2014年3月22日更新(2014年3月30日ページ移動。2017年3月13日写真削除)

──2014年3月第4週のニュース──

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3月22日(土) これも京都流、なんだろうか... ──センセイが京都市バス車内で感じたこと──

 先日の京都出張の際に気づいたことがあったので、それをいくつか。

 ご存じのように京都大学はとても良い場所にありますが、駅や、ホテルが並ぶ市の中心部からは少し外れています。そのため、センセイを含めた普通の人は、路線バスを利用することになります。
 研究会は2日間だったので、往復で4回、京都市バスに乗りました。

 以前から気づいていた──もちろん、皆さんもご存じのはず──のですが、京都はとても古い街なので、道路があまり広くありません。その狭い場所に、一般住民や観光客が乗った車両が押し掛けます。
 つまり、いつも交通渋滞。

 特に京都大学から京都駅へ向かう路線は遅延が酷く、十分余裕を見ていたはずなのに、予約していた列車に乗り遅れたことがあります。今回もそうでした。
 ただし遅れはあらかじめ織り込み済だったので、センセイの関心は別な場所へ。

 一つは、老人の利用客が多いこと。それも短距離を乗車しています。金沢や自宅のある柏崎市でもバスの利用客は主に老人。でも京都ではその比率がぐっと高くなります。
 今回も何回か席を譲りました。(短区間との理由で断られたことも)

 改めて車窓から町並みを見ていると、スーパーマーケットのように、1カ所で多くの買い物を済ませることができるようなお店がありません。
 だから用を足すためにバスに乗ってあちこち行くしかない、ということなのでしょうか。

 もう一つは京都市バスの車内。広告やお知らせなどの掲示物がたくさん掲出されています。
 それ自体は驚かないのですが、問題はその場所とやり方。

 写真のように窓ガラスにペタペタと、そして天井や、果ては天井にある蛍光灯の白いカバーに──ナシテ!?──掲示物が両面テープで無造作に貼られています。
 どうやら張り方はもちろん、肝心の中身もルールはないらしい。

 センセイのような田舎者にとって、京都は「お上り」する場所。

 だからすべてが洗練されて......というイメージがあるのですが、きっと、そういうイメージを持つのは、まさにお上りさんだからなのかもしれません。



3月21日(金:祝日) 観光列車「越乃Shu*Kura」の運行開始に合わせて、専用駅名標が新設されました

 今日は春分の日。そして世の中は3連休。

 通常ならセンセイも、昨晩のうちに新潟の自宅へ戻るパターン。でも昨日は所属組織の研修会と同僚の定年退職を祝う会があったので、金沢に留まりました。
 ずいぶん飲み過ぎてしまったので、今日はゆっくり起床。

 荷物をまとめてバスに乗車し金沢駅に着くと、予定していた特急「北越」の前に出発する「はくたか」に間に合いました。今日は途中から各駅停車に乗り換える予定。
 特急料金を少しでも安く抑えるためです。

 「北越」「はくたか」のどちらでも、最終的には同じ列車に乗ることになるし、景色の良い海側、そして車両の揺れが少ない中央部の座席が空いていたので、目の前の「はくたか」に乗車。
 連休だからでしょうか、いつもより利用者は多めです。2時間弱で直江津駅到着。

 「はくたか」は少し先の犀潟駅から越後湯沢を目指して北越急行線に入ってしまうので、ここで乗り換えます。目的の各駅停車に乗ろうとすると、ホームに奇妙な物体が。
 あれっ?!

 実は日曜日の午後に柏崎駅を発つ時、ホームで工事中の下半分と同じ物を見ていたのです。
 その時は作業員が基礎に接着剤を使って小石を固定していました。

 柏崎駅のものは、脇にパイプ製の簡易椅子がついているという違いはありましたが、この上部を見てやっと、これが何か分かりました。
 もちろん駅名標。

 でもそこには「越乃Shu*Kura(しゅくら)」と記され、中央部には近隣の観光名所の写真が填め込まれています。
 右側にはジャズバンドのイラストも。

 まず間違いなく、JR東日本新潟支社が今年の5月から運行を開始する観光列車「越乃Shu*Kura」に合わせて設置したものと思われます。
 車内ではジャズの生演奏を楽しむことができるとか。

 新潟は米どころ、そしてそれを使った日本酒にも恵まれています。県内のあちこちに、名の通った醸造場があります。柏崎市内には高校の同級生が経営する有名なお店も。
 海や山などの観光資源と合わせて活用しようという計画(たぶん)。

 直江津駅から柏崎駅まで注意していたのですが、潟町(かたまち)駅および青海川(おうみがわ)、そして柏崎駅には同じ駅名標が設置されていました。青海川駅には30分弱停車するとのこと。
 おそらく停車予定駅のすべてにこの駅名標を設置したんでしょうね。

 センセイは日本酒をほとんど飲まないのですが、ほろ酔い加減で海と山を愛でるだけでなく、沿線の酒蔵を訪れたりすることができれば確かに面白いと思います。
 乗ることはないと思うけど、それでもちょっと楽しみです。



3月20日(木) デジタルサイネージはどうやら、小型パソコンの集合体らしい

 今日もまた、見たままのお話。しかもパソコンネタが続きます。悪しからず。

 先日ご紹介した学内のデジタルサイネージ、その後しばらくして写真の液晶モニタがはめ込まれました。普及している16:9よりも扁平なので、たぶん21:9。
 本来は横長の画面を縦に使っています。

 卒業式の前から卒業生に向けて、学内──飲み屋など、一部学外を含む──関係者からのメッセージが写真入りで表示されています。
 話を聴いてみると、学生のサークルが撮影し、メッセージを取材したとのこと。

 システム確認を兼ねた仮の画面のようで、新学期からは専門家が制作したものを表示するそうです。
 表示画面にも慣れたので、前を通り過ぎようとすると......右の画面(1台)だけが、ご覧のように明らかにWindows。

 左上に並んだアイコンが正常に表示されていないのですが、右上隅にはしっかりと、“Windows Embedded Standard”。
 ちょっと調べてみると、これはMicrosoftが供給している機器組込型のOSのようです。

 すべての画面が協調しながら動作していることを考えるとどうやらこれは、昨日伝えしたように1台のコンピュータが複数の画面を一括して制御するシステムではないようです。

 画面1枚1枚がそれぞれ独立した小型のPCで、表示に必要な情報──画面の情報だとか、協調の方法、切り替えのタイミングなど──をホストのコンピュータが提供する。
 専門の方々、どうでしょう。大きく間違っていたらご指摘ください。

 それにしても、本格稼働後が楽しみです。



3月19日(水) 便利です。宿泊先のテレビを利用したパソコンのマルチ画面

 今日は見たままの話題。

 京都大学への出張を完了して金沢へ戻りました。勉強になる会合だったのですが西村センセイ、この機会を利用してもう一つ試したいことがあったのです。持参したMacBook Proの画面を、ホテルのテレビに繋ぎたい。
 Windowsでいう「デスクトップ拡張」機能です。

 センセイは通常、複数のパソコンを起動し、それぞれに役割を与えています。「このマシンはあのデータを管理...」という感覚。状況を直感的に把握できます。
 でも本当は、複数の画面を使えるマシン1台で済ませることもできるのです。(異なるOSを混在させているなどの特殊事情を除く)

 幸いなことに、ホテルのテレビは地デジ化以降、複数のデジタルインターフェースを備えるようになっています。
 一番普及しているのは“HDMI”フォーマット。基本的には“DVI-D”そのもの。

 そこで今回は、先日購入したDisplayPortとHDMIを接続するアダプタ(MacBook Pro左側の白い部品)とHDMIケーブルを持参。
 Windows環境で接続したのが右の写真。

 ケーブルを接続するとすぐにテレビを認識し、ちゃんと画面を映し出しました。

 ただし正確に言うと、今回の組み合わせではテレビの方がオーバースキャン──本来の画面の外周が表示されない──状態になってしまいました。
 Macで接続すると完璧に表示され、何の問題もありません。

 しかもこの組み合わせでは、音声データもちゃんとテレビに流すことができます。

 今回は試していませんがデスクトップを拡張するだけではなく、例えばDVDを持参してそれをMacで再生し、テレビの大画面(?)で視聴するという使い方もできると思います。
 パソコンとテレビの敷居はどんどん低くなっているんですねぇ。 



3月18日(火) 西村センセイ、京都大学での研究会に初めて参加する

 昨日の大学院祝賀パーティー、残念ながらセンセイは最後まで出席せずに、夕方、会場に隣接する金沢駅から特急サンダーバードに乗車しました。
 目的地は京都。

 祝賀会場でほんの少ししか飲んでいないのに、ずいぶん酔っぱらったような気分。6年前を思い出したからでしょうか。

 京都では、京都大学のあるセンターが開催する研究会──正式には「研究フォーラム」──に参加します。
 要するに勉強会。

 でもその規模は、センセイらの学会が開く研究大会よりも一回り大きい。規模だけではありません。
 全国から教育学関係の錚々
(そうそう)たるメンバーが集まっています。

 関係者が出席することも会って初めて参加したのですが、こんな研究会が開かれているなんて、つい先日まで知りませんでした。
 自分の不明を恥じるばかり。

 一つだけ言い訳を許してもらえるなら、6日前に会ったばかりの人を含めて、会場内にはたくさんの知った顔。
 う〜ん、でもこれって、知らなかったのはセンセイだけ......。

 どうやら二度目の墓穴を掘ってしまったようですが、昨日に引き続き、ここは前向きに考えましょう。



3月17日(月) すみません、前言を一部撤回します ──大学院の学位授与式が行われました──

 すみません。前言を一部撤回させてください。

 一昨日お伝えしたことは決して間違いではないのですが、「最後のクラス」の中の数人は、大学院へ進学します。工学部は他と違って、大学院への進学率が高いのです。
 つまり受け持った学生の一部は、あと1、2年、金沢工大に在学しますす。

 今日は、彼ら/彼女らの2年先輩の大学院学位授与式が開かれました。

 大学院研究科全体ではかなりの人数になるので、今回もやはり、代表にのみ学位記が手交されました。
 センセイとしては、その後の様子を一人ひとり確かめたかったので、午後の祝賀パーティーに出席。

 実は「まだ覚えていてくれるかなぁー」とちょっと心配だったのです。彼らを教えたのは6年前ですから。
 でもそれはまったくの杞憂に終わりました。

 あちこちから学生諸君が集まってきてくれて、入学直後のことや、最初の個人面接のことなどで盛り上がりました。
 ふ〜ん、君たちはあの時、そう感じていたのね。(ちょっと反省)

 受け持ちとは別に、授業の手伝いでお世話になった学生にお礼を述べます。お互い忙しくて、なかなか会えなかったのです。
 話していて、あることに気づきました。今頃になって、なのですが。

 本学工学研究科の大学院生は、センセイが共同で分担している必修科目を受講します。ということは、これからは大学院生全員がセンセイの受け持ちのようなもの。う〜ん、かなりの拡大解釈ですが。
 というわけで、二度目の前言撤回。

 物事、良い方に考えましょう。



3月16日(日) 今回のJRダイヤ改正は、1年後の北陸新幹線開業に深く関係していました

 昨日は金沢駅前のホテルで開かれた卒業記念祝賀パーティーに出席後、駅から特急に乗って帰宅。一晩だけ泊まって、今日の午後にはいつもの電車で金沢へ移動しました。
 その昨日、JRダイヤが改正されました。

 昨日は土曜、今日は日曜のダイヤ。そして明日から5日間が平日ダイヤの初日となります。個人的には一部を除き、新ダイヤでも大きな影響はないことを確かめています。
 でもそれは時刻表に掲載された情報に限っての話。

 到着番線や車両形式などはほとんど掲載されないので、実際に確かめてみるしかありません。

 例えば昨日、センセイが乗車する特急の少し前に、金沢発富山行の各駅停車が出発しました。
 時刻は以前とほぼ同じ。

 でも車両が旧型6両から新製の2両に激減していました。この列車、高校生が多数利用するのです。
 昨日は土曜日だったので影響は少なかったのですが......。

 今日もいろいろ確かめながら柏崎駅から快速列車に乗車。ここまではまったく問題ありません。直江津駅でも、いつものホームに到着。
 やれやれ。

 反対側で待っている各駅停車に乗り込むのですが、よく見るといつもの475系(写真:昨秋撮影)ではなく、413系。
 個人的には急行用に製造された475系の方が好きなんだけど。

 気になったので調べてみると、見かけ以上に車両運用が変更されていることがわかりました。まず、これまでほぼ一体で運用されてきた金沢近辺の運用が、金沢の西と東で完全に分離されました。
 1年後の北陸新幹線開業後、金沢以東の北陸本線は第三セクターに移管される、その準備です。

 また車両そのものについても、金沢以西は大量に増備された521系統一されるとのこと。これに伴い、475系の大半は廃車になるものと思われます。

 もしかしたら475系は全廃されるのかと思って、富山や金沢の車両基地、そして富山駅をよく観察すると、まだ運用中と思われるものが数編成残っていました。
 でもこれらも、あと1年限りだろうなぁー。

 いずれにせよ、これら一連の動きは、来春の新幹線開業および在来線移管と直結しています。北陸新幹線は、まだその姿が目に見えていないだけで、実はすでに走り始めているようなものなのです。

 個人的にはとても大きな影響を受けるので、こちらもしっかりと、そして具体的に対策を練りたいと考えています。

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