2005年11月12日更新(2005年11月21日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)
いよいよ学会初日。センセイにとっては初めての名古屋大学です。
名古屋駅前のホテルを出て、地下鉄を二つ乗り継いで「名古屋大学」駅に到着。大学構内の駅です。地下鉄が通っていない時代はかなり不便だったそうですが、今では名古屋駅から20分弱という便利さです。
予想していたよりキャンパスはずっと広く、土曜日で学生さんがほとんどいないので、とても不思議な雰囲気です。
平日は違うんだろうなぁー。今日は刺激的な発表がたくさんあって、とても面白かったです。
センセイも一つ発表したのですが、お客さんに楽しんでいただけたかどうかは別ですが、かなり活発に質疑応答が行われました。
懇親会でもいろんな人と話をすることができました。学会ならではの楽しみです。
センセイは明日も発表。このところ忙しかったのでこれから準備する必要があります。
というわけで、今日はこれくらいで。
■11月11日(金) 金沢市中心部でアーケードが撤去されました
明日から名古屋大学で開かれる学会に参加するため、センセイは現在、名古屋市内に滞在しています。
今日の午前は大学へ出勤して、学会の準備や、昨日修理から戻ったWindowsノートのインストール──いつまで経っても終わらない──をしてからバスに乗って金沢駅へ移動しました。
金沢市の中心部、武蔵が辻(あるいは「武蔵」と呼ぶ)の近く、たぶん安江町だと思うのですが、古く続く通りがあります。小さな商店街が並んでいて、金沢市民には慣れ親しんだ場所のようです。
で、センセイが金沢へ来た時には、この通りは、全体がアーケードで覆われていました。
買い物に来た人たちが雨や雪に困らないようにとの配慮からでしょう。でも今日、バスの中からぼぉーっと外を眺めていたらアーケードの撤去工事がかなり進んでいました。(というか、全然見えない。)
そういえば、撤去するって、しばらく前のNHKニュースで報道していたっけ。
その昔は雪が多かったし、普通の人が買い物などで市の中心部に出る手段は乗り合いバスに限られていたから、市街地を徒歩で行き交うのにアーケードは有効だったでしょう。
でも今は車社会なので、人が多く集まる場所──金沢なら近江町市場とか──でなければ、その意義は薄れてきたと思います。
それに、通り全体を覆うアーケードがあると、かなり暗くなってしまうし。これも時代の変化なのかなぁーと思いながら列車に乗り込みました。
■11月10日(木) 「パソコンが届きました」 ──恐るべし。Macのやきもち(再び)──
残念でした。オーダーしていたMac miniが1日早く届いたのでではありません。
今日の午後、担当者から「パソコンが届きました」というメールが届きました。故障したWindowsノート機(写真中央下)が、修理から戻ったのです。
ちょうど長くかかっていた仕事からようやく開放されたところだったので、さっそく受け取りに行きました。
大学のものですから修理費用は大学が出してくれました。別な仕事を片付けながら、OSをXPのSP2に更新したり、山のようにあるOSのアップデートを重ねたところで今日は時間切れになってしまいました。
OSしか触っていないのに、作業が延々と続くのです。それにしても、改めてWindowsを最初からインストールしようとすると絶望的な気分になります。自虐的な荒行に耐えているような感じです。
Macならもっと簡単なのに。実はちょっと前からPowerBook G4の調子がイマイチで、特に、大学へ持ってきて、業務用のソフトで重い作業をさせるようになってからは、一段と調子が悪くなりました。
最初はそのソフトのせいかとも思ったのですが、そうではないようです。起動するたびに書き換える、システムファイルか、初期設定ファイルか、一部の機能拡張書類のいずれかに問題が起きているようです。
仕事に一区切りをつけたところで、ふだんはあまり使っていないOS X(10.2.8)から起動し、システムの中核部分を入れ替えました。かかった時間は僅か数秒。
システムに問題があるのならこれでトラブルは解決するのですが、残念ながら状況は変わりません。そこで初期設定ファイル、機能拡張書類を順次差し替えて、どうやらある機能拡張書類(プリンタドライバ)問題らしいことを突き止めました。
ここまでの所要時間は、たぶん20分くらいだったと思います。ところで、よく考えてみると、これも有名な「Macのやきもち」(こちらやこちら)なのかもしれません。
でもやきもちを焼いているPowerBook G4の価格は50万円くらい(だったはず)。もうすぐ届くMac miniの実に約6倍(!!)ですよぉ。
格が違うんだから......と思うのですが、やはり若いマシンには負けたくない、ということなのでしょうか。
■11月9日(水) Mac
miniを発注しちゃいました!!
実はMac miniをオーダーしてしまいました。
先週(こちらやこちら)その気持ちをご紹介した段階ではまだ発注していなかったのですが、いろいろ考えた結果、金曜日に、アップルストアーで最後のワンクリックを越えました。
オーダーしたのは1.42GHzの上位機種で、SuperDirve装備です。
標準品だとすぐに発送できたようですが、あくまでもMacOS 9にこだわる西村センセイは、Classic環境も使いたかったので、メモリを計1Gに増設してもらいました。オーダー直後に11月11日(金)に納入予定との自動送信メールが届きました。
メモリを増設したので、その作業にちょっと時間がかかるようです(別にかまわないのですが)。で、昨日のこと。
右の写真のメールがアップルから届きました。海外の工場から発送したとの知らせです。
昨8日を基準に、「最大3〜4日」だそうですから、やはり11日頃に到着の見込みです。
あいにくとその日から名古屋出張で、大学に戻るのは火曜日になるので、Mac miniが到着しても、すぐにご対面というわけにはいかないようです。
ここまでは何の問題もないのですが、メールを受け取って変な感じがしました。アレッ?と思って確認すると、重要度が最低になっているのです!!
センセイが間違えてどこかに触ったのかなぁーと思ったのですが、他のソフトで確認してもやはり“Lowest”!!
これでも一応、ちゃんとしたお客なんだし、これまでアップルには散々──300万円近く?──投資したんだから、そりゃぁ、ないでしょう。
PostPetだと、重要度を最高にするとお花かプレゼントを持ってきて、最低にするとゴミ袋を運んできます。
まさか黒いゴミ袋に入って......ということはないのでしょうが。
■11月8日(火) テレビの電源が入っているだけで「うるさい」理由
仕事が無茶苦茶忙しくて、それはそれでありがたいことなのですが、おかげでこのページではオタクっぽいネタが続いています。悪しからずご了承ください。
で、仕事に行き詰まると、ガチャガチャとその辺のマシンを動かし始めるのですが、先日から遊んでいる周波数アナライザ(FFT)の画面を見ていて「やっぱりな」と思うことがありました。
それが右の写真。
初めて見る方のために説明しますと、このグラフは周波数ごとの音の分布を示していて、右側が高音、左側が低音です。
縦軸は音の大きさを表していると思ってください。グラフが上まで伸びているほど大きな音が出ています。で、このグラフ、FM放送をデジタル録音したものです。曲間の無音に近い状態です。
前回と違って、高音部だけを拡大したものだと思ってください。全体としては左端の低音部が盛り上がっていて(=音が大きい)右側の高音部へ行くほど下がっています。
これが正常な状態です。でも、黄色の矢印の先2カ所がポツンと飛び出ています。自然界ではこのようなことは起きません。
この二つはグラフの中に書いてある通り、低い方からスタジオのテレビモニタから発せられた信号の「音」と、FM放送で、左右の信号を分ける基準となるパイロット信号です。
この二つの音(信号)が漏れているのです。これらの信号は、(聴き取ることができれば)相当うるさい状態です。
とても高い領域というと皆さんは、「ピー」とか「キーン」とかいうイメージを持つかもしれませんが、それよりずっとずっと高く、耳を押さえつけるような圧迫感のある音です。
でも、多くの方には聞こえないだろうと思います。FM放送を聴いていて「圧迫感」なんて感じたことないでしょ?
しばしば人間は20〜20,000(=20k)Hz(ヘルツ)の音を聴くことができると言われています。CDの規格もそれに合わせて定められました。(低音部は振動と区別がつかなくなるのであまり意味がありません。)
でも実際には個人差が大きくて、たいていの人は20kHzまで聴くことはできません(耳が良いとか悪いとかとはひとまず別問題です)。
どの高さまで聞こえるか簡単に試す方法があって、近くのブラウン管式のテレビをつけます(液晶やプラズマは不可)。チャンネルはどこでも結構です。音声は完全に絞ってください。
テストはこれだけです。これで「うるさい」(=圧迫感がある)と感じますか?
ブラウン管式のテレビからは、信号を左右に左右に振る15.75kHzの「水平同期」という信号の音が盛大に流されています。ブラウン管の前面は必ず開いているし、普通のテレビ(業務用を除く)は残りの部分もプラスチック製なので、防ぎようがないのです。
でも多くの人はこの音を感じることはありません。センセイ個人はよく聞こえます。隣の部屋で隠れてテレビを観ていてもわかります。でもそのセンセイもFMのパイロット信号はわかりません。
センセイの知り合いのお嬢さんは、25kHzまで聞こえるそうです。じゃぁ、それより高い音は誰にも聞こえないのかというと、必ずしもそうではなく、雰囲気や音質の善し悪しを左右する要素として密かに感じているのだと言われるようになりました。
かつてのアナログプレーヤ(レコード)の音の良さの秘密だと言われていますし、デジタル録音もその後はさらに高い音まで処理するようになりました。ところで、写真に関して、FM放送(スタジオ録音)なのに、なぜTVモニタが関係するのか不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、スタジオやホールには、スタジオ内やステージの様子を見るためにカラーモニタが設置されていて、そこから出ている「音」をマイクロホンやケーブル、その他の機器が拾うからなのです。
しばしばこの「音が」そのまま録音されていることもあって、CDを聴いていると、スタジオのカラーモニタの「音」が盛大に流れてくることがあります。
特に80年代後半から90年代前半のものによく入っています。スタジオのエンジニアには聞こえなかったんですね。身近な所では、蛍光灯も非常に高い音を発しています。かなりうるさいので、センセイは静かに音楽を聴く時は蛍光灯を消して、白熱電球で聴くようにしています。
ネズミやゴキブリは、このような非常に高い音に反応する場合があるだそうです。センセイはお友達なのかしら...。
アパートのビデオデッキの調子を確かめようとしてテープを入れたのですが......再生しない。早送りも巻き戻しも全然反応しません。テープのローディングの音は普通だったのに。
変だな、と思ってイジェクトしようとして聞こえてきたのは......「グシャグシャグシャ」。しまった!! テープを内部で巻き込んだ!!
ちょっとほろ酔い気分だったので、テープを無理矢理引き出した──やはりただの酔っぱらい──のですが、見事にテープが切れてしまいました。(右の写真左上にその残骸)
今まで調子良かったのに、と思って、(酔っているもので)原因を確かめずに別なテープをローディングした途端、再び「グシャグシャグシャ」。
さすがに酔いが醒めて、ビデオデッキの蓋を外して取り出したのが右の写真の2本のテープ。
もちろんβのビデオテープです。(初めて内部を見る人がほとんどでは?)原因を確かめたのですが、どうもバックテンションなどテープ固有の問題のようで、他のテープは何の問題もありません。
そうすると残る問題は、壊れたテープをどうやって直すか、です。かつて、このようにテープを巻き込んでしまい、見られて恥ずかしいテープを入れたまま修理に出したという話を良く聞きましたが、βにせよVHSにせよ、この時代のデッキの構造は簡単で、修理に出すほどのことはありません。
写真のようにハウジング(外側の框体)を丁寧に解体して、テープをリールに挟み込んで復元すれば、それで終わりです。
ただし、オープンリールテープの時代のように、切れた部分をスプライシング・テープ(専用のテープ)で繋ぐのは御法度です。ヘッドが目詰まりしてしまい、最悪の場合には修理できくなるか、できても数万円の費用がかることになります。βの場合、テープの両端には終端検出用のアルミが張ってありますが、その復元は諦めます。
現在も稼働しているβデッキは、リールの回転数で終端を予測しているので、さほど問題はありません。ちょっと「ガツン」という音がするだけです。βとVHSは何回も解体修理しましたが、構造自体に限っては依怙贔屓(えこひいき)なしで、やはりβテープの方が合理的、論理的にできています。
けれど、構造だけを見ても、商売するならVHSかな、と思ってしまう部分もあります。センセイは8mmビデオやDAT、DVテープも解体修理しましたが、このような方法はβとVHSが最後かな、という感じです。
8mmビデオテープ以降、ハウジングは静電気で付着するホコリから守るために、たいへん複雑な密閉構造になります。
実際、解体復元しても、テープハウジング内部や、さらにデッキメカの中にホコリが入ると、もう取れなくなってしまうと思います。ちなみに、写真左側、青色のハウジングのテープは、放送用の「ベータカム」テープです。専用の本格的なケースに入っています。(この業界では民生用<業務用<放送用という区別があります)
実は、中身は民生用のβテープの最上位品とほとんど同じ──ただし、たぶん選別品──で、品質が良いので、かつて秋葉原で20本ほど仕入れたものです。
確かに性能はとても安定しています。(ベータカムSPは非酸化メタルテープなので、普通のデッキでは使えません。)
新潟の今日の天気予報は午後から雨。
今日は所用でずっと家族で外出していたのですが、幸い、その間はほとんど雨は降りませんでした。帰宅後に降り始めたのですが、しばらくするとそれも止んだので、雲の晴れ間に自宅を出て、電車に乗りました。
ところが自宅のある柏崎駅を出発してすぐに、横殴りの雨になりました。途中駅からは徐行運転を強いられるほどの風です。列車ダイヤが乱れ始めました。
乗換駅の直江津に到着すると、様子が変です。改札口に長距離の旅行客が集まって、何やら駅員と話しています。
センセイが乗るのは金沢行の各駅停車なのであんまり関係ないや、と思って乗り込むと、列車の遅れを知らせるアナウンスが流れてきました。県境付近の強風で、運転を見合わせているというのです。
東京方面への乗客を乗せた金沢からの特急はくたか19号は80分遅れとアナウンスしていたものの、今や、運転の見込みが立たないとのこと。センセイは逆方向へ向かうのですが、条件は同じです。センセイが乗る各駅停車の出発の見込みは立たず、遅れていた特急列車を先に発車させるので、急ぐ客はそちらに乗り換えてほしいと放送しています。
それはそれでわかるのですが、全列車が止まっているのだから、その特急が直江津を出発してもすぐにどこかの駅で足止めされるはず。でも、そのアナウンスはありません。
もちろん急ぐ客はその特急に乗ったのですが、自由席は相当混雑して立っている乗客もいます。センセイの各駅停車もようやく発車したのですが、あっさりと次の駅で足止め。
電車をあきらめて、この駅までタクシーを呼ぼうと携帯電話をかけている乗客もいます。タクシー会社に電話が繋がった途端、「出発します」とのアナウンス。こんな具合で、一駅づつ進んでいたのですが、ようやく風も収まったので、その後は比較的順調に走るようになりました。
センセイが乗る各駅は、もともと時間調整のために駅に長く停まる列車なので、その時間を省くことによって、最終的には15分遅れくらいで金沢に到着しました。
最初は「運転の見込みが立たない」だったわけですからたいしたものです。ただし、金沢での乗り換え列車には乗ることができませんでした。ところで、こうやってトラブルに丁寧につきあっていると、いろんなことに気づきます。
直江津駅はJR東日本と西日本の境界の駅なのですが、列車の運行予定についての情報が錯綜しています。万一の時に大丈夫かなと思ってしまいます。