2017年12月23日更新(2017年12月31日ページ移動。2019年11月3日写真削除)
■12月23日(土:祝日) この不思議な造りの民家はかつて... ──金沢を発つ前に──
金沢工大の今年の講義は25日(月)まで。
でもその日センセイは、自宅から東北大学へご出張。つまり年内のセンセイの金沢での営業(?)は昨日が最終。ただしやり残した仕事が山のようにあるので、今朝もご出勤。
......何だか様子が変。土曜日には講義がないので学生の姿が見えないのは当然として、始業の時刻になっても、交替で出勤している職員の姿が見えない。あ"っ。
今日はただの土曜日ではなく、祝日。世の中、お休みだったのね。
写真2枚は昨日のお昼、お弁当を買いに行く時に撮影したもの。右は以前ご紹介した国際交流施設のその後の様子です。(右奥は図書館棟)
前回のほぼ逆方向から撮影してますがやはり、かなり広い施設になるようです。西村センセイ、この道路を通ることはほとんどないので、改めて周辺の様子を確かめさせていただきます。
目立つのは学生向けのアパート。大学開学から52年経過しているので、その前後に建設されたアパートは、老朽化が進んでいます。
建て替えられたり、基本構造はそのままでリノベーションされたり。写真のお宅の前を通り過ぎようとして、それが単なる「お宅」ではないことに気づきました。左半分は普通のお宅。
でも右側はかつて、学生相手の飲食店か何かだったはず。まだ若いご夫婦がご自分のお子さんを育てながら、全国から集まってきた荒っぽい男子学生──当時の学生はほとんど男性──の話に耳を傾け......。
センセイが16年前にこの地にやって来た時には、もう「お店」ではなかったように思えます。(前述したように、確かなことは言えませんが。)お偉方は誰も出勤していないので、突然の電話もなく、今日の作業はまぁ順調に進行。やり残した仕事は新潟へお持ち帰り。
お昼近くに大学を離れ、私用をいくつかこなしてから自宅へ向けて出発。一部区間については高速道路に乗ろうかと思ったのですが、結局最後まで一般道を走行し、予定時刻10分前に自宅へ無事に到着。
西村センセイはホントに、高速道路が苦手。柏崎市に入ってから急に雨になったのですが、それまで道路は無雪かつ乾燥。走行条件が良かったので、今日は久しぶりに21.6km/Lの燃費を記録しました。
■12月22日(金) 学内の27号館で夕方、プロジェクションマッピングに出くわしました
貧乏暇なし。
だからセンセイはいつも忙しい。年内の講義は昨日で終了しているのですが、今日も早朝からご出勤。申請書類を書き、メールにお返事。職員出勤後は1時間ほど会議。
かなり疲れて研究室へ戻ると何故か、問題を抱えている学生の飛び込みの面談。「うんうん、そういうことってあるよねー」。気がついたら1時間近く経過。とにかくお昼を食べて、午後はお偉いさんとゴニョゴニョ打ち合わせ。ひとまず研究室へ戻ります。
夕方は教職員を対象とした、かなり大きな説明会。続いて顧問を務める部活動の行事があるのでひとまず会場を出ると、何故か音楽が聞こえてきました。あ"......。
近くにある27号館という建物を利用して、今晩、プロジェクションマッピングが行われるのです。複数台のプロジェクターを使って、サイロ型をした27号館の外壁に映像を投影しています。残念ながらセンセイが訪れた時はまだ調整中。
単色を投影して、位置決めをしているところでした。指導する先生がセンセイの姿を見つけて、いろいろと説明してくださりました。空が予想よりも明るくて、準備が遅れているのだそうです。
もう少しで始めるから、待って欲しいとのことだったのですが、時間がありません。申し訳ない。研究室で気を使う仕事をもう一つ済ませてから、部活動の会場へ向かいます。今日は冬至。
季節は、確実に替わっています。
■12月21日(木) 西村センセイ、働く ──大学院の入試説明会が開かれました──
もちろんセンセイは毎日ちゃんと働いています。
でも、今日の仕事はいつもとちょっと違う。夕方、学生を集めて平成31年度の大学院入学試験の概要を説明したのです。ご存じない方もいらっしゃると思いますが、入学試験は生徒や学生が入学する年を基準に表現します。
だから現在実施中の試験は平成30年度。今回の対象は主に、その翌年、現在の3年生を対象としています。実際には2年次以下の学生も参加していたそうです。
もちろん、それはそれでウェルカム。金沢工大では、来年実施する試験から大学院入学試験を大きく変更します。学内の各種委員会の審議を通過したので、今日、学生諸君にポイントを公開することにしました。
最初に入試部長、つまりセンセイが短くご挨拶。待っている間に、そして壇上から学生諸君の様子を見ていたのですが、うん、これなら講義が楽だろうなぁーという感じ。
長いこと教師をやっていると、見るだけでわかるのです。続いて事務方の責任者が詳細を説明。何も指示していないのに、学生諸君は重要な事項にアンダーライン。質疑応答の際にも、ホンネで語ってくれます。
コミュニケーションがちゃんと取れている証拠。人数的にも140名以上が参加。初めての試みでしたが、メッセージを伝える上でも、また学生諸君の実情や意識を知る上でも、やって良かったなぁーというイベントでした。
なお、今日の講義の中でもお伝えしたように、ゼミなどと重なって今日の説明会に出席できなかった方のために、後日改めて同様の説明会を開催する予定です。ご安心ください。
■12月20日(水) センセイはちょっとしか見てないけど... ──KITステークホルダー交流会が開かれました──
今日は水曜日。例によってセンセイは猛烈に忙しい...。
午前中は割と大きな会議。気の使い方はいつも通りだったけど、時間だけに限れば意外と早く終了。午後に連続する講義のために、しっかり食べておく必要があります。
というわけで今日は3週間ぶりに、ほっかほっか亭で「アジのり弁当」を購入。大学に戻ろうとして...あれっ?!見慣れない車が次々と構内へ入っていきます。誘導係の姿も。西村センセイ、ここでやっと思い出しました。今日の午後、“KITステークホルダー交流会 2017”が開かれるのです。
交流会を一言で表現すると、学生が大学で得た学びの内容を企業にプレゼンテーションする場。誤解されると困るのですが、決して就職のための面接などではありません。学生の成長を企業から評価してもらうのです。
もちろんそれぞれの評価尺度があるので、「企業だけが正しい」などということはありません。大急ぎで食事と講義の準備を済ませて、ひとまず教室へ急ぎます。まずは大学院の講義。まさにその階下で、交流会が始まったはず。
今日は院生諸君と、文字通り対話しながら年内最後の講義を進めました。大学院終了後、エスカレーターで1階に降りると、一つの会場で女子学生が自分の学びの動機をプレゼンテーションしていました。
う〜ん、なかなかのもの。隣の部屋では、企業の方がプレゼンテーションにコメントをしている最中。それをチラリと見ながら、センセイは次の教室へ移動します。
かように学生諸君は、しっかりと育っています。何よりも、自分に内在する力で。
■12月19日(火) 日本海側の冬の日の、その例外 ──視界が利くのは晴れの時ばかりとは限らない──
お伝えしたようにセンセイはこの週末に能登→東京→新潟と移動しました。
自宅には10時間ほど留まっただけで、翌朝金沢へ向けて車で移動。で、金沢に到着すると、街の様子がどこか、いつもと違う......。
センセイが全日空機で東京へ向かっていたまさにその頃、金沢はドカ雪に襲われていたんだそうです。日曜日正午頃の金沢の積雪は、何と30cm!!
12月の金沢で、ですよ。道路を中心に、金沢市近辺の交通は大混乱に陥ったようです。小松空港発着の便にも欠航や遅れがが発生。
羽田への到着が25分遅れに留まったセンセイは、まさに僥倖(ぎょうこう)。今日の写真は、昨日移動中に、上越市西部から自宅を振り返るような格好で撮影した米山(よねやま。993m)。
地域のシンボルです。センセイ個人は通常、米山を逆方向から見ているのですが、これはこれでとても美しいと思う。
中央右側、海岸線に沿って広がる施設は、中部電力上越火力発電所(238万kW)です。昨日はとても良く視界が利きました。まるで手を伸ばせば届くかのよう。ただし曇っていたし、それなりに風雪もあったのです。当たり前ですが、雨や雪の日は前が良く見えない。
晴れの日は視界が利きますが、でも意外と、遠くまで見通せるとも限らない。昨日は不思議な日で、例えば魚津(うおづ)市から20km以上離れた射水(いみず)市の新湊大橋を初めて見ることができました。どうやら先を見通すことができるのは、晴れの日とは限らないらしい。
人生のチャンス(/アクシデント)の予兆も同じ。......と、しみじみ実感している最近のセンセイなのです。
■12月18日(月) たとえ転んでも西村センセイ、ただでは起きない。(正確には転ぶ前だけど...)
今日は見たままのお話。写真が中心です。
お伝えしたように、センセイは昨朝能登半島中心部の和倉温泉に存在し、その後、能登空港(「のと里山空港」)から東京へ移動しました。最後は上越新幹線に乗り遅れるという予想外のオチでしたが。
まぁ、それは笑い話として、問題になるのが和倉温泉─能登空港間の移動。両者は約40km離れているのです。昨年たまたま能登空港を訪れたのですが、丘を崩し谷を埋めて造っています。能登半島の拠点、七尾や穴水、あるいは日本海に面した輪島から離れた過疎地にあり、最後は自動車で行くしかありません。
でもセンセイのことですから、タクシーは使いたくない(それなら電車で金沢まで戻って北陸新幹線に乗ります)。で、どうしたかというと、まだ乗車したことがないのと鉄道(+α)での移動です。要するに今回も鉄分補給の旅だったのです。
きっかけは能登空港へのアクセスを調べていて知った「のと里山空港連絡切符」の存在。のと鉄道と地元バス会社が提携して、接続の良い便を割安で運行しているのです。これはもう、乗るしかない。
まずは温泉最寄りの「和倉温泉駅」へ。和倉温泉は公用私用で何度か訪れており、駅から温泉まで歩いたこともあります。でもフロントに尋ねると、車で送っていただけるとのこと。
ありがたや。駅に到着すると、お客はほとんどいません。もちろん時間帯の問題もあるのですが、以前はもっと賑やかだったのに......。
ひとまず「みどりの窓口」へ。ダメもとで「のと里山空港連絡切符」を購入できるかどうか尋ねます。「この切符は...」と、断られます。列車に乗車してから車内で購入して欲しいとのこと。
実はパンフレットには購入できる駅がしっかり記されており、その中に和倉温泉駅の名前はないのです。南隣の七尾駅から運行される「のと鉄道」の普通列車については改札がなく、駅舎を自由に出入りできます。
少し待つと、前面が真っ白になった2両編成のワンマン運転列車が到着。意外にも車内にはそれなりの数の女子高生。揃いの制服です。今日は日曜日なのに。その謎は解けないまま、彼女たちは隣の田鶴浜駅で下車。
やっぱり登校したんでしょうねぇ。残った客は僅か。でも、のと鉄道七尾線(旧国鉄七尾線)の醍醐味は、車窓の風景。初めての乗車ですが、断言できます。
七尾線は基本的に、七尾湾沿いに走っています。そのさらに内側を国道が走っていて、実は一度だけですがそこを運転したことがあるのです。昨日はとても寒かったので窓は曇りがち。悪条件の中で撮影したのが、2枚目の写真。
風がそれなりに吹いているのに、七尾湾は静か。あちこちに牡蠣の養殖場があります。写真右側、曇っている部分にピラミッド状の木製構造物が見えますが、これも何かの漁具。
一度だけテレビニュースで見たことがあります。一つだけ予想外だったのですが七尾線は場所によって、ずいぶん高い所を走ることもあります。周囲に人家はなく、荒れ果てた場所をゆっくりと抜けます。
やがて風景が開けてきて、終点の七尾駅到着。ここからはバスで移動しますが、その前に駅舎の記念撮影。駅舎左上の“α”のようなものは、「のと」をデザインした電飾。
クリスマスが近いので、駅手前のトンネル内部もLED電飾で飾られていました。少し待って、駅前から路線バスで空港まで移動します。駅から乗車したのはセンセイを含めて2名。その後多少の出入りは会ったのですが、空港まで乗ったのはその2人だけでした。
バスだけでなく、走る車も少ない。う〜ん、大丈夫かなぁ...。
■12月17日(日) 西村センセイ、十数年ぶりに列車に乗り遅れる
...と言いながら、写っているのは飛行機。
今日の午前中に、東京から能登空港に飛来した全日空のB737-800型機です。センセイはこの折り返し便に搭乗して上京したのです。もちろん仕事。先週からのセンセイは猛烈に忙しく、お伝えしたように月曜、火曜は東京出張。
金沢に戻ると講義と会議に加えて、木曜日は内輪の忘年会。そして信じられないかもしれませんが、金曜日は日帰りで福岡へ出張しました。ヘロヘロになりながらも、土曜日の午前中に来夏出版される本をひとまず脱稿すると、午後、大型の観光バスに乗り込みました。石川県内にある和倉温泉で学園の忘年会が開かれたのです。
で、問題はここから。今日の午後から都内の法政大学でセンセイが関係している学会の幹部会(「理事会」)が開かれることになっています。これは前から決まっていたこと。でもセンセイが存在するのは、金沢から約70km離れたは能登半島の真ん中。
さて、どうやって移動する。いろいろ考えた末に思いついたのが、以前ご紹介した能登空港(「のと里山空港」)の利用です。1日2便、午前と午後に羽田からの便があるのです。
これに乗れば、余裕はないものの会議に間に合うはず......なのですが、来ない。東京からの便が着陸しない。
アナウンスによると、雪のために上空で待機しているとのこと。15分遅れで無事着陸したのですが、当然、折り返しの便の出発も遅れます。ちょっと時間を気にしながら、ハラハラしながら、いよいよ能登空港を出発......あれっ?!
実は着陸の時にも、変だなぁーと思っていたのです。能登空港、実は誘導路がありません。滑走路しかないので、いったんその端まで行って、ラウンドアバウトのような回転部分で機体を一周させます。
離陸後、上空から確かめました。そしてもう一つ。石川県の小松空港と―羽田空港を結ぶ便は、離陸すると福井県上空を南下した後、名古屋で左に旋回して本州の太平洋沿岸をなぞるように東進します。
でもB737はひたすら東へ。ナシテ?!機内にあった地図を確かめると、途中で右旋回してセンセイの実家付近で上陸(?)し、茨城県太子町付近で再度右旋回して成田空港近くから羽田に向かうらしい。
実は、小松と成田を結ぶCRJ-700の便も概ねこのコース。今日の日本海側は雪。つまり上空は厚い雲に覆われていたのですが、雲の切れ間から日本海の海岸線が見えました。たぶん実家近くのゴルフ場。その後はまた雲で見えなくなりましたが、予想通りのコースでした。
25分遅れで無事羽田着陸。センセイはまだ昼食を食べていません。午後イチの会議だったので、市ヶ谷駅前で軽く食事を取るつもりだったのですが、う〜ん、微妙。結論からお伝えすると、お昼を抜いて会議に出席しました。
残念ながら1、2分遅刻しましたが。4時終了のはずだったのですが、一部の段取りが悪く長引き始めました。新幹線に乗る時刻が迫っています。事情を説明して途中で退席させていただいたのですが、さて、どうしよう。
今日は自宅に戻ります。夕食は用意されているのですが、何かちょっと食べたい気もする。ちゃんとした駅弁ほどではないのです。それに駅弁は、美味しいものがない。というわけで結局、市ヶ谷駅前のコンビニへ。
小さなお弁当を買ってレジに並ぶと、前のコーヒーを買い求めたお客にトラブル発生。ミルクが切れたようです。どうするのかなと思っていたら、たった一人でレジを切り盛りしていた外国人のアルバイトは、冷蔵品コーナーから紙容器入りの牛乳を持ってきて、機械のパネルを開けて専用容器を取り出し、その中に先ほどの牛乳を入れて......時間がない!!
新築工事中の市ヶ谷駅に着くと、上り列車は出発した直後。秋葉原駅で乗り換えたのですが、電車が来ない。乗り換え駅に到着すると還暦を無視して荷物を持って走り、新幹線のホームに駆け込むと、ちょうど新幹線のドアが閉じられたところ。
というわけで珍しく西村センセイ、列車に乗り遅れてしまいました。十数年前、大阪の環状線で所要時間を読み間違え、金沢へのサンダーバードに目の前で置いてけぼりをくらって以来です。トホホ。