2006年2月27日更新(2006年3月13日ページ移動。2011年5月3日一部写真削除)
■2月27日(月) Mac
mini、間に合わず ──アメリカへ行ってきます──
23日に、注文していたMac miniの発送を知らせるメールが送られてきたので、間に合うかなぁーと思っていたのですが、残念ながら今日までには届きませんでした。
なぜ今日かというと、明日の朝早くから1週間ほどアメリカ(ワシントンD.C.およびフロリダ)へ行ってしまうからなのです。
SuperDriveモデルを買った前回は、「本日以降、海外の工場から最大3-4営業日以内にお届けにあがる予定」と伝えてきたのですが、今回はご覧のように、そんなことは書かれていません。
ちょっとは早くなるのかなぁーと期待したのですが、残念。
というわけで、しばらくサイトの更新はできませんので、悪しからず。
......たぶん。
先週は金沢へ車で来たので、その往復、全線ではありません──だって料金が高い──が、北陸自動車道を利用しました。また、昨日もあちこち移動したので、ちょっとだけ高速道路を使いました。
で、この機会に試してみたことがあります。
センセイの318i、燃費が不思議なのです。
例えば80km/hくらいで走っていたとします。この時の燃費は19km/lくらいです。ものすごい低燃費です。
で、そこからアクセルを踏んで、100km/hくらいに加速します。エンジンの回転数が上がります。
加速時はもちろん、安定状態になっても先ほどより燃費は低下します。当たり前ですね。空気抵抗が大きくなるし、エンジンの運動エネルギーのロスも増加しますから。
ところがずっとその回転数が高い状態を続けている──いわゆる「フカす」──と、段々と燃費が伸びていくのです!! ホントに。最終的には17km/lくらいで落ち着きます。
もちろん80km/hの時よりは落ちていますが、それでも低燃費です。何で段々燃費が伸びるんだろう......。もう一つ。
高回転を続けていると、エンジン音が段々静かになってきます。もともと、回転を上げてもうるさいことはないのですが、エンジン音が「落ち着いて」くるのです。何故だろう。
もちろんセンセイも人間ですから、エンジンの騒音に慣れて、心理的に聞こえなくなる部分があることは否めません。けれど風切り音──これは速度だけに関係する──と比較してみると、やはりエンジンが段々静かになるのがわかります。
BMWに乗る人は、良く、エンジンを高回転させると「軽く回るようになる」と言います。
今までは懐疑的だったのですが、西村センセイ、どうも賛成せざるを得ないようです。エンジンの各部分がその速度にあった温度で熱的に安定して、膨張具合なんかも落ち着くからなのでしょうか......。
高速で走ってもエンジンは軽い、音は静か、車体は安定、オマケに燃費はあまり落ちない......。
飛ばしたくなるのがわかります。
■2月25日(土) おばあちゃんのデパート ──イトーヨーカドー丸大柏崎店が閉店?!
──
先日の同級会の席で、参加者の一人が「ヨーカドーがやめるんだてやぁー(=やめるんだって)」と言っていました。寝耳に水です。
センセイの自宅がある新潟県柏崎市には、イトーヨーカドー丸大(地元との共同出資のはず)と長崎屋の、2つの総合スーパーがあります。
ヨーカドーは市の中心部(旧市街地)に、長崎屋は中心部を迂回するように走る国道8号線バイパス沿いにあります。最近は車社会なので、お察しのように、お客は車での買い物に便利な長崎屋やその他食品スーパー、衣類量販店等に流れ、不便なヨーカドーは客足が減る一方。
ですから同級生の言葉には説得力があります。で、今日は新潟に戻ってきたのですが、娘の進学準備のため、そのイトーヨーカドー丸大柏崎店へ行ってみました。
変な時間だったせいか、駐車場はガラガラ。おかげで、出入り口に近い便利な場所に駐車することができました。
女性衣料品コーナーでボーッとしていたら、あることに気づきました。
店員を除けば、若い人がまったくいないのです。
お客さんはそれなりに入っているのですが、その中心は50〜60歳台の女性。中には70歳代のおばあちゃんもいらっしゃいます。20〜30歳代は皆無。
品揃えは必ずしも老人向けばかりではないのですが。旧市街地に住む車を使うことができない老人にしてみると、ヨーカドーは唯一のお店なのですね。
彼女らの身なりや雰囲気から、生活レベルや消費活動には比較的余裕が感じられます。コンビニにせよ、回転寿司にせよ、少なくとも田舎の小都市では、老人が消費活動の中で一定の、しかし小さくない部分を占めていることは確かなようです。
......そうそう、閉店の話。
閉店したら影響が大きい家人にことのことを話したら、詳しい人に訊いて調べてくれました。
ヨーカドーががる場所はある人物の所有地で、契約更新の時期になると毎回閉店話が出るんだそうです。要するにガセですが、どこから出たのか、あるいは意図的に流されたのか、その辺はわかりません。
もうすぐ卒業式シーズン。
金沢工業大学では今日から、卒業を目前に控えた4年生の研究成果を発表する会が開かれています。正式には「工学設計III 公開発表審査会」と言うのですが、まぁ、要するに、卒論発表会ですね。
これまで2年間、センセイがお世話になった学生さんがいて、その方の発表が今日だったので、ちょっとその前後の様子を覗いてみました。
で、最初に受けた印象が、「あぁ、やっぱり、もう4年生だぁー」。
その昔、有力地方紙にも書いたことがあるのですが、学生の、その4年間の成長には驚かされるものがあります。
センセイらがふだん相手にしているのは1年生なので、4年生にまとまって会うと、その迫力にビックリさせられます。
でも一人一人だとそんなでもないのです。何故なんだろう?今日の発表内容を聴いていても、ずいぶん専門的で、素直に「凄いなぁー」と思います。
でも、いくつも発表を聴いていると、ところどころ「あれ?」と感じる部分があります。細かいところはとても良くできているのに、結構基本的な部分、特に前提があやふやだったりします。
で、西村センセイ、考え直して、「あぁ、やっぱり、まだ4年生だぁー」。
そんな彼らの就職内定率も100%近く。巣立ちはもうすぐです。
■2月23日(木) 大学が大学である条件 ──後ろ姿が語る知性──
自宅の机の引き出しをガサゴソさせていたら、ポジ・フィルム(スライド)が2枚出てきました。
試しに反射型のスキャナ(普通のもの)で読んだのが右の写真。
どう見ても講義の様子ですねぇー。
実はホワイトボード前の人物は約10年前の西村センセイなのです。
グレーのシャツに黒いジャンパー、ジーパンをはいて講義しています。ネクタイ姿の今からでは想像できない!!10年ほど前、それまでセンセイがMacを使って学内で制作していたパンフレットを外部業者に制作させようということになって、プロのディレクター、カメラマン、ライターがやって来ました。
センセイの講義も取材したのですが、その時、個人的に分けてもらったのがこの写真。今と一番違うのは、学生の後ろ姿。
このころは前の大学の在学生数が比較的安定し、雰囲気もおそらく最も良かった時期でです。
その後入学者が減少するのですが、そんなことよりも、この写真の彼ら彼女らの後ろ姿がとても知的なのです。いつものフツーの講義なのに。
久しく忘れていた、大学の感覚を思い出しました。
本当は遙かに綺麗に写っているのですが、こんなインチキな方法ではちゃんと見ることができません。写真屋さんに出して、ちゃんと焼いてもらうことにしましょう。
■2月22日(水) 春の顔 ──冬学期の講義が終わりました──
昨日、今日と、北陸地方は好天に恵まれ、気温もずいぶん上昇しました。(実は夜になってから雨に変わったのですが。)
右の写真はお昼のキャンパスです。
ちょっと学生が少なかったのですが、みんな明るく伸びやかな顔をしています。
いつもだと、多くの学生は疲れ切った顔をしているのですが。それもそのはず。学生さんは今日あたりで授業をすべて終え、春休みに入るところなのです。
普通の大学だと最後は試験なのですが、金沢工大の場合、「自己点検授業」と言って、テストの後に(!!)、ちょっとしたまとめの授業があります。成績を教えてもらったりするのですが、とにかくテストはもうないので、で、明るい顔となるわけです。
センセイの講義(自己点検授業)も今日が最後。
学生さんにいろいろ感想を書いていただいたのですが、批判を含めて面白いものがたくさんありました。中には何と、ヒエログリフ(エジプト象形文字)で書かれたものもあります。(ひょえー!!)
最後の授業の様子は、こちらから。
■2月21日(火) や、やてもた。もう1台、Mac
mini !!
いろいろ考えていたのですが、今朝、クリックしました。しちゃいました。Apple Storeで。もちろん完全な私物です。
Mac OS 9(または“Classic環境”)をサポートするMacの販売がもうすぐ終わることを何回かお伝えしてきましたが、大学、金沢のアパート、そして新潟の自宅のMac環境を考えると、やはりもう1台Macが必要だという結論に至りました。
もうMacを買うことはないと思っていたので、前言撤回、というわけです。皆様、ゴメンナサイ。もう、高価で高速な──そしてうるさい──Macは不要なので、価格を考えると選択肢はMac miniかiBook。
設置スペースと表示サイズからMac miniを買うことに決めてApple Storeに入ったのですが、あまり使わない私物マルチDVD±R/RAMドライブがあるので、SuperDriveモデルではなく、Comboドライブモデルにしました。
最下位の1.25MHzモデルにしようかとも思ったのですが、この機種はHDがわずか40Gなので、これを80Gに変更すると上位モデルと4〜5,000円しか違いません(ただしモデムがついてくる)。
ご存じのように、センセイは1.5GHzのMac miniをアパートで使っています。やっぱり速い方がいいかなぁー、というわけで、当初予定通り、上位機種に決定!!
標準モデルだと在庫があるのですぐ配達されるのですが、メモリを増設しているので少し時間がかかります。
サイトでは最大2〜4営業日で届けるとなっていたので、今週中の到着を期待していたのですが、その後確認が来て、早くて27日、遅ければ3月上旬に配達するとのこと。
なぜこんなに違うんだろう。一週間以上遅れるぞぉー。やっぱり、みんなが最後のPowerPCモデルだと思って注文を出しているんだろうか。それとも、モデル末期なので部品の調達が難しくなっているんだろうか。
いずれにせよ、ホントに最後の最後のチャンスであることだけは確かです。
昨日実家に立ち寄り、こたつでお茶をもらっていると、母親が「これ、誰だろね?」と言いました。
???? (これだけで答がわかったら偉い。もちろんセンセイはわかりませんでした)
何のことだろうと思って訝っていると、1枚のサービス版の写真を取り出しました。
「これ、誰が持ってきたんだろね? わかったら引き延ばししてもらいたいんだけど...」
それが右の写真。
以前お伝えしたことがあるのですが、ほぼ1年前、たまたま国土交通省が提供する30年前の航空写真のサイトを発見しました。
地図を作成するために撮影した航空写真(たぶん)を一般に公開しているのです。皆さんにお伝えしたのは30年前の新潟市の写真[削除]でしたが、それとは別に、実家と西村家が所有する田畑が写った写真を2枚ほど両親にあげたのです。
拡大しようかというセンセイの問いに、その時は「いらない」とアッサリ答えたのですが、この写真の意味をやっとわかったようです。
写真は上が北で、中央ちょっと上を、左(柏崎市方向)から右(長岡市方向)へ砂粒のような家が並んでいます。
左右に走る道は旧北国街道の一部で、この辺は街道の宿場町だったのです。センセイの実家もその砂粒の一つで、センセイの先祖は庄屋でしたから本陣となり、その後、家督を譲って隠居してからは、脇本陣となりました。
実家の周囲には田圃や畑が広がっていて、30年前だと、農民の高齢化による耕作放棄が始まるころで、一部ですでに、田圃から杉林への転作が始まっています。
それでも写真下部、センセイの家の田圃のあたりはまだみんな耕作していることがわかります。
現在はこんな感じですが、写真に写っている部分はすべて立派な田圃でしたし、現在杉林になっている部分を含めて、写っていない周囲も耕作されていました。
知っている人間にとっては想像するのが難しいくらいの変化です。小さな写真を覗き込むように見て、「このころ、まだあの家は田圃を...」と母親が言うのは、生き甲斐だった田圃を今年から耕作しないのが最大の理由です。
今日は所用で近くの実家へ移動し、両親、娘とともに父親の車でちょっと出かけました。
久しぶりの父親の車。
運転しにくいなぁーとか、1300ccなのでやっぱり力が足りないなぁーとか感じましたが、まぁ、それなりに運転して実家へ戻りました。(そういえばずっと、老人用の「落ち葉」マークをつけたまま走ってしまった。)自宅に戻るため、母親に見送られながら娘と318iで実家を出発したのですが、娘が開口一番、「やっぱり、こっちの方がいいなぁー」。もちろん乗り心地です。車とは縁遠い小学生の言葉ですよ。
幹線国道に入ると交通量も増えます。
田舎ではめずらしいBMW。これみよがしに追い抜いてすぐ前で割り込んだり、煽ったりする車が出てきます。でも西村センセイ、そういう車は相手にしません。
最大の理由は、そういう運転をする人は、BMWの本当の良さを理解していない──そして、たぶん不可能──からなのです。乗る機会がなかったのでしょう。
BMW。
確かに、大排気量のモデルなどは特に、スポーツカー的な要素があるので、アクセルを踏み込めば急加速するし、カーブで急ハンドルを切ればタイヤを鳴らすこともできるのでしょう(やったことないけど)。
けれどBMWの本当の良さは、ごく普通に運転している時に感じる、「あ、この車、違うな」という感じなのです。
我々教師が学生、生徒、児童と話していて時々感じる「あ、この子は凄いぞ」という、あのゾクッ!! とする感覚に似ています。(場違いなようですが、Mac OS 9の感覚とも共通!!)言葉にするとたいしたことなくて、ハンドルと座席から感じる路面の変化だとか、一つ一つの、当たり前だけど確実な動作だとか、なのですけどね。
最近の自動車は、BMWを含めてかなり変わってきていて、車を支えている要素にコンピュータと、その目と耳その他の役目を果たしているのが各種センサーが新たな加わっています。
例えば夜間走行時に、後続の車のライトが眩(まぶ)しいことがありますよね。
で、センセイの318iはオプションで、その眩しさを減少させる「自動防眩(ぼうげん)ミラー」という装置を装備しているのですが、これがとても有効なのです。
よぉーく造り込まれています。周囲の明るさや後続車両の光量など、いろんな条件の違いがあるのでしょうが、センサーからの情報を的確に判断、動作していて、装置の存在を言われなければまったく気づかないほど、それほど優秀なのです。
ここまで造り込むにはコストがかかるだろうなぁー。あるいはエアコン。いろいろ試したのですが、エアコンは完全オートにしておいて、温度のみ好みに合わせるのがもっとも有効です。
で、そのエアコン。
例えば交差点で、外気が廃棄ガス等でちょっとでも汚れていると、たちまちセンサーが働いて外気の取り入れを止めます。花粉さえ通過させないフィルターが働くので、普通に運転していて車外の臭いを感じることはほとんどありません。(実話)でもよく考えてみると、これらはかなりの部分、各種センサーとその情報処理および判断に依存していることがわかります。
こんなことがありました。
センセイの娘が通う小学校は、かつて低湿地だった場所にあります。
小学校は水害など災害時の避難所も兼ねていますから、簡単に浸水してもらっては困ります。そのため、かなり盛り土がしてあって、そこから道路に出る時は、ごく短い区間ですがかなりの下り坂となります。ある時のこと。
まっすぐ走れば問題なかったのでしょうが、小学校の敷地から斜めに道路に出るような格好になって、318iの運転席側がかなり傾いたことがありました。
その瞬間、注意を知らせる黄色ではなく、危険を知らせる赤色の警告灯が点灯しました。その時は購入直後だったので何も分からず、どこか車のトラブルだと思って、そのままディーラーに走り、コンピューターの記録を点検してもらいました。
ログの解析によると、横方向に異常な加速度を感じて、4輪独立にコントロールできる制御装置が作動したとのことでした。センサーが検出した横方向の加速度を、コンピューターが非常事態──例えば横滑りしている──だと判断したわけです。結果的には誤った判断だったわけですが。
今回は正常か異常かの判断の問題──実際に横滑りしているかどうかは難しい問題だったと思う──でしたが、すでにお気づきのように、その大前提の一つにセンサーの正常作動があります。で、そのセンサー、例えば前述の汚れた外気を検出するセンサーは、我が身をさらして検出しているわけですから、過酷な条件下にあるわけです。
最近の自動車はこのセンサーに依存しており、ここで異常が起きると、もうどうしようもないのだそうです。いわば目と耳、その他が奪われた状態ですからね。
センセイの場合はまだ経験していませんが、最近の車の「アキレス腱」、センサーの異常は覚悟するしかないようです。