2005年4月30日更新(2005年5月9日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)

──2005年4月第5週──

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4月30日(土) 新潟県中越地震の後始末 ──10代目は大忙し──

 今日は普通の土曜日ですが、センセイは新潟の自宅にいます。実家でいろいろ行事があるので、休暇をもらったのです。

 まずは右の写真。

 実家のお墓なのですが、上部の石が左側に倒れているのがお分かりでしょうか。(こちらの写真と比べてみてください。)

 お察しの通り、昨秋の新潟県中越地震で墓石が倒れてしまったのです。

 地域を見渡す小高い丘の上に西村一族の墓地があります。

 もともとは25軒分あったのですが、最近は地元に住む人がいなくなったりして、現在は17軒分しか残っていません。

 いろいろ議論はあったものの、これら17軒は墓地をこのままにしておくつもりだったのですが、中越地震で状況は大きく変化。
 高齢化の進行もあって、この機会(?)に、ほとんどの家が交通の便の良い他の場所へ墓を移設することになりました。

 墓を移設するためにはいろいろな手順、手続きが必要なのですが、その一つに、墓を墓でなくする(ただの石に戻す)儀式が必要です。
 というわけで今朝早く、関係者とお坊さんが墓地に集まって、順にその儀式を行いました。

 センセイの実家は数百年続いています(詳細はこちらから「図書館便り」(PDF)をご参照)。

 これだけ時間が経つと、跡取りの中には墓だけここに残して、ずいぶん遠くに住んでいる方もいらっしゃいます。
 というわけで、最後はふだんは一度に集まることのできないみんなで記念写真の撮影。

 さて、大量生産・大量消費の時代が見直され、従来の価値を再考する動きがあります。
その一つに、「イエ」(家制度)があります。

 その主張そのものには賛同する部分もあるのですが、でも、それが、実家を去り、個人中心の生活を今なお続けている人によって主張されるのなら......う〜ん、説得力ないよなぁー、って思えてしまうのです。はい。

 イエの跡取りは大変なのです。西村家10代目(予定)のセンセイ、ホントにそう考えます。

4月29日(金:祝日) PowerMac G4 Cube、突然死する!!

 一ヶ月ほど前(こちら)から調子が悪かった自宅のG4 Cube、いろいろ手入れをしたのですが、昨日の夜、お別れを告げるように1回だけちゃんと起動して、二度と正常に動かなくなってしまいました。

 起動する時もあるのですが、ディスプレーは動作しません。ディスプレー回路の故障かとも思ったのですが、モニタをアナログからデジタルに変えても状況は変わりません。
 そのうち起動すらしなくなってしまいました。

 Macは通常、起動時にメモリを調べるので、メモリが故障した可能性もあるのですが、これまでの経過を考えるとその可能性は低そうです。
 要するに、ロジックボードの故障です。

 困った!!

 センセイのコンピュータシステムは、Mac、それもOS 9を中心にして構成されているので、G4 Cubeがないと、本当に困るのです。

 昨晩は緊急事態だったので、事情を説明して娘のG4 Cubeを借り、写真のように二台を並べて解体し、ハードディスクだけを交換して再起動。
 (娘の)G4 Cubeは全く問題なく起動します。昨晩のこのページはこうやって更新したのです。

 二台のG4 Cube、センセイのものは最初期(こちらなど)の、娘のもの(こちらなど)は後期の製品で、ほぼ同時に使ってみるとずいぶん動作音などが違います。

 さて、この後どうしよう。

 修理に出せば相当の金額がかかります。
 秋葉原などで中古のロジックボードを探してもいいのですが、まず見つかるかどうか、それに製造されてからほぼ同じ年月を経ているし...。
 最新機種──例えばMac mini──を買ってもいいのだけれど、OS 9では起動しない。

 そもそも大学、アパート、自宅(センセイと娘)のシステムのあり方を再考する必要があるようです。



4月28日(木) センセイって、意外と影響されやすい?! ──西村センセイ、電器屋さんに出かける(2)──

 電器屋さん、というか大学近くのジョーシンから届いたダイレクトメールを読んでいて、ポットを買うことを決めたのはいいけれど、つい他にも目が移ってしまう。
 西村センセイ、意外と影響されやすい......というか、もはやすっかりジョーシンの思う壺。

 ちょっと気になる、そしてお手頃な製品があって、「ま、実物を見てから決めよう」とお店に入ると、おぉ、まさにその商品が。それも最後の1台!!

 それが写真の左端。TVチューナー付のビデオ−Mpeg2エンコーダーなのです。
 真ん中がセンセイ所有の従来の製品、右側がB5サイズのWindowsですから、その小ささがわかります。

 西村センセイ、時々なのですが旅先にMpeg2エンコーダーを持っていきたい時があって、でも従来のもの(真ん中)はとても運べない。
 それにこちらには、大きくて重いACアダプターも必要なのです。

 もともとMpegエンコードは、コンピュータにとってはとても重い作業で、リアルタイムでエンコードするためには消費電力の大きな専用LSIが必要です。
 ご覧のように(真ん中)、サイズも大きくなります。

 ダイレクトメールを見ていて、ホントにこんなに小さくていいのかなぁー、と思っていたので、製品の外箱を読んでみるのですが、電源はUSBから供給され、しかも最高15Mbps(DVDは約10Mが上限)までのMpeg2を作成可能と書かれています!!
 最も懸念していた求められるCPUの性能も、それほど高くありません。

 ホントかなぁー?

 実は、Mpeg2エンコーダーの中には、画像と音声をただ取り込むだけの機能しかなく、エンコードはパソコン本体で行う「ソフトウェア・エンコーダー」という種類のものがあるのです。
 こちらはCPUに要求される性能はものすごく高くて、それならば専用LSIを使った「ハードウェア・エンコーダー」を使った方がよほど安いのです(だからセンセイは真ん中のものを買った)。
 でも、外箱のどこにも「ソフトウェア処理」とは書かれていません。

 で、すっかりお人好しの西村センセイ、ダイレクトメール持参者には約40%オフというその価格にも引かれて、会計でポットに加えて「あ、これも...。」

 アパートに戻って接続してみたのですが、全然問題ありません。ちゃんと機能しています。だって、TVがちゃんと見られるもん!!

 最初は半信半疑だったのですが、「ふ〜ん、この1年で劇的な技術革新があったんだぁー」と思い込もうとして、え"......。

 お察しの通り、このマシンは外箱のどこにも書かれていませんが、ソフトウェア・エンコーダーだったのです。TVやビデオなどの映像をパソコンで見られるようにするだけなのです。

 半分詐欺だよなぁーと思いつつ、10,000円で買ったマシンをハードオフ(新潟県新発田市に本拠地を置くリサイクルショップ)に持ち込むと、2,000円なら買い取るとのこと。目標は3,000円だったのに。

 対応した店員曰く「TVチューナーのお買い取りをお待ちのお客様...」。う〜ん、確かにエンコーダーではなく、ただのチューナーだよな。

 今回は西村センセイの完敗のようです。

 で、負け戦は尾を引くようで...。(続きは次回。センセイとしては大変なことになったのです。)



4月27日(水) これで、夏場もきっと大丈夫!! ──西村センセイ、電器屋さんに出かける(1)──

 センセイは毎回の講義で、小さなカードを用いて感想などいろんなことを学生さんに書いてもらっています(こちら)。

 今日の学生さんのコメントの中に、「1時間話続けるのはたいへんですか?」という質問があったのですが、答は簡単で、「はい」。

 学生さんを無視して、教科書やノートを読むだけならそんなでもないのでしょう──やったことないのでわからない──が、センセイのように学生と対話しながらの授業は、体力も気力も使います。
 年によって、3時間連続の講義もあったのですが、お終いには倒れそうになるくらいです。

 特にこれからの夏場は喉が渇いて、水分を必要とします。

 金沢工大の水は地下水でセンセイにはちょっと合わないので、アパートから水道水を運んでいる(こちら)のですが、暖かくなるこれからの季節、やはり冷たい水が欲しい......。

 冷蔵庫を買おうかと思ったのですが、値段はともかく、普通のタイプのものは置き場所がない。

 というわけで、近くの電器屋さんのダイレクトメールで見つけた小型のポットを買いました。
 1日で使うにはまぁ、ちょうどよさそうな700ml。これで1,700円ですが、自動販売機でペットボトルの水を買えば10回ちょっとで元が取れます。

 で、これはこれで良かったのですが、電器屋に入ってみたら、あちこち目移りがして......。

 続きは、また明日。



4月26日(火) 西村センセイ、相変わらずOS Xに嫌われる!?

 家で使っているG4 Cube、OS 9もOS X(10.2.8)も、修理(こちら)以来概ね好調です。ただ先週、OS 9環境でPDFファイルを作成しようとして、どのアプリケーションからも上手く作成することができませんでした。
 もともとAcrobatはちょっと気むずかしいソフトなのです。

 ただし、私物のディスクも大学に置いてあるのと、OS Xを含めてあちこちアップデートする必要があったので、今週、車で移動した機会に大学へ持ってきました。
 ご存じのように、センセイはこのOS Xと相性が悪かったのですが、大学のPowerMacではうまくインストールできた(こちら)し、コツもわかってきたので、何とかなるかな、と思ったのです。

 ところがこれが大外れ。

 覚えたテクニックを駆使しても、OS Xは正常にインストールできず、ついには起動すらしなくなってしまいました!!

 非常用のCDから起動しても、画面が写りません!! (本当にどうしてなんだろう????)
 この場合、ハードウェアの故障も考えられます。

 それでもリセットボタンをスイッチを何度か押していると何とか起動したのですが......と思ったら、画面中央に右の写真のアイコンが点滅して、それ以上進まなくなってしまいました。
 初めて見るアイコンです。軽い「サッド・マック」みたいなものなのでしょうか。(もっと重症の場合は、カーネルパニックに陥る)。

 それにしても不思議な南北アメリカ大陸のこのアイコン、どなたかご存じないでしょうか。

 インストールしていて、一つ、不思議なことに気づきました。

 Macの場合、新旧のOSを積んでいると、起動時にある操作をすることによって、起動システムを選択することができます。
 右の写真の場合、左側がOS 9、右側がOS Xです。

 で、何回もこの場面を見ていて、それぞれのシステムを示す文字のフォントが少し違うことに気づきました。
 「OS 9/X」のあたりが特に違います。

 なぜなんだろう......。

 というか、それほどインストールに振り回されたというわけです。よほどOS Xと相性が悪いらしい。
 おかげで今日の予定は滅茶苦茶になってしまいました。

 え"っ、結果はどうなったって?

 結局OS Xは、手間暇かけて、バックアップを取ってあった前のシステム(10.2.8)に戻しました。OS 9は何度Acrobatをインストールしても、あまりうまくいきません。何でなんだろう。

 何度目かの、トホホな1日となってしまったのでした。



4月25日(月) ちょっと気になっていたこと ──カタチとナカミ──

 さて、右の写真は何でしょう。

 う〜ん、ブレていて何だか良くわからない。
 でも、線路がはっきり写っていて、センセイのことだからどうせ鉄道がらみだろう......。

 ご名答。

 実はこれ、新潟県上越市、JR直江津駅付近のJR東日本(黄色い標識の右側)と西日本の境界標なのです。
 駅から意外に距離があるので、列車はかなり加速してしまい、いつも上手く撮影できないのです。

 たった1本の境界標ですが、ここを境に列車内の雰囲気がずいぶん変わってきます。

 その一つが乗務員の態度です。

 JR西日本の乗務員は、運転手、車掌ともきちんと声を上げて案内したり、復唱したり、お辞儀をしたり......とにかくきちんとしています。というか、きちんとし過ぎなくらいです。
 東日本はいいかげん、ということはありませんが、とても人間的──こちらは時々、過ぎることがある──で、とにかく対照的なのです。

 新潟と金沢を毎週行き来するようになって、最初は「西日本ってすごいなぁー」と単純に思っていたのですが、よぉーく見ていると、必ずしもそんな単純な話ではないことに気づきました。

 西日本の社員は、会社から指示されて決まりを守っているのが良くわかるのですが、時々、社員自身が十分に納得して、いわば自分の内側から規則を守っているのではなく、「言われたから」あるいは「外見の辻褄をあわせるために」守る、あるいは守っていることにするような場面に出くわすのです。

 ご存じのように本日、JR西日本管内で重大な列車事故が発生しました。反対方向ですが、センセイも通った場所です。

 最初は車と衝突した──状況にもよるが、それくらいでは簡単には脱線しない──ためと報道されたのですが、そのうち運転手のスピードの出し過ぎ──これもたぶん単純に過ぎる──というムードになり、今夕現在、置き石の可能性も指摘されています。

 原因はそれほど単純ではないはずで、調査の進展を待つしかありません。
 しかしどのくらいかはわからないものの、運転手が遅れを取り戻すためにある程度スピードを出していたことは事実のようです。福知山線は幹線と乗り入れており、複雑な運用をしているので、遅れが他に影響しやすいという事情もあったようです。

 若い運転手が、もし一瞬にせよ最も優先べきことを見失って、「怒られるから」とか「処分されるから」といった外見の問題にとらわれて、遅れを取り戻そうとしていたら、これは本末転倒でしょう。
 けれど何かに怯
(おび)えるような西日本の社員を見ていると、センセイの中から「もし」という文字が消えそうになってしまうのです。

 小さなミスは大きな事故の予兆です。
 それを「なかったこと」にして潰すのではなく、情報を共有して大きな事故を防ぐ。東京電力の原子力発電所や、日本航空を見ていると、世間から叩かれながらも、地道にこの努力を重ねているのがわかります。

 今回の事故の原因が、その背景を含めて十分に解明され、西日本の社員が本当に自信を取り戻せる日が来るといいのですが。

 犠牲者のご冥福をお祈りします。



4月24日(日) そして修理から戻った318iは...

 故障が発覚し(こちら)、センセイが金沢に行っている間修理に出されていた318i。こちらも週末にはセンセイの自宅に届いていました。

 実は冷却水漏れの他に、今回もう一つ調べてもらったところがあります。

 乗ってしばらくしてから、軽い「カタカタ」という音がすることに気づきました。車体後部、感覚的にはトランクの左側あたりです。

 いつもするわけではないのですが、「どんな振動にもミシリともしない」と言われていたので、ちょっと気になっていたのです。で、営業担当に、たぶん左後輪サスペンションだと思うけど......と伝えて、この機会にいっしょに調べてもらうことにしました

 さて、戻ってきた318i、修理に関しての報告書類は一切ありません。整備記録にはあるんでしょうが......。

 営業からのメールによると、

クーラント〔冷却水〕漏れ
対処 ウォーターポンプ一本交換

リヤ部異音
対処 サスペンション上部ハイマウント交換〔ハイマウントは、サスペンション内上部にある板をいいます〕

だそうです。

 週末にちょっと限りでは、冷却水漏れはもちろん完治。車両後部左の軽い異音もまったくなくなりました。ただ、今度は右後部から時々......。

 ホントのところはどうなのか、来週は金沢へ車で行くつもりなので、その時に確認したいと思います。

 ちなみに後部サスペンションの問題は、センセイの旧型318i(E46)の弱点らしく、割とよく発生しているようで、ネット上では同じような相談をよく見かけます。

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