2005年6月4日更新(2005年6月13日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)
というわけで西村センセイ、北海道へ来ています。
車中で計算してみたら、金沢から札幌まで17時間ちょっと列車に乗っているんですね(乗換え時間を除く)。
まぁ、普通なら辟易(へきえき)してしまうんだろうけれど、個室寝台は、ホントに個室なので、何をしててもかまわないしちっとも退屈じゃありませんでした。
ホントのことを言うと、もっと乗っていたかった......。そうそう、A個室ではビデオを観ることができるのですが、今月は「スゥイング・ガールズ」でした。
今まで観る機会がなかったのですが、とてもよくできていて面白かったです。この映画は山形県米沢市などの置賜(おきたま)地区で撮影されたものなのですが、映画の中でローカル列車が重要な役割を果たします。
昨秋、置賜を通った時、山形鉄道(フラワー長井線)の列車に、映画のペイントがされていたのですが、そういうわけだったんですね。(サイトには撮影時の様子などが掲載されています。)で、やってきた北海道。雲が出ているし、ちょっと雨も降って、寒いくらいです。でも学会は天気と関係なく行われています(写真は市内ホテルでの懇親会)。
センセイと同世代の人がほとんどいないのが残念ですが、明日の日曜日にはいろんな人と会えると思います。
そうそう、説明が不足していたかもしれませんが、今回の出張で大学から個室寝台料金をいただいているわけではありません。基準の金額(B寝台の相部屋)しか支給されず、差額は自己負担です。念のため。
■6月3日(金) 「お客さん、コピー取ってもいいですかぁー」 ──3週間の大ツアー開始!!──
一ヶ月前のちょうど今日、センセイは田舎の小さな駅にいました。「みどりの窓口」でJRの切符を手に入れるためです。
このページをずっとお読みになっている方は不思議に思われるでしょう。
だってセンセイはふだん、JR東日本のインターネット予約システム「えきねっと」で予約しているのですから。
一ヶ月よりも、さらに一週間早く予約できるし、割安なのでよく使っています。でも、みどりの窓口でないと買えない(旅行社でも購入可能)ものがあるのです。それが個室の切符。
センセイの場合、具体的には個室の寝台券です。実は札幌市で開かれる学会に参加するため、今日の夜から移動するのですが、個室寝台券を取ろうとしても、客室に限りがあるので、取れるかどうか分からないのです。
人気のある個室は特に競争が激しく、10時に予約システム「マルス」が稼働し始めた途端に勝負がついてしまいます。
いろいろ考えたのですが、大きな駅で順番に買うのではなく、小さな駅で、その場で入力してもらう方が確実ではないかと考えて、自宅に近てく、しかもマルスがあるという条件を満たす駅、写真のJR信越線柿崎駅で申し込むことにしたのです。
時刻は10時直前。お客はもちろんセンセイ一人。
駅員は正規のJR職員ではなく、委託を受けた初老の方が二人。切符のことを説明すると、ホントに素直にびっくりしていらっしゃいます。
今まで個室寝台券など発券したことがないとのこと。運命の10時。
二人であーでもない、こーでもないと言いながら(センセイも手伝った)...「取れた!!」
実は6月5日の復路がとても難しい切符だったのですが、こちらも作戦勝ちで無事に手に入れました。
お二人はとても喜んで、「小さな駅でも取れるんだ」とか、挙げ句の果てには「お客さん、コピー取ってもいいですかぁー」......。もちろんOKです。ハイ。
その結果が右の写真。これから3週間に渡る出張の切符の一部です。問題の個室特急寝台券は、左上の横長のもの、2枚です。
というわけで、今晩から北海道へ行って来ます。この3週間に4,500Kmほど列車で移動します。計算してみると、ざっと札幌と博多を往復するくらいの距離なんですね。
というわけで、明晩は札幌からお送りします。ビールが楽しみだなぁー。
■6月2日(木) 西村センセイが早く帰った理由 ──生き残れるか!? 小さな酒屋さん──
西村センセイ、普通の日は夜の8時頃に大学を後にします。理由は簡単で、そのころにスーパーのお刺身や総菜が半額になるからです。
センセイは金沢では単身なので、こういう日常生活に密着したこと──買い物だとかゴミ出しだとか──で行動パターンが決まってきます。
家だと何もかも家人任せで、そもそもゴミ出しの日が何曜日かすら知らないというのに。規則正しい(?)西村センセイ、でも今日は「まだ明るいのにもったいないなぁー」などと思いながら、夕方の6時前に帰りました。
以前お伝えした(こちら)、お酒のディスカウント店「やまや」がビールを配達してくれることになっているのです。あらかじめ電話で連絡すると、6時半までなら配達してくれるとのこと。人手不足でそれ以降は対応できないようです。
アパートで待っていると、約束より少し遅れて、ちょっと線の細そうな店長さんが配達に来てくれました。
伝票をいろいろ書いている間にちょっと話したのですが、やはりお店に自分で買いに行く人がほとんどで、センセイのような配達は少ないそうです。値段は聞かずに注文したのですが、今まで行っていたディスカウント店よりも安く、もちろん小さな小売店(こちらなど)とは比較になりません。
配達料も取らないので、配達に関しては採算が合わないと思うのですが......。まぁ、これで車がなくても何とかなる(こちらを参照)ことが分かりました。
でも、鉄や石油、ガラスなんかはもちろんのこと、ビールだって銘柄が決まれば後は価格競争だから、体力の弱い小売店には厳しいよなぁー。
[お詫びと訂正]
で、やまやを富山が本拠地、と書きましたが誤りです。やまやは宮城県の塩釜が本拠地です。お詫びして訂正します。
廃車になったといっても、センセイの318iのことではありません。ご安心を。
金沢のアパートから大学までの出勤経路に、写真のBMWが止まっています。
ずいぶん前のモデルのようですが、先日まではとてもきれいに手入れされていました。
ちょっと古いけど品格があって、オーナーの愛情が感じられました。ところが今日、車の向きが変わっていて、ナンバーが外されてしまっていました。
心なしか、何だか急に古ぼけてしまったような気がします。いつもこの車の前を通って、もちろんこのモデルを買うわけじゃないけど、いいなぁーと思っていたし、BMWを買うならこれくらい大切にしたいと思っていたので、仕方がないとはいえ、ちょっと残念な気がします。
センセイが出勤するのは、早朝の散歩の時間帯。健康保持のための散歩(こちら)や、犬の散歩と出会います。
センセイを含めて、人の行動パターンはかなり固定しているので、アパートを出るとたいてい、犬を4匹(!!)連れたお父さん――犬に引きずられている感じ――とすれ違います。
今朝のこと、その犬とお父さんに続いて、ちょっと小太りの初老の男性二人がこちらに向かってきました。
背の高い方はお顔がちょっとふくよか、と言うか、頬(ほほ)の肉が弛(たる)んで......ムニャムニャ。で、紐で結ばれた背の低い方はというと......え"っ、とても大きなブルドッグ?! ソースの瓶に描かれているあの犬です。
この二人(?)、ホントにそっくりと言うより、同じ顔!! (びっくりしました。)どちらが主人か良く分からない。兄弟が二人で仲良く散歩しているような、そんな感じなのです。
家人に言われたことがあるのですが、「犬は飼い主に似る」のだそうな。なるほど。
センセイの新潟の自宅には大きな猫(?)が二人いるのですが......そういえば、その続きは「猫は飼い主が似る」だったような。ん?
(本文と写真は一切関係ありません)
■5月30日(月) 「立」から「央」に変化して、とても便利に!! ──新潟市に新しいインターチェンジができました──
この週末、センセイが新潟県内にいたのは22時間位なのですが、自宅にいた12時間(こちら)を除いた昼間の約10時間、センセイは新潟市近辺にいました。
西村家の次期ご当主様として、いくつかの用を片付けていたのです。ちょっと来なかっただけのはずなのに、新潟市内はずいぶん変化していて、知らない建物が増えていました。
建物だけではありません。
新潟市中心部を迂回するように、国道8号線「新潟バイパス」が走っています。
一般道なのですが、接続するバイパスを含めた約40Kmの区間で立体交差が続き、交差点や信号機が一つもない(!!)という、信じられない路線です。で、その新潟バイパスに、新しい「弁天IC」ができていました。これで新潟駅への交通の便が劇的に改善されました。
この新潟バイパスとJR新潟駅は、「立」の字の天辺が新潟駅、下の線が新潟バイパスのような位置関係で、これまでこの二つは直接繋がっていなかったのです。
そのため、周囲はいつも渋滞していました。新しくできたインターチェンジは、駅とバイパスを直接繋ぐもので、駅を上に置いて、「央」の字の真ん中の横線がバイパスになるような感じです。
写真は西から東へ走っている時に撮影したもので、新潟駅は左手になります。これでとても便利になったのですが、でも、じゃぁ、なぜ最初からこうしなかったんだろう?
■5月29日(日) 各駅停車の中で見つけた、ちょっと懐かしいもの
週末を新潟で過ごした――と言っても、自宅にいたのは12時間にも満たない(!!)――西村センセイ、今日は電車で金沢へ戻りました。
いつもの各駅停車(こちら)です。ボックスシート(対面式の座席)とロングシートが混在する近距離用電車なのですが、そのボックスシートで懐かしいものを見つけました。
窓際のテーブルの下についている、大きさ2cmくらいのL字型の金具です。良く考えたら、これを懐かしがるのは一定年齢以上の人だけで、若い人はご存じないかもしれないですね。
これは、缶入り飲料やペットボトルが普及する以前、ごく普通に使われていた瓶入り飲料のための栓抜きなのです。
もう移動用の飲み物としてはまったく見なくなった、いわば絶滅種のための遺物。
テーブルには使い方のラベルが打ち付けられていたはずなのですが、今はそれも外され、釘の跡だけが残っていました。