2014年3月15日更新(2014年3月23日ページ移動)

──2014年3月第3週のニュース──

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3月15日(土) 金沢工大で受け持った最後の学生諸君が、学舎を巣立ちました

 一読しただけでは不明確で、しかも場合によっては誤解を招きかねないタイトルで申し訳ありません。

 金沢工業大学は今日の午前中、扇が丘キャンパスで卒業式を挙行し、1,487名の学生および7名の先行か修了生を社会(および大学院その他)へ送り出しました。
 でもこれだけの人数になるとさすがに、学長が卒業生の一人ひとりに卒業証書を手交するのは不可能。

 そこで式の終了後、学部学科、場合によってはクラスに分かれて卒業証書や記念品を手渡しました。
 写真は電気電子工学科4年1組。

 西村センセイ、彼ら彼女らが1年生の時にこのクラスを受け持ったのです。

 面倒見の良さで知られる金沢工大。教職員が学習や生活面、さらには就職まで可能な限りサポートしています。
 センセイら基礎教育部修学基礎教育課程──要するに教養部──は、新入生が担当。

 毎週1限に開講されるクラス単位の講義だけでなく、最低でも年に2回行う個人面接を実施します。
 いろいろな悩みの相談まで応じますから、ほとんど中高の担任のようなもの。

 でもセンセイの場合、3年前、つまり彼ら彼女らが2年生に進級するタイミングで学内での立場が変わり、通常のクラス担任から外れてしまいました。
 もちろんその後も学生諸君の面倒を見ていることに変わりはない──むしろ立場上は、それに専念している──のですが。

 「親がなくても子は育つ」ではありませんが、センセイの手を離れた彼ら彼女らの大半は今日、無事に学舎(まなびや)から、それぞれの次の目的地に向けて巣立っていきました。
 まるで娘をお嫁に出す気分。(まだ経験したことはないけれど)。

 センセイは午後の卒業記念祝賀パーティーにも出席し、彼らと久しぶりにいろいろな話をしました。心身ともに、4年前を思い出すのが難しいほど彼ら彼女らは逞しくなっています。
 ......きっと大丈夫。

 ただし、きっといろいろ事情があるのでしょう。卒業生全員がパーティーに参加したわけではありません。直接会う最後のチャンスだったので、それだけがちょっと心残りです。



3月14日(金) これはもう、明らかな設計ミス ──外付けSSD用のケースを再購入しました──

 何度もお伝えしていますが、センセイは新潟の自宅、研究室、金沢のアパートの間をほぼ決まったパターンで移動しています。これに時々、出張や旅行が入ります。この間、仕事も私事も抱えたまま。
 つまり各種データの管理が問題になります。

 そこで現在は、基本的にMacBook ProのWindows側でデータを管理しています。出張時など最低これ1台あれば何とかなります。それぞれの拠点では新旧Mac OSマシンあるいはWindowsマシンからMacBook Proにアクセス。
 これで常に最新データがMacBook Proに保存されます。

 でもMacBook Proの記憶容量には限度があるし、バックアップも考える必要があります。そこで一昨年から大容量(512G)SSDを導入し、同時に買った外付けケースに収めて持ち運んでいます。
 ケースについては何種類か候補があったのです。

 MacユーザーとしてはFireWire(IEEE1394)とUSBの両方を使える方が便利。実際、センセイは数台使用しています。でもこのタイプのものは筐体がアルミダイキャスト製。
 とてもしっかりとしているものの、重い。

 要するに持ち運びには不便。そこで「大丈夫かなぁー」と思いながら、軽量のものを購入しました。こちらのインターフェースはUSBのみ。

 先日、自宅でデータをバックアップしようとして外付けディスクを接続したのですが、Macが認識していないことに気づきました。よく見ると、そもそも電源ランプが点灯していません。

 変だなと思って持ち上げると、おぉ、急に認識......したと思ったら、再びダウン。接続不良です。
 調べてみるとトラブルはケース内部で発生しているらしい。

 ボタン一つでケースを外せる(2枚目の写真左側)ので、カバーを取ってみると、USBのコネクタと基盤とが切れています。(1枚目の写真中央部)

 右側からのケーブルが、ケースを支点として梃子の原理で基盤を持ち上げているのです。
 コネクタと基盤はハンダで結合されているだけ。少し力がかかれば壊れてしまいます。

 もちろんそのためにスポンジ状のものでコネクタが浮かないように抑えているのですが、気休めでしかありません。
 要するに、明らかな設計ミス。

 接合部分を指で押さえる(!!)とSSDを認識したので、その場はこのインチキな方法で乗り切りました。
 問題はこれから。

 再び、重くてしっかりしたケースを買うか、消耗品と割り切って軽いこのケースを再購入するか。
 SSDを外して別なケースに入れてみると、ちゃんと認識しました。ありがたや。

 つまり、いざとなったらこの別なケースを使ってデータを救出すればいいのです。

 そこで再度購入したのが右のケース。型番は同じでしたが、コネクタの部分をネジ止めするようになっています。
 つまりそれなりの改良。

 しかしこれでもコネクタに大きな力がかかることに変わりはありません。完全に消耗品と割り切って使うしかないようです。



3月13日(木) MacBook(White)のバッテリーが突然、なぜか充電機能を回復しました

 本当は昨日の続き、「古巣」の訳を説明をするつもりだったのです。

 東大駒場がセンセイの専門分野の中心だったため、ICUに学生、助手として在籍していた時期は、ほぼ毎週通っていた場所で、キャンパスや学生の変化に驚かされたためです。
 でも今日、予想外のことがあったので急遽予定を変更。

 今日は電車の関係で昼過ぎに、激しく雨の降る金沢に戻りました。アパートに荷物を降ろして、すぐにご出勤。

 お気づきの方が多いと思いますが昨日から、MicrosoftからWindowsのアップデータが配信されています。東京へ持参したMacBook Proは、仮想マシンを含めて昨日中に更新済。問題は研究室に置いてある各種Windows。
 ......と言っても、買った時からWindowsなのは成績管理用のLenovo製1台だけ。

 センセイの研究室ではMacのBootCampとVMWare Fusion、そしてVirtual PCを合計すると、実機(BootCamp)で4台、XP以上の仮想マシンをOS別に数えると、延べで6台。(たぶん)
 これらを片っ端からアップデートします。作業そのものは単純しかもほぼ自動。

 他のマシンの更新を終えて、MacBook(White)に電源を繋ぐと、あることに気づきました。
 ご覧のように、充電しているのです。(黄色枠内)

 実はMacBook(White)、予備を含めて2個のバッテリーを所有しています。かつて外出時の主役だったためです。
 ところがその中の1個が、どうやっても充電しなくなってしまいました。

 正直なところ、Appleのリチウムイオンバッテリーには問題が多いと思います。たいして充放電していないのに、充電しなくなるケースが多いのです。
 問題のバッテリーもそう。

 外出時はともかく、講義などではACアダプターを使えばいいので、不具合の発生したものは諦めて講義専用に使っていました。だから復活そのものは嬉しい。
 パッテリーは最終的に、満充電まで漕ぎ着けることができました。

 でも、なぜなんだろう。 



3月12日(水) 西村センセイ、「古巣」の東京大学(駒場)でのシンポジウムに参加する

 週末を挟んで数日頂戴した休暇も終わり、センセイは今日から公務復帰。と言っても、今日と明日は都内へ出張しています。目的地は目黒区駒場。
 つまり東京大学教養学部です。

 今日の午前と午後にシンポジウムが開かれ、関係者が講演するのです。行かないわけにはいかない。すでに大学の予算は尽きているので、まったくの自腹での参加。
 会場へ到着するとあちこちに見知った顔。三鷹の大学の女性からは挨拶を頂戴します。

 おぉ、ついには予想外のこの方まで......。会場は余所の大学なのですが、ほぼ同級会状態。

 写真は最後の総合討論の場面なので、帰りの電車や飛行機の関係お客さんは少な目。実際には大盛況でした。
 でも肝心なのは、その内容。

 東京大学の事例発表が主だったのですが、正直なところとても参考になる部分と、「東大だけだよなぁー」という部分が混在しています。
 やはり、どこか特殊な大学、という印象を受けます。

 多くを学んだ最初の勤務校から始まり、自分からその基盤を築くことに注力した前任校、そして現在の金沢工大まで。
 気がつくと、常勤の教員になってから26年が経過しています。

 この間、数え切れない学生さんに教えたつもりなのですが、気がつくと、学生から学ばせてもらっていたのはむしろ、センセイの方だったような気がしてきます。

 でも(全然自慢できない)四半世紀の教師生活を振り返り、接した学生の顔を思い浮かべると実は、これまで奉職した3つの大学の学生諸君も、決して負けていないなぁというのがホンネなのです。
 俄には信じてもらえないかもしれませんが。



3月11日(火) 薄型モニタを、「あるもの」で固定しました

 今日は見たままの話題。

 センセイは引き続き新潟の自宅に滞在しています。盆と正月、そしてゴールデンウィークを除けば滅多にないこと。ずっと気がかりになっていながら、こういう時でないとできないことを片付けます。
 今回は先日書斎に導入した薄型モニタの固定。

 新潟県中越沖地震に襲われる前から、「地震に備えてモニタを固定しなきゃ」と考えてはいたのです。でも実行に移す前に地震に遭遇し、当時のモニタは台から落下。
 筐体が破損してしまいました。

 気づいていながら、わかっていながら同じ過ちを犯すのは愚か者。

 さすがにそうなりたくはなかったので、アパートに導入したモニタは早期にラックに固定しました。
 薄型モニタはどうしても倒れやすいのです。

 その時に気づいたことが一つあります。適当なベルト状のものがなかなか見当たりません。まず、ある程度強度を確保したい。
 この条件を満たすのは比較的簡単。金属製ワイヤなどを使えばいいのです。

 でもそうすると、モニタの筐体──業務用なのでフレームはダイカスト金属製──を傷つけたり、ベルト(ワイヤ)の端をどう処理するのか、という問題が生じます。
 両者ともに素人ではなかなか解決が難しい。

 そこで今回は、自転車の駐輪時に拘束するために金沢で使っていた機具を持ち帰りました。
 長さは1mくらい。

 全体がビニールで覆われていますから筐体や家具を損傷することも少ないでしょうし、端はきちんと処理されており、輪になっているので、固定は比較的簡単。

 当たり前ですが、鍵もかかります。ただし、こればかりは、使うことはないでしょうね。



3月10日(月) お気に入りCDの記録面にかなり深い傷が。原因は階下の蛍光灯からのノイズ?!

 昨晩、お気に入りのCDを聴きながら仕事をしていたら、階下で人の気配がしました。書斎の直下は和室。年老いた両親が泊まることを想定して用意したのですが、実際にはほとんど使っていません。
 ただし今回は、春休みに入った娘が所用で帰省中。

 自室のベッドはアパートへ持ち込んでいるので、この和室で寝ているのです。案の定、ほどなく天井の蛍光灯を消灯する音が。ここまでは何の問題もありません。
 しかしその音と同時にAVシステムに、「パチッ」というノイズが入ってきました。

 センセイのことですから、自宅書斎のAVシステムは各種のノイズ対策を施しているのですが、距離と配線の関係か、どうしてもこの1階和室の蛍光灯のノイズを拾ってしまいます。
 問題はそのノイズではありません。

 急にCDの音が「プチプチ」というノイズを連発させ始めたのです。デジタルデータを完全に再現できなくなっている証拠です。
 慌ててCDプレーヤーを停止させてディスクを取り出します。

 ディスクをひっくり返すと記録面にかなり大きな傷が付いています。一昨日まではなかったもの。
 黄色い枠内はその部分を拡大しています。

 埃のようなものが見えますが、これもひっかき傷です。形状は基本的には放射状ですが、不規則。
 ナシテ?!

 冗談抜きで先ほどのノイズがCDプレーヤーのサーボ系を乱したのかと訝ったのですが、それなら再生を継続できるはずはありません。
 しかもこれだけの傷となると、CDだけでなくCDプレーヤーのレンズ側も損傷しているはず。

 しかし他のディスクを点検、再生しても、何ら傷はありません。問題ありません。

 いろいろ考えたのですが、もっとも可能性が高いのは酔っぱらったセンセイがCDを落としたり、取り出す際にどこかにぶつけたりしたこと。もちろん記憶はありませんが。
 最近の購入したCDだし、何より一昨日まではまったく問題なく再生できていたのです。

 我が家のレファレンスとして使用しているCDプレーヤーはちょうど30年前(!!)の製品。そのデジタル出力を改造済のDACコンバータでアナログ信号に変換し、整備済のイヤースピーカーシステム(イヤースピーカー本体は更新済)で聴いています。
 とても高品位のシステムです。

 ただし設計の古さから、非常に高いレベルではあるものの、CDのトラッキングには限界があるので、これくらいの傷になると、どうしてもノイズを発生してしまいます。
 新しいマシンで再生するとノイズはまったく聞こえません。

 ただし新しいマシンも、データを完全に訂正しているのではなく、補完している可能性も残ります。要するに元通りに再現できなくて、わからないように誤魔化しているというわけです。
 お気に入りのCDなので、昨晩のうちに再購入しました。

 でもホントに、どうやったらこんな傷がつくんだろう。たった一晩で。



3月9日(日) 富山産ホタルイカの初物をいただきました

 今日は見たままのお話を手短に。

 いつもならセンセイはセンセイは日曜日の午後に自宅のある柏崎から金沢へ向かいます。でも今日は留まったまま。家の都合で明日、明後日と有給休暇を頂戴しているのです。
 この機会に、ふだん忙しくてできないことをいろいろ片付けます。

 そのご褒美(?)が写真。富山湾産のホタルイカを塩茹でしたものです。

 氷見の寒ブリ、富山湾の白海老などと並ぶ富山名物の一つですが、実はホタルイカ、富山以西でもかなり獲れます。
 でも他県の方には申し訳ないのですが、姿形はもちろん、味も富山湾産が一番。

 外見はつやつやプリプリしており、他地域のものより大きく、太っています。スーパーなどで他地域産と並んでいる時は、違いが良くわかります。
 値段も違うので、その意味でもすぐわかるのですが。

 肝心の味はというと、厚い肉と内臓はいずれもとにかく甘く、口の中でとろけるよう。他地域産だとこうはいきません。
 3月に入ったので今年のホタルイカ漁が解禁されたことは知っていたのです。

 でも解禁直後は新潟まで流通しないのが普通なので、いつになったら......と思っていたのです。
 ところが近くのスーパーで、兵庫産の奥に並んでいたとのこと。

 さっそく頂戴したのですが、まず気づいたのはまだ小ぶりのものが多いということ。今年の北陸地方が特別に寒かった──海水温がどうだったのかは知らない──からでしょうか。
 もう少し暖かくなると、ホントにプルリンとしてきます。甘さももうちょっとかな。

 でも今季の初物、美味しくいただきました。つくづく、富山は美味しい。

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