2022年10月22日更新(2022年10月30日ページ移動)

──2022年10月第4週のニュース──

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10月22日(土) 娘と歩いていても気づかなかった... ──柏崎市四谷「ねずみ塘」記念碑──

 週末なので新潟の自宅へ戻りました。

 いつもはお昼過ぎに実家へ向かうのですが、今日は母親の都合で朝のうちに両親の安否確認と食料の買い出しを済ませました。帰宅したのは正午前。お伝えしたように午後に寒冷前線が通過するため、降雨が予想されています。
 雨雲レーダーを見ていませんが、激しい雨になる可能性も。

 でも西の空の様子を見ると、天気はもう少し持ちそう。というわけで、お昼を外で頂くだけでなく、いつもは夕方にする晩酌のツマミを買い求めることにします。何しろ徒歩だと、雨が降るとなかなか大変なので。
 自宅近くを歩いていると、あれっ?

 写真の石碑に目が止まりました。センセイが当地に住むようになったのは26年前。新潟市から引っ越してきました。程なく娘は高校の付属幼稚園に入園。毎日このすぐ近くを歩いて登園していました。
 だからセンセイもこの石碑の存在そのものは認識していたのです。

 でもちょっと歩きにくい場所に設置されていることもあって訪れるのは初めて。表側にはご覧のように「記念碑 ねずみ塘跡」と記されています。
 「ねずみ塘」って、何?

 裏面のあまり論理的でない説明文を読んでも、わからない部分が残ります。帰宅してからわかったのは、まず「塘」は川や池の堤防の意。
 「ねずみ」についてはこちら
(柏崎市のサイト)へ。

 当地は基本的に、海沿いに形成された街。鎌倉時代に成立した歴史書『吾妻鏡』(『東鏡』とも)に「比角の庄」として記されている地です。
 古い市街地は海岸砂丘の上にあり、その内側は沼地でした。

 沼地部分には徐々に排水路が形成され、稲作に適した場所に変えられていきます。こうなると必要なのがため池。水がなくては稲を育てることはできません。
 そこで遅くとも江戸自体の初期には、この場所に大きなため池「ねずみ塘」が造成されたそうです。

  文字通り地域住民の命綱としての役割を数百年に渡って果たしてきたわけです。転機となったのは、1964年の新潟国体開催。池はハンドボールの会場として埋め立てられ、消滅したとのこと。
 その背景には、高度成長と科学技術の新店が相俟って、電力で水を供給、排水できるようになったという事情もあるはず。

 ちなみにこの年、国体終了後に発生した新潟地震は大きな被害をもたらしました。小1だったセンセイも、この地震発生時の様子は昨日のように覚えています。

 余談はともかく、役目を終えた「ねずみ塘」跡地は現在、白竜公園および白竜公園テニスコートとして市民に使用されています。公園は田圃のような形状をしており、周囲より少し低いため、いつも湿っぽくて利用しにくい。
 公園は割と乾いているので、以前から不思議に感じていました。

 由来を知ると「なるほどなぁ」と得心がいくのですが見方を変えれば、己の不明を恥ずべきということ。

 反省。



10月21日(金) 小春日和 ──この秋らしい天気も今日まで。来週前半は寒波襲来か?! ──

 早めのお昼を頂いて、再び大学へ。

 キャンパスに入ったのはお昼休み後半。中庭脇を通って校舎に入ろうとした時に気づいて撮影したのが写真。中庭の芝生の上、数カ所で学生がくつろいでいます。表情からして、たぶん1年生ではなく、2年生ないしは3年生。
 ちなみに左奥は図書館棟(LC)、右奥は7号館。

 良く見るとコンクリートの色が微妙に違いますねぇ。

 それはともかく、北陸地方はしばらく雨がちで寒い日が続いた後、ここ2、3日はご覧のように良い天気となっています。いわゆる「小春日和」。
 しかし残念ながら、どうやらこれも今日までらしい。

 寒冷前線がゆっくりと日本列島を通過するため、場所によりますが明日から明後日にかけて天気は下り坂。場所によっては雷が鳴り、強い雨が降るかも。
 しかも「週間寒気予想」によると、来週前半には冬クラスの寒気が日本上空に入る見込み。

 週の後半にはやや気温は上昇するものの、季節は一気に冬の装いに。まぁ、考えてみればもうすぐ11月。当然といえば当然なのですが。
 地元を中心とした北陸地方出身の学生にとっては「あぁ、この季節になったか」。

 されど、毎日布団を干せる太平洋側から金沢工大に入った新入生にとっては試練の季節の始まり。何しろ、たとえ雨や雪が降らなかったとしても、曇天が数ヶ月続くのですから。
 でもご安心ください、一冬で慣れます。(キッパリ)

 当地は、たぶん来月中に霙(みぞれ)が降ります。

 今週はかなり忙しかったため遅くなってしまいましたが、センセイは冬用タイヤへの交換の手配を済ませました。



10月20日(木) もはやブームか? ──うつのみや書店脇、今度は冷凍うどんの自動販売機が出現──

 秋の夜は釣瓶(つるべ)落とし。あれよあれよという間に、どんどん暗くなります。

 真っ暗にならないうちに...と思いながら大学を離れ、住宅街に入ったところで忘れ物に気づきました。研究室に何かを残してきたのではなく、帰路、買い物をする必要があることを失念していたのです。
 ほぼUターン。

 「田井屋」と「うつのみや書店」の前を通り過ぎようとした時、あれっ?!

 最初に目に入ったのはやや高齢のご夫婦。それだけだったら何とも思わなかったのでしょうが、お二人が自動販売機の前で何かをしていらっしゃるのです。自販機で買い物をする光景は珍しくありません。
 でもお二人は何か話し合ったり しており、いつもとはちょっと違う感じ。

 周囲はほぼ真っ暗。よく見ると見慣れぬ黒い自動販売機が妙な雰囲気を醸(かも)し出しています。その上部には「うどん冷凍自販機」。機械──ただし色違い──も看板も、どこかで見たことがあるような...。
 そう、武蔵が辻、近江町いちば館前の自動販売機そっくりです。

 奥様は結局、何かの商品を一つ手に取って左手に去られました。入れ替わりにセンセイが自販機の前へ。

 最上段は「黒毛和牛 肉うどん」、「辛みそ 牛すじうどん」、「かき揚げうどん」という「おやつ以上、食事未満。理想の0.75食うどん(麺180g)」とのこと。
 価格は500円から630円。

 でもその他に、「炭火焼き 鶏のハラミちゃん」。「コリコリ食感 軟骨つくね」、「紅白チャーハン」、「大人の豚の角煮込み」、「塩メンチかつ」と続きます。これらは420円から500円。
 最下段は「『全開口笑』全笑餃子」で、8個入り1,000円とのこと。

 個人的には、誰に何を届けたいのかちょっと良くわからないところがあると感じています。

 センセイは自分で夕食を作るため、ここで何かを購入する必要はありません。写真だけ撮って立ち去ろうとしたところ、先ほどの奥様が戻ってきてスマートフォンを取り出しました。
 お察しの通り、撮影するため。

 自動販売機によるこの種の冷凍商品販売は、もはや売り手だけでなく買い手にとってもブームらしい。



10月19日(水) 紅葉と彼女 ──せせらぎ公園を歩いていたら、ギターの音が聞こえてきた──

 写真は昨日の午後に撮影したもの。

 火曜日の午前中は講義が続きます。高齢者の西村センセイ、お昼にはもうヘロヘロ。学生諸君がどう考えているかはわかりませんが、授業は体力勝負なのです。お昼を頂いた後は、ずっと研究室に留まります。
 それでも体力が少し回復してきました。

 所用を片づけるべく、夕方近くになってからキャンパスの外へ。といっても、大学脇の高橋川を渡っただけなのですが。写真のせせらぎ公園で用を済ませ、戻ろうとした時、あれっ?!
 どこからかギターの音が聞こえてきたような気がしたのです。

 ガットギターではなく、フォークギター。いくつかのコードを奏でています。最初は川を挟んだ大学キャンパスからかなと思ったのです。
 でもかなりの距離。

 改めて周囲を確認すると、川辺に降りる階段にギターを手にした若い女性が座っていました。両耳には無線式の白い小型ヘッドホン。時々左手を降ろしています。
 スマートフォンを操作して、音楽を聴きながらコードを確認しているのでしょう。

 場所を考えると、おそらく本学の学生。アパートで演奏すると苦情など周囲の反応が気になる。さりとてみんながいる部室でプレイするには自信がない...といったところでしょうか。
 画に描いたような大学生の姿。

 彼女の頭上に広がるのは紅葉した桜。低地なので、高地の澄んだ紅葉ではありません。どうしても色が濁ってしまいますが、やはり季節が晩秋に入ったことを思い知らされます。

 センセイはそのまま研究室に戻ったのですが、高橋川に架かる荒川橋の上からだと、彼女の姿はほとんど見えません。

 彼女は、そのような場所を探して座ったようです。



10月18日(火) ホントはこっちの方が... ──「石川の地酒と美食の祭典・サケマルシェ」開催──

 土曜日に開かれた研究会のお話を、もう一つ。

 お伝えしたようにこの日は、午前中に大学で提示資料を作成した後、会場の「石川県政記念しいのき迎賓館」までアパートおよび西茶屋街経由で歩きました。ちなみにこの日の総歩数は18,726歩。
 香林坊の角を右折。

 観光客の増加──ただし外国人はまだ僅か──を実感しながら「石川四高記念文化交流館」前を通過すると、もうすぐ「しいのき迎賓館」。まさにその時、状況が一変しました。
 目の前に広がるのは何と、屋外での大宴会。

 ...そういえば以前もこの時期の研究会で同じようなことがあったっけ。

 写真は、会場のしいのき迎賓館3階から撮影した「しいのき緑地」。後方「いもり堀」の向こうに、金沢城の石垣(右奥)が見えます。手前の大きなテントは飲食用。
 その奥にある白いテントは醸造会社のブース。赤い色が入ったテントでは食べ物を販売しています。

 参加者は辺り一面に分散して、飲食を楽しんでいらっしゃいます。お気づきだと思いますが、過度な密集場面は見られません。マスクをしていない方は多少見受けられましたが。
 いずれにせよ参加者は皆、節度を保ってひとときを過ごしていらっしゃいました。

 後から調べたところ、これは「石川の地酒と美食の祭典・サケマルシェ」。

 「マルシェ」(“marche”(“e”にアクサン〔アクセント〕がつく))はフランス語で市場やマーケットという意味。正確に言うと、ここでのイベントは夏から開かれた一連の行事の中の、「SAKE MARCHE@しいのき迎賓館」だったようです。
 でもセンセイらは仕事。

 扉を閉め切っても楽しそうな声が室内まで届くし、屋外にトイレは設置されていないため、参加者は建物の中に入ってきます。センセイらも、本当は「サケマルシェ」に参加したいところ。でも、センセイらは仕事。
 トホホ。

 研究会参加者の多くが懇親会に参加。制限時間を超えて飲み、語り合いました。センセイも元同僚に勧められて、珍しく日本酒を頂きました。ホントに美味しかったです。酔いが醒めてから、懇親会が盛り上がった理由を考えていたのです。
 もしかすると、この「サケマルシェ」が影響したのかも。

 次回の研究会は「サケマルシェ」開催日と違う日程にしましょうよ。

 そしたら、どちらにも参加できるので。



10月17日(月) 何と、ここにも花輪が!? ──「韓国江南食堂 カンナムキッチン」オープン!! ──

 今日は予定を変更してお伝えします。

 センセイは昨日の午後自宅に戻ったのですが、今日の午後は大学に存在。一般道を2日で500km以上走行しましたが、さすがにこの年齢になるとチトきつい。しかも今日は平日。日曜日の走行とはかなり勝手が違います。
 出勤のために混雑する中を走り抜けたので、かなり疲れました。

 それでも無事に富山県入りし、山側のスーパー農道をグルッと回って富山市へ。交通量が再び多くなるので、気を使いながら走っていると、あれっ!?
 道路沿いに見慣れない看板が。花環も飾られています。

 ここは国道49号線の東側にある富山市吉岡。かつて「東京亭」というラーメンや丼物を扱うお店だったのです。ただしセンセイがここを走るようになった時は既に閉店。
 個人的にはお昼にちょうど良い場所なのに。

 新しいお店は「韓国江南食堂 カンナムキッチン」とのこと。サイトやSNSの情報は見つけられませんでした。Googleマップ上にはもう表示されています。
 また入店したお客さんによる情報も1件掲載済。

 それによると一昨日オープンしたそうです。センセイは昨日この場所を逆方向から走行していますが、まったく気づきませんでした。
 走行距離──金沢のアパートからちょうど70km──に注意していたためでしょうか。

 また道路形状の関係で、金沢からだと建物が手前(この写真では右奥)のオートバイ店の陰になることが影響しているかもしれませんあるでしょう。それにしても遠くから見える看板すら見落としてしまうとは...。
 トホホ。

 それはともかく「らぁ麺あり澤」同様、新規開店おめでとうございます。個人的にはこちらもご縁がなさそうですが、ぜひ頑張って頂きたいものです。



10月16日(日) 遠くを見つめる男性 ──富山市任海に「らぁ麺あり澤」がオープンしました!! ──

 研究会の関係で、センセイは今日が移動日。

 写真はその途中、富山市任海(とうみ)で撮影したもの。ご覧のように、建物に花環が飾られています。モロに逆光なので、かなり見にくくなっていますが悪しからず。金沢方向からだと神通(じんずう)川を新保大橋で越えたばかりのところ。
 西村センセイ、15年くらい前から自動車による新潟─金沢間を移動する時にこの経路を使っています。

 このお店を明確に認識するようになった時はラーメン店だったのです。実際、1回だけ入ったことがあります。中はラーメン店とは思えない造り。
 おそらくもともとは飲み屋か何かだったんだろうと思います。

 お客はセンセイだけ。狭いカウンターでラーメンを頂きました。ご主人は「美味しいでしょう」と仰ってくださったのですが、個人的にはご縁が続きませんでした。
 駐車する車も徐々に減り、いつの間にか閉店。

 それが数年前から「台湾菜館 任海酒場」というお店に。もちろん運転中のセンセイが訪れることはありません。それなりにお客は入っていたようですが、コロナ禍でその飲み屋も閉店。
 2年くらい放置されたままだったのですが、1ヶ月くらい前から動きが。工事業者が出入りするようになったのです。

 2週間くらい前から、開店の貼り紙が掲出されるようになりました。店名は「らぁ麺あり澤」、今月16日オープンとのこと。まさに今日じゃないですか。
 お店のTwitterによると、関東のラーメン店で修行したご主人が地元に凱旋し、今回の開店に至ったようです。

 センセイがここを通過したのは9時過ぎ。もちろんまだ営業していません。良く見ると写真左側の入口脇、数脚並べられた椅子に恰幅(かっぷく)の良い男性が座り、遠くを見つめていらっしゃいました。
 最初は開店を待つお客さんかなと思ったのです。

 もっと早く気づくべきでした。おそらく彼こそご主人。

 ここに至るまでのご苦労は、さぞ大変なものだったのでしょう。申し訳ないのですが、キンエン生活中のセンセイがこの「らぁ麺あり澤」を訪れることはないと思います。でも、お店が繁盛し、何よりお客さんが喜んでくださることを願っています。
 そしてそれがご主人のこれからの人生にも繋がるはず。

 ご主人の表情が、すべてを物語っていたのです。



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