国鉄色の485系特急電車です。

 しかも今回は、その中でも最も有名なT-18編成の、さらに先頭車両(クハ481-1508)。運転席前の窓の左端(黄色の枠内)に“T-18”と記されています。
 と言うか、それを見なくても運転席上の前照灯がこの車両だけ2灯なので、すぐにわかります。

 車両中央のいつもの座席に座ったのですが、室内に入ろうとして、ドアの「列車によっては女性専用席となる」旨のシール表示が剥がされていることに気づきました。
 その跡がちょっと無惨で、「もうこの車両を使うつもりがないよ」と言っているかのよう。

 「もしかすると......」と考え、カメラを取り替えながら撮影していると、運転士さんが登場。小柄な身体を少し斜めにして、鞄を重そうに持っています。
 女性の運転士です。

 彼女の運転は一つ一つの動作がはっきりしていて、全体として正確なだけでなく、細かい気遣いも感じられます。文句のつけようのない運転でした。
 考えてみれば、6両編成約240tの列車に乗車する乗客の安全が、彼女の運転にかかっているんですね。

 そして彼女の表情に、それをしっかりと自覚しているという印象を受けました。

 それではセンセイは再び就寝します(ただし眠ることができるかどうかは別)。皆様、お休みなさい。



2月22日(金) 一瞥しただけで、昨シーズンとは対照的に、この冬が山雪型であるということがわかります

 昨晩の帰宅時はかなり激しく雪が降っていたので、今朝がちょっと心配だったのです。まだ暗いうちに目を覚まし、外を確認すると、意外にも大したことはありません。
 積雪は15cmくらいでしょうか。雪はあの後、降り止んだようです。

 冷え込んでいますが、厚い雲の間、ところどころから青空を見ることができたりします。写真は研究室の窓から撮影した今朝のキャンパス。

 風はないので、雪がまるで樹氷のよう──実物を見たことはないけど──に、木々の枝にくっついています。
 ただし7時を過ぎて朝日が昇ってくると、無風なのに、あれよあれよという間に枝から滑り落ちてしまいました。

 太陽から受けるエネルギーって、やっぱりすごいんですね。

 駐車場は重機を使って除雪していたのですが、そうでない場所もお昼過ぎにはアスファルトが出てしまいました。
 早朝の光景が信じられないほど。

 暦の上だけでなく、春は着実に近づいているんですね。

 ところでニュースでは日本海側の大雪が報道されていますが、正確に言うと北陸地方平野部の降雪は大したことありません。
 ここ何度かの自宅との往復から判断すると、道路に雪が残っているのは上越市など一部だけ。いつもは雪が深い富山市も、無雪です。

 何とかその様子をお伝えできないかと思っていたら、新潟の地元紙でぴったりの記事を見つけました。

 新潟大学に「災害・復興科学研究所」という組織があるのですが、そこが県内に位置する各省庁や自治体、組織がそれぞれ持っているデータを集約して、毎日の積雪情報を公開しているというのです。
 前の日との差(要するに新たに降った量)も別ページで見ることができます。

 写真は昨21日(木)の状況。

 無雪の白から水色か、青、そして赤い色まで、一瞥(いちべつ)しただけで状況を把握できます。
 よく見ると、新潟市付近にほとんど積雪はありません。

 他方、センセイが何度も大雪による鉄道トラブル(例えばこちら)に巻き込まれた昨シーズンはというと、平野部まで濃い色。
 上空に寒気が入っているところに低気圧が進入してくると、前の冬のような「里雪型」になります。

 今シーズンはというと、湿った強い北風が高い山にぶつかって強制的に上昇させられ、水分を含むことができなくなって雪となる「山雪型」です。
 どうでしょう、実感としてわかってもらえたでしょうか......。

 この積雪情報、情報を後から集積したものなので、天気予報のような使い方は苦手だと思います。でもセンセイのように、普段離れている人が、「普通の靴か、冬靴か」などと悩んでいる時にはとても便利。
 ありがたや、ありがたや......。

 北陸地方はこの週末、大雪になるようです。県内(魚沼市入広瀬)では昨日の積雪が360cmとのこと。被害が拡大しなければいいのですが。



2月21日(木) 「僕の身体は吉野家の牛丼でできている」 ──大学近くのほっかほっか亭が改装オープンへ──

 報道でご存じの方も多いと思いますが、このところ北陸地方から北海道にかけての日本海側は厳しい寒さが続いています。意外に思われるかもしれませんが、1月は比較的暖かい日が多かったのです。
 だから2月に入ってからの冷え込みが際立ちます。

 平野部の積雪はたいしたことなかったのですが、数日前から割としっかり降っています。

 金沢市の現在の積雪は10cm。防水加工した冬用の革靴を履いて出勤したのですが、これくらいの雪になるとちゃんとした冬靴でないとダメですね。
 降雪が本格化する前に撮影したのが写真。大学近くのほっかほっか亭が、改装工事で一時的に休業中なのです。

 西村センセイ、「ガクショク」の統合後は大学食堂を利用する機会が減少しています。

 男子学生向けなので量が多すぎるなどという理由に加えて、どうもご飯が軟らかすぎる。
 農家出身のセンセイはご飯の味にはうるさいのです。(他にもいろいろうるさいけど)

 ほっかほっか亭、もちろん存在は前から知っていたのですが、他のお弁当やさん同様、おかずは油っぽいものが多いのでほとんど利用していませんでした。
 でもある時、ご飯の美味しさに気づいてから、よく利用するようになりました。

 だから店舗改装のために一時休業に入った今週月曜日からはけっこう辛かったのです。
 大学の近くの「ご飯のおいしいお店」は限られています。

 結論から言うと、月曜のみ大学食堂を利用し、昨日の水曜日は約半年ぶりのチャンカレ。そして今日は少し彷徨った末に松屋。ただし牛丼ではありません。
 センセイは肉をあまり食べないのです。

 数年前、担当する講義の中で「選好」を説明するために、例としてチャンカレと牛丼を挙げたことがあります。

 講義終了後に学生の反応を読んでいたら、ある学生が体育系の部活動をしていた高校時代を思い出して、「僕の身体(からだ)は吉野家の牛丼でできている」。
 帰宅する前に毎日通っていたんでしょうね。

 う〜ん、センセイも同じようなものかもしれない。



2月20日(水) 来年は、もう見られないかも... ──撮り鉄が見守る中、国鉄色特急車両が行ったり来たり──

 昨日はいつもの電車で金沢へ移動したのですが、曇天の下、ライトを煌々と点けてやってきたのは、鉄道ファン憧れの旧国鉄色の485系特急車両。
 新潟車両センター所属のK-2編成です。

 車窓から見ていると、悪天候にもかかわらず沿線には多数の「撮り鉄」がカメラを構えています。

 「そんなに珍しいわけでもないんだけどなぁー」と思いながら北陸本線の各駅停車に乗り換えると、おぉ、今度は別の国鉄色上り列車が追い抜いて行くではありませんか!!
 ライトの形状から、有名なT-18編成であることがわかります。

 新潟車両センターには17編成の485系が所属し、秋田−新潟間を結ぶ「いなほ」と新潟ー金沢間の「北越」、そして新潟県内のみを走行する快速列車「くびき野」(写真)として一体運用されています。
 17編成の中でK-1、K-2およびT-18編成の3本が国鉄色。今日はすでに、その中の2本に出会ったことになります。

 実は移動する間に、もう一度だけ下り列車と行き違います。期待して窓の外に目を凝らしていると、暗闇の中から飛び出してきたのは、まさにK-1編成!!
 国鉄色の3編成がすべてこの地域に集中していたんですね。「撮り鉄」が集まるわけだ。

 撮り鉄を含めて鉄道ファンが北陸地域の485系に注目するのには、ほかにも理由があります。
 来年は、もう見られないかもしれないからです。

 485系は旧国鉄時代末期に製造された車両なので老朽化が進んでおり、すでに大半は引退して廃車になっています。
 残っているのは事実上、北陸から北の日本海側と、海峡線のみ。

 「いなほ」については、来月のダイヤ改正で、常磐線で使われなくなったE653系に置き換えると報道されています(公式にはまだアナウンスはない)。
 一体運用が崩れるわけです。

 「北越」については、北陸新幹線の開業が2年後に迫っているため、このままの運用が見込まれています。
 だから、センセイ個人としてはあと2年間はお気に入りの485系に乗ることができます。

 でも一体運用が崩れる今春以降、新潟車両センターの485系は半分くらいが廃車になるはず。国鉄色の車両は485系の中でも古い──正確に言うとリニューアル改造されていない──ものばかり。
 だから早めに廃車になる可能性が高いのです。

 あと何回乗ることができるだろうか。



2月19日(火) 再び誰も読まなくなった本 ──コペルニクス生誕540年──

 センセイは昨日、仕事を終えてから電車で自宅へ戻りました。22時間ほど滞在して現在はすでに金沢へ移動しています。だから柏崎での出来事をお伝えするつもりだったのですが......あれ?!
 今日のグーグルロゴ、いつもと違うぞぉ。
((c)Google)

 この種の図は、ヨーロッパ中世から近代にかけてかなり用いられたものです。この図に限って言えば、元になっているのは近代初期に描かれたものを踏まえています。
 2枚が対になっていて、一つは古くからの天動説。そしてこちらはニコラウス・コペルニクスが提唱した地動説......あ"。

 今日は2月19日。540年前の今日、コペルニクスが生まれたのです。誕生日のお祝いというわけですね。正確には、当時はユリウス暦なので、現在のグレゴリウス暦とは少しずれています。
 でも、ま、いっかー。

 ところでこのロゴのニュースを検索していたら、ウィキペディアの「コペルニクス」のページに至りました。
 たぶん初めて読んだのですが、正直なところ、かなり低レベル。

 彼は司祭でも知事や長官でもありません。天文学的な業績で重要な役割を果たす「周転円」についての記述も間違えています。
 まず、そもそも引用した文献が間違えているケースがあります。

 しかし驚いたことに、(その間違えた)文献の中にちゃんと記述されていることすら、正確に引用されていない場合も存在します。

 アメリカの学者が10年近く前、コペルニクスを正確に評した『誰も読まなかった本』を出版しました。現在は邦訳もあります。
 これで世間の理解が少しは変わるのかと思ったのですが......。

 もしかすると、誰もが「わかったつもり」にはなりたくても、「本当のこと」って、あまり興味ないのかもしれない。もちろん全ての人が全ての真実を理解できるなどと考えているわけではありません。

 でも、本当のことを知らなければ、結局誰かに利用されてしまうだけなのに。



2月18日(月) 新27号館の奥、新23号館と8号館講義棟の2階を結ぶ渡り廊下が架設されました

 今日の話題は金沢工大OB・OGのためのようなもの。だってキャンパスに大きな変化が起きたのですから。

 写真は名古屋へ出発する直前の16日(土)朝に、雪の舞う中、大学1号館(本館)3階から北東方向を撮影したもの。中央から左にかけてどっしりと構える建物は新築された新23号館
 かつての23号館、つまり学食とクラブハウス跡に建てられています。右端は8号館講義棟。

 その左奥には夢考房の、特徴ある屋根の部分が見えています。つまり、工事中の中央部分はかつて、カウンセリングセンターがあった場所。

 2年半前に新21号館(新厚生棟)が完成して供用が開始されたものの、同時期に行われた時間割の変更も影響して、昼食時に学生や高専の生徒が集中してしまいました。
 そこで急遽、売店やラウンジをここに設置することになったのです。

 しかもその奥では、夢考房をまたいで、左右二つの講義棟の2階を渡り廊下で結ぶとのこと。
 北陸地方は雨や雪が多いので、渡り廊下の存在はとても重要なのです。

 しばらく前から工事は進んでいたのですが、地下や基礎など、目立つものではありませんでした。

 しかし先週の半ばから、大型のトラックが出入りするなど、様子が一変。15日(金)に工事用の足場を一気に組みました。
 もう少し時間を置くのかなぁーと思ったら、翌日にはご覧のように、鉄骨の渡り廊下──まだ鉄骨だけですが──が架設。

 かなりの長さですが、センセイが見た限りでは地面への支柱などは見当たらないようです。

 いずれにせよOB・OGの皆さん、近くに立ち寄る機会があったら──あるいは、もしちょっと迷っているのなら機会を作って──古巣を訪れてみてみてください。
 金沢工大のキャンパスは、年老いたセンセイが取り残されそうなほど、どんどん変化しています。

 それが貴方/貴女のアイデンティティ(“identity”)の再確認になるのか、あるいは区切りをつけての再出発に繋がるのか、それはわかりません。センセイは預言者ではないので。
 でも少なくとも、巣立っていく若者を見送りながら、センセイはここに存在しています。

 なお、ホントのことを言うとセンセイは現在、週末の出張の休暇を頂戴して新潟の自宅に戻っており、「ここ」にはいません。悪しからず。



2月17日(日) 「チャンカレ」と「かつや」。名古屋市中心部で、金沢と新潟のお店が頑張っていました

 西村センセイ、1泊2日の名古屋出張を終えて金沢へ戻ってきたのですが、そもそもとても気を使う仕事。それにやや強行軍だったので、すっかり疲れてしまいました。
 というわけで見たままの名古屋のお話を手短に。

 今回の出張、昨日は移動日。団体での行動だったので、明日の仕事に備えて英気を養うべく、希望者が晩ご飯を一緒に、ということになりました。
 一行の中に名古屋に詳しい方がいらっしゃったので、名古屋名物の手羽先、土手鍋、味噌串カツ等をいただきました。

 名古屋にはあまりご縁がなかったので、これらをちゃんと食べたのは初めてです。センセイには濃厚な味でしたが、おいしかったー。

 ところで、せっかく名古屋に降り立ったのですから、ちょっとしたものでいいのですが、お世話になっている人や年老いた両親や伯母などに、何かお土産を持って帰りたい。
 でも今日は仕事を終えるとすぐに電車を乗り継いで金沢へ移動することになっていました。要するに、今日、お土産を買う時間はないのです。

 そこで昨日の夕食の前に名古屋の繁華街、栄の三越へ一人で行ってみました。宿所である私立学校関係のホテルから、歩いて5分くらいのところにあります。
 名古屋、そして栄と言えば、SKE48......などと考えながら歩いていると、あれ?!

 何と、ホテルのすぐそばに、金沢カレーを代表する「チャンカレ」こと、カレーのチャンピオン!!
 「錦三丁目店」だそうで、本家には取り扱っていない「なすカレー」などもメニューに。

 結局、お店の前を数回通ったのですが、夕方から夜にかけてだったので、お客さんはそれほど多くはありませんでした。
 ふ〜ん......と思って歩いていると、え"っ?!

 センセイの目の前に、今度は新潟を根拠地とするかつ丼のお店、「かつや」が出現!!
 帰ってから調べてみると、「かつや名古屋錦店」とのこと。お店の中の様子はよく見えませんでした。

 これらのお店、大通りに面しているわけではない──名古屋ではそのような飲食店は稀──のですが、間違いなく繁華街のど真ん中。
 フランチャイズかどうかなど詳細についてはわかりません。

 でも金沢や新潟のお店が名古屋の中心部で頑張っているのを見ると、(直接には全然関係ないのに)何だか嬉しくなってきます。
 えっ?! SKE48はどうしたって?

 白状すると、「へぇー、ここなんだぁー」と思いながらビルの前を通り過ぎただけ。その先にある三越の地下で、女子職員と伯母その他への美味しいものを買ってホテルへ戻りました。

 「仕事」なので。

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